佐藤艦隊奮戦記   作:白雲しほ

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提督作戦成功しました、さすがです

ー呉地方総監部 第1庁舎 第5護衛隊群司令室ー

 

「第5護衛隊群の編成と初戦の勝利を祝して…カンパーイ!!」

「「「カンパーイ!!!!」」」

初めての戦闘だったものの無事に勝利を収めることが出来た第5護衛隊群。基地へ帰りついたら戦闘関連の提出すべき書類仕事を手早く終わらせ、執務室で軽めのパーティとシャレ混んでいる。

「司令、作戦成功しました。さすがです。」

「司令官の指揮、戦いやすかったぜ!」

「司令官のおかげで無事に帰って来れました。」

吉武二尉と吹雪、それから深雪が急に褒めてきた。

「そんな事は無い。みんなが力を発揮してくれたおかげで勝つことが出来たんだ。俺の力なんて大したこと無いよ。今日は疲れてると思うからみんな早く寝るといいよ。」

「えーゲーム大会とかやんねーのかよぉ。」

深雪が駄々をこねる…あんな敵と戦ったりするが見た目通り子どものようだ。

「すまないが明日に向けてやることがあるんだ。ゲーム大会はまた今度にしよう、な?」

「ほら、深雪ちゃん司令官を困らせちゃダメだよ。」

「ちぇ、また今度約束だからな!!ジュースサンキューな、司令官!」

「あぁ、ちょっと!!走っちゃダメでしょ!深雪ちゃん!!…ジュースありがとうございました、司令官!失礼します!」

2人が出ていくと吉武二尉と2人っきりになってしまった。なんだか気まずい。

ここで唐突ですが作者であるわたくしから吉武二尉について少し説明

吉武二尉、見た目は黒髪ロング、アンダーリムのメガネと青いカチューシャがトレードマーク。

事務官だから…なのかいつも書類と羽根ペンを持っている。インクはどうしているのだろうか。

二尉であるという以外は特になんの情報も無い

無機質。でも、季節のイベントは全力で楽しむ。そんな雰囲気のある女性だ。どこかで見たことがある気がするが…気のせいだろう。それではここまで読んでくれた皆さんに感謝を述べつつ作者は失礼させてもらいます。

「司令官、本日はお疲れ様でした。今日着任されたばかりにも関わらず見事な作戦指揮でした。さすが…

「褒めてもらえるのは嬉しいけれど何度も言うが、これは彼女達の力のおかげで俺はなんともない。」

何か小さな声で言ってたような…全く聞き取れなかった。小さな声で言うということはおそらく聞き返しても無駄だろう。なんだったのだろうか…

「司令、今日は勝てました。でも明日は違うかもしれません。慢心せずしっかり気合いを入れて取り組んでいきましょう。それと明日は第4護衛隊と演習計画についての会議があります。会議にあたって司令には艦娘のことをできる限り知っててもらう必要があります。そのため先程お話させていただいた通り、私がまとめておいた資料を使って勉強してもらいます。どうぞこちらを。」

まとめておいた資料…と言うにはたった1枚のA4紙が出てきた。

「今少なすぎると思いましたよね?仕方がないです、艦娘については不明なことが多すぎます。そもそも艦娘の存在が発見されてからまだ1ヶ月なのですが…ブツブツブツブツ」

吉武二尉が1人で何かずっと喋っている…少し怖いから見ないふりをして、資料を読ませて頂こう。

『艦娘について

・艦娘は艤装を用いて戦うことによって『敵』に有効な損害を与えることの出来る存在である。

・現在に至るまで世界全体で見ても『駆逐艦吹雪』たった1人しか見つかってなく、どのように生まれたかは『駆逐艦吹雪』本人も理解していないため不明。

・艤装を用いている時はとてつもない力を有するが陸にいる間はただの少女で時折瓶を開けるのに苦戦している。

・『駆逐艦吹雪』によると艦娘は建造することが出来る。建造には『妖精さん』の力と設備、資源が必要との事。『妖精さん』が1日で作り上げたドックにあるパネルを操作してみたが一切反応せず、『駆逐艦吹雪』にも理由は不明との事。

・艦娘は普通に人と同じ物を食べ、排泄する。寝不足だと本来の力が発揮できない、艤装を装備してない場合は普通に海に沈む。

・艤装は我々が調査のために触れようとすると謎の結界が発生して拒絶された。艦娘はこの結界をすり抜けることが出来る。結界がどのようなものなのかは不明。

・『妖精さん』に資源を渡すと艤装への燃料、弾薬の補給作業を行ってくれる。重機を使用したり、自力で運んだり不明な点は多い。

・『妖精さん』については艦娘以上に謎が多い、何を食べているのか、どのように栄養を摂取しているかなど不明な点しかない。』

…不明な点が多いってことはよくわかった。

「吉武二尉、ありがとう。資料分かりやすかったよ。明日、会議の間はここを任せたい。頼めるか?」

「了解しました、司令。それではまた明日、失礼します。」

吉武二尉が執務室から退出した。

時計はもう11時を過ぎた。この世界に転生して最初の1日がもうすぐ終わろうとしている。

元の世界には戻れないような気がする。だったらこの世界で与えられた、『司令官』という役割を果たさないと行けなさそうだ。まだ分からないことが多すぎるが、吉武二尉や吹雪達と一緒に頑張っていこう。

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