ぼっち「リョウ先輩を赤面させるシリーズ…?」   作:気弱

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風邪の時って不安になったりしますよね…


リョウ「風邪をひくなんて…」

この前、私はぼっちと一緒に温泉旅行に行ってきた。ぼっちの珍しい格好も見れたしとても楽しい1日だったと今思い返してもそう思う…のだけど…

 

り「けほ…こほ」

 

あの日から数日後私は風邪を引いてしまっていた…雨が降ったのもそうなんだけども前日に楽しみで眠れていなかった事やその日も夜遅くまでぼっちと話していたりしたせいかな…体がだるくてなにもする気が起きない…

 

り「……せめてロイン送らないと…」

 

ボーッとする頭を無理やり起こし結束バンドのグループロインを開く

 

り(ごめん、風邪ひいたから暫く休む)

 

ぼ(えっ、大丈夫ですか…?)

 

り(寝てたら多分大丈夫)

 

虹(リョウが風邪なんて珍しいね…お大事に?)

 

喜(お見舞いに行きます!)

 

り(ごめん、今日はやめて欲しいかな。郁代はうるさそうだし)

 

喜(そんな事はしませんよ!…とりあえずゆっくり休んでくださいね!)

 

ふぅ…これで大丈夫だよね。虹夏やぼっちはともかく郁代は少し騒がしくなるしお見舞いは遠慮して欲しいかな…両親も心配はしてたけど仕事に行かせたし今日はゆっくり眠ろうかな…連絡を終えたスマホを投げ捨てるように置いて私は布団を深くかぶった

 

……何時間眠ったのかな…目が覚めると身体は汗で気持ち悪いし寝る前より確実に熱が上がってると思う…苦しい…起きてるのか眠ってるのかも分からない…やっぱりみんなに来てもらえば良かったのかな…1人ってこんなに寂しいものなんだね…

 

り「…うう…気持ち悪い…」

 

ぼ「あっ…リョウ先輩…おはようございます」

 

り「……まだ私…ねぼけてるのかな」

 

ぼ「えっと…げ、現実です」

 

虹「大丈夫?うなされてたけど」

 

喜「そ、それに凄い汗ですよ!これのんでください!」

 

り「あ、ありがとう」

 

何故かぼっち達が私の部屋に入ってきた…夢かと疑って頬を引っ張るけど痛みはあるし夢じゃないはず…なんで3人とも私の家にいるの?

 

り「…なんで3人とも私の家に…?」

 

虹「それはね?ぼっちちゃんがお見舞いに行きませんかって」

 

り「でも私…断ったけど」

 

喜「そうなんですけどそのあとひとりちゃんも伊地知先輩も先輩は天邪鬼だから素直に言うことは出来ないし多分寂しがってるからって…」

 

り「うっ」

 

確かにさっきまでみんなのことを思い出して苦しい思いをしていたのは確かだから本当に何も言い返せない…現にみんなの顔を見たら安心してる私がいる訳だし

 

虹「それよりリョウ、凄い汗だし一旦体を拭いてきたら?その間にお粥用意しておくよ」

 

り「…そうする」

 

ぼ「あ、お風呂場まで手伝います」

 

喜「私も!」

 

虹夏に促され郁代とぼっちに支えられる形で体を拭きに行くことにした…流石に中までは恥ずかしいので2人には外で待ってもらい私は軽く体を流す

 

…うん、さっきまで体にまとわりついたいやな感じはすっかりなくなったな…それにしても目が覚めたらみんながお見舞いに来てくれるなんて…さっきまで気が弱くなっていたせいか少し涙腺が緩くなってるかな…

 

部屋に戻ると虹夏が私のためにお粥を用意してくれていた、今日1日何も食べていなかったせいでお粥の匂いを嗅いだ瞬間私のお腹ははやくよこせと音を鳴らした

 

虹「うん、食欲はいつものリョウだね。火傷しないように食べてね?」

 

り「はふ…はふ…ちょうどいいよ」

 

虹「なら良かった!それにしてもリョウが風邪をひくなんて珍しいよね」

 

り「ん、ほう?」

 

喜「確かに…?お腹は壊すイメージはありますけど病気はないですよね」

 

り「郁代の中での私は腹痛キャラにまでなってるんだ」

 

喜「草を食べるからそうなるのでは…」

 

ぼ「あ、出来れば心配になるのでやめて欲しいです…」

 

り「…考えておくよ…多分この風邪はこの前の旅行の時雨にうたれたからかな?」

 

虹「そういえば凄い雨だったって聞いたからね」

 

喜「でも天の川が見れて良かったですね!」

 

ぼ「す、凄く綺麗でした!」

 

虹「もしかして夜遊びで体力使い切ったんじゃないのー?」

 

喜「はっ!確かにそれしかないですよね!?2人はどんな風に過ごしていたんですか!?」

 

り「郁代、それ以上騒ぐとうるさいから追い出すよ」

 

喜「ごめんなさい…」

 

虹「あははー…まぁ、楽しめたなら良かったんじゃない?」

 

ぼ「む、無駄に体が強くてすみません…私も風邪をひいていれば…」

 

虹「急に落ち込まないの!」

 

り「ふっ…ふふ」

 

虹/喜/ぼ「?」

 

私が突然笑い始めるものだからみんな首を傾げてこっちを向いた

 

…だってさっきまで風邪のせいで心細かったのに目が覚めたら騒がしいけど私のために来てくれた仲間がいるってだけで楽しくなるよ

 

虹「どうしたの?急に笑い出して」

 

り「なんでもない、それよりちゃんと言わなきゃね…みんな、来てくれてありがとう」

 

喜「先輩!私が風邪をひいた時も来てくださいね!」

 

り「行けたら行こうかな?」

 

虹「そこは確定しなよ!」

 

虹夏のいつものツッコミでみんな楽しく笑った…しばらくは4人で話して楽しい時間を過ごし気がつくと時計の針が18時を刺していた

 

虹「それじゃあ今日は帰るね!ちゃんと休まないとだめだよ?」

 

ぼ「ま、また風邪が治ったら遊びに行きましょう」

 

喜「あ!私いい所知ってるので行きましょうね!」

 

り「うん、またね」

 

みんなが私の部屋を出ると寝る前のような静かさが戻ってきた。けど先程までの心細い気持ちはどこにもない

 

……これもこの前に書いたおねがいのおかげなのかな?

 

り「……はやく治してみんなの所に行かないとね」

 

毛布を深く被りさっきまでの楽しかった会話を思い出しながら私は夢の中に意識を落とした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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