牧師でハッカーで転生者な>>1   作:星茸

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本業(ハッキング)


【プラグイン】牧師ハッカー、本業するってよ【コピーロイド】

 

1:名無しの転生者

「ハッキング」をします

 

3:名無しの転生者

だから気に入った

 

6:名無しの転生者

うわぁ急に劇画調になるな!

 

9:名無しの転生者

突然ですね牧師さん

 

11:名無しの転生者

そういえば本業そっちでしたね……

 

12:名無しの転生者

あまりにも科学省職員のイメージが強すぎて忘れてたわ

 

14:1

スレタイにもあるのに!?

 

16:名無しの転生者

 

18:名無しの転生者

それで今日は何を盗りにいくんですか

 

19:名無しの転生者

言い方ァ

 

21:1

前にも言ったけどコピーロイドの設計データをね……研究所ごと壊されるとか言ってたから早めに取りに行かなきゃって……

まあバレないようにこっそりコピーするだけなんですけども

 

23:名無しの転生者

あぁー

 

25:名無しの転生者

まあ……抜き取ってももうどうにもならんやろしな……

 

26:名無しの転生者

実際取りに行ってどうなるかはともかく敵の(使うことがわかっている)情報を持っておくのはあり

 

29:名無しの転生者

なお出すタイミングは

 

32:名無しの転生者

なんで持ってんねんって話だもんな……

 

35:名無しの転生者

ハッカーだからね、仕方ないね……

 

37:1

その辺は未来の牧師さんに任せます とりあえずイクゾ-

 

38:名無しの転生者

デッデッデデデデ(カ-ン)

 

40:名無しの転生者

あまりにも行き当たりばったりがすぎるッピ

 

43:名無しの転生者

デューオの危機が去ったからタガが外れちゃったかぁ……

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「ハッキングを、します」

 

『ハァ?』

 

何言ってんだお前、と言いたげなヒートマンの視線を受けながら、八神はそのための準備を始めた。

教会地下の隠し部屋、そのモニターの前に座りいくつかのプログラムを開封、細かな調整を行いながら、ヒートマンへ目的を説明する。

 

「今、名人のとこに蒼木真琴って研究者が来てるだろ?」

 

『ああ、熱斗とかが名人の元カノがどうとかで騒いでた……』

 

「そうそれ。その人の研究に“コピーロイド”ってのがあるらしいんだ。ざっくり言えばネットナビを現実に呼び出す……実体化させる触媒みたいなもんらしい」

 

『実体化ァ?』

 

「そう、実体化。んで、今問題になってるゾアノロイド案件……あいつらは、こっちの世界の侵略を目的としている。となるとだ。ダークロイドやアス……ンンッ、あの辺みたいに自力で実体化する手段を持たないだろう連中が、現実世界へ干渉するための手段としてそれを狙っていないとも限らんだろう?」

 

『? まあ、そうだな。……あー、つまり先んじてデータを押さえるついでに、もしそうなった時対処できるようにコピーロイドの仕様なりを確認しとく、ってことか?』

 

「そういうことだな。……よし、調整完了」

 

タン、とエンターキーを押すと同時、モニターに現れる小さな飛行物体。

鳥を模したような白い矢じり型のそれは、ふわりと教会の電脳内を浮遊している。

 

『なんだこりゃ』

 

「“ハッキングビット”。昔使ってたハッキング用プログラムだな。とりあえずアップデートと最適化はできてるから、今でも問題なく使えるはずだ」

 

『フーン……つーか、セレスト無しでできんのかお前?』

 

「舐めんなよ、一昔前にこれでシャーロ軍の電脳単騎駆けしたこともあるわ。……まあ、そっち方面に特化させてるから、これ自体に戦闘能力は皆無……一応インビジ機能はあるけど、ウイルス一匹で詰むこともまれによくある」

 

呆れ顔を見せるヒートマンに笑い、八神はPETを手に取った。

 

「まあ、そんなわけでヒートマンにはこれの護衛を頼みたい。ビットの操作はこっちで行うから、やるのは道中の露払いと場合によっては時間稼ぎ……だな。いいか?」

 

『仕方ねぇな……』

 

やれやれと承諾したその姿に苦笑いしながら一度教会サーバーへとヒートマンをプラグインさせる。

そして、続けて自身の右耳に下がるピアスの十字架……自身のエンブレムを模したそれに触れ、その裏にある微かな膨らみ(スイッチ)を押し込んだ。

 

───脳波制御プログラム起動。……システム、オールグリーン。……ビット検出、接続開始。

 

キン、とハッキングビットが一瞬点滅して、ただ浮遊していただけの動作から一転、意思を持ってヒートマンの周囲を一周回る。

 

『おい、これは?』

 

「言ったろ? ビットの操作はこっちでやるって。昔取った杵柄……っつーか、押し付けられた遺産っつーか……まあ、使えるもんを使ってるだけだから、あんまり気にすんな」

 

『そーかよ……』

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

ネットワーク内を進むヒートマンと、それに追従するように飛ぶハッキングビット。

時折現れるウイルスを片手間で処理しながら、彼らは目的の電脳……大学にある研究室電脳のうちのひとつへと接続する。

 

「ここが目的の電脳か?」

 

『ああ……うん、間違いない。ここのデータサーバーにコピーロイドの研究データがあるはずだ』

 

「おし、じゃあさっさと目的のデータを回収…… 『避けろッ!』 おわっ!?」

 

焦ったような八神の声と自身を押すようにぶつかるハッキングビットに、咄嗟にヒートマンが飛びずさる。

その瞬間に飛来した円盤状の何かが先程まで居た場所を通り過ぎ、床パネルへ深い傷を残していった。

 

「な、なんだァ?」

 

「───? ──!」

 

飛来物の戻っていく先へ視線を向ければ、人型……と言うには特徴の強い誰かがそれを受け止める。

モヒカンの生えたトゲ付き球体に、細い胴体と分銅状の手足をつけたような暗紅のボディ。

その胴体に刻まれたナビエンブレムは、翼を広げた鳥を模したようなそれ。

 

『──! ゾアノロイド…… クソッ、もう接触してたのか!』

 

「予想は大当たりってことかよ……八神、お前はさっさとデータ回収に行け」

 

『なっ……!? 何言って……』

 

「ここまで入られてンならもうアイツらの手にコピーロイドは渡ってるも同然だろ! ならその先を考えるべきだろうが!」

 

数秒の間。舌打ちと共に無理はするなと言い残し、ビットが透明(〈インビジブル〉)化する。

おそらくはもう飛び去っているだろうそれを意識から外して、ヒートマンは両腕に炎を灯した。

 

「──! ──、───!」

 

「何言ってんのか分かんねぇが……テメェの相手はオレだ!」

 

先手必勝、と床パネルを叩き炎を走らせる。ゾアノロイド(ゾアノパンク)は腕を伸ばしながら鞭のように振るい〈ヒートウェーブ〉を払い除けた。

そのまま迫るトゲ付き分銅を躱し、ヒートマンは手を向ける。

〈フレイムタワー〉を放つと同時に相手の周囲にデータを展開。現れたバーナー(〈ヒートバーン〉)が火を吹き、その暗紅のボディを炙った。

 

「──……! ───!」

 

僅かによろめきつつも迫る〈フレイムタワー〉に気付き身を翻すゾアノパンクが、その勢いのまま掴んだ肩パーツをブーメランのように連続で投げつける。

最初の奇襲攻撃と同じそれを今度は見て躱すヒートマンだが、その影に隠れるように伸ばされた分銅への反応が遅れた。ガツン、と横殴りの衝撃にフロートで浮いたボディは踏ん張りが効かず宙を舞う。

 

「っぐ、う……! ン、のヤロ、舐めんな!!!」

 

弾き飛ばされながらも闘志は折れず、再び〈フレイムタワー〉を乱立させ追撃を阻害。浮かされた分の高さを逆に利用し〈ヒートスタンプ〉で反撃を目論むが、戻ってきた肩パーツを盾にして防がれた。その盾の影から再び分銅型の腕が伸び、ヒートマンを襲った……

 

 

 

 

 

……炎が燃え盛る熱と硬質な衝突音を背景に、八神はハッキングビットをデータサーバーへと接続させる。

突き刺さるようにくい込んだビットを通してプログラムへと介入。セキュリティをすり抜けデータへとアクセス。そこから必要なデータを浚い、写し取っていく。

流れるデータを“視”ながら、八神はちらりとPETへと視線を向ける。

画面に表示されるヒートマンのステータスを確認。HPはそろそろ半分を切りそうだ。

研究データのコピーはあと少しで完了するだろうか。妙に長く感じるその時を、ヒートマンの苦痛の声が切り裂いた。

 

『ッ、大丈夫か!』

 

「く、っそ……! やるじゃねぇか……!」

 

……コピー完了まであと数秒。ここまで来ればあとはビット単体でも何とかなるだろう。

肩パーツを使い球体となったゾアノパンクが体勢を立て直せないヒートマンへと迫る。

 

『くっ……もういい、もう十分だ! プラグアウトするぞ!』

 

言うが早いかPETの操作でプラグアウトされたヒートマンがエフェクトを散らした。

その残滓を弾き飛ばしながら走るゾアノパンク。勝鬨の声だろうか、こちらとは異なる言語で咆哮をあげる。

その声にかき消されながら、ようやく完了を告げるSEが八神の耳に届いた。

 

『………データコピー完了! このまま例の変換プログラムも……!』

 

最適化前の元データでも十分な手がかりになるはず、と欲を出したのがいけなかった。

さらに深くアクセスしようとビットとの接続を意識した瞬間、死角から飛んできた“なにか”がビットに直撃し、それはあっけなく破壊される──

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

「ッ──ぐ、ぅっ……!!!」

バチン、と電脳から“帰って”きたと同時に走る痛み。

ビットが破壊されたことによるフィードバックをコンパネに突っ伏して耐えながら、八神は手探りでPETを掴み画面を見る。

 

「い、っつ……ヒート、マンッ……無事、か!?」

 

『お、お前の方こそ大丈夫かよ!?』

 

慌てたようにホログラムが浮かぶ。……外装の破損は目立つが、内部への影響は今のところ起きていなさそうだ。

また危険な状態へ陥らせてしまっていたらどうしようかと戦々恐々としていた八神が、安心したように大きく息を吐いた。

 

「俺は、いいんだよ……ただのフィードバックだから、実際に傷を負ったわけでもない……とりあえず修復プログラム当てるぞ。色々考えるのはそれからだ」

 

『あ、ああ……わかった』

 

「……大丈夫だ。当初の目的は完了した。あそこでお前が言ってくれなきゃ多分蒐集はできなかった。……ありがとな」

 

『……おう』

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

78:1

既にゾアノロイドがサーバーに入ってるのは聞いてないんですけどォ!!?!???

 

79:名無しの転生者

おかえりー

 

81:名無しの転生者

あー、ゾアノパンクと電脳内で鉢合わせちゃったわけだ……

 

83:名無しの転生者

まあ時期による 多分変換プログラムの元データ送った時にはもう待機しててもおかしくはない

 

84:名無しの転生者

大丈夫?生きてる?

 

87:1

ハッキングかけてる間ヒートマンがタイマンで時間稼ぎしてくれました……だいぶボコボコにされたので今修復中

 

90:名無しの転生者

さすヒト

 

92:名無しの転生者

ヒートマンにありがとうと言って

 

95:1

サンキュ-……

おかげでギリギリ研究データも回収できたよ……さすがにゾアノロイドが送ったっていうエネルギー変換プログラムまではいけなかったけど……

 

97:名無しの転生者

それはしゃーなし丸

 

100:名無しの転生者

そっちはがんばって科学省で最適化に使ってたコンピューターのログから浚うしかないんじゃないかな……

 

101:名無しの転生者

やったね牧師さん仕事が増えたよ

 

104:名無しの転生者

>>101 やめて!

でもまあ現状それしかないか……がんばりまぁす……でも今日は休ませて……久々に脳普段使わんとこ使ったから……

 

107:名無しの転生者

しかたがないにゃあ

 

110:名無しの転生者

また次からキリキリ働くんだぞ

 

112:1

鬼!悪魔!スレ民!!!

 

115:名無しの転生者

 




牧師さん七つ道具(たぶん七つもない)
▽ハッキングビット
データサーバー類へ接続して内部データへのアクセス権限を得る使い捨ての中継用プログラム。使用後は自壊プログラムにより完全消失し痕跡を残さない。
操作制御には八神の頭部に埋め込まれた脳波計測用チップを介して行っており、それにより電脳共感覚の知覚範囲を広げることもできる。右耳のピアスは中継機。
ただし電脳内でビットが攻撃などを受けると、脳が実際に受けたと誤認しダメージのフィードバックが起こる。ちなみに自壊プログラムの作動と共に脳波接続が遮断されるのでそっちではダメージはない。
一応〈インビジブル〉機能を搭載しているが戦闘能力は皆無。

・シャーロ軍電脳単騎駆け
一話の伏線回収(?) 自分の意思でハッキングしたというかクソ親父に練習と称して放り込まれたというか。
なお当時はともかく今はサーチマンいるし多分無理かも、とは八神談。


近況
おえかきにうつつを抜かしていたら横から飛んできたMHST3発表に脳を焼かれました Switch2──(未所持)
ストーリーズはいいぞ(ストーリーズはいいぞ菌糸類)
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