ー呉地方総監部 第1庁舎ー
「ここが食堂になります。一般隊員の方も同じ食堂を利用しています。もう既に昼食の準備が始まってますね。食堂は1200から1300まで利用可能です。気をつけてくださいね。次はドックですよ!さぁ行きましょう!」
目の前で楽しそうに吹雪がそう言った。
おや、読者の皆様方また会いましたね。どうも、佐藤正司3等海佐です。
今は見ての通り吹雪に基地案内をしてもらってます。ここまで執務室、宿舎に売店そして食堂を回ってきました。次はどうやらドックへ行くそうです。ドックは敷地外だそうですよ、歩きたくないですね。
「ドックまでは少し遠いので車借りちゃいましょうか。衛兵さーん!こんにちはー!」
あっ吹雪がすごい勢いで走っていきます。
というか車って衛兵さんから借りれちゃうの?よく分かりませんね。
あっ鍵もって帰ってきた…どうやら良かったみたいですね。
「駐車場はあっちです。着いてきてください!」
元気なのは良いですが元気すぎるのは大変ですね。さて、吹雪に頑張ってついて行かないと行けないのでここらでお別れです。また会いましょう。
ー港湾 建造ドックー
「司令官、ここが建造ドックです。妖精さんに資源を渡したら建造を行ってくれるんですよ。あっちに見えるのが入渠ドックで艤装の修理が出来ます。さらに奥に見えるのが開発工廠です。装備の開発を行えます。」
簡潔にわかりやすく吹雪が説明してくれる。ここまでの車は吹雪が運転している。どう見ても彼女は中学生くらいの見た目なのだが艦娘は年齢も不明なので問題は無いのだ。
「建造に使う資源って普通の鋼材とかでいいの?」
「はい、艦娘の建造、入渠、補給どれを行うのも普通の資源ですよ。とりあえず1回だけ建造してみましょう!」
ん?建造してみましょう?でもこれ資源使うんでしょ大丈夫なの?
「もう既に関係書類は提出した後です!」
どうやらここに来る前から建造するつもりだった見たい、吹雪恐ろしい子。
「そこの機械に投入資源を入力してください。最低資源でお願いしますね。」
野ざらしにタブレットが台座に乗っかってる…訳が分からないよ。
とりあえず大人しく最低資源で…
文句を言いながらも大人しく建造を開始する佐藤3佐だった。
重機が動き出しどこからともなく多くの小人が飛び出す。
この小人がどうやら妖精さん、艦娘に関連する大抵はこの妖精さんにかかっている。
「どうやら建造完了は20分後のようです。待ってる間に艤装を見に行きましょう。」
吹雪はそう言いながら港の方へ歩いていった。
艤装、それは艦娘の力の源。艦娘が海に出るとき身につけているがそのまま陸地に上がることは出来ないらしい。そのため艦娘が陸に上がる時は港に置いておく。
それを見に行くと聞いて小さなリュックみたいなのが物置に置いてあると思ってたが…
「妖精さんー!元気ですかー!」
どう見てもそこに置いて…いや、停泊しているのは軍艦だった。
軍艦から、妖精さんが沢山出てきた。艦娘が関連するとどこにでもいるようだ。
「司令官、これが私、吹雪の艤装です。出撃する時はこれが妖精さんの力で私が装備出来るようになるわけです。」
流石に訳がわからなさ過ぎるが妖精さんの万能パワーのおかげだと押し切るしかない。
建造ドックへ戻ると…そこには軍艦が出来上がっていた
さっき見た軍艦と似てるような気がする…
佐藤がそんなことをボサっと考えてるうちに1人の少女が軍艦から降りてきた。
「深雪だよ!よろしくな!ってあれ、吹雪じゃん!やっほー!」
「深雪ちゃん!まさか深雪ちゃんが建造されるなんてね!あっ司令官、紹介しますね。私の妹の深雪ちゃんです!」
なぜ建造されたばかりの軍艦から少女が出てくるのか…そんな疑問を感じてる佐藤をよそに2人は楽しそうに会話を続けるのだった…
「何はともあれ、これで吹雪と深雪の2人で艦隊ってわけだろ?第5護衛隊群は遂にきちんと群なわけだ」
群を名乗るにはまだ数が足りてないが吹雪1人の時よりは群感が上がっているのは間違いない。
「第5護衛隊群!設立!」
書類上既に設立済みである
「あー!!いけない!今日うちに新しく事務官さんが来るって話忘れてた!!12時頃に到着するって言ってたけど…」
時針はもう既にてっぺんを回り、1時を指そうとしていた。
ー呉地方総監部 第1庁舎 第5護衛隊群司令室ー
「全く遅いですね。これは先が思いやられそうです。」