ぼっち「リョウ先輩を赤面させるシリーズ…?」   作:気弱

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#12リョウ「私がぼっちでぼっちが私…?」

私とぼっちはいつもの行きつけの喫茶店で曲作りのために集まっていた。雨が降っていたけどぼっちの歌詞を見たいから頑張って行った私を褒めて欲しい

 

り「………うん、いいと思うよ」

 

ぼ「!ありがとうございます!」

 

り「やっぱりぼっちの歌詞はどこか心の奥に響くいい歌詞だね。作曲のインスピレーションがすぐに湧いてくるよ」

 

ぼ「え。えへへ…そんなことないですよー…」

 

相変わらずぼっちは褒め言葉に弱い。まぁ、そこが可愛いいんだけどね。私がご飯を食べたいのと少し話がしたかったので暫く2人で雑談をし夕日が傾き始めたころ

 

り「それじゃあそろそろ帰ろっか」

 

ぼ「そ、そうですね…雨も上がったみたいですし…」

 

り「あ、本当だね。私の日頃の行いがいいからかな?」

 

ぼ「…ソ。ソーデスネ」

 

おいぼっち、その反応はなんだ。こんなに日頃の行いがいい女子高生なんて私くらいだと思う

お金は借りるけどね

 

り「全く…ぼっちは私の事をなんだとおもっ」

 

ぼ「あっ…り、リョウ先輩!」

 

あっ…話に夢中になっていて段差に気づかなかった…倒れたら痛いだろうな…なんだか周りがゆっくり見えるしこれが噂に聞く走馬灯ってやつなのかな?

そこまで考えた私は頭への痛みで意識を手放した

 

ここがどこかは分からない。けど周りが真っ暗でふわふわしているから多分夢なんだろう…それにしても真っ暗なのにあそこだけピンク色があるのは気になるな…

真っ暗な中私はピンク色の何かに導かれるようにそこに手を伸ばすと…そこは知らない天井だった

 

り「……ここは…?」

 

喜「……!伊地知先輩!目が覚めたみたいですよ!」

 

虹「よ、良かったぁ…」

 

目を覚ますと郁代がこちらを見ており私が起きた事を確認すると虹夏を呼んだ。状況から察して病院だろう

…それにしても…頭が痛いのはぶつけたからだっていうのは分かるけど胸がなんだか苦しいのは何故だろう…

 

喜「もう!心配したんだからね!「ひとりちゃん」!」

 

虹「そうだよ!「リョウ」を助けるために自分まで頭を打つなんて…」

 

り「………は?」

 

この2人は何を言っているんだ、私は正真正銘の世界のベーシスト山田りょうなのに…2人に何か言うために体を起こすとブルンの普段では感じられない重みを胸から感じた

 

り「………(もみもみ」

 

……これは、胸?私の胸はここまで大きくない。それに目の前に垂れている髪はピンク…

 

虹「ぼ、ぼっちちゃん…?急にどうしたの?」

 

喜「っ…大きな胸の自慢でしょうか…でもひとりちゃんはそんなことする…」

 

り「………ごめん、郁代。鏡ある?」

 

喜「へ!?ひ、ひとりちゃん!急にリョウ先輩の真似しないでよ!」

 

り「ごめん、後で訳は話すから見せて欲しい」

 

渋々という顔で私に手鏡を渡す郁代、普段ならいじる場面だけど今はそんな場合では無い。恐る恐る鏡を覗くとそこには

ぼっちがいた

 

り「……ぼっちになってる!!?!」

 

虹「うわぁ!?びっくりした!?」

 

何度鏡を覗いてもそこには先程まで一緒にいたぼっちの顔が映るだけ。じゃあ今私の体は??

 

喜「ね、ねぇ…ひとりちゃん…本当に大丈夫?」

 

り「……信じて貰えないと思うけど、私はぼっちじゃないよ」

 

虹「……もしかして、リョウ?」

 

り「うん」

 

虹/喜「えー!!?」

 

2人の大声が病室に響く…病室でも静かにお願いしたい

 

り「2人とも、うるさい」

 

喜「これが驚かない訳ないじゃないですか!?本当にリョウ先輩なんですか!?」

 

り「だからそう言ってるじゃん」

 

虹「……いくつか質問してもいい?可能性は極小かもしれないけどぼっちちゃんがふざけてるってこともあるし」

 

り「ん、それならいいよ。なに?」

 

虹「私の家に最後に泊まったのはいつ?」

 

り「昨日」

 

虹「イカゲームで相手を倒したら?」

 

り「煽る」

 

虹「最後に、私と言えばなんの動物?」

 

り「虹色ゴリラ」

 

虹「喜多ちゃん。正真正銘のリョウだね」

 

喜「ですね。最後のふたつは絶対に演技でも言わないでしょうし…」

 

り「照れる」

 

虹「褒めてないし元に戻ったら覚えててね?」

 

り「つまり今は煽り放題」

 

虹「ヌー!!」

 

やっぱりぼっちと私が入れ替わってたのか…何があったんだっけ?私が足を滑らせて落ちた所までは覚えてるけど…

 

り「それで?なんで私だけじゃなくてぼっちも一緒なの?」

 

喜「それが…倒れていたリョウ先輩の下にいたみたいなんです。先生の話だと2人とも頭を打ってるって言ってました」

 

り「なるほど?」

 

それなら多分こうだろう。私が倒れる瞬間ぼっちが支えようとしたけど無理でせめて私を守ろうと下になったそこまではいいけどあの勢いのまま頭を一緒にぶつけて入れ替わったと…

 

り「……まるで漫画みたいだね」

 

虹「うん、私達も未だに信じられないから。ぼっちちゃんみたいな素直な性格のことリョウみたいな天ノ弱嘘つき金借り常習犯な子が入れ替わったおかげで私達もかろうじて信じれるよ」

 

り「虹夏、酷い」

 

喜「……それにしても…羨ましい…」

 

虹「わっかるー…」

 

話が一段落したため2人とも私の胸を覗き込んできた、

今の私は白い入院用の服を着ているからなのか胸が浮き上がってる。2人よりかは大きいと思ってるけどぼっちは私の倍の戦闘力…ここまで大きいと違和感しかない

 

り「これ…慣れないせいか重い」

 

喜「揉みますよ?襲いますよ?」

 

虹「これは宣戦布告と捉えてもいいってこと?」

 

り「……冗談」

 

2人から目のハイライトが消えたので弄るのをやめた。元々弄るつもりもなく本音のつもりだったけどそれで貞操を失う訳にはいかない

 

り「それよりぼっちは?」

 

虹「ぼっちちゃんからぼっちちゃんの名前が出るの違和感しかない…ぼっちちゃんなら隣のベットだよ」

 

虹夏が隣のカーテンを開けてくれたおかげで隣が見えた。そこには青い髪整った顔という1番見慣れた顔が寝ていた

 

り「…すごい違和感 」

 

虹「だろうね。」

 

ぼ「う。うーん…」

 

虹「あ、起きそうだよ!」

 

ぼ「い、いたた…あれ…ここは…?」

 

私が起きた。正確にはぼっちだけど…頭が痛くなる光景だ

 

り「ぼっち、起きた?」

 

ぼ「ひっ!?私にそっくりな人が!?ドッペルゲンガー…!?あばばば!?」

 

り「私の体でその顔しないで欲しい 」

 

喜「の、脳みそがバグりそうです…伊地知先輩…」

 

虹「私もだから安心して…」

 

その後ぼっちを落ち着かせ、目を覚ましたということで2人で軽い検査を受け問題なしということなのでその日に退院出来た。

 

ぼ「…体が…軽い…!」

 

り「それは私に喧嘩を売ってる?」

 

ぼ「あ。すみません…」

 

私は小さくない。ぼっちがおかしいだけだ

 

虹「それより…2人ともこれからどうするの?」

 

り「どうするって?」

 

虹「ほら、もう夜遅いからぼっちちゃんの家にはもう帰れないだろうしぼっちちゃんはぼっちちゃんでリョウの家に1人で居たら爆発すると思うよ」

 

ぼ「わ、私がリョウ先輩の家に1人で…む、むむむむ無理です!」

 

虹「リョウの顔なのに可愛いのズルいよね」

 

喜「普段のクールなリョウ先輩から180度変わって可愛いが私たちを襲ってますからね」

 

り「2人は私に何か恨みでもあるの?」

 

虹/喜「最近ぼっちちゃん(ひとりちゃん)と仲がいいのが羨ましいなんておもってないよ(ません)」

 

り「結束してるね。こういう時だけ…」

 

普段ならバラバラなのにぼっちが絡むと結束するこのバンドはなんなのだろうか。まぁ、気持ちはわかるけど…それより家か…確かに今から駅に向かっても終電には間に合わないだろうし…かといってぼっちを1人にするのは無理だ。それなら私が取る行動は1つしかない

 

り「ぼっち、私の家に2人で泊まろう」

 

虹「はい!?」

 

これなら私が面倒を見ればいいだけだしなにより離れるのは少し怖い。いくら親がいないとは言えぼっちは何をするのか分からないし

 

虹「リョウにぼっちちゃんを任せれない!私が面倒みるよ!」

 

り「虹夏は私に冷たく当たるだろう店長になんて言い訳するの?素直に話したらまた面倒になるよ」

 

虹「うぐっ…」

 

喜「そ、それなら私の家に!」

 

り「郁代は何するか分からないからダメ」

 

喜「私だけ酷い!?」

 

り「そういう訳だからいこ、ぼっち」

 

ぼ「あ…は、はい」

 

崩れ落ちた2人にこれ以上言われるのは面倒なので私はぼっちの手を引いてその場を後にした

 

り「着いたよ」

 

ぼ「おお…やっぱり大きなお家ですね…」

 

病院から家が近いのはある意味いい事なのかと疑問には思うけど早く帰れたからいいか。

 

ぼ「お、お邪魔しまーす… 」

 

り「私の体なのに他人行儀なのは違和感しかないね」

 

ぼ「た、確かに…」

 

り「とりあえず…私の部屋に行こうか 」

 

ぼ「は、はい」

 

やっぱりぼっちを1人にしなくてよかった。手を握っててるだけでドキドキしているのが伝わる…

 

ぼ「……ベースとギターがこんなに…」

 

り「私のコレクション。高いから気をつけてね」

 

とりあえず緊張を解して貰うために少し雑談をした。最初は硬くなっていたぼっちも次第に緊張が解けいつものぼっちに戻った……問題はこの後だけど

 

り「さてと…緊張もほぐれてきたよね?」

 

ぼ「は、はい」

 

り「じゃあ一緒にお風呂に入ろっか」

 

ぼ「あ、はい…はい!?」

 

り「私の体で不潔にしようとしてたの…?」

 

もちろんぼっちはそんなこと微塵にも思ってない、けどこう言わないと入ってくれないから仕方ない

 

ぼ「……わ、分かりました…けど目隠しか失明させてください!」

 

り「目隠ししなくても前に一緒に温泉に入ったし失明なんてしたら私が困る」

 

ぼ「あ。確かに…じゃあ大丈夫そうですね」

 

ようやく納得してくれたのでぼっちをお風呂場に案内した。2人で裸になるのは少し恥ずかしいけど…私だって女の子なんだ、今日の雨の匂いが体に残るのは嫌だ

幸い私の家のお風呂は2人は余裕で入れるくらい大きいので入れなかったということにはならなかった

 

ぼ「……1人ずつ入れば良かったのでは…」

 

り「……まだこの状況で心細いから無理」

 

ぼ「な、なるほど…」

 

うん、本当に心細いしね…2人で体を洗い湯船に浸かる…はぁぁ…疲れが取れるし胸が浮くから楽だな…

 

ぼ「……(じー」

 

……ぼっちの目線ってなんでこんなにわかりやすいんだろう

 

り「……一応言って置くけどいくら巨乳好きだからって自分の体を見るのは私でも引くからね」

 

ぼ「す、すすすみません!?……」

 

自分の体をガン見する人なんて初めてだと思う…私が注意するとぼっちは下を向いてしまった…下…

 

り「ぼっち、あまりみたらダメ恥ずかしい待ってぼっち本当にだめだって!!」

 

……ぼっちの性欲は凄かった…無言で見続け挙句に触ろうとしていたぼっちを抑えもう疲れたので寝ることにした

私のベットは2人でも寝れるので背を向ける形で寝転ぶ

 

り「…疲れた 」

 

ぼ「す、すみません…あまりにも綺麗だったので…」

 

り「……ぼっちってそういうこと無意識に言うのずるい…」

 

普段郁代を騙すときの私ってこんな感じなのかな…少し控えよう。控えられたら

 

ぼ「えっと…ありがとうございました」

 

り「お礼を言われても私の体を触ろうとしたのは許さないよ」

 

ぼ「ち、違います!?…その…虹夏ちゃん達と一緒だと多分爆発していたので…同じ境遇のリョウ先輩が一緒に居てくれることがありがたくて…」

 

り「ぼっち…それを言うなら私もだよ。私一人だけ転ぶはずだったのにぼっちは助けようとしたんでしょ?」

 

ぼ「あ…はい…でも、そのせいで変な事に…」

 

り「それでも、もし頭を尖った石にぶつけてたりしたら危なかったんだし…本当にありがとう」

 

ぼ「…えへへ…」

 

……顔は見えないのに緩んでるぼっちが想像できる…あー…なんだか人肌が恋しくなっちゃったな…私はぼっちの背中の方に向きを変えるとそのまま抱きしめた

 

ぼ「りょ、リョウ先輩!?」

 

り「んっ…今日はこのまま寝るから」

 

ぼ「こ、このまま…」

 

り「…だめ?ぼっち…」

 

ぼ「…わ、分かりました…」

 

ぼっちの背中は普段鏡とか使わないと見れない私の背中のはずなのに何故か落ち着いた。ぼっちの体だから匂いに敏感なのかな…そのまま私は意識を落とした

 

また、この夢だ。真っ暗な中私はフワフワ浮いている

前の時はピンクの光に誘われたんだっけ…今回もあるのかな。当たりを探してみると今度は青い光が現れた、その光は何故か懐かしく…私はその光に向かって歩き始めた

 

目が覚めると私の前にあった背中はなくなっており代わりにむにゅうと背中に柔らかいものを感じた。寝ぼけていた頭では理解が出来なかったがその柔らかい物がだんだん何か分かってきたおかげで私は元の体に戻れたのだと分かった

 

り「……ぼっち、やっぱり胸大きいね」

 

誰に聞かせる訳でも無くそう呟く。あの感触を知っているのは本人を除いて私だけ、そう優越感に浸る

 

その後目が覚めたぼっちを連れてスターリーに連れていき虹夏達に何故か残念がられたり虹夏にバックドロップを喰らったりと色々あったけどやっぱり私の体が1番いい、残念なのはあの胸の重みをもう感じられないことだけだろう

 

【完】




入れ替わり物っていいですよね…
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