り「それじゃあぼっち、寂しくても泣かないでね」
ぼ「なっ泣きませんよ!リョウ先輩達が修学旅行に行くだけなのにそんな事してたら恥ずかしいですし…」
虹「でもぼっちちゃんならありえそう…」
喜「リョウ先輩が先に寂しがりそうですね!」
り「流石にそれはないからね」
私と虹夏は明日から修学旅行に行くことになっている。もちろんぼっちと郁代とは学年が違う(まぁ、学校も違うけど)からお留守番という形になっている
今は前日ということでみんなでグループ通話をして時間を潰している
虹「あっそろそろ寝ないとキツいよね、それじゃあおやすみ!」
り「それなら私も寝ようかな」
喜「おやすみなさい!明日は楽しんでくださいね!」
ぼ「あっ…お、おやすみなさい」
ふぅ…後は寝るだけかな、それにしてもみんな私をなんだと思ってるの。流石に学校行事で4日間ぼっちに会えないだけで寂しがると思ってるの?流石に電話を没収されるのはキツイけど…とりあえず早く寝よう
次の日朝早くに虹夏から電話で起こしてもらってなんとか遅刻せずに学校に着いた
虹「あのねー…もう少し起きれる努力をしてよね?」
り「してたけど無理だった」
虹「ふぁ…もうツッコム気力もないよ…」
り「そういえばどこに行くんだっけ」
虹「熊本なんだって。というかしおりを読めよ」
り「しおりはペットの犬が…」
虹「犬なんて買ってないでしょ!」
「そこ、うるさいぞ。静かにしないなら学校で勉強するか?」
虹「ご、ごめんなさい!」
り「ぷっ…怒られてる」
虹「後でしばく…」
それにしても先生の話ってなんでこうもつまらないんだろう…危険な事なんて百害あって一利なしなのにやるやつがいるからなのだろうか。早朝ということもあって眠気でほとんど先生の話を聞いてなく気づいたら阿蘇空港に到着していた
り「あれ、先生の話は?」
虹「リョウほとんど寝てたでしょ…運ぶの大変だったんだからね?」
り「虹夏…ありがと」
虹「感謝するなら行動に移して欲しいな」
り「むっ…この匂いはなんだろう?いきなり団子?」
虹「あ、熊本の名物なんだって。あんことおいもを皮で包んで直ぐにできるからいきなり団子って名前らしいよ」
り「なんで詳しいの?」
虹「ここに来るまでに先生が熱弁してたからね」
り「へー…お土産にいいかもね」
虹「だね!まぁ、来たばかりだし後で考えよう」
「全員集合してください」
虹「はーい!」
り「はーい」
いきなり団子か…ぼっちなら美味しそうに頬張って食べてくれそうだよね。っていけない、早速ぼっちの事を思い出してしまった…ま、まだ寂しい訳じゃないからセーフだよね
「ここが熊本城です」
虹「わぁ!大きいねー。最近修理が終わったみたいだけどどこが修理してたのかな?」
り「えーと、確か天守閣だっけ?」
虹「あそこだね」
り「おお…ねぇぼっち、城の財宝探しに行こう」
虹「リョウ?」
り「あっ…い、いやなんでもない」
虹「ふーん?」
り「ぐっ…く、口が滑っただけで寂しがってないから」
虹「私は何も言ってないよー? 」
り「…あっあそこ石像みたいなのあるよ」
虹「あっ本当だ…って話逸らしたね?」
り「なんの事かわかんない」
危なかった…口が滑っていつもの感じでぼっちに話しかけてしまった…虹夏はずっとニヤニヤして私の事を見てるしもう口は滑らせないようにしよう
そう決心すると最終日まで私は何度もぼっち関連の話を出してしまった
「ここがあの有名なチンパンジー「パンくん」の出生地のカドリードミニオンです!」
虹「わぁ!見て!子豚レースなんてあるよ!」
り「おいしそう…」
虹「レースだから食欲を湧かせるな」
り「ぼっちがいてもそういうよ」
虹「ふーん?」
「ここが震災ミュージアムです 」
虹「結構前にニュースになってたよね。まだ小学生だったけど」
り「私はあまり覚えてないかな…まぁ、地震だから不謹慎な事は言わないよ」
虹「リョウにしては珍しいね?」
り「今は何で炎上するか分からない時代…ぼっちも怯えるはず」
虹「ふーん?」
「ここが阿蘇グリーンランドです!明日で帰宅するので今日は自由に遊んでください!」
虹「リョウ!一緒に回ろ!」
り「いいよ、どこに行く?」
虹「うーん…とりあえずあそこの射的とか?」
り「射的なんてあるんだね…あっこのぬいぐるみとかぼっちに良さそう…」
虹「ふーん?」
と、こんな感じで何度もぼっちが浮かんでしまって虹夏の顔がずっとニヤニヤしている…うう…恥ずかしすぎる…悪い!?ぼっちがいなくて寂しくて!ぼっちだって寂しがってるはずだし!
ニヤニヤと楽しそうにしてる虹夏から離れぼっちや郁代、店長達へのお土産を買ってようやく見慣れた東京に帰ってきた…うん、つかれた…
「えー、ここで帰りますけど帰り道で羽目を外して変な事などをしないように 」
虹「疲れたねー」
り「うん…」
虹「それじゃあ帰ったらみんなでグループ通話しよっか!お土産は明日でいいしね!」
り「そうだね、じゃあ帰ったら連絡する」
虹「やっとぼっちちゃんの声が聞けるね!」
り「う、うるさい…ぼっちだって寂しがってるはずだし」
虹「んー、確かにありえそうだよね…」
り「でしょ?もしかしたら私より寂しがってるかもね?」
虹「それは想像つかないなー」
り「……じゃあ通話でね」
虹「あっ逃げた」
逃げてない、はやく帰りたいだけだから
早足で家に帰りシャワーを浴びてベットに飛び込む…やっぱり使い慣れた布団が1番安心するよね…ってウトウトしてる場合じゃない。早くぼっちの声…つ、通話をしないと
虹夏に準備が完了したとメッセージを送り数分後結束バンドグループから通話がなり開くと何故かテレビ通話だった
喜「先輩たちお疲れ様です!」
ぼ「おっおかえりなさい」
虹「ただいまー!いやー…疲れたよー」
り「私も寝そうになってた 」
喜「やっぱり疲れますからねー…それで!リョウ先輩はどんな感じでした!?」
り「普通だったよ」
虹「何かある度にぼっちちゃんぼっちちゃんって言ってたね」
り「そんなに言ってない、それよりぼっちはどうだったの?」
虹夏が早速暴露して少し恥ずかしくなってきた…こうなったらぼっちにもはやく自白して私と同じ目にあってもらおう
虹「あっそれは私も気になってた!どうだった?リョウがいなくて」
ぼ「えっと…寂しくはありましたけど普通でした…」
り「ぼっち、嘘をついても郁代がいるからね」
喜「えっと…確かにたまに寂しそうにしてましたけど至って普通でしたよ?」
り「なっ」
虹「ということはリョウが一番の寂しがり屋で決定だね!」
り「そ、そんな…馬鹿な…」
ぼ「えへへ…でも声が聞けて嬉しいですよ?」
り「……ぼ、ぼっち…」
虹「2人の空間に入りそうだね 」
喜「流石の私も糖分過多になりますよ」
ぼ「えへへ…わっ!?い、今お姉ちゃん電話中だから…あっ待って!?」
り/虹/喜「?」
突然ぼっちの方からドタバタと聞こえ画面が保留になってしまった。3人で首を傾げていると再び画面がつきそこに居たのはぼっちの膝に座ったふたりだった
ぼ「すみません…どうしても話したいみたいで…」
虹「私はいいよー?ふたりちゃん!お久しぶり!」
ふ「虹夏お姉ちゃん!リョウお姉ちゃんは?」
り「私?」
ふ「あっ!お姉ちゃん泣かせたらダメだよ!」
り「え?な、泣かせる?」
喜「ふたりちゃん、リョウ先輩は今日帰ってきたのよ?だから泣かせるなんて無理だと思うわ」
ふ「えっそうなの?」
虹「私と一緒だったから私が保証するよ!」
ふ「うーん…虹夏お姉ちゃん達がそう言うなら…」
私の信頼はないの?…ってそんなことよりぼっちが泣いていた?これはもしかしてぼっちも私と一緒で寂しがっていたのでは…
り「ふたり、ぼっちをなんで泣かせたと思ったの?」
ぼ「わ、私泣いてませんからね…?」
ふ「だって…最近ずっと夜にリョウお姉ちゃんの名前を呼びながら苦しそうにしてたよ?しかも夜の間ずーっと!」
ぼ「!?!?///」
り「へ?」
虹「ぼっちちゃん…まさか」
喜「なるほど…だから昼間は寂しそうじゃなかったんですね…」
ぼ「ご、ごごご誤解です!?///」
り「ふーん?私の名前をね…」
ふ「うん!だからね?喧嘩したのかなーって」
虹「ふたりちゃん大丈夫よ?リョウとぼっちちゃんはラブラブだから」
喜「そうですね!ひとりちゃんがそっち方面で発散してたなんて気づかなかったわ!」
ぼ「あっ…うう…あぅ…///」
ふ「あっお姉ちゃんが溶けちゃった…なんでだろう?」
虹「ふたりちゃん、私達そろそろ電話も終わるからぼっちちゃんを治してあげて?」
ふ「はーい!また遊びに来てね!」
喜「今度リョウ先輩が行くと思うわよ♪」
り「うん、ぼっちがそこまで寂しい思いをしてたなら行かないとね?」
ぼ「ううううう…/////」
ふ「わっ!?暑くなってきた!?おかあさーん!」
ぼっちから煙が上がり始めた頃に電話が切れた。ふーん?私には寂しがりだとかいいながら自分は夜に一人で発散してたんだ…これはいいネタになるかな
その夜私は初めてぼっちに勝ったような気がしていい気分で眠ることが出来た
ぼっちは何をしてたんでしょうね?(棒読み)