大好きなキミとのひととき   作:趣味全開人生

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※前話『憧れを追い求めて』の続きです。

CSSの兵士エデルは、子供時代の自分を救ってくれた星の民の戦士エミリアに恋をしてしまい――――!?



№005『憧れは恋へと』

 

 

 

燦燦たる夜景で夜空を照らす大都市――――そのど真ん中で発生した超人集団によるテロに対処すべく出撃した特殊部隊。

 

 

超人が放つ攻撃を特殊な素材で作られた盾が弾き返し、攻撃が止む瞬間を狙って兵士達がアサルトライフルを連射する。

 

 

 

「包囲して多方向から攻撃して!」

 

 

将校の指示に呼応するかのように周囲の建物の窓や屋上から兵士達が銃を構えて射撃を始める。

 

 

 

『ぐ――――ぐっ!?』

 

守りに入る事を強いられた超人のひとりが唸った。

 

 

 

 

そして痺れを切らした別の超人が跳躍して兵士のひとりに襲い掛かる――――

 

 

「うわっ!?」

 

 

 

自分の身体に突き立てられようとしていた鋭い爪を左手に持ったナイフで受け止める兵士。

 

そのまま右手に持ったピストルを相手に向けて引き金を引く――――が、数発ほど撃った所で右手首を掴まれる。

 

 

 

「うっ――――!?」

 

 

 

――――だが次の瞬間、超人が兵士に覆いかぶさって動かなくなる。

 

 

 

 

『こちらハンター01、1つ貸しだぞ』

 

遠くのビルで待機していたスナイパーから通信が入る。

 

 

 

「助かった、これが終わったら一杯奢るよ」

 

 

 

 

と、その時。劣勢を悟った超人のひとりが薬物らしきモノを自らの身体に打ちこみ、瞬く間に巨大なゴリラの姿をした怪物へと変貌する――――!

 

 

 

「顔を狙って!」

 

将校の指示と共に兵士達が怪物の顔めがけて弾丸を撃ちこむ――――!

 

 

 

顔の防御に専念せざるを得なくなった怪物に向かって駆け出す将校。

 

 

 

兵士達の射撃が止んだ次の瞬間、巨大な腕を思い切り振り回すが――――戦闘服の中にアシストスーツを着込んだ将校は跳躍でそれを容易く回避し、怪物の頭部へと着地する。

 

そして手際よく爆発物をしかけ、再び跳躍――――スイッチを押す。

 

 

 

頭部が吹っ飛び、首あたりから爆炎を立ち昇らせながら倒れる怪物――――と同時に着地する将校。

 

 

 

 

「よし――――これで片付いたわね」

 

 

「中尉、流石です!!」

 

 

「ウチの隊長すげえ!!」

 

 

 

(――――あれから1年、あなた達の手を煩わせずともそこらの超人や怪物とは戦えるようになったわ。デート、楽しんでるかしら?)

 

 

兵士達の歓声が響く中、将校は今頃遠くの街でデートしているであろう2人に思いを馳せるのだった――――

 

 

 

 

 

 

映画を見終え、そのまま夜景が見える場所へと移動するエミリアとエデル。

 

 

「映画、面白かったね~!」

 

エミリアが満足げな笑みを浮かべる。

 

 

 

「ええ、また時間作って観に来ましょう!」

 

いつものように『次の約束』をするエデル。

 

 

 

 

――――エミリアの眼差しがエデルの視線を射抜く。

 

 

 

屋上というステージの上に立ち、地上に星空が広がる風景をバックに自分を見つめてくるエミリア――――それだけでエデルの胸が高鳴る。

 

 

 

「エデル」

 

 

その一言を言われるだけで鼓動が速まる。

 

 

「はい」

 

 

 

 

「――――正直、色々と迷ったんだけど…」

 

そこで言葉を止めるエミリア。

 

 

 

 

 

 

 

――――永遠に思えるほど長い数秒を経て再び口を開く。

 

 

 

「私、君とこれからも一緒に笑ったり泣いたり、色んな所に行ったりしたいな」

 

 

その言葉にエデルがハッとなる。

 

 

 

 

無数の摩天楼が作り出す地上の星空をバックに微笑むエミリアの頬は紅潮していた――――

 

 

 

 

 

(――――エミリアさんは僕と向き合って真っすぐに気持ちを伝えてくれた――――)

 

恋人にはなれなくてもずっとこういう関係が続けばいいと思っていた。けれど――――もう逃げるわけにはいかない。

 

 

 

 

「――――僕も、です――――」

 

 

胸が高鳴って苦しい中、絞り出した言葉にエミリアの表情が歓喜に満ちていく。

 

 

 

 

「――――エミリアさん」

 

姿勢を正してエミリアと向き合うエデル。

 

 

 

「僕と一緒に生きてくれますか?」

 

 

「――――はい」

 

 

エミリアが幸せそうな笑顔で頷く――――そのまま胸へと飛び込んでくる。

 

 

 

自分を抱きしめてくるエミリアの感触が愛おしい――――そう感じながら優しく抱き返す。

 

 

 

――――地上に摩天楼の星空が広がる美しい光景を見下ろせるステージ、その上でエミリアとエデルは互いに額を合わせ、幸福で心満たされるのだった――――

 

 

 

 





如何でしたか?途中の過程は色々とすっ飛ばしてしまいましたが、エミリアとエデルの物語はこれにて完結です。お楽しみ頂けたなら幸いです。
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