ライドウリマスター、発売まで10日切りましたね。楽しみでならない……
「幼女ネキ、ほんと楽しそうに暴れてますねえ……」
炎翼を羽ばたかせながら独り言ちる破魔ネキ。視線の先では、マーメイド姿のリンが風と雷を纏いながら、左右の手に持った刀を振り回して大暴れしている。
配信などを見る限りものづくりも好きな子であるようなので、その作ったもの、作ってもらったものを思うさま使って暴れられるこの環境は確かに楽しいのだろう。
矢を放ち、前衛で戦うリュールをサポートしながら、破魔ネキは油断なく周囲を見回す。段々と敵の質が上がってきている。今の自分達では鎧袖一触であるのは変わらないが、ドミニオンやパワーの比率が増えてきているようだ。
「例の『大いなる者』も出てきませんしねえ……サキエルの方は田舎ニキ達に絡んでるようですけど、ガギエルに動きが見えないのは気になりますね」
天使が増員されるたびに異界反応が検知される当たり、『大いなる者』が入っているであろう異界の管理はガギエルが担当しているのだろう。踏み込むならばそこか……?
そう考えていると、風が吹き、舞い降りてくるリン。ひと暴れした! という感じのスッキリした顔で笑うリンに、苦笑を返す破魔ネキ。
「破魔ネキも暴れているようで何よりだな! しかしどうした? 何か考え事をしているようだが」
「ガギエルに動きが見えないのが気になりましてね。異界に踏み込むべきかを考えていました」
「なるほど。確かにリーダー格の天使のうち、サキエルは血気盛んで先走る性質のようだが、ガギエルの方は冷静で状況を見ている。そう言う手合いは油断がならんからな……今カズフサニキやキャナルにその辺りを探らせている。もう少し待ってくれ」
そんなことを話していると、リンの傍らに舞い降りる影2つ。
片方は鎧を身に纏い、金色の槍と盾を持った白い翼の美女。もう片方ははだけた巫女服に狐耳、九尾を持った、風を纏った美女。ミネルヴァとウカノミタマだ。
「リン様、こちらに居られたんですね。破魔ネキさんもお怪我がないようで何よりです」
「楽しいのは分かるけど、あんま破魔ネキ、だっけ? その子の邪魔すんじゃないわよ? ただでさえアンタやることなすこと多方面に波及すんだから」
「邪魔はしておらんぞ? 例の推定デカブツが出てこんので殴り込むか、とか話していた所だ」
気遣わしげに一礼するミネルヴァと、頭を掻きながら言うウカノミタマ。破魔ネキはその装備に目を止めた。ミネルヴァの持つ金色の槍と盾、そして風を纏うウカノミタマの右手に装着されている『風』の字の入った玉のついた篭手。
「天秤座の武器に……オウルの聖衣ですか。それにウカノミタマの方のは烈火の炎の『風神』……幼女ネキらしいですね。幼女ネキが持ってるのはYAIBAの風神剣・雷神剣ですし」
「おお、分かってくれるか破魔ネキ! そう言えば破魔ネキんとこには氷紋剣使いがいるそうだしな……魔導具を作るなら協力するぞ! まあ、実際の所魔導具作ろうとした副産物が風神剣・雷神剣なんだがなー」
元々リンは
そしてウカノミタマに何を与えようか、となった段で、判明したのがこの個体が分霊として生み出される際、【地霊クエビコ】の協力の元生み出され、火炎耐性やウィンドブレスなどを保有していた。
それならばとリンが方々に
『風神』もその中の1つであり、主要キャラの装備品であったりと知名度は高い。
「風神があるという事は、雷神は作ったんですか?」*1
「作ったぞ! 雷神は私専用だがな。んで、その流れで『能力の核となる字の書いた玉がついた武器』ってことで風神剣と雷神剣作ったんだよな。とりあえず原作に出た玉*2は全部作った。
あとはラプンツェル用の龍神の玉*3がぼちぼちできよう。今回の京都行きには間に合わなくてなあ」
「ほんとこいつは突拍子もなくとんでもない装備渡してくるから心臓縮むわよ……破魔ネキ、あんたも気を付けなさいよ? こいつに友人認定されると遠慮ゼロで全力支援してくるから」
「いやまあ……その辺りは私もあまり人の事は言えませんが。大事な人に良い装備を贈りたい、というのは良いことでは?」
「その贈られるのが自分の常識の埒外のレベルのド級装備だって事を除けばね……」
遠い目をするタマとリンを抱き寄せて苦笑するミネルヴァ。そこへ天使が飛んで来ようとするが……即座に爆散。
爆散する方向から下方からの射撃と判断しそちらを見れば、そこには海上を走るバイクに乗ったコート姿の少女と、その後ろに立つ黒衣の少女。シキガミであるエミールに乗ったキノネキと黒死ネキだ。
2人共銃を構え、銃口からは硝煙を立ち昇らせている。破魔ネキに手を振って別れ、リン達は下降。海上を走るキノネキたちに並走し始める。
「油断はいかんぞ、幼女ネキ。まあ、その程度どうとでもなったろうがな」
「2人が殺気を向けているのが見えたからな。手柄を分けてやったまでだ」
「おお、言う言う。ま、こっちも遠慮なくぶっ放せるのはスッキリするけどね」
黒死ネキが愛銃「ジャッカルP」の1射で数体を貫通させれば、エミールを駆りながら油断なく発砲するキノネキ。リンもまた風神剣からかまいたち、雷神剣から雷の刃を放って天使達を葬ってゆく。
時折黒死ネキの射撃に合わせて飛んでくる魔弾は『浜風』から支援射撃をしている黒死ネキのシキガミ、チャイカのものだ。
「いい火力だな! 対戦車ライフルは私も欲しいとは思ったんだがデカくて取り回しがなぁ……そんなわけで
「ああ、あの魔改造ショットガン……」
ちょっと遠い目をするキノネキ。BCフェスの時に話を聞いて後日見せてもらったことがあったが、一応「実銃ベースの実弾銃」という範疇ではあったものの、木製部分は霊木の削り出し、金属部分も強度に重きを置いた霊的金属の完全なオカルト銃であったからだ。
リンの膂力で打撃武器に使ってもなお歪みひとつないという破格の強度を持っており、精度や信頼性という点では非常に優れていたものの、あれを「実銃」というには結構な語弊がある、とキノネキは思っている。
「付喪神銃だと私が全力で遊ぶと壊れそうでなぁ」
「銃はおもちゃじゃないと思うんだけど?」
「私にとってはやイカルガ含む装備品の類はおおよそ趣味の産物だからな。実用可能なレベルに仕上げてはいるが」
「まあ、気持ちはわかる。デビルシフターにとって装備品というのはあったら便利だがなくても困らんものではあるからな」
リンの言葉にキノネキが突っ込み、それに対する返答に黒死ネキが同調する。ハンドルを握ったまま軽く肩をすくめるキノネキであったが、そんな3人にエミールが突っ込む。
「漫才してるのは良いけどさ、結局どうするの? 今の所鎧袖一触だけど……もう面倒だし全滅させちゃったら?」
その言葉にリンはふむ、と考え込むとキャナルやカズフサニキに対し念話を飛ばす。
「キャナル、カズフサニキ。異界の方はどうなっている?」
『それが、どうも巧妙に隠されてまして……大まかな所は探れたんですが、ガギエルの方が隠蔽しつつ絶え間なく動かしているようで』
『反応からするにそこそこ大規模な異界のようだが……連中、隠蔽に関しては本気でやってるようでな。もう少しかかりそうだ』
「……ふむ、そうだな……カズフサニキ、雑魚天使共は異界から取り出していると言っていたな? その時の反応で探れんか?」
『俺達もそう思って探っているが……反応というか、雑魚天使の霊基構造がほぼ同一なのもあって反応が紛れてしまってね……』
『ガギエルの隠蔽もあって難航しています……も、もう少しお時間を戴ければ!』
そう言う2人に眉根を寄せるリンだったが、その耳を横合いから飛んで来た言葉が打つ。キノネキだ。
「あ、カズフサニキ。キャナルさん。雑魚天使達の反応で探れないって言うなら……一回全滅させちゃったりすればその時の反応で探れないかな?」
『え? いやー……まあ、できなくはないけど、多分』
『あの、言っては何ですがかなり膨大ですが……いや、できそうな人たちではありますね、マスター含め……』
「……って言ってるけど、できる?」
「やっててやれん事はないだろう。幼女ネキはどうだ?」
「ふむ……そうだな。チマチマ潰すのにも飽きてきた所だ。そろそろ大物食いもよかろう」
『そうだ、この子達本当に神話一つ潰せる面子だった……』
『今時間かけてるのも、言っちゃったら試し切りがてら新しいおもちゃで遊んでるだけですからね……』
カズフサニキとキャナルの沈痛な
「ようし、者共! そろそろ遊びは終わりだ! そろそろ本気で片づけるか! 黒死ネキ、キノネキ、盛大にかましてやれ!」
「任された」
「了解!」
姿を変え、マスケット銃を持つ女性へと姿を変える黒死ネキ、*4運転をエミール自身に任せ、愛銃二丁を構えるキノネキ。
黒死ネキはマスケット銃をキノネキの型を台座にする形で構え、ぽつりとつぶやく。
「有象無象の区別なく、私の弾頭は許しはしない……なんてな」
そして発砲。撃ちだされた弾丸は生物のように自在に宙を駆け、確実に天使達の急所を射抜き、MAGへと還していく。襲い来る弾丸に天使達の統制が崩れた所にキノネキが確実に1射1殺とばかりに確実に狙い打つ。
「はは、まるで鴨撃ちってヤツだ! 幼女ネキ、早くしないとボクらが全部平らげちゃうよ?」
「ならば私も派手にやるか、折角風神剣・雷神剣を持っているのだし……ぶっつけ本番だが、できるはずだ!」
そんな中、他の面々も在庫処分とばかりに一斉に攻め手を強める中、リンもまた纏う風雷を一層強め、風神剣・雷神剣を交差させる。
すると交差点で発生したスパークが一瞬で広がり、リンの体をまばゆい光が包む。
「やはりいけるな! 要領で言うならば合体魔法に近いか……? 風と雷は相対するものという認知も関係してそうだな。まあいい……吹き飛べ、風雷波!」
リンの叫びと共に交差点で発生したエネルギーが雷を纏った螺旋状の奔流という形で放出され、射線上の天使を吹き飛ばす。リンはそのまま体を振り回し、風雷波の奔流で薙ぎ払うようにして天使の集団を文字通りの塵に変えていった。
「マスター、そろそろお片付けの時間っぽいよ? 1回総ざらいするってさ」
「分かった。それじゃあ……俺達も派手にやるか?」
海上で戦闘する北上がキャナル経由で回ってきた連絡をお弁当ニキに伝えると、お弁当ニキは鎌形態のグリムリーパーを弓形態へと変え、北上に向け手を差し出す。
北上はそれを見て何を察したのか、にやりと笑ってその手を掴むと、握り合った手を中心にその場で回転しだし、ボストンが回転する2人の外周を回りながら防御態勢へと移る。
「海の藻屑になるといいや! これ大井っちの台詞らしいけど!」*5
そして北上の叫びと共に、回転状態のまま北上がガイア銃を、お弁当ニキが弓を連射。全方位へと放たれた弾丸と矢により、海上周りの天使達がどんどんと数を減らし、矢と弾丸の弾幕を隠れ蓑に黒死ネキの魔弾とキノネキの銃弾もまた着実に数を減らし、そこにリンの風雷並が生き残りを蹂躙してゆく。
なお、それを見ていた簡易シキガミ達の『一応これで環境に悪影響が出ないように加減してるんスよね?』『そのはずだっぺ……でもリン様の事なので最終的に原状回復出来ればいいだろとか考えててもおかしくはないっぺ』というやり取りが、あったとかなかったとか。
「ほんとに遊んでたんだあの子……」
メギドラオンで天使達を薙ぎ払いながらも、魔王ネキは冷や汗を一つ。先の号令からこちら、リンの動きが明らかに違う。
手を変え品を変え端から削っていたような動きから、在庫処分とばかりに雑に薙ぎ払うような動きへと変わっている。先程飛んで来た念話の通り、一度出ている天使を薙ぎ払うことにしたのだろう。
そこに舞い降りてくるのは金の盾と剣、武器形態の天秤座の聖衣を持ったラプンツェルだ。魔王ネキと視線が合うと、ラプンツェルは微笑み、魔王ネキの盾となるようにその前に立って盾を構える。
「マスターは最前線で暴れる関係上、作ったけど使うには弱い、という武器も多いですからね……まあ、今回は試運転するのにちょうどよかったそうですが」
「藤野さんが胃を痛めてるの見る度に『あの子またやったのかな……』とか思ってたけど、実際に見ると本当にハチャメチャだよねあの子……」
「私の話か?」「うわでた」
苦笑し合う2人の間に唐突に表れるリン。思わず飛びのく魔王ネキを見て首を傾げながら、リンは魔王ネキとラプンツェルをかわるがわるに見て、考え込む。
「どうされたんですか、マスター?」
「いや、魔王ネキの習得している攻撃魔法はどうだったかなとな。ラプンツェルが【アギラオ】使えるから……さっき撃ってたのはメギドラオンみたいだし万能系行けるか?」
「攻撃系は万能と核熱かな。何するつもり?」
そう問われるとリンはにやりと笑い、武器を仕舞いヒトダマを一つ呼び出すと、赤地に金の装飾が入った中華系の衣装に緊箍児を模した光輪を浮かべる。
リンの保有している悪魔、セイテンタイセイを用いた甲縛式O.S.だ。
「合体魔法だ。手順を言うからその通りにしてくれ」
「……ふむ、また面白そうなことを考えるね、あの子は」
「本当にうちのマスターがすいません……」
「うーん、マスターいつになくウッキウキで考えてるんだろう事が目に見えてるよね、お姉ちゃん」
その横であははと笑っている
「出来るの? っていうのは多分できるから言ってるんだと思うけど……これ、成功するとどうなって失敗するとどうなるの?」
「成功したらこの空域一切合切の天使達が消し飛ぶかなー」
「失敗したら焼けて凍るか、凍って焼けるか、かなあ。ガンバだぜぇ
「唐突にギャンブルの片棒担がせないでくれるかなぁ!?」
唐突にこの場の全員の命を双肩に載せられて絶叫する田舎ニキ。諦めが肝心とも言うよ?
そんな田舎ニキの肩に載せられる手。無惨ニキが空いている手に持ったオーメダル3枚を閃かせ、ノワールがフォームチェンジしタイタンフォームへと変わり、専用武器・タイタンソードを構える。
「僕、ノワールさん、田舎ニキの順で撃つ。全力で良いんじゃないかな、威力の調整は僕がやるから」
「拒否権は……まあ、ないよね。うん、分かってる」
「すいません、私ではマスターの全力に見合う氷結系使えませんので……」
「無惨ニキ、僕らはー?」
「脳缶ニキとカス子ネキには露払いをお願いできるかな。多分サキエルが田舎ニキ狙ってくるだろうし」
「あいあい、オッケー。別に全部喰っちまってもかまわんよね?」
言いつつ、ずいと前に出る2人。顔を見合わせ、がっしと腕を組み――――――
「ジオ!」
「体当たり!*6」
『『激走・電光石火!』』*7
瞬間、2人の姿が消え、周囲を何かが超高速で駆け回る。戦技属性の合体魔法、【激走・電光石火】だ。
敵全体にダメージ+感電効果をもたらすこの技は、威力こそ低いが確実に無惨ニキたちに介入しようとしていた天使達を捉え、打ち据え、そして感電により行動不能に陥らせる。
感電による隙はすぐに解除されるが……その一瞬で、無惨ニキ達には充分である。
「では、行こうか」
無惨ニキがオーズドライバーからタカ・トラ・バッタのメダルを外し、別のメダルを装填し、スキャンする。サメ・クジラ・オオカミウオの三種によるコンボ形態、サラミウオコンボだ。
フォームチェンジが完了すると、無惨ニキは脚部の機能により周囲の水を集め、巨大な水球を作り出す。それに合わせてノワールがタイタンソードに内蔵された地変系ストーンの力を引き出し、最後に田舎ニキがグリスブリザードの能力も含めた特大の【ブフダイン】を放つ。
水撃属性・地変属性からの【フブダイン】による合体魔法、【アイスクラッシュ】だ。田舎ニキ達を中心に凍気の円環が広がろうとし――――――そこにリンがラプンツェルと魔王ネキに号令をかける。
「ふふ、こんな大規模にやるのは初めてだが……やるぞ2人共!」「え、ぶっつけ本番なのこれ?」「なあに死にはせん! やれ、ラプンツェル!」
「ああもう……すいません魔王ネキさん、マスターこういう方なので……! 行きます! 【アギラオ】!」
ラプンツェルが起点として【アギラオ】を放てば、諦めの表情を浮かべた魔王ネキが【メギドラオン】を放ち、リンがそれら2つに加え己の【マハラギダイン】を纏め、【アイスクラッシュ】の広がる円環とは真逆の中心に収束し吹きあがる轟炎、合体魔法【メルトダウン】を完成させる。
そして、極大の凍気と極大の轟炎、リンと無惨ニキにより威力を調節され、全く同等の出力になったそれらが重なり、スパークした。
それが何かを最初に理解したのは、上空で戦いを俯瞰していた破魔ネキだ。その場に存在する炎に氷がぶつかり、スパークする。それが表すのはつまり――――――
破魔ネキは合体魔法組以外の全員に念話を繋ぎ、声を張り上げる。
「総員、特に簡易シキガミ組は退避、あるいは対ショック対閃光体勢! でかいのが来ますよ!」
その声に慌てて退避を始める他の面々。破魔ネキの側で状況を見ていたタマが、一拍遅れて顔を青ざめさせた。
「炎に……氷……あ、リンの奴まさかアレやるの!?」
「もっと酷いです! ったくもう、
火炎系と氷結系、同質ながら正負という性質の違いを持つ魔法をぶつけ、スパークさせあらゆるものを文字通り消し飛ばす魔法である。
本来これには繊細な調整と原作の使用者曰く『できない奴には一生できない』と言わしめる天性のセンスを必要とし、複数人で放つものではない。
しかもただメドローアとして放つのではない。その場に存在する特大の氷結魔法に特大の火炎魔法をぶつけ反応させようとしているのだ。
一応、原作にも同様の技法は存在している。俗に『置きメドローア』と呼ばれるもので、自分の放った火炎魔法の残滓に全く同出力の氷結魔法を反応させスパークさせるというものだ。
しかし、それはあくまで相手の意表をついて隙を生み出す目的で反応させたのであり、ダメージを期待するものではない。
当然だ、メドローアとは繊細な正負のバランス調整と天才的な才覚により初めて成功する魔法。適当にやればカス子ネキの言うように焼けて凍るか、凍って焼けるか、あるいは反応を制御できず消滅エネルギーに呑まれるかである。
原作での使い手大魔導士マトリフですら、己の放った魔法の消えゆく残滓に反応させるだけ、という最小限度の反応で敵の意表を突く程度に留めている。今回のリンのように、極大の炎と氷により極大の反応を起こし敵を消し飛ばすなど、おおよそ正気の沙汰ではない。
破魔ネキはリュールを呼び戻し、その場にとどまり全力で結界を張る。直後、閃光。
「うわははははははは! やはり害虫は派手に吹き飛ばすに限るな! 見ろ魔王ネキさんにラプンツェルさん! 綺麗な花火ですよ!」
あのクソガキいっぺんぶん殴る。その場にいた巻き込まれ組の者達の思考が、その一瞬完全に一つになったのだという。
どっとはらい。
そんなわけでぼちぼち京都編も締めに入れそうです。多分あと2・3話ぐらい……
□解説
・幼女ネキ
置きメドローア(極大)をやらかしたようじょ。
合体魔法で合体魔法が出来るのかとか言うそう言うのはとりあえず置いといて、やりたいからやったらできた感じ。
思わずフリーザ様の真似するぐらい大喜びでした。
なお全部終わった後皆に怒られた。
・給料の三か月分
探求ネキが後に作ったエンゲージリングのようなもの。だいたい嫁専用特級装備。
今持ってないのはラプンツェルとブラン、セリリあたり。
ブランの場合ブランそのものがノワール専用装備なのでちょっとややこしい。
・魔導具
本作品においてはメモリガジェットの亜種。核(玉部分)と核をはめ込む部分で構成されている。
風神剣・雷神剣も分類上は魔導具にあたる。
・置きメドローア
本来かく乱目的で使ってた技なので今回のようじょの様な使い方をするのはただのアホか自殺志願者なのである。
でも楽しいからやった。