ようこそ原作クラッシャー(モブ)のいる教室へ   作:ゆうき35

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夏季グループ別特別試験①

『生徒の皆さんに連絡します。先ほど全生徒に連絡事項を記載したメールを送信いたしました。各自確認次第、その指示に従ってください。なお、メールが届いていない場合はお近くの教師まで申し出てください。繰り返します───』

 

夏季グループ別特別試験が始まる。俺がBクラスに積極的に貢献する最後の特別試験だ。プライベートポイントの獲得という点において、他試験の追随を許さない。この試験、辰グループに選ばれる為だけに『龍園の相手をする』と星之宮先生に申し出たといっても過言ではない。このままだとクラスポイントは一時Aクラスを上回ってしまうかもしれないが、ロリっ娘エスちゃんが指揮をとるようになればジリジリと離されていくだろう。

 

「えっと、学校からの指示通りに自己紹介でもしようか」

 

星之宮先生は約束どおり辰グループに配置してくれた。各々の自己紹介は終わり原作どおりAクラスはだんまり作戦を敢行するようだ。いやいや、Bクラスと点差が迫っている中、それで大丈夫か?

 

3回目のディスカッションが終了した後、一之瀬が辰部屋に現れる。

 

「よう。わざわざ偵察に来たのか?遠慮せず座れよ」

 

「随分面白い組み合わせだね。時間外で何を話し合ってたのか興味あるな」

 

「クク。そりゃそうだろうさ。本来ならお前が神崎とこの場所にいると思っていたからな。ところが蓋を開けてみればお前は別のグループ。それも、箸にも棒にも掛からないチンケなチームに振り分けられるなんてな。それとも、お前はそこまでの人間だったか?」

 

「やだな龍園君。戦略もなにも、学校側が決めたことだし詳細は分からないよ。ただ、私たちは与えられた状況、情報をもとに戦うんだよ。その言い方だと順序が逆になっちゃうじゃない。学校は意図してグループ分けしたってこと?」

 

「フン、まぁ惚けるならそれでいい。ところで一之瀬、お前良いところに来たじゃねぇか」

 

「どういうことかな?」

 

「Aクラスを潰すための提案だ。悪い話とは思わないんだがな。鈴音は反対らしい。俺は既にCクラスの優待者を全て把握している。3クラスで情報を共有する、全優待者の情報をな。そして学校側のルールを看破する」

 

「なかなか大胆なアイデアだけど、それって現実的な話とは思えないな。そもそも、龍園くんがCクラスの優待者を全て把握したって話は本当なの?」

 

「信用できないのは当然だ。だったら今回に限り誓約書でも作ればいい。Aクラスに3人いる優待者を分け合うって話でな。これでAを除く3つのクラスが上に迫れる。おまえらBならAに上がれるだろう」

 

「どんな内容の誓約書を書いたとしても、誰がどう裏切ったのか分からない以上無意味よ。Cクラスが裏切って終わりね」

 

堀北の言う事も一理ある。だが、まだ浅い。

さて、仕事の時間だ。

 

「別に3クラスで分け合う必要はないだろう?CクラスはAクラス、BクラスはDクラスの優待者を分け合う。これでよければ俺達は協力しよう。それにDクラスでは自クラスの優待者を把握できないだろう。俺には龍園よりDクラスの情報のほうがあてにならん」

 

「さ…西園寺くん…。大丈夫なの?」

 

「別に俺たちは裏切られても裏切られなくてもどちらでもいいんだよ。Bクラスは龍園相手でも交わした約束は守る。その事実が学年に伝わるだけで、価値はある。あと、俺たちを裏切るメリットが龍園にはないんだ。ここでBクラスを裏切れば、今後誰も交渉のテーブルにつかなくなるからな」

 

「あなた達の思うようにはならないわ。BクラスとDクラスが協力関係になるなら、私達とAクラスが黙ってはいない」

 

「「無理だな」」

 

龍園が俺に説明するよう促してくる。

 

「龍園への恐怖と一之瀬への信頼があって始めて成り立つ関係だ。この試験でAクラスがまとまる事はないだろう」

 

「そんな事分からないわ」

 

「ククッ、なら優待者の指名は時間ぎりぎりまで待ってやる。せいぜい無駄な努力ってやつをするんだな。それにしても、西園寺。やっぱりおもしれえなぁ。一之瀬ではなくお前が辰グループ。学校の見立ては正しいってことか?」

 

「さあな。だが、1つだけ条件をつけたい。辰グループは『結果1』で終わらせる。これだけは譲れん」

 

「あぁ、俺は構わないが葛城はどう説得する?」

 

「Aクラスにも十分メリットがある話だ。交渉相手次第でのってくるだろう。という事で、まかせた!桔梗♪」

 

「えっ!?えーーー」

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