ある日の練習開始前
虹「リョウが来ない…」
ぼ「な、なにかあったのでしょうか…」
今日はみんなでスタ連するという事で集まったのですが…リョウ先輩が時間になっても来ずもう30分位経とうとしていた
喜「いつもは伊地知先輩が把握してませんでした?」
虹「私はリョウの幼なじみであってお母さんじゃないからね?」
ぼ「え?」
お母さんじゃなかったんですね…ご飯を作ってあげたりリボンが解けていたらしてあげたりしていたのに…あれでお母さんじゃないのだったら幼なじみって凄いんですね…
虹「ぼっちちゃんとは後でゆーーーっくり話すとして…」
ぼ「ひっ…」
に、虹夏ちゃんが( ΦωΦ )みたいな目でこっちを向いた。やっぱり虹夏ちゃんはエスパーで心が読めるのでは…!?
虹「今日はあいつ家に寄ってから来るって言ってたからねー…私も知らないんだよ」
喜「めずらしいですね。リョウ先輩両親のこと苦手であまり帰らないって言われてましたのに」
虹「なんかねーベースを家に忘れてきたからだって」
喜「あ!それなら納得ですね!」
喜多ちゃんと虹夏ちゃんが話していると練習部屋の扉が開き、リョウ先輩が入ってきた。……あれ?なんだか下を向いてフラフラしてるような…?
虹「あ!リョウ!遅くなるなら連絡のひとつでも…」
り「に、にじかー…ずでないでよー…」
虹「はぁ!?!?」
フラフラしながらも入ってきたリョウ先輩を怒りに虹夏ちゃんが近づくと何故か大粒の涙を流しながら虹夏ちゃんに抱きついたリョウ先輩……え!?リョウ先輩が泣いてる!?
喜「えっ…伊地知先輩…何をやったんですか…」
虹「ちょっとそこ!?私は無実なんだからそんな目を向けないで!?」
喜多ちゃんが普段は絶対に見せられないような顔で睨んでる…しょ、正直怖い…
ぼ「そ、そうですよ…喧嘩はダメです…」
虹「ぼっちちゃんまで!?」
り「ぼっちー!!ずでないでよー!!」
ぼ「っ!?!?」
虹夏ちゃんから離れると次は私を抱きしめて大泣きをしはじめた!?
り「ぐすっ…にじかもいくよも構ってくれない…私にはぼっちだけだもん…」
喜「か、可愛い!!普段の先輩とは思えないくらい可愛いです!!」
虹「そ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!さっき抱きつかれた時お酒の臭いがしたから多分飲まされてるよ!」
え?お酒?…あ、本当だ…普段のいい匂いじゃなくてほんのりアルコールのにおいがする…?
り「ぼっちー…なでてー…(ぎゅうう」
……普段のリョウ先輩がクールな猫なら今のリョウ先輩は甘えたい犬みたい…前にも私が間違って飲んだ時も凄かったと聞いていたのでお酒の力は凄い…とりあえず撫でないと…
り「えへへー…気持ちいい…」
喜「きゃぁぁあ!!可愛すぎです!!(パシャパシャ」
虹「確かに…普段のリョウからは考えられないくらい真っ直ぐに甘えてるね…」
喜多ちゃんが我慢の限界を超えたのか可愛いBOTになって写真を撮り始めた。正直私が映るのは恥ずかしいけど後でほしい…
虹「とりあえず…水を飲ませて上で寝かせておこうか?」
り「っ!やだ!やだぁぁぁ!!」
虹「ちょ!?リョウ!?」
ぼ「ぐぅぅぅ!?!?」
虹夏ちゃんが私から離そうと手を伸ばしたら私を思いっきり抱きしめた!?折れそう!?リョウ先輩折れちゃいます!?
り「ぼっぢがらはなれない!!!」
虹「わ、分かったから!落ち着いて!」
虹夏ちゃんが離れると少し緩めてくれた…あと数秒遅かったら多分鳴ってはいけない所から音が鳴るところでした……
虹「はぁ…とりあえずぼっちちゃん水とかとって来るから暫くリョウを見ててくれない?」
ぼ「あ、はい」
そういうといまだに写真を撮っていた喜多ちゃんを引っ張って外に出てしまった…リョウ先輩とふたりっきりなのは歌詞の相談の時にはよくしていたけどこういう時は初めてだからどうしよう…
ぼ「りょ、リョウ先輩…?」
り「……リョウちゃんって呼んでくれないとやだ…」
ぼ「ぐぅぅ…」
か、可愛い…涙目で声も震わせながら私を上目遣いで見てくる…普段お金を借りたり私を水着にして売り出そうとしてる人とは思えないくらい可愛い…けどリョウちゃんなんて失礼だよね…でもリョウ先輩が言わないと話してくれなさそうだし…
ぼ「…り、リョウせ…ちゃん?」
り「えへへ…なにー…?♪」
ぼ「むぐぅぅぅ!!」
もうさっきから可愛いとしか言ってない気がするけど可愛いんです!!キャラ崩壊なんてものじゃないくらい可愛い…
ぼ「な、なんでお酒なんて飲んだのですか…?」
り「……お家にあったりんごジュースを飲んだだけだよ…?」
ぼ「りんごジュース…?」
り「うん」
……もしかして今回はお姉さんではなく普通にお酒と飲み物を間違えたとか…?高いものになるとジュースとお酒って見分けがつかないものがあるって聞くし…
り「えへへ…それを飲んでからホワホワしちゃって…でもみんなから捨てられるんじゃないかなーって考えちゃって…」
ぼ「…」
その気持ちわかるなー…私もお酒じゃないけど夜になるといらないんじゃないかとか思うんだよね…でもリョウ先輩は…
ぼ「リョウせん…」
り「ちゃん!」
ぼ「…り、リョウちゃんはなんでそう思ったんですか?」
り「だってね…お金も借りるし…素直になれないし…」
あ、お金を借りる時に罪悪感とかはまだあったんですね…
り「私がいてもいいのかなって…」
ぼ「り、リョウちゃんは…確かにお金を借りたり素直になれないこともありますよ。けど…それ以上にみんなの事を心配してることだって本当は優しい人なんだってみんなちゃんとわかってますから…」
り「……」
ぼ「たまに心配な時があるのでしたら…私で良ければ相談にだって乗ります。だから…そんな悲しいこと言ったり思ったりしたらダメですよ?」
り「……うん」
……なんだか…ふたりを怒ってる時みたい…ふたりはネガティブになることはないけど落ち込んだ時も私にこうやって甘えてきたりする…まぁ、普段は私を舐めてる所もありますけどね…
ぼ「……いつも私達結束バンドの事を見てくれてありがとうね…?(なでなで」
り「…うん…う…ん…」
落ち着くように優しく背中を撫でているとすぅ…すぅ…と寝息が聞こえてきた。多分もう大丈夫だと思う、それにしてもリョウ先輩も悩んだりするんだなぁ…私なんかの力で解消できるかな…?
暫くして帰ってきた虹夏ちゃんに驚かれたけどなんとか上のベッドまで運んでリョウ先輩を降ろすことに成功した。結局その後起きたリョウ先輩に何か覚えてるか聞いた所何も覚えていないと言っていた。その日はお酒の効果なのか頭痛が酷いらしくみんな帰宅することになった
数日後
り「おはよー」
虹「あ!また遅刻ー!ほら!ミーティング始めるよ!」
少し目にクマが出来て眠そうにしているリョウ先輩がSTARRYの扉を開けて入ってきた。また作曲を頑張ってたのかな?
虹夏ちゃんが違う場所に行ったあとリョウ先輩が私の近くを通ったので頑張ってますねと声を掛けることにした、前の事もあったので私なりに応援しないと…
り「ぼっち、おはよ」
ぼ「……リョウちゃん…頑張ってますね…♪」
り「!?!?」
あ、前の時のリョウ先輩を思い出していたからついちゃん付けで撫でちゃった!?
り「っ〜〜〜!!!////」
あ…やはり不敬で賞で死刑になるのでしょうか…
り「…ぼ、ぼっち…それは周りに誰もいない時に…お願い…////」
ぼ「え、あ…はい」
え?誰もいない時に…お願い?また!?その言葉を上手く飲み込めずに混乱しているとスッ…とリョウ先輩は離れて行った。
り「……ぼっちの馬鹿///」
そう、最後に小声で言われ私は頭のキャパが超えて溶けてしまった。物理的に