あ、どうも…結束バンドのリードギターの後藤ひとりです。へへへ…やっぱりここ(ゴミ箱の中)は落ち着きます…ここにいる時は悩んでいる事も少し忘れられそうです…
まぁ、私なんてあまり悩みなんてない(ありすぎるけど引きずらないようにしてるの方が正しいのですが…)ので落ち着く為に入っているのですが今日は少し違います…それは先程の会話なのですが…
り「ねぇ、ぼっち。喉乾いてない?私がすぐ買ってくるよ」
ぼ「あっ…い、いえ…先程貰いましたので持っていますし今日はそこまで…」
り「じゃあお腹すいたとか…何でも私を頼っていいんだよ?」
ぼ「そ、そちらも特には……」
そう、何故かリョウ先輩が私に何かしようと色々聞いてくるようになったことです。前までは私にお金がないからと飲み物等を頼む人だったので不思議になっていましたが、最近では頻度も多くなってきていて流石に申し訳なくなり断るのですが…断る度に悲しげな…まるで犬が構ってくれなくて落ち込むようなオーラを出すようになったのです。明らかに前のリョウ先輩と違いあるもはや恐怖も感じます…そろそろ誰かに相談しようかな…こういうときはリョウ先輩のことをよく知ってる…
<次の日>
虹「え?リョウの様子が最近おかしい?」
ぼ「あ、はい…最近私と一緒の時になると喉が渇いてないかとか…すぐに奢ろうとしてくるようになったんです」
虹「んー…なんでだろう…ぼっちちゃんは心当たりとかあったりする?」
ぼ「い、いえ…」
虹「やっぱりないよね…具体的には何時ぐらいからとかは分かるかな?」
ぼ「あ、それなら…前に私達のキーホルダーが発売されて皆さんと一緒に買いに行ったあとくらい…ですね…」
虹「………あー……なるほどね…ごめん!理由分かっちゃった!しかも多分私のせいかも」
ぼ「さ、さすが虹夏ちゃんです!すぐに理由がわか………
へぇ!?!?虹夏ちゃんのせいですか!?」
我ながら反応が古い反応がでちゃったなーと思いつつもこれは私だけじゃなくて誰でもなると思うんですよ。たまたま相談に乗ってもらったらすぐに理由も分かってしまってしかも犯人まで…ま、まさか虹夏ちゃんがリョウ先輩の借金癖に怒ってそれが怖くなってしまって私にああいう態度になるようになってしまったのでは…こ、このままだといずれはバンド内でギクシャクし始めてかいさ…
虹「ぼっちちゃーん?私がリョウに暴力を奮ったーとかそんなことじゃないから落ち着いてー?」
ぼ「あ…そ、そうだったんですね…てっきり私リョウ先輩に本気でプロレス技をかけてトラウマをつけたのかと…」
虹「私をなんだと思ってるの!?!?違うよーあれはねー…」
<4日前>
ぼ「み、みなさん…この後お時間などありますか…?」
虹「どうしたのー?」
ぼ「こ、この後買いたい物があるのですが…少し怖くて…」
り「ぼっちがネット以外で買い物しようとするなんて珍しいね。楽器屋とかは普通に行けてるんでしょ?」
ぼ「あ、はい…楽器屋は普通に行けるようになりました…へへ…まだ少し怖さはありますが…」
喜「ひとりちゃんから誘うなんて…よっぽど買いたいものなのね!」
ぼ「は、はい!最近私達のキーホルダーやグッズが発売されたのですが…私の家の近くだとちょっと売っていなくて…ネットにも売り切れていて…」
喜「分かるわ!!私もリョウ先輩のキーホルダーやひとりちゃんのぬいぐるみとか欲しかったのに中々なかったもの!」
ぼ「そ、そうなんです…なのでもう少し大きな所を探して買いに行こうかなと…」
り「ふっ…私のグッズは人気だからすぐに売り切れてる」
虹「なるほどねー…確かに私もまだ買いに行けてないからいい機会かもね!」
ぼ「えへへ…ではお願いします…」
り「ぼっち、あとでごはん奢ってね」
虹「そこ!頼まれたからってたからないの!」
そうして私達はバイトもないのでその日のうちにスタ連を終えた後グッズが売っていると思われる場所を何ヶ所か行きましたが…どこにもなく私の帰宅の為最後のお店を探すことになりました…
虹「やっぱりあまり売ってないねー…これも私たちが人気になったって証拠なのかな?」
ぼ「わ、私のためにこんなに付き合わせてしまってすみません…」
り「私のグッズは人気だがら仕方ない」
虹「はいはい、それじゃあ最後にここに寄ろうか!」
喜「あー!!ありました!私達の特集コーナーみたいですよ!」
ここにもなかったらどうしよう…虹夏ちゃん達の時間を奪っておいて何も戦果がなかったら…と思っていたら最後の最後で見つけちゃいました。へへへ…これも虹夏ちゃんや喜多ちゃんという天使を味方につけたおかげですね…
虹「おおー…こう、いざ目の前に私達のキーホルダーがあるっていうのは不思議な感覚だよね…」
喜「わぁ!!あっちにもあったわよ!ひとりちゃん!」
ぼ「え、あ…」
虹「遠くに行かないでねー」
喜多ちゃんがグッズを見つけたことによってテンションが上がってしまい私を半分引きずった形でグッズコーナーに連行された。
ぼっちちゃん達が嵐のようにいなくなり私達は後方で2人の背中を見守りつつ買うものを物色することにした
虹「ふー…最後の最後で見つかってよかったね」
り「そうだね。まぁ、これも私の善行が成せる技…(ドヤァ」
このベーシスト…いつもの事ながら自信過剰だな…
虹「はいはい…あ、ぼっちちゃんも目当てのものを見つけたみたいだね。私たちのキーホルダーを持ってるみたいだよ?」
り「ん、そうだね…あれ?ぼっちが持ってるキーホルダーの中に…私がいない…?」
虹「ん?…あ、本当だね」
ぼっちちゃんがこういう時にみんなのキーホルダーを一緒に買わないのは珍しいな…もしかしてリョウのだけ持ってるとか?
り「………私のもあるよね?」
……やはりこのベーシストはいつも強気に振舞っているが心配事がひとつでも出来ると心が揺れていつもの感じが出なくなっている……この時のリョウって少し虐めたくなるんだよね…そうだ
虹「んー、あるねー…もしかしたらリョウの事愛想尽かしたのかもよ?」
り「え?」
虹「だって、最近リョウぼっちちゃんに買ってもらうこと多くなったでしょ?しかもお金は返さないし…ああいう大人しい子ほど怒らせた時怖いって言うでしょ?」
り「…」
虹「もしかしたら…言わないだけで不満が溜まっててキーホルダーのリョウすら見たくないから買わない…とか?」
勿論嘘だけどね、ぼっちちゃんに限ってそんな酷いことを考えるなんてありえない。だけど最近ぼっちちゃんにたかっていることは事実なので少しお灸を据えないと…これでほんの少しでも会心してくれるかな??
虹「………ってことがあったんだよねー…まさかあそこまで態度が変わるなんて思わなかったけど…」
ぼ「……な、なるほど…虹夏ちゃん…すこしリョウ先輩の所に行ってきます」
虹「へ?」
虹夏ちゃんのおかげでリョウ先輩がおかしくなった理由が分かったけど…これは私が勘違いさせてしまったんだ、だから…
ぼ「り、リョウ先輩!」
り「っ!?!?」
あ、いつもより大きな声になってリョウ先輩を驚かせてしまった…け、けど言わないと…
り「ぼ、ぼっち?急にどうしたの?」
ぼ「に、虹夏ちゃんに聞きました!私がリョウ先輩のグッズを買わなかったから嫌われたと思ってるって!」
り「……だって、お金を借りたりするし…」
ぼ「確かに…お金を中々返してくれませんが…それでも私はリョウ先輩のことを嫌いになるなんてありませんよ!」
り「…でも私だけ買わなかったし…」
ぼ「そ、それは…実はリョウ先輩だけ買えていたんです…近くのお店でラスト1個で…」
り「そ、そっか…よかった…てっきり私がぼっちにお金を借り過ぎて距離を取る1歩前かなって…」
ぼ「い、いつかは返してもらいますが…私はそれ以上にリョウ先輩に救われています!初めて作詞する時だって私の事を心配して相談に乗ってくれたり!いつもバンドの事を心配してくれたり…」
り「ぼっち…」
ぼ「お、お金を借りることだって私を頼ってくれて嬉しい気持ちもあります。バンドの事を大切にしてくれるそんな人を嫌いになるなんてないですよ!」
り「………」
ぼ「いつもは無表情なのに実は怖がりで可愛いですし!」
り「…ぼっち?」
ぼ「他にも一匹狼みたいな感じを出してるのに実は寂しがり屋で無関心を装いつつもみんなのことが心配でしょうがなかったり新曲を作る度に売れるかどうか一番に気にして…落ち込んでる人がいるとおちゃらけながらも励まそうとしたり…!実はメンバーの中で結束バンドが1番大好きだってことも!それに!」
り「ぼ、ぼっち!!ストップ!ストップ!!///」
ぼ「はぁ…はぁ…は、はい…」
あ、あれ…最後私なんて言ったんだろう…とにかくリョウ先輩を嫌ってないと言いたくて必死になってしまった…何故かリョウ先輩の頬が少し赤い気が…?
り「ぼ、ぼっちの気持ちは分かったから!けどこれからは私も気をつけるから!それじゃぁ!!///」
そういうと真っ赤になりながら大慌てでカバンとベースを持ってスタジオから出ていってしまった…私やっぱり何かやってしまったのでしょうか…そう思っていると横から虹夏ちゃんがやってきて
虹「あー…うん…ぼっちちゃん、ちょっとやりすぎたかも?」
ぼ「えっ…」
その次の日からリョウ先輩はこの前みたいな感じになることはありませんでした。しかし…
ぼ「あっ…リョウ先輩、歌詞できました…」
り「あ…う、うん…家に帰ってから見るから…」
………私の顔を見ると赤くなって逃げるようになってしまいました…やっぱり私はなにかやらかしたのでは…!?!?
虹「んー、誰でも落ち込んでる時にマシンガンのように褒められたらああなるかな…しかも照れ屋のリョウだし…」
喜「照れているリョウ先輩も…可愛くて素敵です!」
<【完】>
リョウは普段はクールなのに押しに弱そうなイメージです…リョウが可愛いを拡げよう!