ぼっち「リョウ先輩を赤面させるシリーズ…?」   作:気弱

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リョウ「ぼっちの偽物?」

り「今日ぼっち達遅いね」

 

虹「だねー」

 

今日はミーティング…ではなく郁代のアイディアで女子会という名のお話会になった。最近郁代のキラキラ女子会不足という謎の提案で始まったけどまさか初日で本人とぼっちが遅刻するなんてね…

虹夏と他愛もない話をしていると郁代が何かに怯えるように中に入ってきた

 

喜「せ、先輩…助けてください…」

 

虹「どうしたの?」

 

喜「ひとりちゃんがおかしいんです…」

 

り「ぼっちがおかしいのはいつもじゃない?」

 

喜「ち、違うんです…お手洗いに行って戻ってきたら制服に着替えてて…」

 

虹「え?ぼっちちゃん制服なの?」

 

喜「そうなんです…でも明らかに様子がおかしくて…冷徹というか…」

 

り「ぼっちが冷徹?」

 

郁代は何を言ってるんだ、そんなことあるわけない…と言いたいけど郁代はそんな嘘をつくような事はしないのは分かってから多分本当の事だろう…それに一緒に来てると言っていたのにここまで慌ててぼっちを置いていくということも裏付けをしてる

郁代を落ち着かせているとようやく後ろからいつものジャージではなく制服を着たぼっちが現れた

 

ぼ「喜多さん、置いていくなんて酷いですよ」

 

喜「ご、ごめんなさい…」

 

ぼ「まぁ、いいですけど…とりあえずはやく練習しません?」

 

虹「ぼっちちゃんぼっちちゃん、今日はお休みでみんなでお喋りの日だよ?」

 

ぼ「そんな事してる暇があるのでしたら練習をした方がいいです」

 

虹「!?」

 

…確かにおかしい…こんな淡々と物事を言うこともおかしいしなにより…人が提案したことを「そんなこと」なんて言って一蹴するなんてありえない

 

虹「…ねぇ、あなたは誰?」

 

ぼ「嫌ですね、後藤ひとりですよ?」

 

喜「じゃ、じゃあ…私達がいつも練習してる場所は…?」

 

ぼ「空き教室ですね」

 

虹「じゃあ私と初めて会ったのは?」

 

ぼ「公園です」

 

り「……じゃあ私と初めてデート行った時に起きたことは?」

 

ぼ「ナンパに絡まれたでしょうか?」

 

虹「……正解はしてるね」

 

ぼ「もういいですか?はやく練習しましょうよ」

 

り「待って、私もお茶会したい」

 

ぼ「私は嫌です」

 

……こいつはぼっちじゃない、確かに私達の思い出を当ててはいるけどぼっちは私の頼みを一蹴するなんてする事は絶対にしない

 

り「…お前は誰だ」

 

虹「リョウ…?」

 

ぼ「…なんでそうなるんですか?」

 

り「ぼっちは私達結束バンドのみんなで上にあがって人気になるって言ってた」

 

ぼ「はい、だからお喋りよりれんしゅ…」

 

り「だけど!!私達はメンバーの前に友達だから…そんなことより練習しましょうなんて言わない…そして…私が好きになったぼっちは人の意見を踏みにじらない!だからお前はぼっちでも後藤ひとりでもない!誰なんだ!」

 

喜「先輩…」

 

ぼ「…ちっ…」

 

涙で前が見えなくなり目を擦るとぼっちらしき声の舌打ちが聞こえ気づくと前には誰もいなくなっていた

 

喜「ひ、ひとりちゃんが一瞬で消えた…何だったんでしょう…」

 

り「ふー…ふー…」

 

虹「わ、わかんない…リョウの方は大丈夫…?」

 

り「…うん…なんとか…」

 

あんなぼっちの顔と声をした偽物でも怒るなんてしたくなかった…そうだ…本物のぼっちはどこに?

虹夏に背中をさすられていると扉が開きぼっちが慌てて入ってきた

 

ぼ「りょ、リョウ先輩!!大丈夫ですか!?」

 

虹「ぼっちちゃん!?」

 

喜「ひ、ひとりちゃん…本物…よね?」

 

ぼ「あっは、はい…トイレから戻ったら喜多ちゃんがいなくて…連絡しても返信が来なかったのでこちらに来たら外までリョウ先輩の声が聞こえた…」

 

り「……ぼっち」

 

ぼ「あっはい…な、何があったんですか…?」

 

虹「さっきね、ぼっちちゃんの偽物が来てたんだ…喜多ちゃんの事を「喜多さん」って呼んでたり制服を着てたり…」

 

喜「…ひとりちゃん…1つ質問いい?」

 

ぼ「あっはい…答えられることなら…」

 

喜「これから練習とお茶会をやるなら…どっち?」

 

ぼ「えっと…喜多ちゃんが楽しみにしてましたので私もお茶会を楽しみにしてました」

 

虹「やっぱりぼっちちゃんは優しくないと…」

 

り「…ぼっち、こっち来て?」

 

ぼ「へ?は、はい…むぎゅっ!?」

 

ぼっちを手招きして頭をぎゅううと抱きしめる

うん…やっぱりあの偽物とは違う、一緒にいて安心する…あの偽物はいるだけでなんだか嫌な感じがする

 

喜「先輩…大胆!」

 

虹「あーあ…なんだか変なことがあって疲れちゃったね…喜多ちゃん!飲み物買いに行こっか!」

 

喜「へ?…あっは、はい!」

 

ぼ「に、にひかひゃん!?きたひゃん!?たひゅけて…」

 

り「…ごめん、暫くこうさせて…」

 

ぼ「…へ、へめてゆるめてくだひゃい…」

 

り「あっごめん…んっ!?」

 

ぼっちを抱きしめる力を緩めると一気に抜け出されキスをされた…えっ!?なんで!?

 

ぼ「ぷはっ…えへへ…やっぱりリョウ先輩はこっちの表情の方が好きです…♪」

 

り「っ〜〜!!ぼっちぃぃ!///」

 

 

あの偽物はあとで調べた所ドッペルゲンガーに近い物らしい、最近下北沢でも有名でその人の居場所を取るように動くらしい。でもなんでぼっちを真似せずに練習に打ち込むなんて言い始めたのだろう…まぁ、本物に似せても私ならぼっちを見分けられると思うけど

 

ぼ「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

り「毎回私を赤くさせて楽しい!?///」

 

ぼ「楽しいです!!…あっ」

 

り「ぼっちぃぃ!!////」

 

こんなタラシは誰にも真似出来ないだろうしね

 

 

 

 

 

 




ドッペルゲンガーって難しいですね…
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