とある初恋の夢物語   作:凪子22

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第2話

そもそもこの学校は工芸や美術関連そして伝統芸能からホログラム技術まで、全ての分野の芸能が収まる第9学区にある。

A棟とB棟に左右に分かれ真ん中に職員室などの教員用スペースを連絡用通路で挟んだマンモス校だ。

A棟は演者や表現者、モデル、役者や演奏者の学科

B棟は所謂裏方、舞台演出、マネージャーやプロデュース関連、服飾関係の学科等で構成されている。

(多分部活勧誘の演目に関わっているなら、役者方面で推薦された子か、自分から売り込んで勝ち取った役とかならメンツを台無しにされたと思われるのは分かるけど)

そもそも少女は役者希望ではないし演劇には興味が無いのだ。選択した学科は声楽、実際に入部届けを出したのは合唱部それも伴奏希望の

しかし、このままはい、そうですかと泣き寝入りするのは無理な話なのだ

何せここは第9学区、学区内の特別条例により

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という珍しい制度を持っているのだから

『純粋な実力』つまり今こうしている間にもこの3人にある上下関係が決定されてしまう

 

少女は個室の鍵を開け金髪ツインテールと黒髪ボブカットの女子2人を強張りながらも睨みつける。能力を攻撃に使うのは初めてだ緊張で額から汗が落ちてくるのが分かる

だが嫌がらせの日々に終止符を付けなければいけない

でないとこれから先の学校生活は鬱屈した日々が続いてしまう。争い事は不本意だ何せある一定の能力者相手ならば少女の能力は反則技なのだから

 

「そんなに気に入らないならまず部長に文句をいうのが先だと思うんだけど?」

「…っ、うるさい!」

金髪女子に胸ぐらを掴まれるが寧ろ好都合、掴まれた腕を握り返す

「?……ひっ!」

「は?何怯えて…っ!?」

寒気がする、触れてはいけないものに(さわ)ってしまった

何かが背中に取り憑いている(××××××××××××××××××××××××××)

見開いた目が怖い冷や汗が止まらない怖い、蛇口から出る水の音が酷くこびり付いて離れてくれない、怖い!!

「…狐?」

はたと、目線を下にやると黒い狐が少女の(かたわ)らに鎮座している。

狐が鳴く

バンッ!という音と一緒に勢いよく出口目掛けて引っ張られた

 

黒髪ボブの女子は目の前の光景が理解できなかった、いきなり床から狐が現れて鳴き声をあげたと思えば金髪女子が出口に向かって飛んで行ったなんて

何をしたと言う前に目の前の少女が口を開いた

「あの子念動使い(テレキネシスト)でしょLv2の」

「な、なんで知ってるのよ…つか何したのよ!あんた!?」

「何って…AIM拡散力場を読み取って出力(プリント)したんだよ。」

「は?」

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