牧師でハッカーで転生者な>>1   作:星茸

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【プラグイン】牧師でハッカーで転生者だけどおそと出れない【氷河期】

1:名無しの転生者

先日光少年からおくデン谷にキャンプしに行くって話を聞いたり速見氏の犯行声明が放映されたりしてたのでそろそろだなぁと思ってはいたんですよ

【画像データ。2階の窓から外を撮影したもののようだ。遠くでペンギンたちが街を凍らせている様子が写っている】

 

3:名無しの転生者

クローズドシナリオじゃん

 

6:1

外に繋がるドア全部凍ってるからマジで密室なんですよね ここに他の人がいたら殺人事件の幕が上がるところだった

 

9:名無しの転生者

 

10:名無しの転生者

まあ原因はネットシティ側にあるからオペレーターが外でれなくてもまあ……うん

 

12:名無しの転生者

イッチはペンギン未所持なのね

 

14:1

その……品薄で入手困難だったので……

いややばいのは知ってたからあっても買わないんだけども

 

17:名無しの転生者

人気商品だから……

 

18:名無しの転生者

でも実質そのおかげで安全圏じゃん

 

19:1

というわけでおんもでれないのでこのままセレストをネットシティに送り込みます

しかし相変わらずチップは使えないのである!どうしようね

 

22:名無しの転生者

(どうしようも)ないです

 

24:名無しの転生者

かなしいなぁ

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

リンクを辿り、凍結したネットシティに降り立つセレスト。

探すまでもなくそびえ立つ氷塊を睨み、迷わずそちらへと駆け出そうとして。

 

『来るぞ、上だ!』

 

「っ、」

 

とっさにその場を飛びずされば、そこを冷気の嵐が舐めていく。

見上げた先には翼を広げるブルードラゴンの姿。

物音を聞きつけたのか、周囲から他のウイルスも集まって来ている。このまま囲まれれば調査どころでは無い。

 

セレストは光輪を展開しながら中空に声をかけた。

 

「……戦闘開始、オペレートを」

 

『了解。……無理するなよ』

 

 

 

 

ふわふわと浮かぶクモンペの群れを光輪で散らし、すぐさま跳躍。

そこをメットールの〈ショックウェーブ〉が勢いのまま通り過ぎ、向かいにいたコルドベアへと直撃した。

 

宙に浮いた身体を狙うブルードラゴンの顎をかち上げ行動を妨害し、その隙に着地。振り返りざまにメットールのメットをすくい上げるようにはね上げて、無防備になった胴体に一度、二度と光輪を打ちつける。

三度目でようやくポリゴンと化したメットールを見届ける余裕も無く、頭上から吹き付けるブレスをシールドで受け止めた。

 

「く、ぅ……!」

 

『逸らせ!右!』

 

衝撃に膝を折りながらも、飛ばされる端的な指示にシールドをわずかに傾け力を受け流す。

横から迫って来ていた〈アイスキューブ〉が、逸れたブレスの勢いで押しとどめられ氷柱へと姿を変えた。

 

交戦開始から数分、ウイルスの数は減るどころか増えていく一方だ。

 

「想定より、数が多いです」

 

『……〈アイスステージ〉が発動してるな』

 

ネットシティの空に浮かんだ氷の浮島……おそらくあれがフリーズマンにより作られたフィールド。それをモニター越しに見ている八神が呟く。

それがあるということは、既にロックマンがあそこで交戦中なのだろう。

それによりヘイト先を無くしたウイルスたちが、獲物を求めてこちらに押し寄せて来ていてもなんらおかしいことでは無い。

 

じり、と狭まる包囲網。

バトルチップの使えないこの状況、自身の性能だけでは延命はできても突破どころか撤退も出来ない。

堰を切ったように襲いかかるウイルスを光輪で受け止め、時に弾いて同士討ちを誘発させ、なんとか処理していくが、やはり減るよりも増える速度の方が早い。

 

均衡が崩れるのは一瞬だった。

 

何度目かの〈ショックウェーブ〉がついに凍った地面を割り砕き、それに足を取られたセレストが体勢を崩す。

 

地面に転がった無防備な身体に、衝撃波が、氷塊が、冷気の嵐が迫る。

立て直す暇は無い。反射的にシールドを構えるが、気休めにもならず弾かれた。

 

『──ッ!』

 

八神の焦ったような息遣いが遠く聞こえる。

 

丈夫さに自信はあっても、この勢いではデリートまでは行かずとも重傷は免れないか、とどこか冷静な思考が被害予測を算出していた。

 

これから自身を襲うであろう衝撃に身構え──

 

 

 

「〈ヒートスタンプ〉ッ!!!」

 

 

刹那、目の前に降ってきた熱がその全てを吹き飛ばした。

 

高温により勢いよく溶ける氷の蒸気が視界を塞ぐ。

その隙間から見えたのは、一体のネットナビだった。

 

「オラァッ! 黙って燃えやがれ!!!」

 

ジッポライターを模した身体から腕を生やしたそれが地面を叩くと同時、噴き上がる炎が周囲のウイルスを一掃していく。

取り囲んでいたウイルスと、ついでに周囲の氷を消し去った彼がこちらへ顔を向けた。

 

「おい、無事だな?」

 

「え、ええ……貴方は、」

 

「………伝言だ。“忠告を無視したのは悪かった”……だとよ」

 

それ以上は何も話すことはないと飛び去る彼の行く先を見上げながら、セレストは八神へ声をかける。

 

「……どうしますか」

 

一拍、間が開く。

 

『……一旦移動するぞ。このままネットシティのログをさらう』

 

「はい」

 

視界の先で立ち昇った巨大な〈フレイムタワー〉が、氷柱を呑み込んでいくのを見届けながら、セレストはその場を立ち去った。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

54:1

(セレストが)死ぬかと思った

 

56:名無しの転生者

そりゃそうよ

 

57:名無しの転生者

チップ無しで無茶しやがって……

 

58:名無しの転生者

戻ってきたってことは解決した?

 

62:1

ちゃんとアンテナ氷は破壊したよォ ヒートマンがな!!!

これで現実世界の氷河期も終了!ヨシ!!!(現場猫)

 

65:名無しの転生者

お前が自慢するな

 

66:名無しの転生者

 

69:名無しの転生者

そこはちゃんと本編通りなのね

 

71:名無しの転生者

イッチなんのために行ったんですか???

 

74:1

なんのため……だろうな……

いや今回はネットシティのデータログさらってフリーズマンの移動経路から本拠地探ろうとしてたんだよ 結局無理だったけど

 

77:名無しの転生者

ダメじゃん

 

78:名無しの転生者

さすがに甘くなかった

 

81:1

イ-ン…

 

調査も迷走しだしたしこの感じちょっとよろしくない……ガバは嫌だ……

 

83:名無しの転生者

がんばれ♡がんばれ♡

 

86:名無しの転生者

無印期間のガバはまだ大惨事にはならないはずだから……

 

89:名無しの転生者

(命に関わるものを除く)

 

90:1

い゙ぎの゙ごり゙だい゙

 

93:名無しの転生者

それはもうイッチ次第なんよ

 




チップ禁止縛りでがんばって戦うセレストの回。
バスターで一発なアニメ仕様メットールを一匹倒すのにコンボで数発当てなきゃなあたりでハイロゥの威力はお察しください。


なお中々本編に直接介入しないのは台詞の確認ができないせいです(今筆者の観れる無印アニメが英版のみのため)
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