どうも、結束バンドの後藤ひとりことぼっちです。今私は物凄く困惑しています…何故かと言うと気がつくと私は知らない所で立っていた、さっきまでスターリーにバイトだからと向かっていたのに…でも看板を見たら下北沢と書いてある…なんで?
ぼ「こ、ここって下北沢だよね…でも見たことないお店や物があるし…なんだろう…」
見たことがあるものは確かにあるのだけど…やっぱり私が知っている下北沢では無い気がする、首を傾げながらもとりあえずスターリーに向かうとスターリーがあった場所には何も無かった
ぼ「えっ…こ、ここってスターリーだよね…」
「ねぇねぇお姉ちゃん。あの人何してるのかなー?」
「あー?怪しそうなやつなら私が追い払ってやるよ」
ぼ「ひっ!?す、すすすみませんでしたー!?」
「あっ!?ちょっと待…行っちまった…まぁ、気にせずに帰ろっか」
「うん!虹夏お腹すいたー」
立ち止まっているとどこかで聞いたことあるような声の人に睨みつけられた…こ、怖かった…その後怖いと思う気持ちを押し殺しつつも辺りを調べて分かったことがある、それはここは過去の下北沢ということらしい。この時代なら私は5歳くらいの時なのかな?でもなんで私はこんな所に…
帰る宛てもなく公園でブランコを漕いでいるとどこかで見たことあるような青い髪の女の子が何か怒りながら私の隣に座った
「本当にお母さんたちうるさい…」
ぼ「………」
「あんなに構われたら私の居場所ないじゃん!」
ぼ「えっと…ど、どうしたの?」
「え?」
なんだか他人に見えなくてつい声を掛けちゃった!?ど、どどどうしよう…不審者とか思われて通報されないかな…あれ…でもなんでこんなに安心感はあるんだろう…?
「……お姉ちゃん…リョウのお話聞いてくれる?」
ぼ「へ?り、リョウ?」
「うん」
ぼ「……えっと…名前を聞いてもいいかな?」
「山田リョウだよ」
山田…えええええ!?ということは小さい時のリョウ先輩!?…あっ…確かに…前に見た小さい時のリョウ先輩にそっくり…うわー…やっぱりこの時から可愛かったんだ…それにしてもこんな時間に何してるんだろう…
り「お姉ちゃん…?」
ぼ「えっ…あっ!ご、ごめんね?どうしたの?」
り「うん…今日ね?お母さん達と喧嘩しちゃったんだ」
ぼ「ええ!?な、なんで…?」
り「だって私の後をずっとついてきた大丈夫?とか…うるさかったんだもん…」
ぼ「あー…」
り「それで怒って飛び出しちゃった…」
ぼ「……そ、それで…少しは落ち着いてきた?」
り「うん…」
ぼ「そっか…お母さん達も心配してるだけだから怒ったらダメだよ?」
り「………うん」
ぼ「リョウせ…ちゃんは絶対に両親と仲良くなれるからね?」
り「……そうかな…」
ぼ「う、うん!お姉ちゃんが保証する!」
だって未来のリョウ先輩は確かにうるさそうにしてたけど仲が悪い訳じゃなさそうだったしね。あっでもハッキリと言っちゃダメだったのかな…?
そんなふうに私が小さく悩んでいると隣に座っていたリョウ先輩はブランコを飛び降り私の元に近づくと笑って話しかけてくれた
り「なんだかお姉ちゃんなら信用出来るかも。帰ったら謝ってみるね」
ぼ「うっうん。それがいいよ」
り「ありがと、お姉ちゃん!そういえば後ろの大きな荷物は何?」
ぼ「へ?これはギターだよ」
り「ギター!?じゃあ弾けるの?」
ぼ「う、うん」
り「お願い!聞きたいな!」
ぼ「んんん…いいのかな」
り「……ダメ?」
ぼ「うっ…わ、わかった…待ってて?」
り「やった!」
あっこのウルウル目には勝てません…未来が変わるかもしれないってどこかで読んだことがありますけどリョウ先輩の期待は裏切れませんよね…
私もブランコから立ち上がりギターケースからギターを取り出す、その間もずっとキラキラした目で私を見てくるリョウ先輩…か、可愛い…よし…準備が出来たし何を弾こうかな…そうだ、リョウ先輩ならあの曲かな…?
ぼ「そ、それじゃあ聞いてください…「カラカラ」」
り「!」
この曲はリョウ先輩の曲だからどちらかと言えばギターよりベースが主体の曲、だけどリョウ先輩は私のギターの腕を信じてリョウ先輩の強みを入れトリッキーな変拍子と型破りなギターフレーズを入れてくれたおかげで私一人でもなんとか曲になっていると思う。サビが近づくに連れて先輩の目は輝きを増していき私も嬉しくなって途中から歌ってしまった
ピィィンと最後に音を鳴らし曲が終わる…少しの静寂の後リョウ先輩は拍手をしてくれた
り「お姉ちゃん凄かった!こう…ピロピロって手の動きも凄いし…うん!凄かった!」
ぼ「えへへ…そうかな?」
り「あっでも歌は…」
ぼ「ぐふっ…す、すみません…」
り「リョウも楽器してみたいな…できるかな?」
ぼ「……うん、絶対に出来るよ?」
り「なんで?」
ぼ「だって…大きくなったらみんなを魅了するカッコイイそんな人になれてると思うからね」
り「ふーん…じゃあお姉ちゃんと一緒にしたいな」
ぼ「!…えへへ…絶対に出来るよ!頑張ってね?」
り「えへへ…うん!」
最後にリョウ先輩の頭を撫でてあげると満面の笑顔で返事をしてくれた。そして気づくと私の前にはリョウ先輩は居なくなっていて代わりに見覚えのあるスターリーの前に立っていた、あれはなんだったのか分からないし歩きながら見ていた夢だったのかも知れないけど…あの笑顔に答えるためにも私はこれからも結束バンドのリードギターとして頑張ろう
そしてしばらくしてみんなでお茶会をしている時リョウ先輩が何かを思い出したかのように話し始めた
り「ねぇ、みんなは楽器をやり始めた理由を覚えてる?」
虹「んー?突然どうしたの?」
り「最近まで忘れてたんだけど私親への反抗以外にも理由があった」
喜「バンドが親への反抗になるんでしょうか…」
ぼ「さ、さぁ…」
虹「まぁ、そこは置いといて…そんな事言ってたっけ?」
り「実は6歳くらいの時に親と喧嘩したんだ、その時飛び出した公園にいた女の人にギター…だったかな?忘れたけど弾いて貰ってそれが一番の決めてだった」
ぼ「え?」
虹「そんな事あったんだ」
り「うん、あの人みたいに上手くなったかなんてもう覚えてないから比べられないけどね…それでも凄かったのは覚えてる」
喜「先輩にそんな憧れの人がいたんですね…」
り「まぁ、最近まで忘れてたけど」
虹「それは憧れと言うの?」
り「そうそう、丁度ぼっちみたいな感じだった。そのギターを聞くまで変な人だなーって思ってたし最後に私はカッコイイ人になれるって言って気づいたらいなくなってたし」
虹「え?突然のホラー?」
喜「や、やめてくださいよー!?」
り「まぁ、そんな感じの話かな…あれ?ぼっちどうしたの?」
ぼ「い、いえ…なんでもないです」
あれは…夢…だよね?