最近、ぼっちの顔が見れない。
前までは意識してなかった。郁代にも「ひとりちゃんって本当にいつも変な行動とかするのにたまにかっこよくなって…ギャップで萌え死にそうだわ!!」と言われていたがあまり気にしていなかった。初ライブの時のあの稲妻のような演奏は確かにかっこよかった…ただそれは演奏中の物だと思っていた、前に私がすれ違いで落ち込んでいた時あの普段とは思えないくらいキリッとした顔でマシンガンのように褒められて…いけない、また思い出したら赤くなってしまう…恨むぞ、ぼっち…
虹「ちょっとリョウー?またサボってないでちゃんと仕事してよー?」
り「んっ…分かってる…」
虹「あれ?なんか顔赤くない?」
り「き、気のせい…」
虹「ふーん…(ニヤニヤ」
そしていつもここ、スターリーで思い出してしまうから虹夏や郁代にもニヤニヤされてしまう…絶対に仕返ししてやらないと私の尊厳に関わる…
まぁ、今はそんなことは置いといて…解決しなければいけない最優先の問題はぼっちの事だ。幸い練習中やバイト中には思い出すことはなく普通にやれてる…はず。ただフリーになったり手持ち無沙汰になるとどうしてもダメだ…
虹「………前のマシンガン褒めトークとキリッとしたぼっちちゃんの事思い出してるでしょ?(ニヤニヤ」
り「!?!?////」
この幼なじみは最近ぼっちの考えてる事もピッタリと当てていた。実はさとり妖怪なのではないだろうか?どこかのサイトで見たピンク髪の小さな子に身長もおな…
虹「私、何を考えてるのかハッキリは分からないけどバカにされてることは分かるんだよねー」
り「に、虹夏…ぎ、ギブ)アップ…し、死んじゃう…」
………分からないのにコブラツイスト掛けられてしまった…肩が悲鳴をあげてる…
虹「よっと…まぁ、わかるよー…あの表情と真っ直ぐな気持ちには誰でも恥ずかしくなっちゃうから」
り「……恥ずかしいなんて言ってない」
虹「そう言いながらも顔が赤いよー?あ、冗談だから泣かないで!ほら!よしよし!」
り「泣いてないもん……」
…虹夏の意地悪…でもやっぱり私だけじゃない事が分かっただけでも嬉しい。それともっと撫でて
虹「今日は何時もより素直になるね…」
り「……いけない?」
虹「普段の天邪鬼な可愛い反抗期もいいとは思うけどねー」
り「…………」
虹「あー!ごめん!ごめんね!」
やっぱり虹夏は意地悪だ
虹「そ、それで?リョウはどうしたいの?」
り「……分かったら苦労はしない」
虹「だよねー……あ、じゃあ私たちの同盟にはいる?」
り「同盟?」
虹「そう!ぼっちちゃんかっこかわいいどうめ…」
り「おばあちゃんの峠が近いから遠慮しておく」
……虹夏はここまで狂わせるとは…ぼっちめ…やはり女たらしの才能があるんじゃないか?
虹「ちなみに私と喜多ちゃんとファン1号2号さんとお姉ちゃんが会員だよ!」
り「頭狂ってる??」
なぜ私にそれを言うんだ
り「それはともかく…ぼっちの事を見れないのは何故か分からない、これだけは解決したい」
虹「え?理由…簡単じゃない?」
り「え?」
嘘…だろ?こんなに私が悩んでいるのに虹夏はすぐに分かった…何故だ…
虹「あー…これは本気で分かってないって顔だね…」
り「うん…分かってたら苦労はしない」
虹「じゃあ…教えられないね!」
り「は?」
は?この幼なじみは何を言ってるんだ。相談に乗ってくれる雰囲気だったのに教えてくれない?
虹「こればかりはー…自分で気づいた方がいいしね!それに……ライバルは増やしたくないし…(ボソッ」
り「?…何か言った?」
虹「なにもー?それじゃ!仕事サボらないでよね!」
………行ってしまった…最後の方は聞き取れなかったけど…とりあえず言われた通りちゃんと仕事しますか……
ぼ「……?」
<数日後>
……ダメだ…この前言われた事が頭にひっかかって寝不足が続いてる…虹夏や育代にまで心配されるくらい顔に出てしまってるのか…
ぼ「りょ、リョウ先輩!!このあとお時間ありますか!」
り「っ!?ぼ、ぼっち…急にどうしたの?」
ぼ「えっと…その…私の家に…泊まり…ませんか…?」
り「へ?」
な、何を言ってるんだこのピンクツチノコ急に私を家に?しかもすぐ???悩みんでるのが多分バレたのだろうが…悩んでる本人の家に行くのは自殺行為なのでは……
ぼ「……」
……だめだ、今の私にこの顔をしたぼっちの頼みを断る力は無い
り「……いいよ、明日は学校もバイトも休みだし」
ぼ「!あ、ありがとうございます!!」
……普段は小さい声なのにここまで大きな声を出すなんて…そんなに私が来ることが嬉しいのか?……いかん…何故か口角が勝手に上がってしまう…バレないようにしないと…
ぼ「そ、それでは!外で待ってますね!!」
………行ってしまった…はやく追わないと…それに…
虹「………(じー」
喜「……(がるるる」
この2人に食われてしまう、物理的に。そうなる前にバッグとベースを持つとそそくさとスターリーを後にした
虹「いっちゃったね…」
喜「ひとりちゃんから直々のお誘い羨ましい…リョウ先輩でなかったら噛み付いてました…(がルルル」
虹「どうどう…まだ落ち着けてないよ?女子高生がしちゃいけない顔になってるからね?」
喜「むぅ…分かってますよー…ひとりちゃんと大概なのですが…リョウ先輩まで鈍感だとは思いませんでしたね」
虹「そう?リョウはあんな性格だから周りのことはよく気づいても自分の気持ちになると奥手で気づけなさそうだと思うけど…」
喜「……確かに…さすが幼なじみですね!!(キターン♡♡」
虹「うっ…恋心を吸収していつもより光ってる!?!?抑えて!?」
喜「えー!何言ってるんですか!こんな羨ましい…こほん…いい展開…ウキウキしないわけないじゃないですか!!(キタキタキタキターン♡♡」
虹「わ、分かったからー!」
……リョウが今回のお泊まりで自分の気持ちが増えたら…またライバルが増えるなー…でも、はやくいつもの調子になってくれないと私も張合いがないからね?
………ついてしまった…電車代がなくて仕方なくぼっちに借りようとしたけど、「わ、私が誘ったことなので気にしないでください!」と断られてしまった…普段はイエスマンなのにこういうときは頑固なんだから…それにしても私はぼっちの家に来るのは初めてだ。初めてなのだが……ここは本当に住宅なのだろうか?なんか垂れ幕に「山田リョウ先輩、癒しのひと時を」ってあるのは気のせいか?もしかしなくても前に2人が行った時も似たような垂れ幕があったのか…?それにしたって私の名前を単品で書かれると恥ずかしいのだが
ぼ「あっ…よ、ようこそ…後藤家に…」
り「ん、苦しゅうない。それはそうとして恥ずかしいからあの垂れ幕だけは剥がして」
ぼ「あ、すみません…」
ここだけは真顔になれただろう。家に入るとぼっち母と父、それに前にいたベースの良さが分からないぼっち妹がいてとにかくもてはやされた。途中ぼっち父に友達レンタルか聞かれたが…やはり面白いな、ぼっち
ぼ「す、すみません…騒がしい家族で…」
り「私の所も似たようなものだから慣れてるよ」
ぼ「よ。よかったです…てっきり私は家に呼んでおいてこんな面倒な扱いをしてしまったで賞で死刑かなと…」
り「ふふ…私は楽しかったし気にしなくてもいいから」
ぼ「えへへ…よかったです…」
……このぼっちは本当にいつものぼっちなのか?こんなにお淑やかに笑うなんて…可愛い………ん?可愛い…?私は何を思ってるんだ?
ぼ「そ、それでは…お風呂も沸いたので…」
り「んっ、先に入ってきていいよ?」
ぼ「……い。一緒に入りませんか?」
り「………は?」
ぼ「ひぃ!?!?ごめんなさい!ごめんなさい!!調子に乗りました!!」
り「あ、ち、違…」
やはりこのピンクツチノコの考えてることが分からなくなってしまった。一緒に?入る?それって2人で裸になるって事だよね?え?私と??
ぼ「そ、その…お疲れみたいでしたので…ゆっくりして頂こうかと…」
り「……そっか」
……やっぱり私を心配して誘ってくれたんだ。それなら…恥ずかしいけど断る訳にはいかないよね。けしてぼっちの乳略してぼっ乳をみたいという欲望に狩られたからではない。決して
そういう訳で私は最初に入ることになった。虹夏とは何度も入ったことはあるがそれ以外の人と入るのは初めてで心臓がバクバク言っている。前に文化祭ライブの時のぼっちよりかはマシ…だとは思うが、それでも私からしたら慣れないことなのでうるさい。………あれ?何故私は同性のぼっちにここまでドキドキしてるんだろう…そう考えていると後ろの扉が開きぼっちが入ってきた
ぼ「し、失礼しまーす…」
り「ん、よろし……」
ぼ「……リョウ先輩?」
デッッッッッッカ!!!
は?予想の何倍もでかいのだが?これはメロンとスイカが私の目の前で揺れてる。これじゃあ郁代や虹夏が壁同然じゃないか。かくいう私の物より大きいし…
ぼ「あ、あの…お見苦しいものを見せてすみません…」
り「ぼっちよ、それは郁代達の前で言ったら飛びかかられて分からされるぞ」
ぼ「あ。はい…え?わから?飛び??」
前にぼっちの水着で売り出そうと言ったがこれは絶対に売れるな。混乱しつつもぼっちは「そ、それでは失礼します…」と私の背中を洗い始めた……胸のメロンが気になってそれどころではなかったが………
しばらくして私は洗い終わっておりぼっちは「ちょ、ちょっとお先に失礼しますね…」とそうそうと上がってしまった。まだ背中にメロンの感触が残っており鼻が少し熱くなってきているが気の所為と言うことにしておこう。じゃないと私がもたない。とりあえず私は湯船から上がり水気を切りぼっちの部屋に向かうことにした。
ぼっちの部屋の扉をあけると何故ぼっちはいつものピンクジャージを着て布団の上で正座して待っていた。なぜ?
ぼ「え、えっと…気に入らないかと思いますが…寝る前にこちらに頭を預けて貰えませんか…?」
り「は?」
今日何度目か分からない疑問、ぼっちがこちらにという場所はぼっちの太もも。もしかしなくても膝枕をするということなのではないか?そう頭の中でグルグルと思考がまわっていると
ぼ「そ、その…耳かきをしようかなと…」
……なるほど?いや、何がなるほどなのかは分からないがやりたいことは分かった。いつまでもぼっちを待たせると溶けそうなので仕方なく頭をあずけ………柔らかい…え?なにこれ。いつも「防虫剤の匂いがしますから…」とか謙遜してるくせにお風呂に入ったのもあると思うがいい匂いがする。例えるのなら干したてのお布団のような…心地よい…
ぼ「す、すみません…あまり寝心地いいわけではないですが…」
り「…虹夏たちの前でそんなこと言ったら私が襲うからね?」
ぼ「はい…すみま…え?襲われ???」
しまった、口から勝手に…今日何度目か分からないがぼっちの家には私のキャラクター像を壊す魔法でもあるのではないか?ぼっちは困惑しつつもまた「し、失礼しますね…」と耳かきを開始した。
………あ、普通に気持ちいい…最初はぼっちだからということで怖かったが…慣れた手つきで耳を掃除してくる…多分だがぼっち妹とかにやってるのではないだろうか?それほど気持ちいい…あ…最近…寝不足なこともあっていい気持ちに…
ぼ「………し、しつれいしますね?…ふー…」
り「ひゃ!?!?////」
突然耳に息をかけられ普段は絶対に出さないような声が出てしまった
ぼ「あ…す、すみません…終わったので息を吹きかけました…」
り「き、きにひないで…///」
………感覚で分かる。耳は真っ赤になってるし腰は抜けたと思う
ぼ「えっと…それではもう片方もお願いします…」
り「は…?」
…これがもう1回?あ…ダメだ力が抜けてるからぼっちの力でも簡単に転がされて目の前がピンクに…待って、さっきの匂いが今度は目の前に??頭が麻痺しそう…そしてそんなことを知らずにぼっちは耳かきを始めた。
ぼ「……最近、リョウ先輩物凄く疲れた顔をしてます…私なんかミジンコ以下かもしれませんが…何かリョウ先輩の力になりたくて…普段ふたりに気持ちいいと言われる耳かきをして疲れを取って欲しいなと思って…その…呼びました」
耳かきをしながらそう語る。
ぼ「こんな事で力になれるのでしたら…何時でも力になります。なので…無理はしないでください…」
り「ぼっち…」
耳かきが終わったのだろう、耳の中に入っていた棒を取って優しく私の頭を撫でてきた。顔はお腹の方を向いているためよく分からないが声がいつものぼっちではなくまるで子供に向ける母親みたいな優しい声になってるから多分…微笑んでいるだろう………そっか…私が最近変だったのはぼっちが変わったからとかじゃなくて…私がぼっちに恋をしたからだろう。私自身は気づかなくても心では落ちていた、だから恥ずかしくなって顔も見れなくなっていたのだろう…我ながら情けない…でも、仕方ないと思う。だってぼっちにこんな気持ちを向けるとは誰も思わない。なんなら私だって思ってなかった。郁代は再加入あたりからそういうのが出ており虹夏はあの初ライブ以降からぼっちに構うようになっていたくらいだし……私はそういうのは特になく親友くらいだと思っていた。………つまりあの二人は私の恋心を知っててニヤニヤし続けていたのか…いつか絶対に仕返ししてやる…そう考えていると…
ぼ「……そ、それでは…最後に…失礼します…ふー」
り「っ~~~~!?!?///」
恋心を自覚した瞬間ぼっちから最後のトドメのように息をかけられた。そのあとの記憶は残っていないが…多分最近の疲れと心地良さも合わさって気絶したのだろう
目が覚めたのは周りも明るくなっており時計を見ると7時を指していた。
寝る前の時とは違い私は布団に入っていたためぼっちが頑張っていれてくれたのだろう…こういう所がズルい…隣を見るとぼっちがスヤスヤと眠っている
り「………まさか私もぼっちに落とされるなんてね…やっぱりぼっちは魔性の女だよ。……ありがとね…」
ぼっちが寝ていることを確認し私の本音を出した。だってこんな気持ち初めてだから。隣で寝ている私の好きな人の頭を優しく撫でると…「うへへ…」とだらしなく笑った。こういう所まで可愛いのはズルい…
り「………そういうことがあって2人がニヤニヤしてる理由もわかったよ。2人にも感謝してる」
喜「あー!!ズルい!!私もお風呂に一緒に入って耳かきしてほしかったです!!」
虹「うんうん!今回は許すけど私たちはライバルなんだからね!今回みたいな抜けがけは許さないから!」
り「んっ、肝に銘じておくよ。正々堂々勝ち取ってみせる……だからこれをそろそろ外して欲しいんだけど…」
次のバイトの日私と虹夏、郁代がたまたま出勤だったため私は椅子に括り付けられ事情聴取というなの尋問をさせられていた。いくつかは隠して話したけど、胸の話とか
虹「でも、まさかリョウまでこっち側に来るなんてねー…」
り「自覚したから言うけどあんなに近くにいて好きにならない方がおかしい」
喜「そうなんですよ!!普段は本当に残念なのにギャップで萌え死にますからね!!」
り「わかる…それはそうと…もしかして前に言っていた同盟ってまさか…」
虹「そう!ぼっちちゃんが好きな人を集めた同盟!」
喜「リョウ先輩もその1人ですからね!」
………恋敵は多いみたい。いつもなら私が勝つと言えるのに今回はそんな自信はない、だって相手は下北沢のツチノコ後藤ひとり
魔性の女の癖に自分の魅力も他の人の好意も分かってない。そんな相手に今までの私の力が通用するとは思ってない、だけど…
り「ふっ…まぁ、最後に笑ってるのは私だけどね」
そう、今回の気持ちは幼なじみの虹夏にも慕ってくる後輩にも譲る気はない。だって私はぼっちが好きだから
もともとぼ喜多推しだったのに書いてるうちにリョウが乙女前回になってぼリョウ推しになってしまいました…