私には最近悩みがある…もう我慢も限界だしこの際素直に相談に乗ってもらおう。
り「虹夏、ちょっと相談があるんだけどいまいい?」
虹「リョウが素直に聞いてくるなんて珍しいね…いいよ?」
喜「私もリョウ先輩の力になりたいので一緒にいいですか…?」
り「うん、ぼっちが居ない今が相談するチャンスだしね」
虹「ぼっちちゃん?まさかお金関係で喧嘩したとか…」
喜「先輩…そろそろ返しましょうよ…」
り「酷い…ちゃんと昨日全額返したよ」
この2人は私をなんだと思ってるんだ…まぁ、お金を借りてたのは事実だけど
虹「あ、そうなんだ…じゃあ何があったの?」
喜「ひとりちゃんと喧嘩したのでしたら私が仲裁しますよ!」
り「違うって……実は…ぼっちの無自覚イケメンが強すぎて困ってるんだ」
虹/喜「あー……」
虹「分かるわ…」
喜「分かります…」
り「2人もそう思うよね。前まではあの奇行のおかげで仲裁されてたのにそれすらも凌駕してくるようになったんだ」
虹「リョウは何されたの?」
り「私は……」
----------------
あれは確か歌詞を見るために集まって駅までぼっちを送る時だったかな…
ぼ「あ…今日もありがとうございました」
り「ん、私は歌詞も見れたしご飯を食べられたから満足だよ」
と、いつものように駅の近くまで話しながら歩いていってた
り「あ、そろそろ駅だね。気をつけてね、ぼっち」
ぼ「あ、はい…っ!?あぶない!!」
り「!?!?」
ぼっちに手を振って別れようとした時耳にイヤホンを付けて明らかに周りのものが見れていない自転車が私に当たりかけた瞬間、ぼっちに強く手を引かれ私を抱きしめる形で助けてくれた
ぼ「あ、危なかったですね…脇見運転はダメなのに…け、怪我は無かったですか…?」
り「あ…う。うん…ありがとう…」
ぼ「えへへ…リョウ先輩が怪我をしなくて良かったです…♪」
り「んん!///」
普段は見せないような笑顔で私を見つめて来ないで…しかもこんな至近距離で…!
ぼ「ど、どうしました?やっぱりどこか当たって!?」
り「ち、ちが…離して…///」
ぼ「あっ…すみません…」
------------------
あの時、抱きしめて助けて貰ったけど…あの笑顔でしれっと心配してくれるのはずるい
り「ってことがあって、その後は普通に別れた感じかな…あの笑顔は凄かった…」
今思い出しても赤くなる…
虹「うわぁ…自然な笑顔のぼっちちゃんを至近距離…しかも怪我をする所を助けてもらうなんて凄い威力だったでしょ…」
喜「私だったら気絶しそうですね…」
り「でしょ?あの後私テンパって逃げるように帰ったからね……じゃあ、次は虹夏ね」
虹「やっぱり私もだよね…まぁ、いいけど…私は」
-------
あれはみんなのための飲み物とかをぼっちちゃんと2人で買って袋に入れてる時なんだけどね
虹「いやー、ぼっちちゃんが手伝ってくれて助かったよ!」
ぼ「えへへ…私なんかの力で良ければ何時でも手伝いますよ」
いつも通りぼっちちゃんを褒めて自虐されての話だったんだけどね、袋詰めも終わって持とうとしたとき
ぼ「あ、私が持ちます」
虹「え?いいよ!そんなに多くないんだし!」
ぼ「そ、それでもです…!虹夏ちゃんはこの後家事をやったり勉強もあるので私に任せてください!」
虹「で、でも…」
ぼ「に、虹夏ちゃんの疲れを少しでも取ってあげたいんです…だめ…でしょうか…?」
虹「うっ…お、お願いしようかな…?」
ぼ「!は。はい!後藤ひとり頑張ります!」
普段はすぐに自虐して意見を変えようとするのにこういう時は頑固なのはズルいよね…
--------
虹「ってことがあったの」
り「おお…イケメンだね…普段ならすぐに謝るのに押し通すなんて」
喜「本当ですよね…普段はあんなに弱気なのに…」
虹「でもね、この話には少し続きがあるの」
り「何があったの?」
虹「なんとね…帰り道私が危なくないように歩道側を率先して歩いてくれたの…」
喜「そ、それってネットでよく見るイケメンの行動じゃないですか!」
虹「しかも多分無意識なの…歩くスピードも合わせてくれてたし…」
り「ぼっち…やるな…」
虹「と、そんなことがあったわけ…じゃあ最後は喜多ちゃんね!」
喜「任せてください!」
----------
あれは学校での練習中、私は練習の成果がなかなか現れず少し焦って寝不足になってた時です
ぼ「………」
喜「……あれ、ひとりちゃん…練習もうやめちゃうの…?」
私が普段通りのように振る舞いながら練習をしてた時、突然ひとりちゃんが弾くのをやめて私を見つめてきたんです
ぼ「……き、喜多ちゃん…勘違いだったらすみません…もしかして…最近寝不足だったりしませんか…?」
喜「へ?な、何言ってるのよひとりちゃん!ちゃんと元気よ!」
ぼ「…で、でも…いつもの明るさも…ギターのキレもないですよ。まるで何かに焦っているみたいな」
喜「っ」
あのひとりちゃんに悩みを1発で当てられて…普段は鈍感なのにこういう時だけ鋭くかったわ…でも、私は悟られたくなくて嘘をつくことにしました
喜「き、気のせいよ?」
ぼ「………わ、私では…力になれませんか…?」
喜「っ!」
私が嘘をついたら…ひとりちゃんがボロボロと泣き出して普段は目線を逸らすのに私の顔を真っ直ぐ見つめてくるんです
ぼ「た、確かに…私なんかが力になれるとは思いませんけど…それでも…私の大切な友達が悩んでるなら力になりたいんです 」
喜「…ごめんなさい…ひとりちゃん…実は…練習しても上手くならなくて昨日は夜遅くまでしてたの」
ぼ「…た、確かに…ある一定のレベルに行ったら…絶対に壁に当たります…私も一時期上手くならなくて自棄になりましたから…でも」
喜「へ…」
ひとりちゃんは私の悩みを聞くと自分の体験を踏まえながら私を励まし…さらに抱きしめてくれたんです
ぼ「き、喜多ちゃんは絶対に上手くなります…一緒に頑張りましょう…?だから…ちゃんと寝てください…体を壊したら私…嫌です」
喜「…うん。ごめんなさい…ひとりちゃん」
その後、私が落ち着くまでひとりちゃんは抱きしめて撫でてくれたんです
-----
喜「ということがありました…もう、温かくて一緒に頑張ってくれるって言ってくれて涙がボロボロでました…」
り「ぐすっ…うん、私もぼっちと同じ気持ちだよ」
虹「うん…!喜多ちゃんはもっと私達を頼ってもいいんだよ!」
喜「ありがとうございます…!」
り「でも、すぐに見抜くなんてやるなぼっち…」
虹「だね…私たち全然気づかなかったもん」
私以外もぼっちのカッコ良さを身近に浴びたのか…ちよっと残念…悩みを相談するはずだったのにいつの間にかぼっちのかっこいい所を言い合う話し合いになってしまった
星「おーい、お前ら」
虹「あれ、お姉ちゃんどうしたの?」
店長が私達の近くに寄ってきた、何かしたっけ?
星「スターリーの入口でぼっちちゃん溶けてるぞ?」
虹/り/喜「えっ!?」
急いで扉を見ると確かにぼっちが溶けていた。今日は来れないと言っていたはずなのに…まさか?
り「……さっきの私達の話を聞かれて溶けたとか…」
虹/喜「あっ」
このピンクのツチノコは無意識にカッコイイのに普段は奇行が多かったり照れすぎるとすぐに溶けてしまう…このギャップを間近で耐えられる人間なんかいるのだろうか?