時はゴールデンウィーク明けの5月これまでのいざこざも解決し多少の誤解は生まれたものの晴れやかな気持ちかと思われる
例の演劇部部長に対する異議申し立てた時から始まった気がする。金髪ツインテと黒髪ボブショートの2人と抗議したのが4月末、謝罪をもらい和解案を受け入れたはいいが何故か智沙音に対して妙に熱い視線を送って来たのだ。そこから5月ゴールデンウィーク中道すがら視線を感じたり郵便受けに1日の感想をびっしりとまとめた5から6枚ほどの封筒が投函されていたりと気味が悪い事この上ないが、一番の問題は下着が無くなっているのだ。
気持ち悪さと経済的負担が恐怖心に拍車をかけている
「もう、やだぁ…」
「…学校なら、うん大丈夫だよね…きっと」
そう自分に言い聞かせて重い足取りで玄関を後にした。
淡い希望は打ち砕かれた。
『学校は安全のはず』という期待を胸に下駄箱の扉を開けたら見覚えのある封筒が上靴の上に置かれていた
(うそ…やだ、なんで…)
こんな事になるなら無理にでも『先生』にしがみついてついて行けばよかったとその場に立ち尽くしていると後ろから肩をたたかれた
「!?」
「やほやほ」
「何突っ立ってんのよ
いつもの2人だった。いつもと変わらない2人の顔を見て安心したのか少し心に余裕が生まれた気がした。
「ううん何でもない、一緒に行こ?」
後ろの2人に見えない様に上履きを手に取り扉を閉める。きっとストーカーの話をしたら友人達は犯人を捕まえようと助けになってくれるだろう、でもそれは2人を危険な目に遭わせてしまうのは容易に想像できてしまった。それは嫌だ、大事な人には傷ついて欲しくないし笑っていて欲しいのだから
3人で教室に入り席に着く窓際の後ろから二番目の席、お昼頃になると日が入ってつい眠たくなってしまうのが難点だけども。
席に荷物を置き今のうちにと一限目の教材を取りにロッカーの扉を開けた。
「…ひっ、いやぁあっぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」
「きゃっ、え?何?」
「びっくりしたぁ…」
「うわっ!なんだこれ!」
騒然とした教室智沙音が悲鳴を上げた後別の女子達の悲鳴が鳴り響く
もう無理だ我慢して一人で抱え込むべきじゃなかった、違和感に気付いた時点で身近の人間に助けを求めるべきだったのだ、この異様な光景は少女が背負うには重すぎる
担任が慌てて教室に入ると取り乱した生徒たちを落ち着かせ何とかその場は収まりをつけたが事の経緯を把握するためにと智沙音は職員室に呼び出された。