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この前の夏祭りで私とぼっちはコンテストで優勝しその景品として温泉旅行券を貰った。期限は結構長いけどそろそろ七夕の季節だということでぼっちからこの日に行こうと提案があり今私はぼっち家の近くの駅で待っている。遠くに行くという事だけど流石に動きやすい格好がいいかなと思って普段のような格好で来たけど大丈夫だよね?そんな風に服装を整えながら椅子に座りぼっちを待つことに
り「……あれ、ぼっち来ない…」
約束の時間を過ぎてもぼっちは来ない…普段は約束より少しはやく来ているので何かあったのではないか…そんなふうに考えていると横に座っている女の人に服を掴まれた…急いでるのになんなんだ…
り「……えっと、どうしました?」
「あ、あの…ぼっちです…」
り「…っ!?ぼっち!?」
私の横には白いワンピースを着て麦わら帽子を被っている人だけがいた。なんと、それはぼっちだった。いつものジャージで来るものだと思っていたので私の頭は処理が出来なくなっていた
ぼ「あっ…やっぱり似合いませんよね…すみません…死にます…」
り「待って、死なないで似合ってるからお願い」
ぼ「そ、そうですか…?」
うん、本当に可愛いと思ういつものジャージも好きなんだけどこのぼっちはとても可愛い……その言葉しか出なかった…他にも何か言いたかったものの電車に乗る時間になってしまい私たちは急いで飛び乗ることにした
り「…それにしてもぼっち、今日の服装は珍しいね」
ぼ「あ、お母さんが行くならこういう服を着なさいって」
り「なるほど」
私は心の中でぼっちのお母さんに感謝を伝えた…だってこんなかわいい服を着てきてくれるなんて思ってもいなかったから、しかも慣れない服だからぼっちは普段は見せないような女の子の仕草もしてるし…うん、私はここで死ぬのかもしれない
ぼ「あ、目的の駅についたみたいですよ」
り「…う、うん」
ぼっちに手を引かれ電車を降り私達が今日泊まる旅館に荷物を置きに行くことにした。幸い駅から近くすぐに到着した
ぼ「あっ…この旅館ですかね…?」
り「多分…それにしても豪華だね…」
昔ながらの味があるとてもいい旅館を前に私達は唖然としてしまっていた。流石にずっと前にいる訳にも行かず私達はチェックインを済ませ荷物を部屋に置き最低限の荷物だけを持って外出をすることにした
り「今日の天の川を見る時間は20時くらいにする?」
ぼ「あ、いいですね。それまでいろんな所を回りましょう」
り「そうだね。最初はあっちの方に行ってみようか」
旅館の近くにあるという美味しいものが並ぶ場所に私達は向かうことにした。少しすると本当にいい匂いがしてきて私とぼっちのお腹は同時になってしまった
ぼ「あっ…お腹が…」
り「うん、それじゃあ美味しそうな物を沢山たべよっか」
ぼ「は、はい!」
り「あ、みてぼっちあのいちご飴大きいよ」
ぼ「わっ!あれから食べましょう!」
り「あっちには大仏みたいなお饅頭もある」
ぼ「あ、あれも食べたいです!」
さすが旅館の近くにある町というだけはあって面白い形のお土産や食べ物がいっぱいあった。ぼっちも珍しいものがいっぱいなのか目をキラキラさせいろんなものを購入していた、ここだけを見ると普通の女子高生なんだけどね…しばらく歩いていると大きな短冊が飾ってある所についた
り「あれって七夕の短冊だよね」
ぼ「んんっ…あ、たひかにそうでひゅね」
り「お饅頭…食べてからでいいからね?」
ぼ「あ、はい」
近くに寄ると沢山の人がお願い事を書いていた。身長が大きくなりたいとか彼女彼氏が欲しいとか…うん、子供が多そうだね。短冊を眺めているとぼっちが私の袖を引っ張った
ぼ「あ、あの…」
り「ん、どうしたの?」
ぼ「私たちも書きませんか…?」
り「え、子供が多いけどいいの?」
ぼ「は、はい……思い出として書きたくて…あ!嫌なら私だけで書くので大丈夫です!」
り「それなら私も書こうかな?」
ぼ「あ、ありがとうございます!」
木のしたに置いてある短冊を2枚取り私とぼっちは願いを描き始めた。うーん…でもお願いか…正直今の私は幸せで願いはあまりないんだよね…強いて言うならお金だけどそんなのはネタにしかならないし…ぼっちは何を書くんだろう?そう思い横をチラリと見ると真剣に書いているぼっちの横顔が目に入りドキッとしてしまった
ぼ「あ、出来ました…あれ?リョウ先輩なんだか顔が赤いですよ…?」
り「き、気のせい……//」
見とれていたなんて言えるはずもなく私も急いで書き上げる…今の私にはこのお願いしかないよね
ぼ「あ、なんて書きましたか?」
り「私は…ぼっちと一緒にずっといたいかな?」
ぼ「えへへ…」
り「ん、どうしたの?」
ぼっちが突然照れたように笑いながら自分が書いた短冊を見せてくれた、そこには「リョウ先輩とこれからも一緒にいたい」と同じようなことが書いてあった
り「ふふ…やっぱり私達って気が合うよね」
ぼ「で、ですね…♪」
り「あ、これもちゃんと書いとかないとね」
ぼ「確かにそっちも大切ですからね…!」
最後に「結束バンドのメンバーがずっと仲良くできますように」という私たち2人の願いの短冊も結び終え外に出ると時刻は18時を指していた。そろそろ外も暗くなるので私達は旅館に戻ろうとしていた時
ぼ「…あっ…雨が…」
り「…あ、本当だね…っ!?本降りになってきた!急ごう、ぼっち!」
ぼ「あ、は…はい!」
一瞬で大雨になったので私達は急いで旅館に戻ることにした…近かったから体力的にはなんとかなったけど…結構な大雨だったせいで私達はびしょ濡れになってしまった
流石にこのままでは風邪を引くしお風呂に入ることにした
ぼ「ついてませんね….急に雨が降るなんて」
り「まぁ、近くだったおかげで助かったけどね…」
ぼ「……?何故目を逸らしているんですか…?」
ぼっちは慣れない服を着ているせいで気づいて居ないけど…胸がくっきりと浮かんでいる…恥ずかしさで目を合わせられない…困惑しているぼっちを引っ張り急いで温泉に行くことにした。服を着ている時の方がエッチなのはなんでだろう
ぼ「はふ…外は雨が降っててあれですけど…気持ちいいですね…」
り「多分通り雨だろうし止むと思うよ?」
ぼ「そしたらギリギリ天の川見れますかね…?」
り「多分…そうかも?ほら、そう言ってる間に雨が上がったし」
ぼ「あ、良かった…少しでも見れたらいいですね 」
り「だね…」
暫くは雨が上がった空を2人で無言で眺める…私もぼっちも話すのはそこまで得意じゃなくこういう事はよくあるが居心地がいいんだよね
ぼ「…リョウ先輩…なんだか夢のようですよね」
り「どうしたの?」
ぼ「だって…引きこもりの私がバンドに入れて好きな人まで出来るなんて実感があまり湧かなくて…夢見心地の日が続いているんです」
り「……」
ぼ「もしかしたらこれも夢なのかも…って…えへへ…そんな訳無いのにですね…」
り「うん、絶対にそんな事はない。私が言うんだから間違いないよ」
ぼ「えへへ…そうですよね…♪」
確かにこんなに沢山の幸せを一気に手に入れたらそうなるよね…まぁ、これからは私がそんなことを思えないくらい幸せにしてあげるんだけどね。温泉から上がりぼっちはいつものジャージに着替え私は置いてあった浴衣を着ることにした。部屋に戻るとご馳走が用意してあり2人で仲良く食べることにした
り「このエビ美味しい…」
ぼ「あ、こっちのも美味しいですよ!」
り「ぼっち、さっきも沢山食べてたのによく入るね」
ぼ「へ?おやつでしたし…」
り「ええ…」
結構な量を食べてたように見えたけどぼっちにとっては少しだったらしい。驚愕しながらも食べ終え2人でゆっくりしていると女将さんが扉をノックした
「先程雨が降っていましたが天の川が見れるようになりましたよ」
ぼ「あ、ありがとうございます!さっそく見ましょう!リョウ先輩!」
り「う、うん…でもなんでそれを言いに来られたんですか?」
「いえ…手を繋いでいる2人が恋人に見えたのでこういうのは言った方がいいのではと…ふふ…ごゆっくりしてくださいね?」
り「あっ…はい」
ここの女将さんは郁代タイプが多いのだろうか…残された私達は少し顔を赤くしながらも窓を開ける、空には先程までの雲は割れ天の川が見え始めていた
ぼ「わっ…綺麗ですね…」
り「うん…綺麗だね」
天の川も確かに綺麗だけど横にいるぼっちの顔の方が気になってそちらをずっと見てしまっていた。こんなにゆっくりした状態で見るなんて初めてだし何より空の明かりに照らされてるぼっちはなんだかいつもより綺麗だな…さっきまでの服も似合ってるけどやっぱりぼっちにはこのジャージが1番似合うし…私がぼっちに見とれているとぼっちがこちらを向いて目があってしまった
り「ぼっち…」
ぼ「……リョウ先輩」
私達はその後唇を重ね幸せな時間を過ごした…これからもぼっちと一緒にこんな思い出を作れたらいいな…チェックインの時女将さんがニコニコしていたのは見なかったことにしたけど
り「お土産も買ったしもう忘れ物ないよね?」
ぼ「た、多分…大丈夫です!」
り「ん、それなら帰ろっか」
私達は駅まで手を繋いで帰ることにした…この雰囲気を少しでも遅くまで味わっていたいからね