ハイスクールD×G   作:オンタイセウ

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初投稿です。
色々と至らない点もあるでしょうが暖かい目で見てください。
あと、作者はグラスハートのエンジェルハートです。あまりにも辛辣すぎる感想は勘弁してください……。
それと今回はバトルなしです。ごめんなさい。


VS1 宝田大助

あるとき、世界は激震した。

いくつもの神話と神々が均衡を保っていた世界に、『異物』が現れた。

その異物は他を圧倒する『力』を持っていた。

その力に神々は恐れた。

神々と敵対していた者たち、そしてそれらの戦いを傍観していた者たちも同じだった。

全能の神も、無限の力を持つ者も、大いなる赫と呼ばれる者も、隻眼の賢神も、世界を惑わす悪神も、目覚めた人も、三眼の破壊者も、神々の長も、絶対の善神と悪神も、皆等しくその異物を恐れた。

ただ出来たのは、皆で力を合わせ、封じることだけだった。

それは、最初で最後の協力だった。

その後、大きな争いが幾度か起こった。

それらのことで世界は多忙だったせいか、かの異物のことはみな頭の隅に追いやってしまった。

これは、その忘れられかけられた異物のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっぱいもみて~……。」

 

放課後の駒王学園の芝生の上、2年生の兵藤一誠は手を天にかざして呟いた。

 

「右に同じく。」

 

同じく2年のメガネの元浜。

 

「左に同じく。」

 

同じく2年の坊主頭の松田。

 

「異議あり!」

 

ただ一人、同じく2年の天然パーマ気味の少年、宝田大助は異議を唱える。

 

「宝田よ、お前は揉みたいとは思わないのか!?」

 

「それとも、既に経験済みでさらにその上をいこうというのか宝田よ!?」

 

「なに!そうなのか!?お前、いつの間に抜けがけを!?」

 

「馬鹿なことを言うな、イッセー、松田、元浜。無論、揉みたいとは思うし、経験はしていない。」

 

馬鹿言うな、とばかりに反論する宝田である。

 

「なら何故だ?何故お前は異議を唱えた!?その大小に関わらず『胸を揉む』行為は我ら男子の大いなる目標の一つではないか!」

 

「イッセーの言う通り、確かに『胸を揉む』行為は思春期男子の性への扉の第一歩。だがそれを感じる場所はどこだ?」

 

「む、無論手だろう。」

 

「うん、手以外ない。」

 

「松田、元浜、大正解だ。しかし考えてみろ。手という部位はに何かに触れるということに慣れてしまっている部位なんだ。そんなところで胸を揉んでみろ、目を開けば胸に触っているといえるが目を瞑れば柔らかい何かを揉んでいるとしか知覚できない。」

 

宝田以外の三人は既にその持論に聞き入っている。

 

「「「い、言われてみれば……。」」」

 

「そこで俺は考えた。手に頼らず、胸に触れ、視覚に頼らぬ胸の堪能法を。それは……。」

 

「「「それは……!?」」」

 

固唾を飲んで答えを待つ3人にゆっくりと答えを口にする宝田。

 

「胸に、顔を埋める。」

 

「「「…………。」」」

 

沈黙。ややあって、反応があった。

 

「「「そ、その手があったか!!!」」」

 

「無論、最強は『胸に顔を埋めながら揉む』だがな。」

 

「「「うおぉぉぉぉ!それは確かにやってみたい!」」」

 

テンションが上がったのか勢いよく飛び起きるイッセー、松田、元浜。何か知らんが心に響いたものがあったらしい。

 

「だけどさ……。」

 

途端に先ほどのテンションは消え去り、三人は再び芝生の上へ倒れ、イッセーが呟く。

 

「問題は……。」

 

松田が呟く。

 

「俺たち……。」

 

元浜が呟く。

 

「決定的に……。」

 

宝田が呟く。

 

「「「「モテないって事だよな……。」」」」

 

情けない独白が見事にハモった。

 

「どうしてこうなった……。」

 

「言うなイッセー、虚しくなる……。」

 

ここ、駒王学園は最近まで女子高だった。すなわち、男女比で言えば女子が圧倒的に上。

であれば、自分たちがここに入学すれば彼女を作てる可能性も「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」の理論で当然のこと上がるはずだという取らぬ狸の皮算用で自分たちには無理と思える難易度の入学試験も乗り越え、彼女が欲しいという刹那的欲求で人生の大事な選択肢を決定してしまったのである。

正直、馬鹿だ。

おまけに入学早々からスケベな本性を露呈してしまい、今では『駒王学園のバカルテット』として全女子は疎か男子からも見下されてしまっている始末である。そしてそのまま2年生の春を迎えてしまっていた。

その証拠にランニング中の女子バレー部から

 

「やだ、バカルッテトじゃん!」

 

「最悪、コース変える?」

 

「意識してると思われても癪だから、お地蔵さんかなにかだと思いましょ。」

 

「それじゃお地蔵さんに失礼じゃん!」

 

などと蔑まれている。

 

「けっ、最初からテメーらなんざ興味はないわ。○ね阿婆擦共。」

 

「宝田、お前がモテないのはやっぱり俺ら3人とは明らかに違うわ。スケベである以上にその性格だ。」

 

この男、宝田大助が女子から敬遠される理由はイッセーの指摘するように他の3人とは違っている。

それは1年の初夏頃の話であった。

いつもの如く休み時間に教室の片隅でエロ談義を重ねていた所にクラスの女子の1グループが抗議してきたのだ。無論、本来悪いのは女子が多い環境下でデリカシーのない会話をしていたイッセーら4人だが、その非難の矛先は男子の性的欲求と男の存在を全否定する内容ヘ変わっていった。

これがいけなかった。

それまで粛々と非難を受けていた宝田がその話題になった途端に席を立ち、自分たちの過ちを認めた上で、さながら津波か台風か火砕流かと言わんばかりの勢いで反論を始めた。

そもそも思春期男子の性的欲求とは。

大正の女性運動から始まった現代の歪んだフェミニズムとは。

男女平等を謳いながらの過度な女権拡大論の正体とは。

これらを女子たちを上回る圧倒的声量と勢いと「そりゃいくらなんでもこじつけだろ」と突っ込みたくなるような内容を何故か納得できてしまう弁舌術で説教しに来た女子たちを逆に30分説教し始めた。無論、教師も教室にいたがその圧倒的な威圧感に押され、何も出来ずにその場でつったっているだけだった。

最も被害を受けたものはもちろんその女子のグループの一団である。震える者、慄く者、果ては泣き出す者までいた。この一件以来、宝田はバカルテットの中でもひときわ敬遠される存在になってしまった。

 

「お前、やっぱあの一件はまずかったって。」

 

「イッセーの言う通りだぜ、あれでお前は教師からも目ェ付けられるようになったじゃねえか。」

 

「だったら松田、お前あのまま言われる筋合いのない非難を受けても良かったてのか?なぁ、元浜。」

 

「まあ、宝田の言わんとしてることもわかる。だけどお前、勿体無いぞ。顔は俺らと違ってそれなりに良いんだから。上手く立ち回ってりゃ今頃……。」

 

そう言って元浜が振り向いた先には同じく2年でありながら、学校一のイケメンの座を欲しいままにしている木場祐斗の姿があった。

ただ顔がいいだけならまだしも、立ち振る舞いや行動まで紳士的、しかも頭も良くて運動神経抜群で成績優秀とこのバカルテット4人からすればまさに目の上のタンコブといってもいい存在である。その証拠に今も女子に囲まれキャーキャーと黄色い声の中心にいる。

 

「さすが木場祐斗。我らモテない男の不倶戴天の敵……。」

 

「くっそォォォォォォ!!ちょっと顔が良くて、頭が良くて、性格がいいぐらいで入れ食いしやがってぇぇぇぇぇ!!」

 

「やめろイッセー、虚しくなる……。」

 

「「「「ほんと、世の中不公平だよな……。」」」」

 

またもや4人の悲しいつぶやきがハモる。

すると松田が何かを思い出したかのように腕時計を見た。

 

「おっと、そろそろ時間ん~~~!」

 

「あ、おい、どこ行くんだよ?」

 

「い・い・と・こ・だ。お前らも来るか?」

 

「おお、あそこへ行くというのだな松田氏。」

 

「気になるな……、俺も行く。大助は?」

 

「俺は遠くから見てるわ。なんか嫌な予感がする。」

 

 

 

 

 

 

予感は当たった。

端的に言えば覗きだ。

更衣室の壁にできた穴を覗き込み、松田と元浜は誰々の乳がでかいだの、どうやって調べたのかその場にいるであろう女子のスリーサイズをつぶやいたりしていた。

覗いている方は楽しいかもしれないが、後ろから傍観しているイッセーと宝田はプリプリと振られている悪友のケツを見せられているのだからたまったものじゃない。

 

「おい!いいかげん俺にも見せろよ!!」

 

半ば怒り気味に松田・元浜の桃源郷の独占に抗議するイッセーだが宝田は違った。

 

「いや、わかってる?今のお前らただの犯罪者だよ。」

 

「大助!!お前はいいのかよ!?クラスの女子たちのあられもない姿を!!」

 

「確かにウチの女子ってレベル高いし、お前らとは友達のつもりだけどさ、さすがに覗きまでしようっていう勇気はねーわ。」

 

意外とこの男、マンガなどにありがちな思春期男子の性の暴走は起こさないタイプらしい。

 

「大体、覗いてそれからどうするんだよ?自家発電のネタにするにしても、俺は絶対次の日からそいつの顔直視できねーよ。」

 

「ばっか、それが興奮するんだろーが!!って、いい加減変われよお前ら!!」

 

イッセーが怒鳴り、松田と元浜を押しのけようとする。

しかし、宝田はこの時感じていた。

多くの殺気が、覗き穴から外へと放たれている。バレてる。覗いてるのが。

 

「ヤバイ、お前ら逃げるぞ!!」

 

「なんだよ大助……って、松田!元浜!待てよ!!」

 

宝田の一言で何が起きなのか察知した松田と元浜は、覗き行為をすぐさま切り上げ宝田に続いて逃走。

しかし、覗きに執着しすぎていたイッセーだけは何が起きたのか理解できず、その場に取り残されてしまった。

 

「なんなんだよ一体……ハッ!!!」

 

格闘技などをしていないイッセーでもすぐにわかった、自分に向けられている殺気。イッセーは恐る恐る後ろを見た。

 

「やっぱりエロ兵藤、あんたが覗きしてたのね……。」

 

「もう、あったまきた。大人しく成敗されなさい、エロ兵藤!!!」

 

よりにもよって覗いていたのは剣道部の女子だった。それぞれ道着を着、その手には竹刀や木刀が握られている。

 

「いや、実際に覗いていたのは松田と元浜であって……なあ、大助?って、いねぇぇぇぇぇ!!!」

 

悲しいかな、共に傍観者であったはずの大助は、とっばちりを避けるために既に逃走していた。これで兵藤の無実(といっても未遂に過ぎないが)を証明できる人間はいなくなってしまった。

 

「あ、あの、ここはちゃんと話し合おう?アッサラーム・アレイクム。あなた方の上に平和があらんことを。武器を捨てて話し合いましょう!!」

 

『問答……。』

 

「はい……。」

 

『無用!!!!!』

 

「ギャアアアアアァァァァァ!!!」

 

 

~数分後~

 

 

無事に逃げ延びたイッセーたちは旧校舎にいた。

 

「お前ら俺だけ置いて逃げやがって……。」

 

「いや~、しかしイッセーよ、よくぞ完全武装の剣道部員20人相手に無傷で逃げ延びられたな!!」

 

「まったく、お前に逃げっぷりは最高に見ものだったぞ。」

 

親友を見捨てて逃げ出した覗き実行犯二名が言いやがる。

 

「お前らなぁ!!これで乳の一つも拝めればいいものを、何もしてないのにこの仕打ちは理不尽すぎるだろ!!」

 

「しかし宝田、お前よく女子たちが覗きに気づいたのがわかったな。」

 

イッセーの抗議を無視して松田が感心する。無視されたイッセーは当然「無視かよ……。」とふてくされた。

 

「なーんか最近、人の視線とか気配とかに敏感になってきてるんだよ。証拠にほら。」

 

言いながら頭上を指さす。

その先は空いている窓があり、窓の奥にはイッセーたちを見下ろす紅髪の少女がいた。

 

「旧校舎って、人がいたんだな。」

 

「リアス・グレモリー先輩か。うちの学校の二大お姉さまの。」

 

「バスト99・ウエスト58・ヒップ90。」

 

「いや、なんで見ただけで解るんだよ、元浜。」

 

四者四様の反応をする四人を一瞥し、窓の奥へと姿を消すリアス・グレモリー。

 

「見える位置にいたのに、俺気づかなかったぞ。」

 

「な?俺の言った通りだろ松田。」

 

「うーむ、宝田のその気配を読む能力、上手く覗きに使えないだろうか……。」

 

「あぁ、あんなお姉さまが俺の彼女だったらなぁ。」

 

「「「それは絶対有り得ないぞイッセー。」」」

 

「なんだと、お前ら!!!」

 

そんなバカ騒ぎをして、今日の彼らの一日は終わる。

そしてまた、バカながらも彼らにとって充実した、変わらない明日がやってくる……はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「松田、元浜、そして大助……。俺、彼女出来た!!!!」

 

「「「……ハァァァァァ!!??」」」

 




ということで第一話でした。
まだまだ異能関係は出てきません。次回からちらっと出る予定です。
それだはまた次回!!いつになるかはわかりません!!
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