でも1回宇宙関係の話書いときたかったんです……
そして流れるように前後編。
【盛大な】ようじょのおもちゃ箱【金ドブ】Part.19
418:幼女
今日の配信は久しぶりの創造ってあそぼ*1だぞ! みんな見てくれよ!
419:名無しの転生者
あ、幼女ネキだ。そういえばこないだ京都で派手にやったみたいだね。怒られなかった?
420:名無しの転生者
不思議なことに何も壊れなかったんだよな、いやまあ空き家が壊れたりはしたらしいが文化財が壊れたりはしなかったんだっけ?
421:幼女
しなかったし少なくともマルコーニキとか伏見稲荷からのお小言はなかったな
胃痛でそれどころではなかったのかもしれんが。でも救護ネキに救護されたのち精密検査はされた
あの救護癖がなければ性格含めいい女なんだがなあ……*2
422:名無しの転生者
いや幼女ネキは救護ネキじゃなくても心配になるよ?
そもそも高レベル覚醒者とは言え肉体はまだ未成熟*3なんてもんじゃないじゃん、それであのレベルの大立ち回りしてんだもん
精密検査は大丈夫だったの?
423:幼女
その辺は問題なかったそうだぞ。医療班が『あれだけやって全部基準値前後なのおかしくない?』とか言ってたのが印象に残っているな
私の体調が一番最悪だったの覚醒前後ぐらいだっただろうか。あの頃は心身ともに最悪な状態だったからな、トラウマ&栄養失調で
424:名無しの転生者
だからこそ心配になるんだけどね。まあ、そう言う話はよそう
今日は何すんの? また闇鍋?
425:脳缶
今日はロケット作ろうって事になってるよ! 最近宇宙開発がアツいからね!
幼女ネキのお礼行脚とは別件だけど。そっちはそっちでまた後で
426:カス子
確かオービットベースもヘキサゴン*4出来たから外殻制作に入ったんだっけ?
無惨ニキのラピュタ支部みたいにターミナル仕込んでるから転移できるんだっけか
酸素どうなってんだろうなあそこ
427:幼女
あ、その辺は大丈夫だぞ。一応酸素生成プラントがいるから今頑張って酸素作ってる
428:名無しの転生者
……ん? 今なんかおかしくなかった?
酸素生成プラントが「いる」? 「ある」じゃなくて?
429:幼女
いる、で合ってるぞ。前に作ったフラウスキー系統がベースになってる植物系シキガミを作ったからな
大蛇丸ニキにも協力してもらった自信作だぞ!
[画像]
(獅子の鬣のような長い黒髪に髪と同化するほどに生えた髭、鋭い牙を持つ熊のような大男の画像)
430:名無しの転生者
待って?
431:名無しの転生者
ガイバーのワフェルダノス*5じゃねーかよこれ!w
いや確かにあいつも元々植物系のモンスターだったがw
432:大蛇丸
シキガミパーツ『ゾア・クリスタル』内蔵型シキガミ『獣神将』第二号『ワフェルダノス』よ。
通常の人型シキガミに悪魔変身能力を与え、その上でクリスタルを移植したコロンビーヌと違って、【神樹イグドラジル】をベースに作った超巨大植物系シキガミを【変化S】とクリスタルの出力強化で圧縮したタイプのシキガミね
あ、ちなみにゾア・クリスタルっていうのは私の作ったシキガミパーツよ。人造デビルシフター『獣化兵』の統括個体に与えるためのものね
基本的には宝玉型五行炉をベースに小型化したエネルギー炉心で、移植することでMAG出力の増強・獣化兵への絶対命令権などがあるわ
ワフェルダノスはクリスタルで増強した出力で自分の体を変化スキルの応用で圧縮・変形させてあの髭もじゃの姿になってるの
原作と違って植物形態と人間形態は自由に変化可能よ。まあ、植物形態になると物凄く幅とるから人間体を与えてる感じだけど
普段はオービットベースに詰めてて作業の補助や防衛・植物としての特性から太陽光と水で酸素を生み出す役割をになってもらってるわ
433:名無しの転生者
なるほどなぁ……
434:筋仮面
うむ、彼には日頃から世話になっているぞ! ヘキサゴン内部に備えられた酸素カプセルルームで休息することで質の高い休息を得られる!
しかも彼の生み出す酸素には上質なMAGも籠っているからな! トレーニングや作業後の休息には最適なのだ!
435:名無しの転生者
うわでた
436:幼女
ちなみに人間形態だときちんと臣毛*6で戦うぞ! 島1個分の森林をまるっと人型に圧縮したもんだから攻撃力も防御力も中々のものだ。燃費はちょっと悪いがな
437:名無しの転生者
そういえばさ、獣神将って他にも作るん?確か原作だと12人いたよな
438:幼女
うむ、一応能力の分かってる奴らは大体作るつもりだが……ギュオーとかみたいな造反組は作らなくていいかなと思っている
なので12人じゃなくて8人ぐらいになるかな。開発系を担当させるのに次はバルカス*7を作ろうかと思ってるぞ
439:名無しの転生者
まあその辺は好きにしたらいいとは思うがw
でも幼女ネキの事だから女の子系作ると思ってたから意外だわ
440:幼女
一応作ってはいるぞ? 超獣化兵五人衆*8とかブルアカのC&Cが人間体だからな
441:名無しの転生者
ああ、やっぱ作るよな五人衆w
確かにC&Cならちょうど五人いるしな
442:大蛇丸
ネルがゼクトール、アスナがダーゼルブ、カリンがエレゲン、ガスターがアカネ、ザンクルスがトキね
それぞれ【魔神ケプリ】*9、【邪鬼グレンデル】、【邪龍キングー】、【堕天使ムールムール】、【鬼女ターラカ】よ
外見は五人衆そのものだし結構弄ってるからアナライズするとそう出るぐらいでしかないけど
私性欲とかはあんまりないんだけど、やっぱり女の子って作ってて楽しいわよね、ゴツいのよりは可愛いの作ってる方が楽しいわ
コロンビーヌには『お父様ってこういうのが好きなの?』とか言われるけれど、やきもちかしら
443:名無しの転生者
すっかりパパさんになっとる……*10
444:幼女
あいつらはシキガミ勢の上位個体として百鬼夜行に組み込んでいるぞ
性格も大体あいつらなので、アカネには気を付けないといかんな、爆破されても困る
ちなみにたまにゼクトール(ネル)にどつかれるザンクルス(トキ)というトンチキなものも見れたりする
445:名無しの転生者
草
446:名無しの転生者
そういえば、ロケット作るんだろ? 何作んの? 普通のロケット? それともなんかの再現?
447:幼女
何作ろうな? 全く決めてないぞ!
448:名無しの転生者
おいw
449:名無しの転生者
今日配信なのになんで作るもの決めてねえんだよw
450:脳缶
事前に案だけ出して配信する時にくじ引きで決めよう! って事にはなってるんだけどね
案の中だと大蛇丸ニキ発案の遺跡宇宙船*11とかあるよ
451:幼女
私らのは秘密だぞ! ばらしても面白くないからな!
あ、そうだ。ブルアカつながりでこんなん作ったぞ
[画像]
(アザラシに『ブルーアーカイブ』の『小塗マキ』の髪型をしたようななんか)
452:名無しの転生者
謎マキじゃねーか!
453:名無しの転生者
これをブルアカと言っていいのか? いや一応公式でビジュアルの出ているキャラだが*12
いやキャラって言うかただの落書きだけど!
454:幼女
一応防衛用シキガミだぞこいつ。挙動としては大体SCP-173*13
455:名無しの転生者
あのさあ……w
456:名無しの転生者
幼女ネキ本当に面白全部でモノ作るのやめよう?
457:幼女
だって真面目な理由でモノ作るのは他の皆がやってるし、じゃあ私は別に趣味でもの作ってもいいよなって
あ、でもたまに真面目な理由で作ったりもするんだぞ! こないだヤヒロ*14のサポート用に水中用シキガミ作ったからな
ナマズオもいるがあいつら戦闘力低いし*15
458:名無しの転生者
ほう? 今度こそブレワイのゾーラ族作ったん?
459:幼女
人魚という意味合いでは近いが
[画像]
(下半身が魚になった犬張子のようななんかと下半身が魚になったぬいぐるみみたいななんか)
460:名無しの転生者
かすりもしてねえ!!!!!!!!!!!!!
461:名無しの転生者
ちいかわのセイレーンと人魚*16じゃねえか!w
いやうさぎとか島二郎いるしいつかやると思ってたが
462:脳缶
セリリさんがこれ見て『まあ一応目的があって作られたんならいいか……』とか半ば諦めてたの趣深いよね
463:カス子
当のヤヒロは『なるほど、腕があると道具も使いこなせる、便利ですね』とか普通に受け入れてんだよね
まあ氷精族とか既にいるしサメ的にはその辺りの形状は気にならんのかも
464:名無しの転生者
まあトンチキ共を押し付けられてるカヤノヒメちゃんよりはマシじゃねえかな……
465:幼女
あいつもまあまあ強くなってるのに小市民メンタルが抜けんからなあ、一応魚沼のキクリヒメの分霊だからポテンシャルは相当あるんだぞ?
この間も手伝いを投入したら白目剥いててな
[画像]
(農道をカラフルなさすまたをもって群れを成す『さるぼぼ』のような何かと、それを見て満足そうに笑うようじょと白目を剥いて泡を吹くカヤノヒメ)
466:名無しの転生者
今度はモブかわ*17か……いやまあトンチキ度で言うとだいぶ下がるが
467:名無しの転生者
幼女ネキ、カヤノヒメの事をもうちょっと労わってやりな?
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「と、いう訳で! 出来たよテッカグヤ!」
少し後。宮城県沖にリンが作り出した『
あの後配信を始め、『どんなロケットを作るか』というくじを引いた結果、ゲーム『ポケットモンスター』の『テッカグヤ』に決定。
その独特の外見から人気の高いポケモンであるのだが、ここで動画の視聴者はあることに気付く。
テッカグヤ、うちあげポケモン。その大きさはポケモンでも最大級の9.2mに達し、つまりちょっとしたロボット並みに巨大なのだ。
自然、必要とする素材も膨大な量に達し、一般的な黒札ならちょっと躊躇するような量、そして相応の質もまた必要とされ、つまりバカ高い建造費がかかる。
――――――しかし。
「脳缶ニキ、カス子ネキ、そっちはどうだ? 素材になる金属樹、必要量+α、全部揃ったぞ」
「こっちもOK! 【カグヤひめ】の悪魔カード、スキル調整含めて完了だよ」
「発射系統の制御術式もオッケー、いつでも制作に移れるぜぃ」
ここにいるのは『被害が大きい方の三馬鹿』と悪名高いリン・カス子ネキ・脳缶ニキ。
高レベル覚醒者である3人は、そのレベルに比例して稼ぎだせるマッカの量、そして採ってこれる素材の量も膨大である。
そして一般的な黒札なら様々な問題から躊躇する巨大シキガミの建造だが、この3人にとってすれば『ちょっと頑張ればどうにかなる問題』である。
この馬鹿野郎共の手を止める問題など、最初からありはしなかったのだ。
製作工程としては物質化させたMAGを肉、合金樹を外殻としてボディを構築し、そこに術式やコアを埋め込むというリン制作の簡易シキガミとほぼ同等の工程。
この際肉体そのものに【グライ】【変化】、そして宝玉型五行炉を埋め込んでおく。
原作においてテッカグヤは打ち上げのためのエネルギーを地面を介して周囲から吸い取ってため込むが、そんなことを現実でやっていては地脈が持たないし環境に悪影響がある。*19
その為五行炉を埋め込むことでその辺りを改善し、打ち上げの際は外部からMAGを供給することで問題の解決とした。
またそもそもが巨大なので置き場所にも困る、と考え、アニメ版においての描写からタケノコサイズの小型ボディへの変身機能、そして軽量化機能を付加している。
ロケット部分はイカルガと同様のアギ・ザン複合型のマギジェットスラスタ方式。
テッカグヤは本体と左右の腕が独立しているが、霊糸や術式制御で霊的に繋げ、本体でメインの推進、左右の腕を補助の推進装置とした。
物理的に繋がっているわけではないので姿勢制御用としても高い能力を発揮し、戦闘時はミサイルの様に射出することも可能。ある程度の自己防衛能力も持っている。
と、とんとん拍子に完成までもっていったのだが、視聴者のふとした質問に対する返答で画面の向こう側は凍り付く。
「……どうしような? いやロケット作った以上打ち上げるが」
「一応音とか衝撃とか光とかは隠せるから打ち上げそのものは出来るけどね」
「作りたいから作っただけで特に目的とか考えてなかったねえ」
「「「なんも言えねえ」」」
ごもっともなお言葉である。
ともあれ、打ち上げ観測の為にオービットベース(ヘキサゴン)と連携を取ったり、観測補助のために孔雀明王を呼び寄せた結果*21リンが鼻タバスコの刑に処されたりもしたが、発射準備そのものはつつがなく進んで行った。
『マスター、テッカグヤへのMAG充填完了。いつでも出せます』
「うむ、ご苦労。テッカグヤ、大事無いな?」
『かがよふ』
「そうか。ならばよし。アイリス! 撮影用ドローンの配置は?」
『完了済みです』
「ノワール! セリリの捕縛は?」
「あんた後で覚えてなさいよ!?」「すいませんセリリさん今だけ! 今だけ抑えてください!」*22
等という一幕がありつつも、粛々と進行していく発射シークエンス。
多方向からテッカグヤを映した映像が流れる中、カウントダウンが始まり……そして。
「テッカグヤ、発進を許可する! 目標、地球衛星軌道、ガイア連合ラピュタ支部!」
『よふよふ』
気の抜ける声と共にロケットが点火。爆炎と煙と爆音を撒き散らし、テッカグヤは上昇していく。
そしてそれを見ていたリンであったが、ふと何かを思いついたようににやりと笑うと、腰に下げている
「さて、きちんと最後まで見届けねばなるまいな!」
『あのマスター、何を?』
嫌な予感がしつつもキャナルがそう問えば、リンは当然だ、と言わんばかりのドヤ顔で言い放つ。
「当然、追いかけるぞ! ではお前らはおっつけついてこい! カス子ネキ、脳缶ニキ、とりあえず私が見えなくなったら配信止めて構わんぞ!」
そう言い、リンは背中のX字のスラスターから炎を噴き出す。ヴェールの『ファントム』同様の加速術式、『
ヴェールのものとの違いはデモニカの方で制御しておらず、発動・維持・制御のすべてがリンの手動である点。
あっという間に空の彼方に消えたリンであったが、直後地面が振動、崩壊を始める。リンによって維持されていた『
『皆さん! 孔雀明王に乗り移ってください! 格納庫に帰還した後ターミナルでラピュタ支部へ移動しましょう!
……あと無惨ニキさんに今からマスターが行くって伝えておかないと……ミサイルと間違えられて撃墜されたら大変ですし』
孔雀明王に移動し始めた面々は、そんなキャナルの呟きを全力で聞かないふりをしたのだという。
「おお……地球は青かったと言うが、本当だな。大丈夫かテッカグヤ? やはり重力を振り切るには相応のMAGを消費するようだが」
『かがよふ』
「そうかそうか。ちょっと疲れた程度ならまたできそうだな。後で大気圏突入試験もするから熱いのは我慢しろ……ぬ?」
宇宙。テッカグヤとこれからの事について話し合っていると、そこに影が差す。
見れば、そこには円盤状のメカに搭乗した10mほどのコミカルなデザインのロボット。その形状は京都沖海戦で活躍した勇者ロボ、『マイク・サウンダース13世』であったが、マイクであれば赤い部分が水色という点で違う。
彼こそはマイクの同型機、マイクこと『サーティンス』を含めて13機存在する『サウンダースシリーズ』の1機であった。*23
『ヘイ! 話は聞いてるもんね! 打ち上げ成功おめでとう! ラピュタ支部までエスコートするよ!
「イレブンスか。頼むぞ。テッカグヤ、縮小化試験だ。小さくなれ」
『かがよふ』
『あとセリリさんがバチバチにキレてたから腹は括っておくべきだと思うもんね……』*24
その事について、リンは全力で聞かないふりをしていた。
(やっべえ……)
ラピュタ支部のとある廊下。そこでは学生服を着て、緑色の髪に人のよさそうな笑顔を浮かべた少女と、強い意思を秘めた目の黒髪長髪の少女、そして黒髪の少女に連れられた白髪の少女が仲良く話をしていた。
そして、その様子を冷や汗を垂らしながらも陰から伺う、緑髪の少女と似たような制服を着た少女。『青資秘密学園ラピュタ分校』の生徒であった。*25
元々は異世界『キヴォトス』に存在したガイア連合同様の転生者の集まった学園『青資秘密学園』の次元物理学研究部であったが、様々な偶然により『こちら側』の世界へと転移。そこからまた色々あって帰還がかなうことなく、『青資秘密学園ラピュタ分校』として活動する事となった。
ゲーム『ブルーアーカイブ』を下地とする異世界『キヴォトス』は、ゲームにおいては非常に綱渡りな流れで終末シナリオを回避している。
そしてそれは様々なゲーム『女神転生シリーズ』の要素がこちゃまぜに絡まり合ったこの世界も同様であり、双方の終末案件がひと段落するまではその出自を伏せられている。
対外的には『無惨ニキが保護した少女たち』として扱われており、ガイア連合としては金札を与えられそこそこの厚遇を受けていた。
しかし、その中にただ一人の例外がいた。それが件の緑髪の少女である。
梔子ユメ。
彼女はキヴォトスからの来訪者であるが、青資秘密学園、略称青学の者達とは別のキヴォトスから来ている。
恐らくは転生者の介在しないゲーム本編に限りなく近いキヴォトスからだと思われるが、そう、彼女はこちらの世界にいる日向やシスター桜子のような『そっくりさん』ではなく、れっきとした『原作キャラ』なのである。
現在は一応青学ラピュタ分校の生徒として鍛錬に励んでおり、いずれ機会を見てキヴォトスへと帰還することになっていた。
しかし、今彼女が話している相手が問題だった。どちらも黒札なのである。
彼女たちは無惨ニキから、この支部に来そうな要注意人物の一覧を渡されている。要注意人物とは言え無惨ニキのお膝元である、悪人の類はほぼ来ないが、それでも注意しておく人物はいる事はいる。
例を上げれば先生ネキ。彼女は美少女を見ると顔面が大崩壊する悪癖があり、それを見れば普通の人間ならトラウマになったりすること請け合い。もっとも自分の嫁シキガミ以外に手を出すことはほとんどなく、キャラ付けのためか実際に出してもフリだけか、出した所でかわされるような相手を選んでやっている。
また美少女を観察するという点は譲らないが、言って置けば気配を消して近くで観賞したり要注意人物の中では比較的無害である。そこにいると気付かなければ。
そして目の前にいる少女こそその中でも何をしでかしても不思議ではない、という意味で最も注意しなければならない黒札、「幼女ネキ」である。
共にいる白髪の少女は幼女ネキの親友である「セツナ」であろうが、彼女に関しては無害だし、何より彼女が側にいるなら幼女ネキも無茶なことはしないだろうと一覧の補足事項にあった。
だが幼女ネキは違う。曲がったことを嫌い、怠惰を嫌い、理由があれば拳を振り上げる事にいささかの躊躇もない。
その上でフットワークも軽くて交友関係も広く、身内にちょっかいを出した(一応)同盟勢力相手に相手が謝罪してくるまで襲撃をかけ続けたという実例もあるのだという。
(ど、どうすんだよこれ……特級の厄ネタとユメパイが和やかに会話している……)
現状は幼女ネキの所有する様々な原作再現アイテムを自慢し、それにユメがすごいねと褒め、そうだろうそうだろうと幼女ネキが胸を張り、セツナがちょっと申し訳なさそうにしている。
ひとまずエマージェンシーを無惨ニキへと送りながらも必死に気配を殺す生徒。
無惨ニキからは、『彼女に青学の行動が漏れる事は絶対に避けろ』と言われている。それは何故か。それは青学が『原作ルート』を極力進ませようとしているからだ。
もっとも、既に原作からは離れつつある、と生徒は思っているが。
例えば、介入した結果想定以上に勢力を増したアビドス学園を原作に近い廃校寸前まで追い込んだり、原作にない大企業を作った結果、ヴィラン企業カイザーグループが思いのほか勢いを減じたり。
この後はどうなるか分からないが、原作展開だけ見てもキーキャラクターが精神的に追い込まれてしまう展開が目白押しなのだ。
そしてそうなるように誘導する青学の行動を知って、幼女ネキはどうするか。そう、カチコミである。
そう血生臭い事にはならない(かもしれない)しきちんと理由を説明すれば理解はしてくれる(はずだ)。しかし決して納得はしない。いつか何かやらかす。そう無惨ニキは評していた。*26
幼女ネキ自身は義理人情に篤いヤクザの親玉のような人物であり、無惨ニキには師匠兼友人のような、敬意すら抱いているほどに好意的だ。
だがだからと言って青学の行いを幼女ネキが許すことはない。綱渡りな展開を維持するためにそうすること自体には理解を示すだろう。だが、そのために原作キャラが酷い目に合う事を許容もしないだろう。
ましてや結果的にそうなるだけなら仕方ないにせよ、そうなるように誘導し、そうなる事を看過するのならば、それは人を人と思わぬ外道の所業である。そう幼女ネキは断ずるだろう、とも言っていた。
『運命とか歴史の修正力とか、オカルトの世界の人間だから肯定はするけど……君たちの世界が『ブルアカのキヴォトスに限りなく近い異世界』であれ、ゲーム『ブルーアーカイブ』のキヴォトスそのものじゃないだろう?
原作ルートに寄せるために原作キャラや、その他無数のの人間に理不尽を強いた青学を、幼女ネキは許容しないだろうね』
そりゃそうだよね、と生徒は思う。でもそうすることが学校としての方針なので下っ端としては従うしかないのだ。例えなんかあったとしても全裸で土下座したら許してくれるだろうか。
そう思っていると、肩をポンポンと叩かれる。びくりと肩を跳ね上がらせ振り返れば……
「…………ヒュッ」
「――――――」
「じょうじょう」
「ンナナ」
目の前には3つの顔。白いきぐるみに赤いお団子髪のカツラを乗せたような、2mほどの何か、こげ茶色で猿顔のオッサンをデフォルメしたような小さな何か。兎のぬいぐるみのような何か。
「――――――」
「ちょ、ま」
スッ、と、流れるように白いきぐるみ?が生徒の顔に手を掛ける。力のかかる方向から察するに、首をへし折ろうとしている。
デフォルメされた猿顔のオッサンが拳を振りかぶる。兎のぬいぐるみが『所属と目的』と書かれたフリップを見せつけて来た。
「オア―――――――ッ!?」」
過去イチの絶叫だったという。
なお。
その絶叫を聞きつけたリンとセツナ、そしてユメによってその生徒は仲間だ、として開放され、監視していた理由が『人畜無害な友人が要注意人物と会話してたから警戒してた』という事でリンも納得。
合流後セツナを伴って大脱走したリンの捜索のために放たれていた謎マキ、てらほくん、ボンプも平身低頭して謝罪をしてその場は何とか収まった。
しかし、歓談の結果リンとユメが仲良くなり、ちょいちょいラピュタ支部に核爆弾ようじょが来襲する可能性が増えたという結果に、関係者はあらぬ方を見たのだという。
どっとはらい。
そんなわけで135話でした。宇宙編というか異世界編というか。ユメパイとか青学関係とかに関わってみたかったので……
まあようじょが青学の所業を知ると確実にキレるので伏せられてますが。
□解説
・ようじょ
その場のノリでロケット作って打ち上げた馬鹿1号。生身で大気圏離脱できることが判明した。
青学に関しては本当にキレかねないのでようじょ以外には箝口令が敷かれている。
(アイリスとかキャナルはなんかあるな、と察してはいるが無惨ニキが明かさないのならばようじょ(ないし周囲)のためだろうと聞かないでいる)
・カス子ネキ、脳缶ニキ
例によって馬鹿をやった馬鹿2号と3号。
本当にロケットを作った理由は何か作りたかったからとかその辺。
あと半分ぐらいはようじょが暴走しすぎないように制御しようとはしてた。(出来ていたかはさておく
・ワフェルダノス
獣神将第2号。ようじょの趣味。オービットベース支部酸素生成担当。
これから開発される獣神将は人間タイプシキガミになるんでそう言う意味でも唯一無二。
彼の作る酸素を使った酸素カプセルは筋肉共に大好評。結果ジム化が加速しようじょは微妙な顔をした。
・C&C
超獣化兵五人衆の人間体として用意された連中。概ね原作ママの性格なので、ガイバー本編の五人衆とは別人。
人間体でも百鬼夜行上位陣ぐらいには強い。
・新作簡易シキガミ共
セイレーン&人魚は水中の戦闘用シキガミとして製作。呪歌で海藻を操ったりバフを掛けたりしつつ肉弾戦で戦う。人魚は戦闘力は低いが、セイレーンと連携して呪歌の効果を増強する役目。普通に陸上でも活動可能。
セイレーンがレベル30、人魚がレベル15ぐらい。
謎マキは防衛用という体でのようじょの趣味。レベルは20ぐらい。
誰にも見られていない状態に限り【縮地】*1で距離を詰め、侵入者を始末する、という行動パターン。喋らないけど普通に人語は理解する。
・テッカグヤ
ロケット作ろう! でくじ引きで決まった奴。
大体文中で語っている通りの性能で、後に腹の部分に【壺中天】を応用した物資を搭載できるコンテナ的な部分が追加された。
・ユメパイ
本物のキヴォトスから来た本物のユメパイ。小さな女の子がお友達とお散歩してたから声をかけて仲良くなった。まあその女の子ガイア連合でもド級の核弾頭なんですけどね。
ようじょ的にもかなり好印象。折に触れ来訪し遊んだり話したりする。
なおようじょはこのユメパイが本物のユメパイだという事を知らない。
・青学生徒
ド級の核弾頭とユメパイが仲良くお話してる所に居合わせてしまった不幸な青学生。
本名斑鳩カギリ、元ミレニアムスパイ。人間関係で依存されたりねっとりした感情を向けられたりして強●未遂、監禁未遂の末対人恐怖症を患い青学に逃げ帰った。
その後大分マシになった後次元物理学研究部に所属、色々あってこっちの世界に来た。
青学キヴォトスに帰る気は実はあんまりなく、根本的にミレニアム通り越してキヴォトスに居たくない、という感情が強くなった結果もしかしたらキヴォトスの外に行けるかも、と部に所属していた。
驚くと絶叫する癖があり、その声が独特。『首を絞められた雄鶏』『びっくりチキン』などと呼ばれている。
身長151cm、青髪のメカクレロングポニー、貧乳。
武器種:HG(トンプソン・コンテンダー)
役割:STRIKER
ポジション:MIDDLE
クラス:アタッカー
EXスキル:所持しているバンガードフェニックス(ビーダマン)の締め撃ち
なおこの設定は執筆後仕事中に生えて来た設定なので活かされることがあるかは不明。
※大分前に貰ってたFAを上げ忘れていたので今上げます! マカーブルさんもうしわけねえ!
マスツーリングの時のバイカーようじょだそうです。
【挿絵表示】
【挿絵表示】