ぼっちの運がない1日のお話です

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pixivに投稿したものです
少し追加要素があります、


ぼっち「無くなった私の居場所」

 

 

 

 

 

今日はなんだかついていない1日だった。朝にたまたま流れていた占いでは私は「最下位でついてない、今日一日注意して過ごしましょう」と言われ占いだからと特に気にしてはいなかった

 

けど、朝から電車の乗り換えを人の並に逆らえず流され遅刻したり体育の授業のバレーでは休んでいた私の顔にボールが吸い込まれるようにあたった…喜多ちゃんとも時間が合わず話も出来なかった、放課後は練習もあるし大丈夫だと思っていたのに喜多ちゃんからは「ごめんね!ひとりちゃん…今日は用事が出来て練習出来ないの」とロインが届いた。少し気分も落ち込んでしまい仕方ないのでバイトの時間より早くなるけどスターリーに行って虹夏ちゃん達と話したい

 

星「……あれ?ぼっちちゃん、今日はどうしたの?」

 

ぼ「あっ店長さん…今日喜多ちゃんが放課後の練習に来れないと言っていたので早くきました」

 

星「そうなんだ…あれ?でもぼっちちゃんのシフトって明日だったよね?」

 

ぼ「えっ?」

 

慌てて確認すると確かに明日の日付に私の名前が書いてあった

 

ぼ「あっ…ま、間違えました…」

 

星「まぁ、たまにはそういう日もあるさ。少しここにいるか?」

 

ぼ「えっ…その…今日は帰りますね。明日よろしくお願いします 」

 

星「ん、お疲れ様」

 

……はぁ…バイトの日を間違うなんて…今日に限って結束バンドの誰とも会わなかったな…誰でもいいから…話したい…トボトボと階段を降り中段に差し掛かったころ、階段の上から聞き覚えのある声が聞こえた

 

り「うん、今日は虹夏の家で食べるよ。えー…めんどい…」

 

ぼ「!りょうせ…」

 

私は聞き覚えのある声が聞こえた方に声をかけ階段をまた登ろうとした瞬間、ツルッという音が聞こえ私の視線からリョウ先輩は消え代わりに空が見えた

 

ぼ「(あっ…これが…走馬灯ってやつなのかな…)」

 

ゆっくりと世界は回転していく、けど思考はハッキリとしていて色んな事を考えられた

 

ぼ「(…本当についてない1日だったな…最期は階段から落ちるなんて…もっとみんなとライブしたかったなぁ……虹夏ちゃん、結束バンドを大きくすることスターリーを有名にすることを叶えられなくてすみません。喜多ちゃん、たまに眩しくて見られなかった時もありましたけど…とても楽しかったです。そしてリョウ先輩、私なんかの個性を認めてくれてありがと…う)」

 

その瞬間頭に強い痛みを感じ目の前が真っ暗になった

 

意識が完全に消える瞬間に聞こえたのはリョウ先輩の涙声だった

 

 

 

○○○○○○○○○

 

 

 

 

ぼっちが階段の下から呼んだ気がした、だから下を見ることにした。……下には私の大切な友達が階段の下で倒れて血を流して倒れているのが見えた

 

り「ぼっ…!!」

 

虹「(え、リョウ?どうしたの?)」

 

さっきまで電話をしていた虹夏の言葉が頭に入らないほど私は真っ白になって慌てていた。急いで階段を降り何人かの人を押しのけぼっちのそばに駆け寄る

 

り「……ぼ、ぼっち…ねぇ?起きてよ…冗談だよね?いつも溶けたり崩れたりするのに階段から落ちたりしただけで死なないよね…?」

 

認めたくない現実を逸らしながらも頭を揺らすことは出来ず私にはもう声を掛けることしかできなかった

 

り「ほ、ほら…お金だって借りてるし…今すぐ返すから…こんな所で寝てたら冷たいから…起きて…起きてよぉ…」

 

虹「(ねぇ!どうしたの!?リョウ!…リョウ!)」

 

騒ぎを聞いて誰かが電話をしてくれていたのだろう、救急車の音が聞こえた。私は泣くことしか出来なかった

 

 

 

 

○○○○○○○○○○

 

 

 

 

 

 

その後、誰かが呼んでくれた救急車が到着しぼっちと知り合いということで私も両親のいる病院に運ばれた…しばらくして虹夏や店長、郁代が顔を青ざめながら到着した

 

虹「リョウ!!ぼっちちゃんが階段から落ちたって本当なの!?」

 

喜「せ、先輩…本当なんですよね…」

 

り「……うん…ぼっちが…階段から落ちて…頭から大量に血を流してた」

 

虹「リョウ…」

 

説明の途中…いや、初めからか…私の目からは涙が途切れることはなかった。虹夏も事故で亡くなってしまった母親の事を思い出したのだろうその目には涙が貯まっていた

星「…私達が出来ることはもう…祈ることしかなできねぇな…」

 

り「……うん」

 

喜「そう…ですね…」

 

虹「ぼっちちゃん…」

 

 

検査の結果は何針か縫ったものの命には別状がないとの事で…私達は安心した。あとはぼっちが起きて気をつけるように虹夏が怒るだけだ

 

次の日の学校、普段から真面目に受けてるとは言い難い私だけど今日はいつもより頭にも耳にも話が入らず虹夏や先生にまで心配をされた。お昼頃になると両親からぼっちが目を覚ましたことを伝えられ私と虹夏は喜んだ

放課後にすぐに会いに行こうと言われたけど何故か嬉しさの他に嫌な予感がし私は後から行くからと伝えた

 

放課後になり虹夏が病院に行くのを見送り少しして私は病院に向かった。病院での受付から何故か足が進むのを拒むのを必死に堪えぼっちの病室の前につきノックをしようとした時、中から声が聞こえた

 

喜「ひとりちゃん!今は冗談やめて!」

 

郁代がぼっちに本気で怒って涙目になってるような声が聞こえ扉に耳をつけ中の様子を伺う

 

虹「ぼっちちゃん…本当なの…?」

 

ぼ「あっ…は、はい…その…頭を強く打ったせいで記憶が飛んでいて…にわかには信じられないのですがお2人は私の友達…なのですよね…?」

 

喜「っ…」

 

虹「うん…わ、私は伊地知虹夏!あなたの所属するバンドのドラム兼リーダーだよ!虹夏ちゃんって呼んでほしいな」

 

喜「わ、私はひとりちゃんと同じ学校のそしてバンドメンバーの喜多郁代よ、私は喜多ちゃんでお願いね…?」

 

虹「あと、ここにはいないけどベースの」

 

り「……(ガラッ」

 

虹「あ、リョウ」

 

聞き耳を立てていたけど、我慢できずに私は扉を開けて座っているぼっちの前に歩み寄り肩を掴む

 

ぼ「っ!?…あ、あの…」

 

喜「りょ、リョウ先輩…?」

 

虹「……」

 

り「……私はベース担当の山田リョウ。リョウさんでいいから 」

 

震える声を抑え、私はそれだけを言うと病室を飛び出した。泣いてる所なんてこれ以上誰にも見られたくないしあんなぼっちを見ていたくなかったから

私の中ではもう今までのぼっちは居ないと結論付けてしまい病院のトイレで泣いてしまった

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○

 

 

 

 

 

 

私の名前は後藤ひとり…らしい。頭を強く打ってしまいギターの事以外は忘れてしまった。

 

何かに道引かれるように目を覚ますと辺りからは薬品の匂いがきついベットの上で寝ていた。しばらくすると先生らしき人が来て私の体をチェックし数日入院することになった

 

その日の夕方、赤色と黄色の髪をした2人組が私の病室に入ってきた

 

虹「ぼっちちゃん!心配したんだからね!」

 

喜「そうよ…!もう本当に生きた心地しなかったんだからぁ…」

 

ぼ「えっと…だ、誰の事ですか…?」

 

虹「えっ?ぼ、ぼっちちゃん…?」

 

喜「ひ、ひとりちゃん…!今は冗談はやめて!」

 

ぼ「っ!」

 

目の前の、名前も分からない人に怒鳴られた。私は記憶が無いことを告げると2人は悲しそうな顔をし虹夏ちゃんと名乗ってくれた女の子が自己紹介をしてくれた。それに続いて赤髪の子、喜多ちゃんも自己紹介をしてくれた

 

虹「あと、ここにはいないんけどベースの」

 

虹夏ちゃんが誰かの名前を呼ぼうとした瞬間、病室の扉が開き青髪の綺麗な子が現れ私の肩を掴んだ

 

ぼ「っ!?…あ、あの…」

 

喜「り、リョウ先輩…?」

 

虹「……」

 

私の肩を掴むその手は震え目はこちらを向いているのにどこか悲しそうな目をして私の奥を見ている感じがする…

 

り「……私はベース担当の山田リョウ。リョウさんでいいから」

 

名前を告げると悲しげな顔を隠すように病室を後にし残されたのは喜多ちゃんと虹夏ちゃんだけになった。重苦しい空気を残しながら暫く無言が続いたものの、虹夏ちゃんが私の体を気遣って今日は帰ることにしてくれた。

2人が病室を出る瞬間、何故か私の心は寂しかった

 

入院している数日間、喜多ちゃん虹夏ちゃんリョウさんは毎日お見舞いに来てくれた。みんなあの日みたいに悲しい感じはなく多分前の私と同じように接してくれている。でもどこか距離を感じるのは気のせいなのかな

 

なんとか退院することが出来るようになった。暫くは学校も行かなくてもいいらしい、話を聞いたら2時間かけて登校しているらしいので記憶を失う前の私はバカなのではないだろうか…家に帰ると分からないのになんだか安心してしまい吸い込まれるように押し入れの中に入ってギターをかき鳴らした、腕は多分変わってないと思う

 

次の日から虹夏ちゃん達に連れられいろんな所に行った。初めて虹夏ちゃんと会ったという公園、スターリー、江ノ島。

 

どこの場所に行っても懐かしいとは感じても何も思い出せない。次第にみんなくらくなっていった。私も申し訳なくなり次第に会えなくなっていった

 

ある日、リョウさんからロインが届くまでは

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○

 

 

 

 

 

 

ぼっちが目を覚まし、私達はぼっちの負担にならないように悲しむのを隠すことにした。

 

毎日お見舞いにだって私にしては珍しくみんなと一緒に行き退院してからはぼっちの記憶を戻すためにみんなで思い出の場所を巡った。

 

だけど、懐かしそうにするもののどれも効果はなくみんなどこかで諦めかけていた

 

虹「ぼっちちゃんの記憶…戻らないね…」

 

喜「私が…あの日一緒に帰ってたら…こんなことにならなかったんです…」

 

虹「き、喜多ちゃんの気持ちは分かるけど…リョウの前ではやめて欲しいかな…?」

 

喜「っ…す、すみません。リョウ先輩…」

 

り「……気にしないで」

 

あの日、私の近くにいたぼっちを救えなかった事を一番に知っている虹夏は郁代を窘めてくれた。郁代も虹夏も悲しいのに私の心配をしてくれている

 

り「あんな感じでもぼっちはぼっちだよ。これからまた仲良くなろう」

 

喜「リョウ先輩…強いですね」

 

り「私は元から強いよ」

 

虹「…」

 

郁代と別れ私は虹夏と帰ることにした。

 

虹「リョウ、無理してるでしょ」

 

り「…してない」

 

虹「後輩の前では格好つけてもいいけど私には分かるんだからね?」

 

り「……虹夏には適わないね」

 

虹「伊達に幼なじみやってないからね」

 

り「…私は、あの時何も出来なかったのが悔しい。みんなと違って一緒にいたのに」

 

虹「うん…その悔しさは分かるよ。私達にとって大切なぼっちちゃんがいなくなるかもって思うと何も出来なかったんだよね」

 

り「……だけどそれは言い訳にしかならないからさ…郁代に責められた方が良かったのに…」

 

虹「喜多ちゃんはそんな子じゃないのはよく分かってるでしょ?」

 

り「……それに…あんなこと言ったけど…記憶がなくなったぼっちは…ぼっちじゃないよ」

 

虹「だから遠慮してたんだね…全く!私の幼なじみは本当にバカなんだから!」

 

り「……」

 

虹「記憶がなくなってもぼっちちゃんはぼっちちゃんだしそんな事で崩れるような私達の仲じゃないでしょ?」

 

り「うん…」

 

 

虹「それにさ、リョウ。このメンバーの中でぼっちちゃんと1番心が近いのはリョウなんだよ、それなのにリョウが遠慮してちゃ駄目だと私は思うな」

 

り「……それってどういうこと?」

 

虹「いつもは察しがいいのに気づかないなんて…もう!今回は特別に答えを教えてあげる!リョウもやりたいことやったらいいよ!」

 

り「………」

 

虹「お姉ちゃんから聞いたんだけどね、あの日喜多ちゃんとも話せなくて間違ってスターリーに来たらしいんだけど寂しくて来ちゃったんじゃないかなって私は思うの。それでたまたまリョウを見つけたから嬉しくなった…んじゃないかなって?」

 

り「嬉しく……」

 

虹「うん、だってなんだか悲しそうな背中してたみたいだよ?そんな時にたまたまリョウを見つけたら私でも嬉しくて走り出しちゃうもん」

 

り「…虹夏」

 

虹「ん?」

 

り「…ありがとね」

 

虹「うん!その顔でこそリョウだよ!」

 

私は虹夏に背を向け走り出した。家に帰ると私は急いでスマホを取り出しぼっちにロインをしある場所に来るように頼んだ。そう、私達結束バンドの曲というピースが完璧に埋めることが出来たあの喫茶店に

 

次の日、あの喫茶店に行く。幸い初めて来た時に座ってた席が空いていた、座って待っているとピンクのジャージを着たぼっちがオドオドして入ってきた

 

ぼ「へ、へい大将…やってる…?」

 

り「ひとり、こっちだよ」

 

虹夏が言っていたみたいにぼっちはぼっちだと言うことが改めて分かった。初めて入った時のように変な挨拶をするなんてね…

 

ぼ「え。えっと…リョウさん…どうしてここに…?」

 

り「……ここはね、結束バンドの最後のパーツがハマった大切な場所だよ」

 

ぼ「大切な…」

 

り「うん、私が作曲ひとりが作詞を担当してるのは聞いたよね?」

 

ぼ「あ、はい」

 

り「ひとりは初めての作詞で初めてのバンドメンバーで困って無理して明るい歌詞を作ってきたんだよ」

 

ぼ「あっ…わたしなら確かにやりそう…」

 

り「でもね、そんな歌詞はダメだと思ったんだ。なんでか分かる?」

 

ぼ「えっ…えっと」

 

り「………」

 

ぼっちは話すのが苦手なのは分かっている。だから私は待つことにした…少し考えていると急に頭を抑え始め…心配している私を他所にゆっくりと口を開いた

 

ぼ「こ…せい…?」

 

り「!…そう…バンドには個性が必要。バンドマンに取って普通に上手いは褒め言葉にはならない。個性を捨てたら死んでるのと一緒なんだ」

 

ぼ「…」

 

り「バラバラな個性が集まって1つのバンドになるんだ……だからさ…誰が抜けてもダメなんだ…「ぼっち」……お願いだから…戻ってきてよ…」

 

そこまで話して、私は限界を迎えた。もう目の前では泣きたくなかったのに何をしても涙が零れてしまう。けどもう関係ない、ぼっちには言いたいことが言えたんだ

 

ぼ「……リョウ…「先輩」…?」

 

り「ぼっち…?」

 

ぼっちが私のことを先輩と呼んでくれた、私は先輩と呼んでいたなんて一度も教えていないのにだ。もしかして記憶が…そう思っているとぼっちは頭を抑え苦しみ出してしまった

 

ぼ「っ…あ、頭が…痛い…」

 

り「ぼっち…大丈夫…?」

 

ぼ「……だ、大丈夫…です…そ。それより…虹夏ちゃん達と演奏が…してみたい…です」

 

り「……うん、分かった。ちょっとまってて」

 

ぼっちが頭を抑えて苦しんでる。けど、私のことを先輩と呼んでくれた

小さなそれもすぐにこぼれ落ちそうなか細い希望……だけど…可能性にかけてみたい、だから…

 

り「ごめん、虹夏。今から郁代と一緒に楽器を用意して待っててくれない?」

 

 

 

 

○○○○○○○○

 

 

 

 

あの日、喫茶店でリョウさんと話した。ここは私が初めて歌詞を相談した所みたいだ、初めて私が持ってきた歌詞は無理して明るい歌詞を書いたみたいでもちろんダメ出しを食らっていた。記憶があってもなくても同じ事をするんだな…と思っているとリョウ先輩に何故ダメなのかと聞かれた 。その瞬間、記憶がないはずの私の脳内にあるセリフが頭に過ぎりつい言葉を出してしまった。

バンドは個性を捨てたら死んでるのと同じ…だから、私の個性も大事なんだと数日一緒にいたクールなリョウさんからは想像が出来ない弱々しい声で教えてくれた。そんなリョウさんを見て頭にズキっと痛みが走り同時にみんなと演奏がしたい、という気持ちで心配してくれるリョウ先輩に頼み込んだ。

 

しばらくすると前に案内されたストーリーに連れていかれ防音室らしいところに入ると虹夏ちゃん達が自分の楽器を持って待ってくれた

 

虹「リョウ…頼まれた通り準備していたけどどうしたの?」

 

り「ぼっちが演奏したいって、もしかしたら記憶が戻る可能性があるかも」

 

喜「本当ですか!?リョウ先輩!」

 

り「多分…だけどね。ぼっち弾きたい曲この中にある?」

 

ここが大事なのだと思う、私の記憶を呼び覚ますくらいの曲を選ばないといけない…大事なのは分かっているのにある曲が目に入ってこれを弾かなければいけないと感じた

 

ぼ「えっと…この「星座になれたら」という曲でお願いします」

 

喜「!!」

 

り「分かった。虹夏…やろう」

 

虹「うん!喜多ちゃんも大丈夫?」

 

喜「…はい!」

 

り「……ぼっち、多分これを使うと思うから持ってて」

 

ぼ「こ、これは…?」

 

リョウさんから何故か空き瓶を渡され首を傾げているとカンカンと虹夏ちゃんが合図をし曲が始まり空き瓶を下に置いた。幸い私の体は楽譜を覚えているのか自然に弦を弾く

 

 

喜「もうすぐ時計は6時 もうそこに一番星 影を踏んで夜に紛れたくなる帰り道」

 

今の私には全然分からない、なのにどこか心に響く歌詞…これが本当の私の気持ち…

 

喜「どんなに探してみても 一つしかない星 何億光年 離れた所からあんなに輝く」

 

喜「いいな 君は みんなから愛されて 「いいや 僕は1人きりさ」」

 

物凄く…惹かれる曲なのに…何かが足りない…曲としては完璧なはずなのに…

 

喜「君と集まって星座に慣れたら 星降る夜一瞬の願い事」

 

ダメだ…このまま終わったら…私は思い出せない気がする…

 

喜「きらめいて ゆらめいて 震えてるシグナル 君と集まって星座になれたら」

 

ここが終わったら…私のソロ…なのに私は怖くなって手を止めてしまっている…弾かないといけないのに…

 

喜「空見上げて指を指されるような 繋いだ線 解かないで 僕がどんなに眩しくても」

 

………私のソロが来る…その時、喜多ちゃんは私のためにアドリブでソロを弾いてくれた。前にも…こんなことがあった気がする…

 

喜「(私は今回…何も出来なかった…けど!ひとりちゃんに教えてもらったこのギターでひとりちゃんを助けたい。だからまた見せてよ、私達のバンドにひとりちゃんが帰ってきてくれたって所!)」

 

喜多さんと目があった。そうだ…私はこんな所で怖気付いてる場合じゃない。無意識に私は下に置いていた空き瓶を取りギターに当て弾いた、この曲の思い出を完成させるためにはこの弾き方しかないからだ

 

喜「遙か彼方 僕らは出会ってしまった カルマだから 何度も出会ってしまうよ 雲の隙間で」

 

……思い出した、私は結束バンドのリードギター後藤ひとり…ぼっちなんだ!

 

喜「繋いだ線解かないよ 君がどんなに眩しくても」

 

じゃーん…と曲が終わった、もうみんな事を思い出せる…

 

喜「はぁ…はぁ…ひ、ひとりちゃん…どうだった?」

 

ぼ「…喜多ちゃん、文化祭の時よりまた上手くなりましたね」

 

喜「!!!」

 

ぼ「虹夏ちゃん…こんな私を誘って居場所をくれてありがとうございます」

 

虹「ぼっちちゃん…」

 

ぼ「リョウ先輩…私の個性を認めてくれて、ありがとうございます 」

 

り「っ…ぼっち…」

 

ぼ「えっと…こういう時って…こういうんですよね…ただいまです」

 

喜「おかえり!ひとりちゃん!!」

 

虹「おかえり!」

 

り「おかえり、ぼっち」

 

そうして、私の長い一日は終わり大切な場所に戻って来ることが出来た

 

ぼ「け、結束バンドのリードギター。後藤ひとり…ちゃんと戻ってきました」

 

もう二度と大切な場所を失わないようにしないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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