ぼっち「リョウ先輩を赤面させるシリーズ…?」   作:気弱

3 / 58
#3 リョウ「あなたの願望を叶えたくなる催眠術?」

お風呂上がり、この時間は寝るまでは退屈な時間だ。

ベースを弾くのも作曲をするのもどちらも徹夜コースになるし勉強なんて論外

だからスマホで宛もなくいろんなサイトを見て眠くなったら寝るようにしている。

 

今日もいつものようにしているとあるサイトに目が止まった

 

り「…あなたの望む事を叶えてくれる催眠術?」

 

胡散臭い…だけど、暇な時間をただ過ごすくらいならこれを見るのも良いかもしれない。そう思いそのサイトを開くことにした

 

り「ふむ…この手順を踏むことであなたの奥底に眠る対象者はの欲望を叶えてくれる…か」

 

私の欲望か…最近ぼっちにお金を借りすぎて少し厳しくなったからそれを無くすこと…くらいかな。少しは返してるんだけど借りる頻度が多いから完済まではいかないんだよね。これは美味しいご飯が多いのが悪くて私は悪くない、決してベースを買いすぎたからでは無いはずだ…とりあえず、明日はぼっちから歌詞の相談を受けているからその時に暇つぶしで試してみよう。本当にかかってくれたらそこで何か面白いことが起こるかもしれないし起きなくても笑ってやればいいだけだ

 

翌日

 

ぼ「ど、どうぞ…」

 

り「うむ、拝見いたす」

 

いつも通りあの喫茶店にぼっちと待ち合わせをして歌詞を見させて貰った。やっぱりぼっちは歌詞を書く度にどんどん制度があがって私の心を満足させる

今回の歌詞もとてもいい出来だ

 

り「うん、いいと思うよ。これなら私の方もすぐに作曲が降りてきそう」

 

ぼ「よ、よかったです…」

 

しばらく曲の話を続け、頼んでいたカレーも食べ終えた頃いつもなら店を出てSTARRYに向かうのだが今日は違う

 

ぼ「そ、それじゃあ…そろそろSTARRYに向かいましょうか…?」

 

り「ちょっと待って」

 

ぼ「え?ど、どうしました?…やっぱり歌詞がどこか駄目だったとかですか!?」

 

り「違うよ。実は昨日ね、こんなの見つけてさ」

 

ぼ「……あなたの望む事を叶えてくれる催眠術?」

 

り「うん、あまりにも胡散臭いけど面白そうだしこういうのを試すのもロックでしょ?」

 

ぼ「た、確かに…??」

 

ロックはあらゆる免罪符になる。お金を借りることだって…ぼっちも納得してくれたみたいだ

 

り「だからここでやってみようかなって、失敗しても成功しても面白そうでしょ?」

 

ぼ「……わ、わかりました… 」

 

ぼっちの了解も得たことだし早速試してみることにした

 

り「えーと…初めはぼっちが目を閉じて…」

 

ぼ「あ、はい」

 

り「次に…額の真ん中を人差し指で指して…私が念じ、数秒後軽く小突く…え?これだけ?」

 

ぼ「あ、意外と簡単なんですね」

 

いや、本当に簡単すぎるでしょ。こんなので本当にかかると思ってるのか?ひょっとして馬鹿なことで時間を潰してる?

 

ぼ「と、とりあえずその念じる事やってみませんか?」

 

り「……そうだね…じゃあやってみるね」

 

ぼっちも乗り気になったみたいだし言い出した私がしないのもだめだよね。とりあえず目を瞑って貰ってるから私は人差し指でぼっちの額の真ん中を指して私が念じればいいんだよね

 

り「……………」

 

しばらく無心で念じた後、コツンとぼっちの額を小突いた。これで催眠にかかってぼっちは私の望みを叶えてくれるんだよね

 

り「…ぼっち、なにか変わった?」

 

ぼ「……ううん、変わってないみたいだね…」

 

やっぱり失敗だったか…まぁ、成功するなんて思ってもいなかったし少しは時間も潰せたからいいか

 

ぼ「じゃ、じゃあここのお金を払ってくるから待っててね?」

 

り「?…う、うん?」

 

あれ?何かぼっちの話し方がいつもと違う気が…?どこか引っかかるがここの支払いはぼっちがしてくれるということらしいから気にしないでおこうかな。しばらく入口でぼっちを待っていると会計が終わったぼっちが出てきた

 

ぼ「おまたせ!そ、それじゃあSTARRYにいこう」

 

り「……この手は何?ぼっち」

 

何故か私の前に来たぼっちが私に手を差し出してきた。これはお金を返して欲しいってこと?まぁ、今回はちゃんと持ってきたから大丈夫だけど…それにしてもどこか違和感があるな…

 

ぼ「…?な、何してるの?早く行くよ?」

 

り「!?!?」

 

財布を取り出そうとしていると何故か私の手を取り歩き始めた。やっぱりぼっちの様子がおかしい!普段のぼっちならこんなこと絶対に出来ないのに!?もはや頭が混乱して話せずにいる私を気にせずぼっちは歩き続けSTARRYの入口前についてしまった

 

り「も、もう手を繋がなくてもいいから!」

 

ぼ「そ、そう?…わかった…」

 

ようやくぼっちの手から解放され恥ずかしさから私は早歩きでSTARRYの扉を開け中に入ることにした

 

虹「あ、おはよー!…あれ?リョウ顔が真っ赤だけど大丈夫?」

 

り「…気にしないで」

 

ぼ「あ、お疲れ様です…」

 

虹「ぼっちちゃんもお疲れ様ー!喜多ちゃんはバスケの助っ人らしいから私達だけでミーティングを始めようか!」

 

ぼ「そ、そうですね!えっと…それじゃあ…こっちにおいで?」

 

り「………は?」

 

虹夏からミーティングを始めようと言われたのでめんどくさいと考えていると何故かぼっちが椅子に座って自分と太ももを叩いて私を呼んだ……なんで??

 

ぼ「ほ、ほら…お姉ちゃんミーティングだからリョウはここに座って大人しくしててね?」

 

虹「ぶっ!!?」

 

り「…?????」

 

は?お姉ちゃん?リョウ?ぼっちが私の事をお姉ちゃんって言って私の事を呼び捨てにした?もはや頭がショート寸前の私の手を引いて半ば強制的に膝に座らされた。もはや恥ずかしさで顔は真っ赤だろう、今日は郁代がいなくて良かったと心から思った

 

ぼ「そ、それじゃあ虹夏ちゃん…ミーティング始めましょう」

 

虹「ご、ごめん…待って…ふぐぅ…わ、笑い死ぬぅぅ…」

 

この幼なじみは私を助ける気がないどころかツボに入ってうずくまってしまった。ようやくぼっちの違和感が分かった

私に対してだけ敬語は抜けて妹として扱っているみたいだ、確かにぼっち妹と話してる時もこんな感じだったと思うが…何故私にそれを??まさか…

 

り「……も、もしかして…あの催眠術が効いていた…とか?」

 

虹「ひー…ひー…さ、催眠術?」

 

り「うん、これを見て」

 

虹「……あなたの望むことを叶えてくれる…え?リョウってこういうことを望んでだの?」

 

り「絶対に違うから」

 

私がそんなこと頼むと思うのだろうか

 

虹「あ、続きがあるみたいだね…なになに?あなたの性格を元に望むことは叶えられるだろう。例えば寂しがり屋な人はまるで妹のように大切に扱ってくれる…だって?」

 

り「っ…だ、誰がさみ、さみしがり!!」

 

ぼ「あ!こ、こら!暴れないたらだめ!」

 

こ、このふざけたサイトは必ず消してやる!!

 

虹「ふ、ふふ…ピンポイント過ぎるよ…こんな面白いサイト見つけるなんて運がいいね!しかも大好きなぼっちちゃんにこんなに甘えさせて貰って!(ニヤニヤ」

 

り「っ!…っっ!!///」

 

ぼ「に、虹夏ちゃん…なんの話ですか…?」

 

虹「ううん!ぼっちちゃんの妹の!リョウちゃんはもっと甘えたいから撫でて欲しいってお話だよ!」

 

ぼ「な、なるほど?…よしよし?」

 

り「………/////(ぷしゅうう」

 

うん、もう…○してくれ…恥ずかしすぎて○ねる…このふざけた催眠はいつ解けるんだ…

 

り「に、虹夏…この催眠…どうやったらとけるの…恥ずかしくて…しんじゃう…///」

 

虹「もう少し遊んでたかったのになー…まぁいいや!えーとね…「寂しがり屋なあなたがかけた催眠は正面から相手を抱き締めてお姉ちゃん大好き。ありがとう!と言ってあげよう。多分解けるよ!」だって!」

 

り「ふ、ふふふふ…ふざけるなー!?!///」

 

これ以上辱められるの私!?なんだこのサイト!明らかに使う人をバカにしてるだろ!

 

ぼ「えへへー…(スリスリ」

 

り「っ…///」

 

くっ…こうなったら自棄だ!これ以上抱きしめられて妹扱いなんてされたら私の精神が持たない!やるしかない…!

 

り「…………(ぎゅううう」

 

ぼ「へ?」

 

り「………お、おね…えちゃん…大好き…ありがとう…///(ぎゅうう」

 

ぼ「…………」

 

虹「ふ、ふふふ………」

 

ぼ「………はっ!あ、あれ?私今まで何を…?……え?なんで私リョウ先輩に抱きしめられて…!?!?あばばばば」

 

正気に戻ったぼっちは私が抱きついてる事が理解出来ず恥ずかしさから溶けてしまった。いや、溶けたいのはわたしなんだけど…その後なんとかぼっちを元に戻すも何も覚えてないらしく虹夏には暫くこのことでからかわれた。もう二度とあんな変なサイトは試さない、そう心に誓った。しかし数日後

 

り「虹夏、お金無くてなにも食べれないから何かちょうだい」

 

虹「あー!またお金を使い切って!もう!ぼっちちゃんも何か言ってやってよ!」

 

ぼ「へ?………こ、こら!リョウ!お金を大切に使いなさいってお姉ちゃん言ってるでしょ!」

 

り「っ!?!?」

 

しばらくの間虹夏の号令でお姉ちゃんモードに入るようになってしまった

しかも解決するにはまた同じ方法をしなければいけないらしい。虹夏もそれを分かっていて私にけしかけて来るものだからたまったものでは無い

 

り「も、もう勘弁して…」

 

ぼ「ちゃ、ちゃんとお姉ちゃんの話を聞きなさい!」

 

【完】

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。