オリ主:名前は優、小学生の頃にアイに告白した(無意識)クソボケ
星野アイ:原作と違って愛を与えてくれる人がいた、なおその男はクソボケだった
<side.優>
星野アイ、そんな誰からも愛されて欲しいという願いがこもっていそうな名前とは相反し、彼女は母親に捨てられた。
そんな彼女がひとりぼっちで公園で泣き叫んでいるのをまだ小学生だったころに見つけたのはただの偶然に過ぎなかった。
お使いの帰り道にたまたま見かけただけ。
別に仲は良くないが隣の席の子というだけ。
悲しいことがあったんだなぁと思うだけ。
けれど俺はここで彼女をなんとかしなければ取り返しのつかないことになってしまうという謎の責任感にかられた。
まだ小学生の俺にはこんな状態の女の子にかけるべき言葉なんてものは当然だが分からない、分かるわけもない。
ただ、意味不明でチグハグな言葉を必死に繋いだことだけは覚えている。
...だから俺には会話が終わった後、彼女の顔が赤くなっていることも昨日見ていたラブロマンスの主人公のセリフに影響されていたことも覚えてはいないのだ。
そして、今現在こんな状況になってしまったのもきっとそれは関係のないはずなのだ...。
「大丈夫だよ、優!ちょっと天井のシミを数えていれば終わるから!...いや、やっぱりそれだと嫌だしちゃんと私の方を見てて?」
「待て、本当に待ってくれアイ!まだ俺たちは16だぞ!子供ができたらどうするんだ、養うことが出来ないぞ!」
「ううん、大丈夫だよ?お義母さんもお義父さんも応援してるって言ってくれたし、お金も出してくれるって!だから...ね?安心して一つになろう?」
「あのクソババアとクソジジイなんてこと言ってやが...あっ待てアイ、アーーッ!!」
きっと関係はないはずなのだ()
<side.アイ>
小学生時代の告白、私の宝物。まだ母親の偽物の愛を信じていたころの私を救い上げてくれた彼の姿は今でも鮮明に思い出せる。
彼がどうしてそこにいたかは知らない、隣の席ではあったが仲が良いかと聞かれたらそこまででもない、私の悲しみと彼は関係ない、きっと私を助ける理由も無かったはずだ。
けれど本当に取り返しのつかなくなるほどに堕ちていってしまっている私を救えたのは彼だけだったと確信している。
彼はカッコ良い顔はしているがイケメンと言われてすぐに肯定できるほどではない。頭が良いが学年一ではない。運動もそつなくこなすが、徒競走では2位にしかなれない。綺麗な瞳はしているが星を宿しているわけではない。
彼の不器用な笑顔と告白で私だけが虜にされた。
私だけを見ているその瞳が、私だけに与えてくれたその言葉は嘘ではない完全な愛だと、嘘で積み重ねられかけた私でも分かった。
「お前が愛について分からないなら俺も一緒に考える!でもって、分かっても一緒にいる!それが俺の覚悟ってやつだ!」
その言葉がどっかのラブロマンスのセリフだというから腹立たしいことこの上ないけど、その言葉が嘘じゃなくて彼の本心だったから私は嬉しかったのだ。
...だからこの言葉を告白だと捉えた私に非は絶対にないはずだ。というか、こんな言葉をあの時の私に与えて、それを告白だと認知していないクソボケの優が全面的に悪い。
割と一発ネタです。
もしかしたら続きを書くかもぐらいです。