ようこそ原作クラッシャー(モブ)のいる教室へ   作:ゆうき35

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無人島試験①

「知らない天井だ」

 

すまない。1回言ってみたかったんだ。俺達は今、無人島試験へ向かう豪華客船の上で波に揺られている。当然だが、使徒の襲来もなければ殺人事件も起きない。

少し時間ができたので一学期後半を振り返えりたいと思う。須藤暴力事件だが、結局堀北は解決に協力したらしい。結果もCクラスが訴えを取り下げた事で事実は有耶無耶のまま終了した。Dクラスにとって最良の結果に終わり、一部のクラスメイトは仲を深める事ができたようだ。しかし、1番の問題は変わっていない。変わらずクラスポイントは0。6月にクラスポイントが増えるイベントもない為、7月も0のままだ。

3バカもこの状況にようやく危機感をおぼえたのかクラスの勉強会に参加するようになったらしい。それでも俺が最初に稼いだ2か月の空白期間の挽回は難しいだろう。今後も赤点ぎりぎりで推移しつつ、少しずつクラスポイントを削ってもらいたい。

 

おっと、そろそろ時間だ。俺は綾小路との待ち合わせ場所である遊戯室へ向かった。チェスを一局した後、人気のない甲板に移動。やばい。いままでの妨害がバレたのだろうか。汗が止まらない。暑さのせいだけではないだろう。

 

「義隆に頼みがある」

 

「な…なんだ?急に」

 

「オレはAクラスを目指さざるをえなくなった。筋違いとは思うのだが協力してくれないか?」

 

「……」

 

良かった。バレてなかった。

 

「聞かせてくれ。何で俺なんだ」

 

「さっきのチェスで確信した。義隆の思考力は高校生のそれではない。本気のオレにあそこまで粘るのは普通は無理なはずなんだ。他クラスではあるが十分戦力として計算できる。それに…」

 

「それになんだ?」

 

「この学校で唯一友人と呼べる存在だからな。できれば敵対したくない」

 

「俺には(お前の邪魔をするという)この学校に来た目的がある。協力可能なのは、その目的とBクラスの利益に反さないかぎりだ。この条件が飲めるなら構わんぞ」

 

「あぁ。それで構わない。これからもよろしく頼む」

 

こうして綾小路と協力関係になった。【綾小路清隆】ハードモードを目指していたんだが、【西園寺義隆】ハードモードになっていないか?まぁ、考えても仕方がない。

 

気を取り直して、俺が目指すBクラスを発表しよう。やはり1番の課題は【一之瀬帆波】に綾小路への恋心を抱かせない事である。生徒会への参加を保留にした事で一之瀬の秘密は南雲に伝わる事はないだろう。よって、坂柳にも伝わらず誹謗中傷事件は起こらないと考えている。ただ、クラス内投票時に南雲からの接触は否定できない為、南雲に頼らなくともいい状況を作りたいと思っている。

一之瀬の成長とBクラスの躍進を目指すなら、誰か切り捨てるべきなんだがな。それはまだ難しいと思う。その後は特に何もするつもりはないのだが、神崎の後押しはしてもいいかなと考えている。少しアドバイスだけしておいた。知らない仲でもないからな。

 

 

 

 




次回、他者視点予定です。
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