最凶の一族の長男はとりあえず自由に生きてみようとする   作:〇〇総統

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今月ももうすぐ終わりですかい。10月はようやく俺もいつも通りの生活になってくるのか……まず生活習慣元に戻さなければ(いつもの)

……あと1話、無茶すれば投稿できっかなぁ……?

追伸:なう(2024/09/28 02:26:37)空き予定に思わぬシフトを入れられ、出来なさそうです。続きは11月になります。


遂に合流!!クウラの参戦!!

ベジータは生まれて初めて心の底から震え上がった…

 

悟空と共に無事、宇宙船に帰還し、ベジータは悟空より早く回復が終わっていたので、悟空の回復が終わるまでモニターに映されるトスカーの戦いとも言わない、本能の暴れ回りによる破壊に恐怖した。

 

今まで、フリーザに使われることを良しと思っていなかったベジータは、いつかサイヤ人の、惑星ベジータを滅ぼしたフリーザ一族に復讐すべく、王子である自分を押し殺してまでフリーザに従ってきた。

 

越えるべき壁は大きいが、今回その壁を丸ごと上回れる機会が回ってくるはずだった。

 

それが、ナメック星のドラゴンボール。

 

今回スラッグ討伐のためにナメック星に同行できたのは寧ろチャンスだと思った。奴らを出し抜き、不老不死となればもはや誰にも勝てるものはいないと。宇宙最強になれると…

 

だが、出し抜く以前にスラッグを探すための情報網。何より目が多かったのもあり、ベジータは自由に行動する事が出来なかった。

 

トスカー本人が聞けば、意図せずにやった訳では無いと言うだろうが、あれのせいでベジータがドラゴンボールを奪うチャンスが消えたのも事実。

 

大人しく、そう、今回は大人しくしておき次の機会を待つ…そうするつもりだった。

 

だが、立て続けに起きたアクシデント、そして、自分を視野に入れた作戦をたてられてしまい、いよいよ逃げ出す事も出来なくなり、ここまで来てしまった。

 

スラッグとの戦闘を離脱できたのは僥倖だった。運良くあのまま共倒れしてくれれば、頂点を狙う有力候補が消え去るからだ。

 

だが、その甘い考えも、トスカーとスラッグの激闘により無理だと心で理解した。

 

大竜巻がめちゃくちゃに動き回りながら、エネルギー弾を無造作に飛ばしていく。竜巻が晴れ、中から2人が出てくるもスラッグは通常の大きさで素早く動いてトスカーのカバーが効かない所から執拗に攻撃を仕掛けた。

 

トスカーは身体を鱗状に光らせ、浮かび上がった鱗状模様からビームを放つ。広範囲の攻撃は宇宙船にも向かって来ようとしていた。

 

「退避!」

 

シシトーの指示ですぐさま宇宙船が後退するが、いくつかの攻撃に当たってしまい、船内は赤いランプを光らせながらフリーザ兵達が慌ただしく動く。

 

「うわああぁぁぁぁぁあん!もうおしまいよおぉぉぉぉ!!」

「こんなことなら悟飯ちゃんは連れてこない方がよかったべぇぇ!」

 

チチとブルマが抱き合いながら泣き叫ぶが、それで事態が好転するなら皆そうしてる。

 

ベジータも泣き出したかった。

 

寧ろ、泣き出した方が楽だったかもしれない。だが、冷静な部分が涙を止めて、ただ震えるだけとなった。

 

スラッグとトスカーの星を壊す勢いの戦闘に、戦闘民族の本能が真の恐怖を教えている。力の差は明白で、今の自分では勝てるビジョンが全く見えない。

 

勝てるはずがない、と。

 

ベジータは、挫折を味わっていた。

 

「クソッ…こんな時に何も出来ない自分が恨めしいぜ…」

 

近くでクリリンが己の無力さに拳を握るが、戦闘も、フリーザ軍の船に関する事の知識もないのでただ、その場にいるしか出来なかった。

 

「シシトーさん!近くで数人の反応ありました!」

「モニター!」

 

場面が変わり、迫る弾幕の嵐を辛うじて避けている集団が発見された。

 

「ザーボンにドドリア!ギニュー特戦隊達を連れ帰って来たんだ!船をできる限り近づけて!」

 

宇宙船は弾幕の嵐をできる限り避けながらザーボン達を回収する為に動く。

 

幸い、戦場から離れた場所だった為、トスカーの広範囲攻撃さえ来なければどうにかなった。

 

回収されたザーボン達は船に入り座り込む。ギニュー特戦隊、クウラ機甲戦隊、クラッシャーターレス軍団の面々は直ぐ様メディカルルームへ運ばれて行った。

 

「し、死ぬかと思ったぞ…」

「兵士もあの巻き添えで何人かやられちまったしなぁ……」

 

だが、ここで休んでいる暇はない。ザーボンはすぐに立ち上がるとシシトーから手短に今現在の状況を把握し、与えられた命令も聞いた。

 

「ならば、今すぐこの星から離れるぞ。孫悟空が回復出来次第、この船はここから離れ、戦況を見守るのだ」

「待っ…待ってくれよ!まだナメック星人達が最長老様の家に集まっているんだ!悟空の兄ちゃんも帰ってきてないし!」

 

クリリンが言うように、ナメック星人も、現在出ているラディッツやピーマとパプリの僅かな兵士が帰ってきていなかった。

 

「あの子達なら大丈夫、3隻ある船の1つが残りの兵士を探してるから。ナメック星人達は…ザーボン?」

「…ナメック星人の反応を探せ。見つけ次第残りの1隻の宇宙船を向かわせて保護しろ」

「ハッ!」

 

シシトーの声に仕方なくと言った感じでザーボンが指示を出した。

 

そして、そろそろ悟空の治療が終わる頃になった。

 

宇宙船が大きなエネルギー反応を検知し、全員がモニターを見る。

 

トスカーが、スラッグとの戦闘をやめて咆哮を上げながら空高く宇宙空間にまで飛び上がっていたのだ。

 

『グガァァァァァァァ!!!!』

 

宇宙空間まで飛び、米粒のように小さく見えるトスカーの姿が大きく羽を広げている。

 

トスカーが叫ぶとその周りに遠目からは小さな光の玉が現れる。

 

フリーザ一族が使う、星を壊す技であるスーパーノヴァだ。

 

それが何個も、何個も、出来ては徐々に大きくなっていく。

 

「…トスカー様」

「この星を壊す気だ……」

「に、逃げられねぇ……」

 

フリーザ兵士達が怯えた声を出す。

 

ナメック星の空にはトスカーを中心に大量のスーパーノヴァが作られていた。

 

『ガァァァァァァァ!!!』

 

トスカーが腕を振り下ろすと、一斉にスーパーノヴァがナメック星に落ちてきた。

 

最早誰もがもうダメだと、諦めたその時だった。

 

「ざ、ザーボン様!シシトー様!」

 

1人のフリーザ兵士が声を上げる。

 

「強大なエネルギー反応です!この反応は……クウラ様!…が2人!?」

 


水しぶきを上げながら、高速で移動する姿があった。

 

次男であるクウラだ。

 

最終形態となっており、身体はボロボロだった。先程まで別世界のクウラと戦闘を行っていたのだ。

 

クウラは今に至るまで別世界のクウラと本気の戦闘を行っており、強大な気配を頼りにこちらへやってきたのだ。

 

「あれは…兄貴の仕業か!」

 

紫炎に、荒れた大地、更に空には落ちてくるスーパーノヴァ。どうにかしなければ自分達の命もないこの状況。

 

クウラはニヤリと、マスクの下で笑う。

 

「丁度いい、先程までの痛みを慣らす準備運動にはなりそうだ!」

 

そう言うとクウラは一気に急上昇。迫り来るスーパーノヴァに向かって行った。

 

(どんな攻撃にも、核はある)

 

クウラが、戦闘を行う時常に頭で意識している言葉だ。

 

あれは、兄が遠出をした時に面白いものを見つけたと、自分が鍛錬していた時に持ってきた書物に書かれていた言葉だ。

 

(完璧である技は存在しない。弱点があり、それを克服し、弱点がなくなれば、僅かながらにも完璧に練られた技術にムラは生じる。どの技にも針の糸のように抜け穴はある。だったか)

 

クウラは落ちていくスーパーノヴァに突っ込んでそのまま貫通する、貫通したスーパーノヴァは爆発四散した。

 

(やはり、兄貴が正気ではない分技の精巧性は低い、多少の攻撃で崩れやすい!)

 

クウラは勢いを止めず、続けてスーパーノヴァに突っ込んでいき、スーパーノヴァを駆除していく。デスビーム、目から破壊光線、正拳突きによる衝撃波。的確にスーパーノヴァの核を撃ち抜いていき数を減らしていく。

 

「ふんっ!」

 

最後のスーパーノヴァを破壊し、クウラは腕を振るう。周りに舞った土埃と未だに燻る紫炎が吹き飛び、クウラは地に降り立つ。

 

ズズゥゥゥンと空からトスカーが舞い降りてクウラに牙を剥き出して唸る。

 

「兄貴、その姿になるのは2度目か。俺が相対するのは初めてだがな」

「グルルルルル……」

「だが知能のない獣に成り下がるのは、我が一族のプライドにかけて許さん。その醜態、すぐに止めてやろう」

 

クウラがトスカーと面と向かい合い構えを取る。

 

「グルルルァァァ!!」

 

トスカーが口から灼熱を越えた紫炎の火炎砲を放つ。

 

と、同時にクウラの後ろからエネルギー弾が放たれる。

 

クウラは瞬時にトスカーに近づく行動から、その場から飛び上がり離れる行動に切り替えた。

 

トスカーの火炎砲とエネルギー弾がぶつかり合い爆発を起こした。

 

「やはり、今1番厄介なのは貴様か…」

「ほう?俺の邪魔をするつもりか?」

 

エネルギー弾を放ったのはスラッグだった。

 

トスカーとスラッグに挟まれる形で着地したクウラは腕を下げて構えを解いた。

 

「だがその怪物は隙を見せたお前を襲うぞ。常にお前を狙わせておけば俺が優位なのも変わらん」

「まるで自分が襲われない自信があるようだな?」

「フフフ…」

 

虎視眈々とクウラを狙って次の火炎砲を準備しているトスカー。今も構えを解いたクウラに襲いかからないのはその状態でもクウラは油断をしていないからだ。それを察しているトスカーは攻めあぐねているようだった。

 

そんな状況に誰かが近づいて来た。

 

その人物は猛スピードで近づき、剛腕でスラッグを掻っ攫うとそのまま勢いでスラッグを投げ飛ばした。

 

飛ばされたスラッグは体勢を整え、突如乱入してきた無礼者を見る。

 

「なぁっ!?き、貴様!一体何者…!?」

 

スラッグがクウラの隣を指さしたまま硬直する。

 

[何者、だと?もう既に分かっているだろう?]

 

そこに居たのは、クウラと瓜二つの姿…別世界からやってきたクウラだった。

 

「……何しに来た?」

[なんとも面白い戦いじゃないか。お前1人だけがやるのも気に食わん。俺も混ぜろ]

「なんだと?」

 

それは、事実上の協力宣言。どちらかと戦わせろと言ってきていた。

 

「巫山戯るな。貴様にやる相手などいない」

[貴様に止められる筋合いはない!俺の世界には貴様の兄もこれ程までの強さを持ったナメック星人もいなかった。だが、我が一族の他に上がいるのは許さん!今回は貴様の兄、お前にくれてやる!]

「話を聞け!」

 

別世界のクウラは戦意を滾らせて勝手にスラッグに向かって行く。スラッグは突如別世界のクウラの相手をすることになりそのまま1vs1の状況に持ち込まれた。

 

「……まぁいい。なら、そろそろこの馬鹿な兄の目を覚まさせてやる!」

「グオオオォォォォォ!!」

 

クウラとトスカーの拳が合わさり、ドンッ!と風圧が拡がる。

 

ナメック星での戦いは更に苛烈さを増していく……




オリジナルのドッカンBGMを作りたいが、音楽がまるっきりダメだから妄想で済ますしかない……
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