えへへ…昨日はみんなとお祭りに行けて楽しかったなぁ…♪虹夏ちゃんと喜多ちゃんの浴衣も可愛かったし…みんなで見た花火も綺麗だったし…!けど1つ心残りなのはリョウ先輩の浴衣が見れなかった事かな…まぁ、リョウ先輩の性格を考えると着てこない確率の方が高いからアレなんですけどね…家に着き汗を流しお布団に寝転びゆっくりしていると私のスマホに何か届いたみたい。私のスマホに届くのは公式アカウントとかだし後はみんながグループで写真を送ってるのかな?そう思いスマホを覗くと画面には驚く文字が
ぼ「……リョウ先輩からの個人ロイン…?」
付き合ってからというものの特に変わった事はなく個人ロインもほぼ業務的…そんなリョウ先輩から来るなんて…恐る恐る内容を読むと
り(明日ギターを持ってこの時間にここに来てくれない?)
ぼ(ギター…ですか?)
り(何か予定とかあった?)
ぼ(あ、いえ!大丈夫です!)
り(ぼっちならそう言ってくれると思ってた、ありがと)
明日…何かあるのかな?そんなふうに考えながらも私はお布団に負けてぐっすり眠ってしまった…次の日約束の時間に行くも何故かリョウ先輩は見当たらなかった。今日もお祭りがあるらしいけどそれくらいで見逃す訳ないよね…麦わら帽子を被って青の浴衣を着た綺麗な女の人の横に座りリョウ先輩を待つことにした
ぼ「あ、あれ…この時間でここですよね…リョウ先輩何かあって遅れてるのでしょうか…」
「ねぇ…」
ぼ「でも…そしたら何か連絡があると思いますし…うーん…」
「ねぇ!」
ぼ「あ。はい!?ごめんなさい!」
横の女の人から声をかけられ飛び上がりいつもの癖で頭を下げる
「その…顔をあげてほしいんだけど…」
ぼ「は、はい…え?」
顔を上げるとそこには少し頬を膨らませ涙目になっているリョウ先輩がいた…こ、これは本気で拗ねている…!?
り「……ぼっち、私を見つけられなかった」
ぼ「ひぃ!す、すみません!」
り「隣にも座ってたのに酷い」
ぼ「む、麦わら帽子を被ってて…その…浴衣は着たくないって言ってたので…」
り「……ぼっちが見たいって顔してたから着てきた」
私のために着てきてくれた…えへへ…なんだか顔が緩んでしまう…
り「私怒ってるのに笑うのは酷いと思うよ?」
ぼ「えへへ…だって私の彼女が可愛いのでつい…」
り「……そ。そっか///」
麦わら帽子も似合っているし青い生地に白い…花のような模様の着物も大人の雰囲気が出ていて綺麗…そしてなにより照れているリョウ先輩が可愛すぎる…!」
り「……ぼっち、声に出てる…出てるからァ…//」
ぼ「うぇ!?」
いつから声が出ていたのか分からなかったけどリョウ先輩は真っ赤になって蹲ってしまった…なんとか立ち直ってもらい2人で手を繋いで歩き出した
り「あれ食べたい」
ぼ「あ、はい」
り「あれしたい」
ぼ「あ、はい 」
り「ぼっち、顔にソース着いちゃった」
ぼ「あ、はい」
屋台に着くと私を引っ張って色んなものを食べていた。もちろん私が出したとかではなく2人で出した、最初は私が出すつもりだったのにリョウ先輩がせっかくのデートなのにお金を借りたくないと言って断ったので他のことをすることにした。今日のリョウ先輩は何だか素直に甘えてきてますね…
ぼ「あっ…そういえば今日はお祭りだけならギターは要らなかったのでは…?」
り「んっ…それはあれに出るためだよ」
リョウ先輩が指を指すとそこには「下北沢祭 セッションコンテスト」というものがあった
ぼ「あ、あれって…?」
り「下北沢だからなのか楽器を取り入れた企画をしようって事でセッションすることになったんだって、それで審査員の点数が高い人に景品があるんだって」
景品…確かにそれは気になりますね…けどジャージの私が出てもいいのかな…しかもリョウ先輩のような可愛い人の横に…そんなふうに頭を抱えているとリョウ先輩は予想していたのか私に紙袋を渡してくれた
ぼ「?これは…」
り「ぼっちの浴衣。ピンクで多分ぼっちも大丈夫だと思うよ」
ぼ「……なるほど…そ、それじゃあ何処か場所を借りて着てきますね!」
り「ん」
幸い近くに綺麗なトイレがあったのでそこで着替えることに。浴衣は何度かふたりに着せて私も慣れているのですんなり着ることが出来た
ぼ「お、お待たせしました」
り「おお…」
ぼ「や、やっぱり似合いませんよね…すみません」
り「いや、予想通り可愛いよ安心して?それとも私の選んだセンスがだめだった?」
ぼ「い、いえ!気に入りました!」
先輩が持ってきてくれた浴衣はピンクの生地に白のギター模様が入っていてとても良いと思った…私なんかがこんなのを着てもいいのかな?そんな私を他所にリョウ先輩に手を引かれ受付を済ませ待合室で待つことに
り「一応これも付けてみる?」
ぼ「麦わら帽子…?」
待合室で待っているとリョウ先輩は麦わら帽子をもう1つ出して私に渡してくれた
り「うん、一応私達バンドメンバーでしょ?バレたくないしぼっちはこういうの恥ずかしいでしょ?」
ぼ「…あ、ありがとうございます!」
「下北沢のツチノコーズさん、次お願いします!」
私達の前の人たちが終わり私達の番になった…ギターを準備しリョウ先輩に1度だけ目を合わせ私たちはステージに上がった
「今日はこちらのお2人で最後だよ!ピンクと青の綺麗な浴衣を着て麦わら帽子を深く被った美人さん2人で下北沢ツチノコーズ…演奏をどうぞ!」
ステージに上がり司会者さんの合図と共に私とリョウ先輩の演奏が始まる。初めは女の子だからなーという目をしていた観客も演奏が始まるとビックリしている…私とリョウ先輩が2人で弾く事は今までに一度も無かった
けどリョウ先輩は私の演奏に合わせて弾いてくれて自由に出来る。バンドになると人数が増えるため気にする難しいけど2人だとそこまで気にする必要も無い…普段ギターヒーローのようには弾けないけど伸び伸びと弾けている…楽しい…!
り「(ぼっちの演奏…どんどんキレが増していく…でもどこか安心が出来ていい…)」
ジャーン…と最後の間奏も終わりステージは暫く静寂に包まれた。私とリョウ先輩が肩で息をしながら観客の反応を待つ…しばらくすると大きな声がステージに響いた
「素晴らしい演奏だ!!2人の息もピッタリで本当に高校生なのか!?」
リョウ先輩と目が会うと自然にハイタッチをした
「これは高得点が気になるところ…ではどうぞ!」
私たちの点数は98点その日の最高得点だった、もちろん最高得点ということはその日のコンテストの優勝は私達の優勝ということになった
「では優勝のお2人には…こちらの温泉旅行をプレゼントです!何か感想がありますか?」
り「私達なんかの演奏を聞いてくださりありがとうございました」
「ではそちらのピンクの浴衣の子は何かありますか?」
ぼ「あ、あわわ…ありがとうございました!!」
最後の最後で緊張して面白いことは言えなかったけどとにかく大成功だった。祭りも終わり屋台も片付けが始まったので私達は帰ることにした
り「ぼっち、ありがとね」
ぼ「へ?な、何がですか?」
り「私のワガママを聞いてくれたから」
ぼ「いえ…私も楽しかったですし…」
駅も近づき今日も終わりが近づいてきた…色んな事があったけど優勝もできたしなにより…
ぼ「それに…リョウ先輩と浴衣デート出来て良かったです…♪」
り「っ…ま、また明日ね…ぼっち///」
ぼ「はい…♪」
リョウさんに手を振って私は自分の電車に飛び乗る。えへへ…今度は温泉に2人で行くの楽しみです…♪ウキウキとした気分で私は電車に揺られた
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虹「リョウ、昨日お祭りに行かなかった?」
り「ぶっ!?けほけほ…な、なんで?」
次の日私はスターリーでコーラを飲んでいると虹夏から突然変なことを言われた。私だとバレないように麦わら帽子を被っていたからバレるわけがない…
喜「じつは昨日イソスタで青とピンクの凄いコンビがコンテスト優勝!と出ていたんですよね…」
虹「それでその動画…どう見ても2人なんだよね」
……嘘だろ?あんな完璧な変装だったのに…写真まで突きつけられ私は何も言えないでいた
虹「だってギターもベースも分かりやすいしぼっちちゃんは独特な弾き方…流石に分かるよね」
喜「それにしてもお2人とも似合ってましたよ!」
虹「うんうん、本当に仲良さそうに手まで繋いじゃってー♪」
り「……もうやめて…///」
どこからか取られていた私とぼっちが手を繋いでいる写真まで見せられ私の顔は真っ赤になっていた…2人のニヤニヤした顔での質問は止まることを知らず私は最終的に泣いてしまった
り「……やっぱり私はこうなる運命なのか…///」
虹「ねーねー!それで!そのあとどうだったの〜?」
喜「もっと恋バナしましょうよー!」
なんで今日に限ってぼっちは休みなの…
2人って結束バンドの中だと上手いと言われてるので2人が合わさったら凄いのでは…?次は温泉旅行に行かせたいですね!