ー呉地方総監部 第1庁舎 第5護衛隊群司令室ー
「司令官、基地案内終わりましたよ。深雪ちゃんにはとりあえず自室に待機してもらってます。」
基地案内に出ていた吹雪と吉武二尉が帰ってきた。
「お疲れ様、今日着任したばっかりで本格的な始業は明日からなんだよね。吹まさか緊急出撃なんて無いだろうから吹雪は自室でのんびりしてて良いよ。吉武二尉は少し残っててくれ。」
「「了解!!」」
「失礼します司令官。」
吹雪が出ていったのを見送ってから吉武二尉に話を切り出す。
「さっそくで悪いが吉武二尉、この執務室は机が置いてある以外は資料も何もかもダンボールの中に入ってるままだ。これを片付けるのを手伝って欲しい。」
「本当にさっそくですね…いいでしょう、さっさと終わらせますよ。」
途中あーだこーだ文句を言いながらも、結局途中で吹雪たちに手伝っもらったりとかなり荒れながらもどうにか5時前に片付けを終えることに成功した。
「みんな助かったよ、これで無事に明日から色々始めれr」
プルルルル突如鳴り響く電話、そして何も言わずにワンコールで受話器を取る吉武二尉
「はい、第5護衛隊群司令部です…はい、…はい……了解しました。直ちに。では、失礼します。」
「えっと…なんの電話だったの?」
「哨戒中の対潜哨戒機が豊後水道を北上中の『敵』を発見目標数4、ハープーンで攻撃を行うも依然進行中。我が第5護衛隊群、そして第4護衛隊に出撃命令が下されました。吹雪さんと深雪さんは直ちに出撃準備に移ってください。司令官には第4護衛隊所属さざなみに乗艦して作戦指揮を行ってもらいます。行動開始!」
また吹雪の運転で港に行くのか…というか初めての戦闘指揮とか出来るのだろうか。考えてる暇は無い急いで港に向かわねば。
「吹雪、車を出してくれ!!港へ向かう」
ー吹雪艤装艦橋(吹雪より)ー
港に係留してある旧海軍の駆逐艦吹雪と深雪そのものの形をしたそれぞれの艤装。ここは吹雪の艤装の艦橋である。
「妖精さん!!出撃準備完了してますか?」
妖精さんは首を縦に振って肯定する
「ありがとうございます!!出撃です!深雪ちゃん、準備はいい?」
『こっちも大丈夫だぜ。』
「それでは、駆逐艦吹雪!抜錨!!」
その時、吹雪の艤装が強い光に包まれる。光が消えたらそこには大きな艤装の姿は無く、艤装を身につけた吹雪がいた。
『ぃよーし!!いっくぞー!!深雪様の敵はどいつだぁ?』
深雪ちゃんも艤装をきちんと装備できたみたい。
『こちらは呉港務隊、駆逐艦吹雪、出港されたし。』
「はい!駆逐艦吹雪、行きます!!」
ーさざなみCIC(さざなみ艦長より)ー
乗組員が日頃の訓練の成果を発揮する中2人の男が話していた
「艦長、第5護衛隊群司令はどうやら新任の3等海佐だそうです。その…言ってはあれですが大丈夫なのでしょうか。」
「さぁな、ただ今回の奴さんは軽巡タイプに率いられた水雷戦隊のようだ。駆逐タイプだけなら我々でもある程度は対処出来るが軽巡となると話は別だ。第5護衛隊群…艦娘の力がどれほどなのか1番近くで見れるんだ。お手並み拝見と行こうじゃないか。そろそろ来る頃じゃないか?」
「第5護衛隊群司令官が入られます!!」
「第5護衛隊群司令官、佐藤3等海佐です。本日はよろしくお願いいたします。」
思ってたよりも若いやつだな、艦娘そのものが未知だから海上幕僚監部が寄越してきたんだろう。豊後水道まで入り込まれてるとなると連中の目的地がどこであろうと大問題だ早く出撃しよう。
「よろしくお願いします佐藤3等海佐、私はこのさざなみ艦長の鈴木2等海佐です。本艦はいつでも出港できます、どうぞご命令を。」
艦橋からの報告によると艦娘は既に出港したらしい次は本艦だ。
「ありがとうございます、鈴木艦長。護衛艦さざなみ抜錨!!両舷微速!ヨーソロー」
「抜錨、両舷微速、ヨーソロー」
さて、いいもの見せてくれよ、第5護衛隊群