【ようじょを】地方防衛スレ(宮城) その88【見張れ】
592:幼女
うむ、そんなわけで倉橋グループ会長との会談終ったぞ、一応管轄としては伏見出張所だが、息子さんがなくなって以来会長が兼任してた倉橋重工の社長が新社長にずれ込む形になる
593:名無しの転生者
新社長って? 幼女ネキ?
594:幼女
うんにゃ。流石に私だと幼すぎるからな。代理としてその辺は専用のシキガミを作って任せる事にした
[画像]
(スーツを着た黒髪の男性型シキガミ)
595:名無しの転生者
……ねえこれエグゼイドの檀黎斗じゃない?
596:名無しの転生者
大丈夫? 暴走しない? というかこいつ社長にして大丈夫?
597:幼女
大丈夫だ、問題ない。……という冗談はさておき、一応考えてるんだぞ。万が一にも反抗されると困るからその辺がっつりセーフティかませてあるし
能力はあるが奇矯な性格とすることで多少の非人間的言動を『そういうものである』と誤魔化し、モテても困るのでイケメンでこそあるが残念な性格とすることで女を遠ざける
あと実際の所会長の護衛という意味合いもあるな。こいつ自身素材を厳選してレベル40代はある高レベルシキガミだ
598:名無しの転生者
そっかぁ……
599:名無しの転生者
まあ幼女ネキの親戚を守るなら下手に現地名家とか黒札置くよりシキガミの方が良かろうしね。下手にその辺妥協して何かあると幼女ネキが大暴走するし……
大怪獣(1m)大暴れを止められる人材が来るまでに伏見のタマちゃんと藤野さんの胃がはじけ飛ぶ
600:名無しの転生者
「するだろうし」じゃなくて「するし」なのがこれまでの幼女ネキの活動実績への厚い信頼()が伺えますね……
601:幼女
ころちゅ
602:名無しの転生者
落ち着け幼女ネキ。まごうことなき事実だろ、ちっとは反省しなさいw
そう言えば檀黎斗ってことはデモニカもエグゼイド系なの? アレって電脳異界じゃないと使えないんじゃなかったっけ*1
603:幼女
そこは原作設定を基にした裏技を考えてある。前々からその辺の改良のためのスポンサーをやっていたのだ
あれは基本電脳異界でしか使えない、ならば使用者の周囲を電脳異界にしてしまえばいい*2
要するに領域展開の亜種だな。あそこまで高度なものではないし閉鎖能力もないが、ゲーマドライバーを起動すると使用者の体表から10cmほどの範囲に極小の異界を展開する
呪術廻戦で言えば『領域展延』に近い。とはいえ異界であるという属性を付加するだけなので領域としてのメリットはほぼないが……私はこれを『簡易領域』と名付けた。*3
異界の中に異界を作る、というイメージで考えればいい。原作同様に領域からの防御にも使えなくもないが、まあそこはそれだ。
そしてその展開する異界の属性を電脳異界と同質のものにすれば、通常空間でゲーマドライバーの起動が可能になるというわけだな
ぶっちゃけこいつが作れたのは現実世界対応させたゲーマドライバーの実験台のシキガミとしての側面もある。スペックで言うなら専用シキガミクラスはあるからな
ホビー部の方からも大分援助が受けられたというか、割と率先して協力してくれたぞ
604:名無しの転生者
なるほどなぁ……これはゲーマドライバー使いたい! って奴らにも福音かもな
605:名無しの転生者
そういえばふと思ったんだけど、会長さんとお孫さんってどんな人なん? 幼女ネキの親戚なのは聞いてるが、姿とか見せてもらって大丈夫?
まあ倉橋グループの会長さんだけならネットで調べればすぐだが
606:名無しの転生者
今調べてみたんだが……なあ、この人BLEACHの雀部さん*4じゃねえ????
[画像]
(白髪に口ひげを生やした痩身の男性)
607:幼女
我が祖父壬生楼幡(旧姓倉橋)の弟、倉橋長次郎だぞ
一応60代ぐらいらしい? 曾婆さんより2周りは年下と聞くが、だいぶ若く見えるな
608:名無しの転生者
意外と年いってんね?
609:幼女
ちなみに趣味が洋風というか紅茶やお茶会の類だそうだ。レベルは2あったから既に覚醒してるようだな。割と最近の事だとか?
それがガイア連合に身を寄せる事になった最大の要因らしいぞ
610:名無しの転生者
やっぱ雀部さんだこれw
でも覚醒してるっていうのは今の時代良いかもしれんな、話が通じやすいし
611:名無しの転生者
お孫さんはどんな感じ? 大学生って言ってたか
612:幼女
こんなん。一応本人に許可は取った。宮城支部幹部の縁者だから一応どういう人かを知らせて置きたいという体で
(黒髪姫カットのロングヘアに婦人用スーツを着た女性。*5)
613:名無しの転生者
あら美人
614:名無しの転生者
美人じゃん……姫カットだからか幼女ネキにも似てるね、目は黒いけど。FGOの駒姫を成長させた感じっぽい?
615:幼女
倉橋駒姫(こまき)21歳。大学4年生とかどうとか? もうすぐ卒業らしいが。専攻は民俗学
実は覚醒しててな、レベル5ぐらいで簡単なお守りぐらいなら作れるらしい。やはり陰陽師の家系というだけあって才能があるようだな
私の爺さんがかつて1度だけ実家に帰った折に置いていった手引書とかをベースに独学で学んだのだとか
メシア教が寄り付かなかったのもその辺り、高レベル覚醒者だった爺さんが結界を張り、うちの親父とかが密かに保守点検してたかららしい
616:名無しの転生者
ほへー、なるほどなぁ
でも親父さんがなくなって七年、点検とかもされてなかったろうし……ここ数年はガイア連合がハバ利かせてたとはいえ危なかったな
617:レン子
会談の後お守りもガイア連合式のいいやつ渡して、結界も再点検して強力なの張り直したわよ。ほかでもない幼女ちゃんの親戚だもの
あと私と藤野さんと伏見のウカノミタマ様の胃袋の安全のためにも……ッ!!!!!*6
618:名無しの転生者
切実で草
上でも言ってたが、何かあるとガチめに大怪獣(1m)の大暴走始まるもんなw
619:幼女
一応檀黎斗もいるが、曾婆さんの方から壬生の腕利きを護衛として派遣してくれる手はずになっている
レベルにして10~15ぐらい、現地民としては上澄みクラスがゴロゴロいたぞ。だいたい本式の封魔管使いだし
620:名無しの転生者
流石戦後メシア教の魔の手から逃げ回ってただけはあるなぁ……
621:名無しの転生者
んで、これからはどうすんの? 京都ってなるとあんまり宮城として手出しはしづらそうな感じだけど
622:レン子
一応、駒姫ちゃんは大学卒業を機に宮城に来てくれることにはなってるわ。もうすぐ卒業だそうだから
幼女ちゃん管轄の〇〇町に引っ越すって話でいいのよね? こっちで引き受けても良いけど
623:幼女
構わんぞー。駒姫も乗り気だしな。一人暮らしとかやってみたいらしいし、私のお膝元ならバカやる馬鹿もおらんだろ*7
少なくとも宮城県内は穏健派の活動禁じとるし、何かあれば過激派として処す
624:名無しの転生者
容赦ないねぇ。ま、幼女ネキに正面から喧嘩売る奴はそう居らんだろ
625:幼女
会長には黎斗がいるけど、駒姫にもいずれ護衛のシキガミは付けてやりたいなぁとは思っている
その辺は駒姫の要望も取り入れて作っていきたいと思う。ちびノブとか最近開発してるから、駒姫のレベル次第では文のうさぎ程度の奴はくれてやらんとな
駒姫、嗜む程度には剣術とかなぎなたとかもやってるらしいから、何かいい武器を見繕ってやらねばな、隠し持てる点でいうなら武装錬金が良さそうではあるが
ホビー部の対魔玩具や展開型デモニカなんかもいいな!
626:名無しの転生者
その辺悪影響在りそうなクソ装備の類は回らなそうなのがいいとこよね。幼女ネキって基本身内と判断すると黒札クラスの装備渡すし
627:名無しの転生者
レベル制限とかがあるタイプはともかく、黒札が使うぐらいの上質な装備ってだけならコストとコネさえ何とかなれば一般の人でも手に入るしな
628:幼女
そういうのは普通に金積めば手に入るもんだしな。金なんぞ幾らでも稼げるし、文句を言う奴がいるなら黙らせればいい。簡単な理屈だ
629:名無しの転生者
実際にそれを実行してる幼女ネキが言うと重みのある言葉ね……
630:レン子
会長さんも駒姫ちゃんも現地民としてはレベル限界も高めで40ぐらいまでは上がるそうだから、ほんと今までメシア教に手を出されなかったのが奇跡よね
その辺り、本当に幼女ちゃんのお爺さんはファインプレーだったわ……後で私もお墓参り行かないと
631:名無しの転生者
そういや、さっきちびノブ作ってるって言ってたけどさ、英国支部の英霊シキガミ*8とか、理論上は日本でも作れそうよね? 地脈の問題はだいたいなんとかなるんだろうし
632:先生
やってやれんことはないよ? まあモルガンネキぐらいのシキガミ製造技術ないと厳しいけど……気合い入れてやればモルガンネキが5体作る間に1体ぐらいは行ける、はず?
ノワールさんクラスとは言わんでも、キャナルちゃんとかブランちゃんが作れる今ならたぶん行けそう。英霊の核になるフォルマの類を手に入れる方が大変かなぁ
多分探せば伊達政宗ぐらいはいけそうだけど。やるなら境ホラの政宗ちゃん作りたいなぁ、あの子可愛いし、何より宮城のご当地武将だし
633:名無しの転生者
あ、一応出来そうなんだ。この変態も大概天才だよなぁ
634:幼女
ちびノブは別に英霊シキガミって訳じゃないがな? ナマズオやてらほくんの系列だし*9
ナマズオは根本的に言うと作業用だし、てらほくんは戦闘用……ガイアメモリの使用が前提みたいな所もあるが、ちびノブはその間を取った汎用型といった感じだな
レベルは15程、そこから改造や発展させやすいよう拡張性を持たせたタイプになる
635:名無しの転生者
最近わりとサクサク現地民の上澄みレベルを量産するようになったなこのようじょ……
636:幼女
基礎的な所は先生ネキに教わったし、レベルと素材のごり押しだがな
てらほくんやナマズオなんかも実は製造コストと販売コストがトントンぐらいなので売れても大して儲けも無かったりする
637:名無しの転生者
じゃあ何で作ったのよ?
638:幼女
趣味
639:名無しの転生者
言い切っちゃうかぁ……
640:幼女
作って楽しいとそれが広まって嬉しいが原動力だな。てらほくんも無惨ニキの所で買ってもらえたからやはり需要はあるのだ!
シキガミのダヴィンチちゃんの助手として活躍している。製作者として誇らしいものだな……*10
641:名無しの転生者
買う奴いたんだ、あれ……
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もっもっもっもっもっもっ。
京都、倉橋邸。頬をハムスターのように膨らませ、円柱状のどら焼き*11を頬張るリン。
父方の親戚、倉橋長次郎との会談を終えて後、リン達は伏見出張所から倉橋家へと滞在先を移していた。当主である長次郎と駒姫以外に絶えたと思っていた血筋の来訪に、屋敷は上を下への大騒ぎ。
当主やその孫娘も好意的に受け止めているというのもあり、リン達は貴賓待遇で上げ膳据え膳のもてなしを受けていた。
「
「ふふ、美味しいですか? 私、年の近い親戚がいないものですから……こうして年下の親戚を甘やかしてみたかったんです」
ノワールの膝の上で、もっきゅもっきゅとでも表記できそうな音を立てながらも与えられるお菓子を貪るリンと、それをにこにこと微笑みながら見つめる黒髪の女性、リンのはとこに当たる長次郎の孫娘、駒姫だ。
その穏やかで物腰柔らかな印象からリンもすぐに懐き、リンからは「コマ姉」と呼ばれていた。そして暫く、リンは一しきりテーブルの上のお菓子を食い漁った後、良い匂いのするお茶でそれらを流し込み、大きく息をつく。
「私は一応宮城支部長が保護者だったからなんのかんのと支部長とその妹らが兄代わり姉代わりになってくれていたがなぁ、私自身の出自を知ったのも半年ほど前だし、こうしてあんたらが生きていてくれたのは良かった。
しかし……本当に宮城に来るのか? 会長を務めている長次郎殿は仕方ないにしても、こちらとしては有り難くはあるんだがな、手元で守れるというのは」
「私なりに、今この世界がとても大変な状況であるという事は知っているつもりですよ。おじい様の足枷は、一つでも少ない方がいいでしょう? それに……私も足枷のままでいる気はないですから」
「はは、その意気だ。ならばこちらも協力は惜しむまい。差し当たって、いくつか武器を渡しておこう」
そう言ってリンは背後に控えるブランたちに目配せをすると、受け取ったトランクをテーブルの上に置き、開く。
中には1丁のレバーアクションライフル、髪飾り、そしてけん玉が収められていた。
「銃……大分レトロな感じがしますけれど。それに髪飾りに……けん玉ですか?」
「うむ、髪飾りは宮城支部謹製のステータス強化霊装『ヘイロー』。ある程度の身体強化と物理攻撃への耐性がつく便利装備だ。デザインが気に入らんなら言ってくれ。
銃はアメリカで見つけて来た銃でな、ウィンチェスターM94。まあ銃の種類はあんたにはあんまり興味も無かろうが、古く、使い込まれた銃が必要だったのだ。
時を経て、使い込まれた者は付喪神となる。*12これもそう言った銃の1つでな、おかげで悪魔に対しても有効な攻撃手段になりうる。知っているとは思うが、悪魔に対しては覚醒者でなくば見る事も出来ず、有効打を与えられんからな。
使い込めば、きっとあんたを助けてくれるだろう」
そう言いながら、リンはトランクの中にあった最後の1つ、けん玉を取り出す。
カカカカカ、と目まぐるしく動かした後元に戻し念じると、けん玉の『けん』『皿胴』の部分が少し伸びて剣の柄のようになり、玉の部分が鋭く伸長し刃となる。
リンの契約悪魔の1人、ブランカも使っているホビー部謹製の対魔玩具『周天丸』*13だ。
「私としてはこれを一番推したいんだが……これはウチの連中が作った対魔玩具『周天丸』。念を込めれば変形し武器となる仕組みだ。
剣だけではなく念の込めようによっては槌にも、弓にもなる万能武器でな。おまけに基本形態の見た目がけん玉なので携帯性に優れている。
身を守るためとはいえ銃や刀を公然と持ち歩くわけにもいかん、というガイア連合結成当初の努力の発展形だな、当時は武器を持ち歩くのも難儀したそうだからな……」
「一応、法律的な問題とかはありますもんねえ……でも、お高いんじゃないですか?」*14
「いや、そんなことはないぞ? 普通にジュネスの覚醒者専用窓口に行けば買える程度のもんだし」*15
事も無げに言うリンだが、その武器たちから発せられる圧は、覚醒しそれなりの実力を身に着けた駒姫にすら尋常ではない気配を感じた。ちらりとリンの背後に立つ嫁達を見やるが、その中の1人、
というカンペを見せ、駒姫は『あっ、やっぱりそうなんだ』と理解し、リンに気取られないようにこやかに微笑んでそれらを受け取ったのだという。
「ノッブ!」「ノブノノブ」「ノブ~」「ノブノブ」
少し後、倉橋邸。広々とした駒姫の部屋にはリンとノワール、そしてリンの半分ほどの大きさの、ライドウスタイルのリンによく似た何かが数体蠢いていた。
最近完成したリン謹製の汎用型簡易シキガミ、『ちびノブ』だ。ちびノブ達は駒姫の膝に乗ったり、部屋のあちこちで思い思いに寛いだりなどしている。
駒姫の護衛や屋敷の防衛のため、リンが作ったシキガミのうち、周囲が『これにしよう!』と推したちびノブを数体駒姫に譲ったのだ。
なおリンは本気でナマズオやてらほくんを寄贈しようとしたが、周囲に全力で止められ首をかしげていた。*16
「ふふ、可愛いですね。これで私より強い子達なんですよね……」*17
「素材がいいからな。
「それはまあ……その……外見に癖があるんじゃ……?」*18
そうかぁ?と小首をかしげるリンに、苦笑いを返す駒姫。
リンの言う「あいつら」、レベルは低いが知能が高く、言語能力のある作業用の『ナマズオ』型、喋れないが人間並みの知能を持ち、外部ツールを用いればレベル20にも達する戦闘用の『てらほくん』を思い出す。
リン個人としては『おもろいやつら』という認識だが、一般的感性を持つ(上原作を知らない)駒姫からすると、手足のある直立したナマズのようなナマズオ、台所に出る黒いあれによく似た質感のてらほくん*19は、無害で役に立つと聞かされていても年頃の女子としては側に置くのが躊躇われた。
その点このちびノブ達はぬいぐるみのような外見であり、人懐っこく、そして今目の前にいる年の離れたはとこを思わせるデザインと、駒姫としては好意的に受け入れていた。
「このちびノブ達は特筆する能力や特性を持たん分余白も多く、汎用性と拡張性に優れたタイプだからな。
また、構造がシンプルな分生産性にも優れる。私の作るこのタイプでは唯一生産マシーンでの量産に成功しているのだ」
そう言ってリンが見せたのは、工場や倉庫のような打ちっぱなしのコンクリートの建造物の内部を映した動画。
リン背丈ほどのサイズ、横幅は2mはあろう巨大な茶釜の蓋が自動で開き、コンベアから材料が投入され、蓋が閉じ、釜全体が光を放ち……『ノッブゥ!』という声と共にちびノブが飛び出してくる。
そしてそのちびノブがコンベアで運ばれて行き、さらに材料が投入され……というギャグのような流れでちびノブが量産されていく様子が映し出されていた。
その生産工程は、一応霊符を用いてごく簡易的な式神を用いる駒姫には『式神ってこんな
「式神ってこんな適当で工業的に量産して良いものでしたっけ……?」*20
「効率突き詰めるとこんな感じになるんだよな。私はこれ以外にも低位の霊刀を満鉄刀的に量産するマシーンも持ってるが、あっちの方はガチでただの町工場で部品作ってるノリだし。
このちびノブ量産マシーンは『錬金釜』と呼ばれる物質を量子分解し再構成するやつがベースになっていてな。割と材料の融通も効く優れモノだ。コスパ考えるとマッカぶち込むのが一番早いんだけどな。
この量産マシーンはじまんの逸品だぞ! 釜の外見は古天妙平蜘蛛に似せたし、ちびノブだけを生産するように私の友人カス子ネキと脳缶ニキの協力の元*21釜の術式も調整されているしな!」
「量子力学が夏休みの工作みたいなノリで私の三倍ぐらいあるシキガミを量産する機械に応用されている……っ!」
常識の敗北に衝撃を受ける駒姫。まだこれは序の口だから今の内に覚悟を決めて諦めてほしい。傷は深いぞがっかりしろ。
そして思わずうなだれる駒姫であったが、ふと気になる事を思い出し、何の気なしにリンに質問をする。
「そ、そういえばリンちゃん、この子達って『ちびノブ』って名前だそうですけど……『ちび』ノブって事は、ちびじゃない普通のノブも居るって事ですか?」
「うむ、いるぞ。いるというか、厳密にはいたというか……有名人だしコマ姉も名前ぐらいは聞いたことあるんじゃないか?
……というか、ゆかりの場所で超有名なところが京都市内にあるだろ。まあ、モチーフにしてるってだけで当人由来のあれこれは一切使っておらんがな」
「『ノブ』のつく有名人で京都市内に有名なゆかりの場所がある方って……その、あの人ですよね?」
「おそらくその人だな」
「織田信長ノッブ」*22
「そうそう織田信長。……。待て今の誰の声だ?」
不意に会話に割り込んできた声にリンは周囲を見回すが……そこにいたのはちびノブの1体。リン達の視線が集まると照れながら頭を掻き、顔を赤くしていた。
顔を見合わせるリンと駒姫。とはいえ一応確かめないわけにもいかず、リンは恐る恐る口を開いた。
「おいそこのちびノブ。我の生き様?」「桶狭間ノッブ!」*23
「「「「喋った!?」」」」
まさかの返答に驚愕する一同。
後の調べで、投入された素材やその時の環境、個体差による微妙な揺らぎにより、20体に1体ぐらいの確率で言語能力を獲得するちびノブが発生することが発覚。
……したのだが、『面白いからいいか!』と放置され後で三馬鹿はお叱りを受けたのだという。
どっとはらい。
そんなわけで103話でした。ようじょの壬生以外の親戚登場回。
■解説
・幼女ネキ
親戚に甘やかされて満更でもなかったようじょ。
ちびノブの作成経緯は「もうちょっとかわいい系の外見の簡易シキガミおらんの?」とか配信で言われたから。
幼女的にはもっとデモニカとかもやりたかったけど、用意してる時間がなかったのでとりあえずで渡したのがヘイローと周天丸、M94が自分用の銃探しに行った時に見つけた奴でかっこいいのを駒姫にあげた。レバーアクションいいよな! の精神。
・駒姫
ようじょのはとこにあたる黒髪美人。一応最低限の自己防衛ぐらいはできてた逸材。
文ちゃんの当初のレベル限界が15ぐらいなので本当に現地民としても上澄み。この後ようじょの貢ぎ先としてみちぅみたいなことになる定め。
・長次郎さん
だいたい洋装を着た雀部さん。ただし現在のレベルは2。
一応の知識はあったけど、それより父の跡を継ぐのが優先だったので、最近事故的に覚醒するまではオカルトにほとんど関わらない人生だった。
ようじょの言動や目つきに兄を感じている。
後々ようじょやBLEACHファンから雀部さん装備&斬魄刀を送られ宇宙猫になる。
・ちびノブ製造機
ちびノブ生産に特化した平蜘蛛型錬金釜にマッカを中心とした素材をぶち込むことでちびノブを半自動的に生み出すブツ。
製造に脳缶ニキ、カス子ネキも関り、建造過程で数度天井を吹き飛ばす大爆発を起こしている。
まれに喋るちびノブとか、ノーマルのちびノブじゃないのが出来たりする。