佐藤艦隊奮戦記   作:白雲しほ

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基地で迎える初の朝

ー8月5日 呉地方総監部第1庁舎 第5護衛隊群司令官自室ー

 

鳥の鳴き声とラッパの音色が聞こえる…これで起きないと怒られるんだったよな…

まだ寝てたいけど自衛隊に入ってるからなぁ…

おや、読者の皆様方おはようございます。この世界に来て2日目の朝です。『敵』とか『艦娘』とか以外は元の世界と変わらないんですね。安心しました。早く着替えないと朝ごはんを食べれなくなりそうなのでさっさと着替えるとします。では、また今度。

 

着替え終えたらちょうど扉がノックされた。

「司令官、おはようございます、吹雪です。朝食のお時間ですよ、支度は終わってますでしょうか?」

どうやら吹雪が迎えに来てくれたようだ。まだ迷子になる自信があるからありがたい。この基地は一般人には広すぎる。

「ちょっと待ってくれ、今行く。」

扉を開けると吹雪がビシッと決まった敬礼で出迎えてくれた。

「では、行きましょう!司令官!!」

吹雪が元気に先を進んでいく。

「司令官、急がないと無くなっちゃいますよ!!」

自衛隊のご飯は給食みたいだから無くなることは無いって聞いたんだけどなぁ…ご飯が楽しみなのは子供だからだろうか…見た目と精神年齢は一致するようだ。

食堂に着くとかなりの人集りが出来ていた。

「吹雪、あれは一体…」

「うーん、なんでしょうか?いつもはこんな人集り出来ないんですけどね。あっもしかして!」

何か心当たりがあるのだろうか。

「あっおーい!!吹雪!!司令官!!た、助けてくれ!!」

この声は…深雪!!

「あーやっぱりかぁ。新しい来た艦娘の深雪ちゃんが珍しくて皆さん集まってるんですね。さて司令官ご飯取りに行きましょう。」

「え?あれ助けないの?」

「最初の1日はあんな感じなんです。私もそうでした。ここで変に助けると明日以降も同じ様になるから助けるとダメなんです。」

…すまない深雪、今は耐える時だ!!

「おはようございます、司令。「うわっ」うわってなんですか。というか何をボサっと立ってるのですか。今日は朝から忙しいんです。早くしてください。」

後ろから急に声をかけてきたのは吉武二尉だった。思いっきりうわって叫んでしまった…申し訳ない。

「も、申し訳ない…色々と。と、とりあえずその通りだな。朝ごはん、早く食べよう!!」

普通にそこら辺のお店と比べても負けないどころか余裕で勝てる程その日の朝食は美味しかった。軍隊だから不味いんだろうなという、佐藤二佐の先入観は一発で粉砕されたのだった。

「司令、本日は午前中に第4護衛隊と演習計画についての会議があります。それから昨日の戦いが評価されて新たに4隻の建造許可がおりました。会議へ行く前に建造を開始して行っておいてください。午後の予定は未定です。基地での仕事は私と深雪さんで行いますので、会議には吹雪さんを連れて言ってください。今日も一日頑張りましょう。」

ふむふむ午前中頑張れば何とかなるのか、それはありがたい。ん?

「今、吹雪を連れて行けって言った?」

「はい、司令迷子になるでしょう?」

「ぐうの音も出ない…」

そんな訳で忙しい1日になりそうだ…午後はゆっくりする為にもきちんと午前中の間に会議を終わらせよう。

「会議はもし、今日中に終わらなかった場合予備日に会議の続きが行われます。」

心をッ読まれてるッ!!

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