僕のご先祖様は地獄の鬼で、イラストレーター! 作:東風ますけ
「のぉ、
「急にどうしました!?いや、まあ鬼ですもんね?たしかに金棒は欲しいかもしれませんけど、でも、
「む!幻!キサマ某の胸を見ながら言ったな!!!えっちだぞ!!!」
「み、見てないですよ(震え声)」
「やっぱり見てるじゃないかこのむっつりめ!!あと某は人じゃなくて鬼だぞい!!!」
なんで胸見てることがバレたんだ!?
「まあそんなことは置いておいてだな、幻」
「許してくれるんですかご先祖様?」
「金棒を用意してくれたら許すぞい」
「金棒……ですか」
説明しよう!
金棒とは!鬼が持っている金属の棒である!
叩かれるとバチクソに痛いぞ!(あたりまえ)
ちなみに武器としては打撃に特化しており、まあまあ強いぞ!
しかし、大体2メートルくらいあるのでバチクソに重いぞ!(まるでメンヘラ彼女の愛のようだな!)
なので筋肉モリモリマッチョマンの変態(?)でなきゃ扱いきれないそうだ!
僕が見た地獄では、八角形にトゲトゲとか、星型にトゲトゲとか、………とりあえずトゲトゲしてたぞ!あたると痛いぞ!
まとめると──!
「やっぱり媿さんみたいなロリ体型じゃ金棒なんて危な……(ワシ閻魔より強いぞ)……ふぁ?」
何を言ってるんだこの人は。いや、鬼は。
「なんでそんな不思議そうな顔してるんじゃ幻?」
「いや、閻魔大王って最強じゃないんですか?」
「某が現れるまで最強だったぞい?」
「わぁお……」
■■■■■■
【はっくしょん!】
「閻魔様、風邪ですか?」
「今日はあんまり仕事なさそうなんで、休みますか?」
ごずっちとめずっちが心配してくれている。
【い、いや、誰かがワシの噂話でもしてたんじゃろ。あ、それより担々麺くれ】
「そういえば今日はまだ2回しか食べてませんでしたね。料理長に言ってすぐもらってきます」
【ありがとうごずっち】
ごずっちはスタスタと担々麺を取りに行ってくれた。
「しかし閻魔様。本来の閻魔大王は、火傷するほどの煮え湯を飲んで顔が赤かったんですよね?」
【あぁ、罪人を裁く苦しみを味わってるらしいな。ワシはやらんぞ?美味しく担々麺食って、頬を赤らめるくらいでええじゃろ】
だってワシ美少女だし。
「いや、前から思ってたんですけど10メートル以上ある身体で閻魔様のロリ顔が違和感ありまくりなんですけど」
【しょうがないじゃろ。めずっちだってワシがブチギレてるおっさんよりいいじゃろ?】
「そりゃもちろん眼福ですけど……はぁ。なんで地獄ってロリ美少女が強いのかな……普通に牛頭馬頭な俺たちが浮いてるよ…」
【なんかごめんな】
「ここ退職したらVtuberにでもなっていいですか?」
【だめだぞ】
「ぴえん…」
■■■■■■
「幻!コレ!某コレがいい!」
媿さんはプラスチックの金棒を嬉しそうにブンブン振っている。
「100均のやつでいいんですか?」
「某はな、形から入るタイプなんだぞい。なんなら形が良ければもう満足だぞい」
「なるほど。お風呂に浮かべるアヒル買いますか?」
「買うぞい!」
「中におもちゃが入ってる入浴剤買いますか?」
「頼むぞい!」
「じゃあ帰ったら僕と一緒にお風呂に入りますか?」
「もちろんだぞい!…………ちょっとまて幻。スキップしながらレジに行くな幻!げーーーーん!!!!」
言質をとった僕は、しっかりと媿さんと一緒にお風呂に入ったのだった。
僕の作戦勝ちだ!
あとご先祖様は色々小さかっ……
「待ってください媿さん。人間は話ができる生き物です」
媿さんは今日買った金棒を握りしめていた。
「某は鬼だが?」
「あっ(察し)」
「デリカシーの足りないやつめ!成敗!」
「ぎゃあああああああ!!!」
プラスチックでコレなら、本当の金棒だと僕ミンチじゃないか?
……本当に媿さんが形だけのタイプで助かった。
……まあ普通に丸一日動けなかったけどな!
鬼に金棒とはよく言ったものだと思った僕であった。