純白の少年とスクールアイドルの物語   作:ハトル

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今回はμ'sのあの人達が登場します





出会い

音ノ木坂中学校の入学式――当日

 

 

 

テスト生として音ノ木坂への入学を言い渡されてから数日が経った。

 

この数日間は同じ中学に進むはずだった友人たちと過ごすことが多かった。みんなに進学先が変わったと説明しに行ったとき、みんなすごく驚いていた。進学先が変わったことにではなく、僕が女子校に入学することに驚いていたけど。

 

まぁ考えてみたら驚くのも当然だよね。女子校に男子が入学するなんて漫画やアニメの世界でしか聞いたことが無い。それで何人かの男子は血の涙を流しながら『ウラヤマシイ』『コロシテヤル』などと言いながら僕に襲い掛かってきたけど

 

 

………うん……あれは多分、本気だった。

 

 

真白にも当然、テスト生の事を伝えた。

 

そしたら何故かすごく不機嫌になって部屋の中に引きこもってしまったんだよな。部屋の中で真白がなんか呟いてるのが聞こえたから、ドアに耳を当ててみると………

 

『兄さんが汚される…兄さんが汚される…』

 

……って延々と呟いていたけど………

正直…少し怖かった。

 

 

まあ、そんなこんなでついに今日は入学式だ!

え?急に話飛びすぎって言った?

めんどくさいから省略します!

 

 

 

 

まだ女子校に入学することに不安な気持ちはある、でも少し楽しみでもある。新しい学校というのはやはりワクワクする。

 

入学式ということで僕は少しウキウキしながら、雛奈さんから貰った男子用の制服に着替え、準備を済ませていく。ちなみにもらった制服のデザインは水色と白を強調したブレザーだった。学ランを着てみたかった気持ちもあるがブレザーも悪くないな。

 

「兄さん、朝ごはんが出来ました」

 

「うん、すぐ行くよ」

 

「まぁ!とてもよくお似合いです!」

 

「ありがとう」

 

僕は真白の頭を撫でてから、リビングに向かった。リビングでは母さんが優雅にコーヒーを飲んでいた。

 

「……おはよう母さん」

 

「おはよう」

 

僕は椅子に座り、真白が作ってくれた朝食を一口食べる。うん、おいしい!

 

「ずいぶん早く準備したわね、入学式までかなり時間あるわよ」

 

今日の入学式、新入生は9時に学校に集合と通知されている。そして現在の時刻は6時前。母さんがそう言うのも無理はない。

 

「ちょっと用事があってね。それと学校に行く前に神田明神にも寄りたいんだ」

 

「あの学校の近くにある神社のこと?」

 

僕が神社に行く目的は参拝をするためだ。今日から始まる学校生活がうまくいきますように願掛けでもしようと思っている。正直、神頼みというのはどうかと思ったのだが、やれることはやっておこうと決めた。

ご利益があるかもしれないしね

 

「じゃあ、いってきます」

 

僕は朝食を食べ終え、前の椅子に座っている母さんにそう言い、席を立った

 

「はい、行ってらっしゃい。言っておくけど、学校で粗相するんじゃないわよ。雛奈ちゃんにも迷惑がかかるんだから」

 

「しないよ!引き受けたからにはちゃんとするよ!」

 

僕は母さんの言葉を否定し、玄関へと向かった。玄関では真白が僕の帽子を手に持ち、待ってくれていた。僕が出かける時や先に学校に行く時はいつも見送りをしてくれる。

 

――――うん、本当にできた妹だ。

 

「……兄さん…本当に…あの学校に行くんですか?」

 

「ん?………突然どうしたんだ?」

 

突然真白が不安そうな表情を浮かべ、今にも泣きそうな程震えた声でそう言った

 

前から真白は僕が音ノ木坂に行くのを反対していたけど、廃校のことや僕が苦手意識を克服するためと説明し、何とか納得してもらえた。ここ2、3日は何も言わなかったんだけどなぁ

 

 

「……私……怖いんです…」

 

真白は顔を下に向け、今にも泣きそうな声で呟いた。

 

真白が何を怖がっているのか、不安に思っているのかは分かっている。

 

 

―――()()()に戻るのが怖いのだろう。

 

 

以前、雛奈さんにも言ったが、僕は女性に対して苦手意識を持っている。苦手と言っても心を許した相手なら何の問題もない。絢瀬さんのように、初対面の人であってもなんとか会話はできる。

 

 

―――でも、それは()の話だ。

 

 

僕が女の子が苦手になったのは、ある出来事がきっかけだった。そのせいで当時の僕は女という生き物が ()()()()()と感じるようになってしまった。

 

 

母さんや雛奈さんのことも

 

 

 

 

 

………………………()()()()()

 

 

「…もし…兄さんがまた…」

 

「………」

 

「……以前のように…………ッ!?」

 

僕は泣きそうになっている真白の手を掴み、抱き寄せた。

片方の手を背中に回し、もう片方の手で頭を撫でる。不安にさせないために、すこしでも安心できるように

 

「……真白………大丈夫だから」

 

「………」

 

「約束する。もうあんなことにはならない。心配させないように頑張る。だから……泣かないで」

 

僕はこちらを見上げてくる真白に優しく笑いかけた。

すると真白は少し顔を赤く染め、僕の胸に顔を埋めた。

 

「………………ふふっ、そこまで言い切ったのですから、ちゃんと約束は守ってくださいね」

 

真白は僕の腰に手を回し、胸に顔を埋めながらそう言った。さっきまでとは違って声から不安な気持ちは感じられない

 

「……うん」

 

「いい機会です。この際、女性への苦手意識を克服してきてください」

 

「うん、そうなれるように頑張るよ」

 

「そもそも、兄さんは苦手意識関係なく異性に対して関心が薄すぎます!むしろ女好きになるくらいの気持ちで頑張ってください!」

 

「うん、そうなれるように……って何言ってんの!?それはダメでしょ!!??」

 

「ふふっ、冗談です」

 

真白は僕から離れて、いつものように可愛く微笑んだ

 

「………まったく。じゃあ、そろそろ行くよ」

 

「はい。これをどうぞ」

 

僕は真白からいつもの帽子を受け取り、髪と顔を隠すために深く被った

 

「行ってきます」

 

「はい、頑張ってください。兄さん」

 

僕は真白に笑顔で見送られて家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家を出た後、僕は桜並木の道を歩いてツバキと待ち合わせしている秋葉へと向かった。

先ほど言った用事というのはツバキと会うことだ。昨日の夜に『入学式の前に少し話がしたいから、秋葉にあるUTX高校の前に来てくれないか』と連絡がきて、断る理由もないため二つ返事で了承した。

 

 

 

 

「………やっぱり……何度見ても学校とは思えないんだけど」

 

僕はツバキとの待ち合わせ場所であるUTX高校の校舎を見てそう呟いた。

 

 

―――――UTX高校

それは、今一番人気があると言われている高校。設立されてからそれほど時間は経っていないにも関わらず、入学希望者が全国から殺到しているらしい。たしか音ノ木坂中学の生徒もここを志望する人が沢山いるって話だ。

 

でも、こんなに立派な高校なら入りたくなるのも当然だ。校舎は設備が整っていて立派な建物だし。制服も白をベースとした可愛くて、女の子に人気がありそうなデザインだし。こんな高校が近くにあれば、音ノ木坂よりみんなこっちを選ぶよね。

 

 

……っていうか、こんな時間なのに人多くない?

 

 

まだ早朝にも関わらずUTXのスクリーンの前には人集りができていた。そこにはUTXの生徒だけじゃなく、違う学校の人間や一般人の人まで集まっている。

 

「この後何か映るのかな?」

 

そんなことを考えていたら、後ろから肩を叩かれる

 

「やあ白羽。待たせたかい?」

 

後ろに目を向けると、そこには待ち合わせをしていたツバキが立っていた

 

「ツバキ!ううん、全然待ってないよ」

 

「そうか。すまない、入学式の日にこんな所に呼び出して」

 

「別に気にしてないよ。それで話したいことって?」

 

「ああ、それは…………」

 

「……ツバキ?」

 

ツバキは急に話すのをやめて、さっきの人集りに目を向けた。

僕も釣られてそちらに目を向けると、先程まで何も映っていなかったスクリーンに何かが映り始めた。

 

『『『UTX高校にようこそ!』』』

 

「「「「「きゃあ~~♡!!!」」」」」

 

スクリーンには3人の女性が映り、おそらく彼女達を見るために集まっていたであろう人達は、はち切れんばかりの歓声を上げた。

 

誰なんだろう?あんな人達見たことないけど、すごい人気だな。恰好からして有名なアイドルとかかな?

 

「……相変わらずの人気だな。すまない白羽。ここだと静かに話せないようだから場所を変えようか」

 

「……え?う、うん。分かった」

 

そう言ってその場を離れるツバキの後をついていき、僕とツバキはUTX高校から離れた。

 

 

 

 

「本当にすまない、わざわざ来てもらったのに」

 

「もう、さっきから謝りすぎだよ!気にしないでいいから。ていうか次謝ったら怒るよ」

 

「だが……いや、分かったよ。もうこの話はやめよう」

 

「うん!そういえば、さっきのスクリーンに映ってた人達って誰か知ってる?」

 

「彼女達はUTX高校のスクールアイドルだよ」

 

「スクールアイドル?」

 

「ああ、学校の生徒で結成されたアイドルのことをそう呼ぶんだ。中でもあのグループは日本で1番人気のスクールアイドルらしい。彼女達の人気もUTXに生徒が集まる理由の一つなんだろうね」

 

(へぇー、そんなにすごい人達なんだ)

 

正直、僕はアイドルに全然興味が無い。しかし、さっきの様子だと彼女達がそれなりに人気があるのはわかった、けどまさかそんなに凄いグループだとは思わなかった。

 

「何でそんなに詳しいの?もしかして!あの人たちのファンだったり「違うよ」……デスヨネー」

 

ツバキは昔から他人に関心を示さない。小学校でも僕以外の人と喋っているのを見たことがない。大げさではなく本当に。別に話すのが苦手というわけではない、単純に他人に興味が無いからだそうだ

 

「知識として知っていただけだ。アイドルに興味は無いよ」

 

「そ、そう。あ!そういえば、話したい事って何?」

 

さっきのことで話がずれちゃってた。いや……あの人たちのことを聞いて話をずらしたのは僕だけど

 

「ああ、そのことなんだけど……………いや、大丈夫そうだね」

 

ツバキは僕の顔をじっと見て、安心したように微笑んだ。

 

「え?……な、何が?」

 

「いや、もし不安に感じていたら何か言葉でもかけようと思ったのだが、その必要はなさそうだね」

 

「っ!!」

 

………そっか、ツバキも真白と同じで心配なんだ。僕が、また昔のように戻るのではないかと。

 

僕の異性に対する苦手意識は昔に比べたらだいぶ弱まった。それは真白とツバキが支えてくれたからだ。二人のおかげで、なんとかここまで回復することができた

 

「此処に来る前、真白にも心配されたよ。さっきも………」

 

僕は先程の真白との会話の内容をツバキに話した。

 

「………そうか。そんなことが」

 

「うん……だから心配しないで!真白にも言われたし、この機会に苦手意識を克服してみせるよ!」

 

「そうか、なら俺から言うことは無いな。応援してるよ」

 

「うん!」

 

「あ、そうだ。なら俺から1つ課題を出そう」

 

「……へ?……か、課題?」

 

え?ちょっと待って、課題って何!?なんかすごく嫌な予感がするんだけど!!

 

「そうだな………じゃあ、1年以内に写真を撮って見せてくれ」

 

「え、写真?……どんな写真?」

 

「お前を真ん中にして、その周りを異性が囲んでいる写真だ。人数はそうだな……40人以上にしよう。あ、ちなみにクラスでの集合写真とかはダメだよ。適当な人達と撮った写真もダメ。お前の友達、大切な人達との写真だ」

 

難易度高っ!!苦手とか関係なく難しいじゃん!!

ラブコメ漫画の主人公でも厳しそうな条件なんだけど!!

 

「…えっと、もし…撮れなかったら?」

 

「そうだな……罰ゲームで来年は女装で生活してもらおうかな」

 

「絶対にクリアします!!何がなんでも!」

 

「…ふふっ、期待しているよ」

 

こんな課題、受けなきゃ良いのにって言う人もいるだろうけど、僕は知っている。こういう時のツバキは絶対に見逃してくれないことを。嫌って言ってもどうせ言いくるめられる。

なら、もういっそのこと開き直った方がマシだ。

 

それに真白やツバキに克服すると約束したんだ、目標があった方が頑張れる気がする

 

「これは勝負だね。この課題をクリアできれば白羽の勝ち、クリア出来なければ俺の勝ちだ」

 

「……もし僕が勝ったら、すごく高いケーキ奢ってもらうから!」

 

「ああ、もちろん。いい寿司屋にも連れて行ってあげるよ」

 

「………じゃあ、僕はそろそろ行くよ。学校に行く前に寄りたい所もあるし」

 

「そうか。なら……」

 

ツバキは周りに人がいない事を確認した後、僕の帽子を取り、髪と頬を優しく撫でてきた。

 

まるで壊れやすい何かを触る時のように、優しく。

 

 

「ふふっ♪くすぐったいよ……ツバキ」

 

 

―――彼の優しい手つきに若干くすぐったさを感じ、白羽は恥ずかしそうな表情を浮かべる。

 

 

暫くして、満足したのかツバキの手が動きを止めて白羽の頬から離れていく

 

 

「白羽、頑張れよ」

 

「…うん。行ってきます」

 

僕はツバキと別れ、朝に言ったように神田明神に向かった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「………ハァ…ハァ…疲れた」

 

ツバキと別れた後、僕は神田明神へとやって来た。少し息切れしている理由は神社の前にある長い階段のせいだ。普段なら問題ないけど早朝から登るには少し大変だった。

 

「それにしても、人のいない朝の神社って……神秘的だな」

 

早朝のため神社には誰もいない。その景色を見てそんなことを考えながら社の賽銭箱の前まで歩いていき、財布の中から五円玉を取り出した。丁度2枚あったから、2枚共入れておこう。たくさん入れたほうが神様も聞いてくれそうだし。

 

僕は賽銭箱に五円玉を入れた。

 

「そういえば、なんてお願いすればいいんだろう?

学校生活がうまくいきますように?友達がたくさんできますように?」

 

どんな願い事にしようかと迷っていると、白羽の頭の中には真白とツバキの顔が浮かんだ

 

(頑張ってください。兄さん)

 

(白羽、頑張れよ)

 

それは僕にとってかけがえのない大切な人達。そして、これからもずっと一緒にいたいと思う人達。

…………そう思える人が僕はもっと欲しい。

 

「……いや、やっぱりこうしよう」

 

願い事を決め、僕はその願いを口にした

 

 

「――――どうか、僕にとって………

 

 

 

 

 

 

……………“大切な人が沢山できますように”」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、素敵な願い事やね」

 

「ひゃい!?」

 

願い事を言い終えて社の奥を見ていたら耳元で声をかけられ、ビックリして変な声を出してしまった。

 

 

あれ?なんかデジャヴを感じる……最近似たようなことあったな

 

 

「エリチの言ってた通り、優木くんはええ反応するんやね」

 

 

後ろを振り向くと巫女さんの格好をした女の人が立っていた。紫色の髪をしていてどこか不思議な雰囲気を漂わせている綺麗な人だった。

 

 

「でも、そんなに驚かれたら少しショックやわ~」

 

「いや、耳元で急に話しかけられたら誰だって驚きますよ!」

 

「それより、お賽銭おおきになー」

 

スルーされた!?な、なんなんだこのお姉さん!?掴みどころがないというか……ちょっと不思議な人だな。なんか変な関西弁で喋ってるし

 

「は、はい。それより、お姉さん誰ですか?なぜ僕の名前を?」

 

「君、共学化のテスト生として音ノ木坂中学に入学する子やろ?実はウチも音ノ木坂学院の生徒やから君の事は聞かされてるんや」

 

ああなるほど。たしかこの前、雛奈さんが僕の事を学校関係者に説明したと言っていたけど、まさか中学だけじゃなくて学院の生徒の人にまで伝わっているとは思わなかった。

 

「そ、そうなんですか。では改めまして、今日からお世話になる優木白羽と申します。あまり交流は無いと思いますが、よろしくお願いします」

 

「ウチは東条希(とうじょうのぞみ)。音ノ木坂学院の3年生で生徒会の副会長をしてる。よろしゅうな」

 

生徒会……もしかしてさっき言ってた「エリチ」って絢瀬さんの事かな?確か生徒会長をしてるって言ってたし

 

「それと、交流はあまり無いって言ってたけど、ウチはそう思わへんよ」

 

「え、なんでですか?」

 

「……カードがウチにそう告げるんや」

 

東條さんはそう言い、タロットカードを見せてきた。

うん……やっぱりちょっと不思議な人だ。何考えてるかわからない

 

「それじゃあ、ウチは仕事に戻るわ。また学校でな」

 

「は、はい。それじゃあ僕も失礼します」

 

「……優木くん」

 

神社から出ていこうとしたら、東條さんが笑顔でこっちを見て呼び止めた。

 

「はい?」

 

「できるといいね、大切な人」

 

「…はい!」

 

 

それから僕は神田明神を後にし、学校に向かった。

登校中、僕は東條さんに言われた言葉について少し考えていた。

 

 

―――交流はあまり無いって言ってたけど、ウチはそう思わへんよ

 

 

あれ、どういう意味だったんだろ?

 

タロットカードを持ってたから占いで………

 

『僕と東條さんは仲良くなります!』

 

……みたいな結果が出たってこと?悪い人じゃなさそうだし仲良くなれたら嬉しいけど、やっぱりそんなに会うことはないと思うんだよな。

 

っていうか僕の願い事、あの人に聞かれてたんだよね!?

声に出した僕が悪いとはいえ、よくよく考えてみると凄く恥ずかしいこと願ってたよね!!

「大切な人がたくさんできますように」って何口走ってんの!?やばい、思い出したらどんどん恥ずかしくなってきた!!

 

 

それからしばらくの間、恥ずかしさのあまり道の真ん中で5分程、頭を抱えて悶絶した。

周りに人がいなくてよかったよ。いたら間違いなく通報されてた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

神田明神を後にした僕は、少し遠回りをしながら音ノ木坂に向かっている。まだ集合時間まで余裕があり、せっかくなので桜を見ながら散歩でもしようと考えた。

 

桜ってなんか良いよね!学生にとって新しい生活が始まる!って感じがするし、なんか見ていると気持ちが晴れるんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――白羽は音ノ木坂の道中にある桜並木の景色を堪能しながら歩いている

 

「ここの桜って本当に綺麗だよな」

 

 

桜の方に目を向けながら歩いていると、突然脇道から茶髪の少女が飛び出してきた

 

「「………えっ!?」」

 

曲がり角から突然、しかも白羽は桜の方に集中していたため、反応が遅れてしまい飛び出してきた少女を避けることが出来なかった。

 

「「…………ッ!!!」」

 

白羽はその少女とぶつかってしまい、道に座り込んでしまった

 

「ご、ごめんなさい!ちょっとよそ見してて」

 

「う、ううん。謝るのはこっちだよ!今日から学校が始まるからテンションが上がっちゃって、本当にごめんね!君、立てる?」

 

その少女は謝りながら、座り込んでいる白羽に手を差し出した。

 

「はい、大丈夫です」

 

白羽も差し出された少女の手を取り、立ち上がった。

 

 

―――その時、2人の周囲を突風が渦を巻いて通りすぎた。

 

 

白羽は少女の手を取り、立ち上がる途中だったため…()()()()()()()()()()()()()()()

 

突風の影響で反射的に目を瞑っていた少女は再び目を開ける。

 

そして、その少女の瞳に映ったのは………

 

 

雪のように白い髪

 

白肌の綺麗な顔

 

今まで帽子で隠されていた優木白羽の()()であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが……後に伝説のスクールアイドルと呼ばれる

 

 

―――μ's 

 

 

そのリーダーである高坂穂乃果(こうさかほのか)

 

マネージャーである優木白羽(純白の少年)

 

 

 

…………2人の出会いである

 

 

 

 

 

 

 




次回 第1章 START:DASH!!編に突入します。
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