ぼっち「リョウ先輩を赤面させるシリーズ…?」   作:気弱

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#5リョウ「私が猫になるクッキー!?」

「リョウさん!ファンです!これをどうぞ」

 

り「ん、ありがと」

 

「これからも頑張ってくださいね!」

 

スターリーに行く途中、知らないファンからお菓子を貰った。多分どこかで買ったやつだと思う…まぁ、お腹すいてたしちょうどいいか。……なんだか少し変な味がするけど草を食べるよりかはマシかな。クッキーを食べ終わる頃にスターリーに付き袋をポケットに仕舞い中に入った。

 

虹「じゃあ次の物販ではお試しでぼっちちゃんのクッキーを出すことに決定だね!」

 

ぼ「が、頑張ります!」

 

喜「そんなに緊張しなくてもあの美味しさなら大丈夫よ!」

 

り「うん、確かにあれなら大丈夫」

 

虹「それじゃあ今日のミーティングは終わりかな?」

 

いつものようにミーティングが終わり締めの挨拶に入ろうとしたとき…私に異変が起きた

 

り「うん、いいと思うにゃ」

 

虹「へ?」

 

り「にゃ?」

 

……は?

 

虹「ごめん、リョウ…もう1回話してくれない?」

 

り「……い、いいと思う…にゃよ…」

 

虹「ぷっ…!」

 

り「にゃ、にゃにこれ!?」

 

普通に話せない!?なんで!?

 

ぼ「りょ、リョウ先輩がそういう風にふざけるの珍しいですね…」

 

喜「可愛いです!先輩!!」

 

り「ふ、ふざけてにゃいから!にゃー!!」

 

頭で思ってること言葉が全然違う!?なんで!?こんな恥ずかしい話し方嫌なのに!

 

虹「も、もう…やめへ…リョウ…!…笑い死ぬ…!」

 

り「わ、笑いすぎにゃ!!!…っ…にゃ、にゃんだか頭が痛い…」

 

ぼ「え…だ、大丈夫ですか…?」

 

ぐぅぅ…頭が割れるくらい痛い…さっきの恥ずかしさはどこかへ行き頭を抱えてうずくまってしまった

 

虹「…えっ…ほ、本当に大丈夫…?」

 

り「ぐぅぅ…い、いたい…」

 

ぼ「あわわ…きゅ、救急車を呼んだ方がいいでしょうか…」

 

喜「ええ!?あ、えっと…救急車ー!!」

 

虹「喜多ちゃん、こんな時にどこかで見たことのあるボケを挟まないの!!」

 

ふざけている3人を涙目で睨みながら頭を抑えていると急に痛みが引いた

 

り「…あ、あれ…痛くにゃい…」

 

虹「よ、良かったー…流石に心配し…て」

 

喜「ぷっ!」

 

ぼ「ふ、ふふふ…」

 

り「?」

 

頭痛が治まりなんとか立ち上がると3人は私を見て一瞬固まりみんなして吹き出してしまった

 

虹「ふふふ…きょ、今日はどうしたのよ…リョウ…そんな…ふ、ふふ…手の込んだ…ひー…ひー…イタズラをして…」

 

り「い、イタズラ…?」

 

今日は私は何もしてないはず…それにしても頭が痒い…何か乗ってるみたいな感じもするし…そっと手を頭に伸ばし何かが手にあたった。その感触はどこかで触ったことがあるけど頭の中では理解を放棄しようとしていた。しかし嫌でも分かってしまった

 

り「……ねぇ…虹夏…もしかしてにゃんだけど…ね、猫…耳?」

 

虹「そ、そうだよ…ねこ…耳が生えて…ふふふ!」

 

り「…にゃんで!?!」

 

多分今日一大きな声が出たと思う、普段の言葉遣いじゃないけど…暫くは3人とも笑ってまともに話が出来なかったので待つことにしたけど…その間にお尻の所からしっぽまで生えてきてしまった

 

虹「あー…多分今年1番笑ったかも…」

 

ぼ「わ、私も…」

 

喜「私なんて過呼吸起こしました…」

 

り「……楽しそうにゃね…」

 

私の気持ちに連動してしっぽも耳も垂れ下がっているのが分かる…まぁ、怒ってるしね

 

虹「ごめんってー…それで?本当に猫耳が生えてるんだよね?」

 

り「3人が笑ってる間にしっぽも生えたにゃ」

 

喜「あ、本当ですね…えい(ぎゅっ」

 

り「ぎにゃ!?」

 

急にこのSNS狂いは私のしっぽを握った。しっぽから背中をつたい全身に変な感触がきてしまい飛び上がってしまった…

 

喜「あっ…す、すみません…まだ信じられなくて…」

 

り「ふー!ふー!」

 

ぼ「よ、よしよし…」

 

り「!」

 

しっぽを握られた事で私の怒りは頂点に到達した。誰も解決策を考えてくれないしもう噛み付いてやろうかと考えた時、ぼっちが頭を撫でた…あ…気持ちいい…

 

り「……郁代、もう急にはしにゃいでよね…(ゴロゴロ」

 

喜「は、はい!(喉を鳴らしてる…か、可愛いけど言ったら怒られる…)」

 

もう信じられるのはぼっちだけになった。

 

虹「と、とりあえず!今日何かした?リョウの事だから拾い食いとか…」

 

り「拾い食いはしてにゃい、ファンから差し入れは貰った」

 

虹「差し入れ?珍しいね」

 

喜「先輩は色んなファンがいますから…」

 

ぼ「あ、喜多ちゃんもそうでしたよね」

 

り「……ねぇ、いやにゃ予感がするんだけどこのお菓子の空を調べてくれにゃい?」

 

前にも何度か同じ事が起きた…流石にこんな摩訶不思議な事とあのサイトが関連してるなんて考えられない…だ、大丈夫…他の所からの怪しい薬だから多分大丈夫なはず…初めて真面目に神に祈りながら虹夏に袋を渡しネットで探して貰った、数分後いきなり虹夏は吹き出しまた笑い始めた

 

喜「せ、先輩…流石に笑いすぎてリョウ先輩が可愛そうですよ」

 

虹「き、喜多ちゃんも多分笑うから…見て?」

 

喜「んー…ふ、ふふ…これは…」

 

2人がコソコソと笑っている…ぼっちはオロオロしながらも私を落ち着かせるために撫で続けている…けど、ちょっと…無理かも…

 

虹「えーと、これを…みて?」

 

ぼ「えっと…?」

 

り「にゃににゃに…「あなたの性格にあった動物に変身する面白クッキー!どこぞの青狸と違ってここでは面白い方法じゃないと解けないよ!」………またおまえかー!!!」

 

あのファン…絶対に許さない!!なんで何度もあの恥ずかしいサイトの餌食に私がならないといけないんだ!?しかも毎回1番恥ずかしい思いをするのは私だし!

 

ぼ「……こ、このサイトと変な縁がありますね」

 

喜「毎回1番酷い目にあうのリョウ先輩ですもんね…」

 

虹「流石に同情するわ…」

 

同情するくらいなら変わって欲しい、怒ってる最中に鼻の近くから6本の髭も生えてきてどんどん猫に近づいてるし!

 

り「そ、それで…今回の戻る方法は…」

 

虹「えっとね。「みんなはカエルの王子様の絵本を知ってるかな?まぁ、何が言いたいかこのサイトをよく見てるみんななら分かるよね!そう、キスさ! 」だって」

 

り「…ふ…」

 

喜「せ、せん…ぱい? 」

 

り「ふざけるにゃー!!!絶対見つけてぶん殴る!!」

 

またこの系統なの!?私またキスしなきゃいけないの!?…ま、まぁ…もしかしたら時間経過で治るかもしれないし今回はそっちにかけてみよう

 

り「くっ…今回は時間経過で治してみせるにゃ…」

 

虹「「なぉ、時間経過で治らないしなんなら完璧な猫になっちゃうから頑張ってね」だって」

 

り「みぎゃぁぁぁあ!!ふしゃー!!」

 

ぼ「あ、怒り方が猫になってますね」

 

もはや逃げ道すら潰しに来るのはもはや人間業じゃないだろ!?本当に誰が作ったの!このサイト!

 

喜「あれ…そういえば少し服が大きくなってませんか?」

 

り「にゃ?」

 

虹「これは…服が大きくなってるというよりリョウが縮んでない?」

 

………確かに虹夏達が少し大きい気がする…私が1番身長が大きかったはずだからそんなことはないのに…もしかしてどんどん進行してる!?

 

り「にゃ!?にゃにゃ!!」

 

虹「あ、喋れなくなってる」

 

虹夏!?落ち着いて解説してないで何とかしてよ!

 

虹「知らない人から貰ったものをひょいひょい食べるリョウが悪いし反省したら?」

 

喜「なぜ伊地知先輩は言いたいことが分かるのでしょうか」

 

り「にゃー!!」

 

冷徹な幼なじみのせいでどんどん私は猫に近づき数分で私は猫になってしまった

 

喜「本当に猫になっちゃいましたね…おいでー? 」

 

虹「まぁ、たまには罰を与えないとね!私のところにおいでー!」

 

り「………(ぷい」

 

ぼ「わっ…私の所に…」

 

ぼっちだけ笑ったり遊ばなかったからもうぼっち以外信じない、あんな薄情な幼なじみと後輩なんか知らない

ぼっちに近づくとぼっちは困惑しながらも私を抱き上げてくれた…うん、やっぱり落ち着く

 

虹「完璧に拗ねてるねー…性格まで本当の猫になってるんじゃない?」

 

ぼ「えっ!?り、リョウ先輩大丈夫ですか!?」

 

り「ふしゃぁぁぁ!!」

 

虹「うわぁ!?」

 

適当な事を言う幼なじみに威嚇をし爪を見せつける。本当に引っ掻きはしないけど

 

虹「と、とりあえず…キスしてみる?」

 

喜「そうですね…キスで戻るならそろそろ戻してあげましょうよ」

 

ぼ「わっ…」

 

……ようやく2人とも遊びから真面目に考えてくれるようになったので私はぼっちから離れ机に座った

 

虹「もしかしてキス待ち?」

 

り「………(コクリ」

 

喜「もはや諦めてませんか…?えっと…誰がしたらいいのでしょう…」

 

り「……(フルフル」

 

私にも分からないからジャンケンでもいいから決めて欲しい

 

虹「じゃあジャンケンで決めようか!勝った人がするってことで…せーの…じゃーんけーん…」

 

あ、郁代が勝った

 

喜「私ですね!…えっと…し、失礼…します…」

 

初めはノリノリだったのにいざするとなると緊張して私の鼻に軽く唇をつけた…まぁ、これで戻るならいいか…と思っていたのにいくら経っても元に戻らない…何故?

 

喜「も、戻らないですね…」

 

ぼ「あ…さっきのサイトに「好感度がMAXな子にしてもらおう!嫌な相手のキスなんて嫌でしょ?」と書かれてます」

 

このサイトはとことん人を…今は猫だけど…バカにするのが好きみたいだ。なんなんだその無駄な技術は

 

虹「好感度かー…ってことは喜多ちゃんにはMAXじゃないって事なんだね」

 

喜「あぅ…さっきは弄りすぎてすみません…」

 

虹「その感じだと私の方も下がってそうだけど…やってみるね」

 

郁代は反省したのか崩れ落ちてしまった。今回の事で私も先輩としての威厳があるから郁代は少し怒らないと…なんて考えているうちに虹夏も同じようにしてくれた

しかし私の体は元に戻らなかった

 

虹「んー…流石にふざけすぎたかな…リョウにとっては真面目な事だしね」

 

喜「そうですね…本当にすみません…」

 

虹「じゃあ、今回ほとんど蚊帳の外でリョウを撫でてたぼっちちゃんお願いね?」

 

ぼ「へ?!わたしですか!?」

 

虹「うん!お願い!」

 

ぼ「うう…わ、わかりました…」

 

り「にゃ……」

 

ぼっちは私を抱き抱えるとゆっくりとキスをした…その瞬間ポンと言う音と煙と共に私の体は大きくなった

 

り「っ…戻れた…?」

 

虹「ちょ、リョウ!?」

 

喜「きゃぁぁ!!」

 

ぼ「あばばばば!?」

 

?三人とも目を塞いで顔を背けた…なんで??

 

ぼ「…あ、あの…その…今のリョウ先輩…裸です…」

 

り「は?…えっ…っ〜〜?!?////」

 

そうだった!!さっき猫になった時服が脱げたんだ!?私はぼっちに全身見せつけていたことになる…は、恥ずかしい…私は叫びながら体を隠しうずくまってしまった。その日から少し虹夏と郁代が私に優しく接してくれるようになった。……あのサイトが出てももう二度と私を恥ずかしい目に合わせないで欲しい…

 

その後後遺症なのかしばらくの間耳としっぽがたまに現れては消えてを繰り返していた。もう二度と空腹でも知らない人から貰ったものは食べない、そう誓った私だった

 

【完】

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