【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策   作:タマヤ与太郎

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最近キョウジさんがアツい気がするので後で書こうと思ってたらレイさんや黒焦げさん、マカーブルさんから話を振られたらちょっと優先するしかねえよなあ! と書いてました。
本来書いてた話は次回。

キョウジさんのあれこれの件なので終末後あたりの話です。


転生ようじょ、もうちょっと未来。

【終末後の】地方防衛スレ(宮城) そのxxx【あとしまつ】

 

 

 

155:幼女

 

さて、今日はキョウジのおっさん*1が来るんだが

 

 

156:名無しの転生者

 

え、根願寺の? 何しにくんの?

 

 

157:レン子

 

それが……仔細は伏せるけど、帝都から京都に避難なされたやんごとなき方のご家族をお守りするために援助が欲しいとかで*2

幼女ちゃんって一応当代のライドウじゃない? 事実上のだけど*3

だからその辺りしっかり認定だすから……というお話らしいわよ*4

 

 

158:幼女

 

別にライドウの認可なんぞ要らんのだがな、*5オッサンは悪路王異界発見の立役者でもあるし、すげー頑張ってるから面会を受けた

 

 

159:名無しの転生者

 

そういえば悪路王異界、キョウジさんが資料漁ってたら焚書免れてた資料を奇跡的に見つけたって話だったよな

ある意味で幼女ネキがライドウになった要因と言えばそうなのか

どっちみち悪路王関連異界は全部潰すわー、みたいな話だったから遅かれ早かれかもだが

 

 

160:リンク

 

一応多発してた異界の根っこを発見できて迅速にそこに注力できたって話だから、遅いとあそこからあふれ出てた可能性もなくはないからな

そう言う意味でも最悪の事態を未然に防いだともいえる

 

 

161:レン子

 

田舎ニキの所の静さんとか、人魚ネキの所からの紹介状みたいなのもあるから無碍にもしづらくて

でもまあ、ピンポイントで静さんとか人魚ネキにその辺頼みに来た*6というのは慧眼よね

それに私も一族も根願寺にはいまさら何よ、って話なんだけど、キョウジさんだったら……って声は割と多いのよ?

 

 

162:幼女

 

第一京都っていうとコマ姉の実家あるし、倉橋のじっさまの事も気になるし、わざ鮨もあるからな

一応気に掛ける理由はある。今回はその辺も含めて、援助はするがその分そっちの方も頼むぞ、と伝える感じになるだろうかな

 

 

163:名無しの転生者

 

あーそうか。駒姫ちゃんちとか秋本さんがいるもんな京都。それに幼女ネキ自体は京都の血筋だし

そういえば壬生の人達的には根願寺はどうよ?

 

 

164:幼女

 

『帝都以外に手を出す余力が無かったのは理解するがお前らがきちんとしてくれてたら日本中逃げ回らなくて済んだし、何より跡取り娘*7が死ぬところだったんだが?』

だそうだ

 

 

165:名無しの転生者

 

それはそう

 

 

166:名無しの転生者

 

名家が悉く根切り撫で斬りになってる中被害を受けつつも一定の実力を持った勢力を残した人たちのお言葉は重いなあ……

 

 

167:幼女

 

ぶっちゃけ曾婆さんは生きてたし、護るべき本尊であるヤトノカミ*8もとっくに死んでたからな、当時の里を捨てるのにためらいはなかったらしいぞ

まあその代わり新しく曾婆さんとか私から採取したMAGを媒介に召喚したヤトノカミを素材にしてシキガミ作って渡したがな

 

 

168:名無しの転生者

 

あー、ご本尊封印とかされるのがキツいもんな

シキガミってどんなんにしたん? たしかあのヤトノカミ、死亡告知とかって極悪スキルあったよな

 

 

169:名無しの転生者

 

見るからにヤバそうだけどどんなん?

 

 

170:幼女

 

相手のMAGを強制的に絞り出してぶち殺すスキルだな

作中の描写を見るにBOSS属性にも通用する。まあ通用するだけで倒せはせなんだけど、あれは相手が曾爺さんだったからなぁ

一応婆さんも私も使える。そんなスキル使うよりぶん殴った方が早いんだがな、私の場合

 

 

171:名無しの転生者

 

そういえば幼女ネキってその時殺し合ってた倉橋黄幡と壬生の綾女さんが曽祖父母なんだよな……

その上で黒札だし、母親は仙女だし、マジでサラブレッドのハイブリッドなんよな

 

 

172:幼女

 

厳密に言うと祖父の父親が倉橋黄幡、祖母の母親が曾婆さんなので親父の父方と母方という感じになるんだがな

私が術式方面の才能あるの本霊由来じゃなくて血筋由来らしい

それはさておきシキガミのヤトノカミだが

 

[画像]

(フード付きのローブを着た長い黒髪の少女)

 

 

173:名無しの転生者

 

お、可愛い。目が金色で瞳孔が縦長だから猫っぽいけどヤトノカミだし蛇ってことかな?

 

 

174:名無しの転生者

 

式姫の騰蛇*9じゃん。そういえば幼女ネキ、綾女さんに式姫の小烏丸になる刀あげたんだっけ

 

 

175:幼女

 

前世では式姫転遊記の後の新作が出る前に死んだから……

なんかカクリヨ・トーキョーなる新作が出るはずだったが製作休止していると最近の記憶がある奴から聞いた

今度時間を見て童子切安綱と三日月宗近に籠ったMAGを採取して来ようと思う。国立博物館の収蔵品で避難できたものの中に天下五剣もあるそうだしな

童子切と三日月*10がな……好きでな……!

 

 

176:名無しの転生者

 

お前国宝を趣味のために触ろうとするんじゃないよw

……ただ実のところ許可が出そうなのが恐ろしいんだよな、MAG採取だけなら別に傷付けるわけでもないし

 

 

177:カジオー

 

あ、幼女ネキ、そん時はあたしも呼んでね。鍛冶屋として国宝に触れる機会があるなら触れてみたい!

 

 

178:リンク

 

同じく

 

 

179:名無しの転生者

 

あ、鍛冶屋組が反応を示してるw

まあこいつらならようじょも暴走はせんやろ

 

 

180:幼女

 

所で話を戻すが

一応向こうの言いたい事は分かってはいるが、こちらとしては私が京都に行く選択肢はないんだよな、申し訳ないが

 

 

181:名無しの転生者

 

それはそうよね

幼女ネキ自体宮城の幹部だし

 

 

182:幼女

 

京都に縁こそあるが、宮城もまた私の故郷だからな。オッサンの気持ちも分かるし藁にも縋る気持ちなのだろうが……

あの人が育ち、暮らした、そして私を救い上げてくれたレン子ニキ達の暮らすこの宮城の地を守りたいという気持ちの方が大きい

 

 

183:リンク

 

幼女ネキ、不意にそう言う事は言うな

 

 

184:幼女

 

え? なんで? 事実だろ

 

 

185:名無しの転生者

 

えっとね幼女ネキ、俺レン子ニキんとこで事務員してるニキなんだけどね

今真横で一緒に事務仕事してたレン子ニキが感極まって椅子から崩れ落ちたんよ

多分この感じだと3時間は復帰できない奴

 

 

186:名無しの転生者

 

オッス俺事務員ニキ二号! 真横で崩れ落ちるレン子ニキ見て爆笑しちゃったよね

まあそれはそれとしてレン子ニキ、胃痛の種な暴れん坊の義妹に殊勝な事言われたからって気持ちは分かるがさっさと復帰しろ

決裁書類まだ残ってんだぞテメェーッ!*11

 

 

187:リンク

 

……こうなるからな。兄貴の方はまあ癒理*12を派遣しておけば再起動(腹パン)してくれるだろう

 

 

188:名無しの転生者

 

草

 

 

189:事務員1号

 

というわけでユリちゃん呼んで再起動してもらったよ

一応レン子ニキの方がレベル高いから一発で再起動しなくて俺達が立たせてから鉄山靠までやることになりました

 

 

190:事務員2号

 

こんだけやられてもちょっとふらつく程度で大したダメージねえの流石にレベル60後半って感じやね

ちなみに1号はレベル14、俺レベル32、ユリちゃんが確か29ぐらいだったかな

一応ユリちゃん回復系の魔法の使い手なんだけど、戦闘スタイルがどう見てもガチの中国拳法使いなんよね

ちなみに俺達の勤務する仙台出張所の医務室勤務なんだけど、治療スタイルが大体救護ネキで笑うんだよね

 

 

191:幼女

 

ユリ姉と救護ネキは同列に並べたらいかんだろ、ユリ姉は救護する前にワンクッションあるし話も聞くからな

まあ、ぐだぐだ要救護者がごたく並べてると強めに救護することは割とあるが

というか割と徹夜することも多いレン子ニキを強めに救護してることは数多い

……どんぐりの背比べかな? でもユリ姉の方が優しいとは思う。救護ネキも救護してないとまあまあ優しいが

……まあいいかぁ! よろしくなぁ!

 

 

192:名無しの転生者

 

あ、考えるのを辞めた

 

 

193:レン子

 

一応救護ネキよりはまあ……話は聞いてくれるけど……って感じかしら

普段はちょっとお小言が多いぐらいでいい子なのよ? 根がまじめなの

 

 

194:名無しの転生者

 

まあ幼女ネキからユリちゃんの悪い話聞いたことねえもんな

 

 

195:幼女

 

義理の姉だぞ、悪く言うわけないだろ

ユリ姉は説教臭い所あるしキリ姉*13はやれ最低限の肌ケアしろだのもっと着飾れだのうるさいが、私を想って言ってくれていることは分かる

レン子ニキだって黒髪フェチのオカマだが、普通に良い兄ちゃんだしな。というかオカマなのにも理由はあるんだぞ一応

本人に口止めされてるから言わんが

 

 

196:名無しの転生者

 

あるの理由!?

 

 

197:名無しの転生者

 

只の趣味じゃなかったんだ……

 

 

198:名無しの転生者

 

というか感性的にはマトモ寄りの血縁連中が何も言わんものな、言われてみれば何かあるのは自明か

 

 

199:レン子

 

あなた達ねえ……

ああ、幼女ちゃん? 今避難した東京国立博物館の上の方の方から連絡が来たんだけど、壊したり汚したりするんじゃなければMAG採取して良いそうよ

根願寺というか、キョウジさんからオカルト関係知ってる上の方の人に口添えしてもらってたそうじゃない?

ここ一週間ぐらいならいつでもいいそうだけど、行くんなら失礼のないようにね?

 

 

200:幼女

 

やっほう! 今行く! レン子ニキ先方に今すぐ行くと返答をしておいてくれ!

今日は忙しくなるぞー! 続け者共!

 

 

201:リンク

 

応!

 

 

202:カジオー

 

合点承知!

 

 

203:海魔

 

あ、じゃあ私達も行きたいです。幼女ネキの所集合で良いです?

 

 

204:虚空

 

刀鍛冶って訳じゃないけど、製作系黒札としては逃せない機会ですよね

 

 

205:名無しの転生者

 

……何か飛び出してっちゃったけど、キョウジさん来るの今日だよね? 大丈夫?

 

 

204:名無しの転生者

 

まあ大丈夫だろ……多分きっと恐らくメイビー

 

 

 

 

 

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「いやぁ申し訳ない! 念願だったMAG採取が可能だと言われたからつい飛び出してしまった」*14

 

「いやまあ……私も黒札殿に誘われたからとは言え酒盛りに興じてしまったことは事実ですし……」*15

 

「黒死ネキには後でめんどくさいのをけしかけとくから*16安心してくれ。あいつ基本が無敵の人だからなぁ」

 

暫く後。リンのお膝元、〇〇町、第二出張所。そこの来客などを迎える応接間では、申し訳なさそうに笑うリンと、沈痛な面持ちの厳つい大男が向かい合っていた。

彼の名は葛葉キョウジ。根願寺所属の覚醒者であり、様々な相手から認められているとはいえあくまで事実上『葛葉ライドウ』を襲名しているリンとは違い、葛葉四天王ではないにせよ、正当にそれに次ぐ『葛葉キョウジ』を襲名している人物だった。

レベル限界が絶望的に低いという所を除けばかなりの好人物であり、宮城屈指の大異界、悪路王異界は彼が焚書を免れた資料を奇跡的に見つけた事で最悪の事態を防いだ、紛れもない功労者。

それもあり、基本的に地方名家から恨まれている根願寺の中では例外的に宮城での印象は(彼個人に限り)とても良い。

 

閑話休題(それはそれとして)。

 

唐突に東京にスッ飛んでいったためやっぱり会談に間に合わなかったリンであったが、リンの不在中、場を黒死ネキが持たせてくれたのでとりあえずトントンという事で収まる。

それはそれとして人んちに忍び込んで呑んでんじゃねえ! とは思ったのでリンは黒死ネキに喧嘩にならないレベルの平和的な嫌がらせをすべく脳内で苦手そうな相手のリストアップを始めた。

 

「……で、だ。本題に入ろう。まず結論だが……私が葛葉ライドウとして京都に行く、というのは無理だ。申し訳ないが」

 

キョウジが質問する前からまずバッサリと切り捨てるリン。しかしそこに嫌悪や侮蔑の感情はなく、ただ純粋に申し訳ない、という思いがあった。

 

「……理由を聞かせてもらっても?」

 

「まず第一に、私はあくまで『宮城支部の幹部』に過ぎん。京都に行ったとてそれは変わらんし……何より、魔王ネキやらマルコーニキやらが嫌がるだろう。*17

 特にマルコーニキには結果的にとは言え常日頃から面倒をかけているからな……」*18

 

「……なるほど」

 

事実である。京都、特に京都市方面はアーッニキ率いる華門出張所の管轄であり、リン自身縁はあるとはいえ自分の管轄ではない場所で活動するのは(主にマルコーニキと伏見稲荷の胃袋が爆散するので)避けたい。

とは言え京都には自分の親族もおり、贔屓の店もあるので気に掛ける理由はあると言えばあるのだが。

 

「そして第二に、私は相手が誰であれ忖度をしない。たとえどれほどやんごとなき血筋だとは言え、諫言すべきと思えばするし、話して治らないなら叩く。*19

 流石にそんな血筋の方々はやらんだろうが、それ以外の連中に舐められたなら実力を見せつけることに躊躇はない。そう言う意味でも私は不適格と言えるだろう」

 

「まあ、そうですな……」

 

これもまた事実である。そもそも相手がどんな血筋だとは言え、今この世界、特に日本を守っているのはガイア連合。

護られている身で無体を働くならば、リンは躊躇なく手を上げるだろう。無論警告をしてからだろうが。

流石にやんごとなき相手(やその侍従の者達)に対し暴力を振るう事をしない程度の良識はあったのだ。

 

「そして第3、これが最も大きい理由だ。私が京都の陰陽師の血筋であるという事は知っての事と思うが、この宮城の地も私にとっては紛れもない故郷。

 そこを離れる選択肢などありえない。この地は私の義兄ともいえるレン子ニキの故郷であり、そんな彼の守る地だ。

 この地には友もいる、仲間もいる。何より、私の愛する嫁である文もまたこの宮城が故郷。それに……」

 

「……それに?」

 

「私がレン子ニキに助け出される前、産まれたばかりの私は苦渋の決断だったとはいえ両親に捨てられる形で逃がされた。

 そんな私を拾ってくれ、余裕などないはずなのに惜しみなく愛情を注ぎ、己の命尽きるまで、いや命尽きても育ててくれた私の養父。

 彼が産まれ、育ち、愛したこの地を、私は見捨てるわけにはいかない。見捨ててはいけない。

 それは、私の命よりも、誇りよりも優先せねばならない事なのだ」

 

「それならば、致し方ありますまい」

 

そう言うキョウジの表情は、意外なほど穏やかだった。やんごとなき方を守るための戦力が欲しいというのも事実。

事実上とは言えかの『葛葉ライドウ』を襲名しているリンが守りに加わってくれれば、とは思ったのも事実。

しかし実際の所こちらから彼女に差し出せるものなど有名無実な『葛葉ライドウの認可』程度であるし、今聞いた事情を知ってなお頼み込めるほど厚顔無恥でもない。

年端も行かぬ少女を家族から、家族が愛した土地から引き離す。そんな事を平然とできる程に自分は外道ではない。

ならばこれ以上の問答は無用、と立ち上がろうとするが、リンはそれを制し、着席を勧める。

 

「とはいえ、手ぶらで帰らせても立つ瀬があるまい。私が行くという話こそ無理ではあるが、こちらからの援助はさせてもらおう。

 銃器はキノネキが援助していると聞いている。私からはガイア刀を送ろう。100本ぐらいで足りるか? いや戦闘での破損も考えると200ぐらいあってもいいか」

 

「待って?」

 

なんか空気変わってきたな? キョウジはそう思った。そして思い出した。この幼女、暴風神に例えられる生き物なのである。そして黒札でもある。

つまりそれが何を意味するか。基本的に尺度がダイナミックなのだ。黒札の人間離れともいう。

リンの言うガイア刀、それは工業的に生産する日本刀『満鉄刀』を参考に生産マシンで量産可能にしたものだ。

材料はロボ部、製造部で出る端材の屑鉄。それを溶かし、加工し、ようじょ曰く『梱包のプチプチ潰してるノリ』でポンポン作れる代物なのだ。

基本的にレベル15~20ぐらいまでなら問題なく使える代物であり、つまり現地民が使う分には十分すぎる強さのオカルト武器である。

リンとしては暇つぶしにとりあえず作っておけるレベルのもので、それはつまり200本程度なら本当に暇つぶしで気が付いたら出来てる程度のものに過ぎない。

 

「何、別に無理をしているわけでもないぞ。うちの売れ筋商品でな! 在庫はたくさんあるから心配はいらん! 後は何かあったかな……

 人員も必要か? 破魔ネキから簡易シキガミを貰っているそうだが、うちからも何人か出そうか。……人型の方がいいよな?」

 

「そう言えば幼女ネキ殿も簡易シキガミを多数作っているとか? ……まあ、その、出来れば親しみやすいタイプが良いかなと……」*20

 

「流石になー、島二郎とかてらほくんをやんごとなき方々の側にはおけんからな。

 『近接戦闘型ニケ』*2112体、『量産型ニケ:I-DOLL・サン&オーシャン&フラワー』各3体づつと『プロダクト23』3体をそれぞれフル装備で……

 あとは家事手伝い用に獣人型の『アイルー』のサービスタイプを同数つけておこう。お手伝いさんにするといいぞ!

 量産型ニケたちは基本的に魔法を使わず武器や銃で戦うタイプだから自衛隊の連中とも共闘しやすかろう」

 

「いや多い多い多い」

 

思わず突っ込むキョウジに『そうかぁ?』と首を傾げるリン。

リンからすると京都は『友人や親戚の住む所』であり、キョウジは『悪路王異界発見の立役者』、そして『自分の出自を知るきっかけを作った人物』である。

これでも多少控えめにしているつもりなのだ。一応。

 

「まあ、私からの気持ちだと思ってくれ。オッサンは私からすれば恩人であるし、真摯に努力し日々出来る限りを尽くしている素晴らしい人物だと思っている。

 覚えているか? 悪路王異界を発見し、そこに注力することが出来たのだって、オッサンが資料を発掘してくれたからなんだぞ?

 私が両親の名と顔を知り、曾祖母と会い、己の名の由来を知ることが出来た、その切っ掛けをくれたのは、間違いなくオッサンなんだ。

 まあ余計だと思うなら京都市中の防衛にでも回してくれ。マルコーニキ……伏見出張所あたりや私の大叔父、倉橋長次郎殿なら預かってくれるだろうし」

 

「そう言われては受け取るしかありませんな……しかし、私が立役者ですか。面映ゆいものです」

 

「事実だからな。実際オッサン個人は宮城だと結構受け良いんだぞ? おかげで色々はかどったし……

 今回申し出を断ったのも私の我儘のようなものだ。このぐらいはさせてくれ。

 ……あ、そうだ。京都にいる私の部下宛に紹介状を出そう。やんごとなき方の為であれば力になってくれるだろうし」

 

「幼女ネキ殿の部下、ですか? ……あの、何か今の時代にいるはずがない名前が並んでいるのですが」

 

リンがさらさらと書をしたためキョウジに渡し、キョウジが所が修められた封筒を見る。果たしてそこには、確かに今いるはずのない名前が並んでいた。

 

―――伊藤甲子太郎。

 

―――服部武雄。

 

―――藤堂平助。*22

 

かつて新選組を抜け、御陵衛士を組織し参入した者達の名がそこにあった。

 

「ああ、全員シキガミ体に入った英傑と呼ばれるタイプの悪魔だ。色々あって新選組の組長クラスが悪魔として出現した連中が私の部下にいてなあ。

 藤堂は終末前に京都でとっ捕まえたんだが、終末後のごたごたで京都に行った時に伊藤と服部も捕まえてな。

 今は我が配下、特殊部隊『百鬼夜行』の京都駐在員のまとめ役として倉橋の爺様の所に居候してもらっている。

 新選組は佐幕派だが、御陵衛士だったこいつらは尊皇派だからな。実力もある。*23私の紹介があれば否とは言わんだろう」

 

「……そうですか……」

 

色々度し難いものを呑み込んだような声だったという。

 

なお。

 

その後『百鬼夜行京都駐在員のまとめ役、という事は、他にも所属している方々が?』という話になり、リンがその者達も写真付きで説明を開始。

ここで思い出してほしいのだが、『百鬼夜行』は基本的に非人間、妖怪(悪魔)や野良・野生動物たちが主な所属メンバーである。

紹介された面々が悉く犬・猫・カラス・サメといった犬猫鳥類魚類にたまに馬や熊と言った面々の写真を見せられ、キョウジは『私は何を見せられているんだ……?』と宇宙猫になったのだという。

 

どっとはらい。

 

*1:
カオ転世界における当代の『葛葉キョウジ』。レベル限界が絶望的に低い以外には特に欠点がない傑物。苦労人。

*2:
『小ネタ 終末後のキョウジさんの行方』参照。京都にやんごとない方のご家族が避難したので援助が欲しいらしい。でも黒札は黒札なので偉い人はあんまり関わりたくないのである

*3:
十四代ライドウの戦友や仲魔からは認められている

*4:
「故郷防衛を頑張る俺たち 『九重静と葛葉キョウジとの交渉。』」参照。そう言う建前で席を設けてその後は全力で土下座外交せえや、と言われた

*5:
割と本気。ライドウを名乗ったのも『アルトリアが頑張っているのに自分が頑張らない理由もないな」と思っただけ

*6:
「終末に向けての準備するとある転生者の話 『外伝44話:なんでうちに来たんでしょうか?』」参照。このあたりの意見を参考にしてからようじょに頼みに来た模様

*7:
ようじょの事

*8:
『コドクノマレビト』に登場した個体。使役者にも悪影響を及ぼすほどの強大な力を持ち、壬生一族はその肉片を埋め込むことで使役を可能としていた。当時の戦いにて滅ぶ。

*9:
式姫Projectに登場。なおコドクノマレビトに出たトウダとは無関係

*10:
式姫にも童子切安綱と三日月宗近をモデルにしたキャラがいる

*11:
嘘偽らざる本音

*12:
レン子ニキの妹。リンクニキからすると従妹

*13:
レン子ニキのもう一人の妹で本名霧子。癒理の双子の妹

*14:
大丈夫ではなかった

*15:
「酒と葉巻と病と死神 ~みんな楽しく踊ればいい~ 『番外編 人を頼るのなら、先に出来る努力はしておくべきだろう?』」参照。幼女が飛び出していった後になんかいた結果キョウジさんの胃が痛んだ

*16:
主に救護ネキ。ただしあんまり効果はない模様、というかむしろ楽しむ模様

*17:
誰も好き好んで核爆弾抱え込みたくないと思う

*18:
一応悪いとは思っている

*19:
アマ公相手に手控えない生き物がやんごとなき方々に遠慮するかと言えばNOである

*20:
意訳:キモいのはちょっと勘弁してくれ

*21:
メガニケにおいて基本武器は銃だが、約一名プレイアブルになった刀使いが居り、かつて彼女が所属していた量産型部隊のモブ個体。全員近接武器使用という正気を疑う思想

*22:
『転生ようじょ、ご用改め。』で登場した個体から採取したMAGから作ったシキガミ体IN悪魔

*23:
レベル40~60




そんなわけで137話でした。ようじょとしては京都に行く選択肢はないけどその代わり全力支援する感じ。
一応これでも加減はしてるけど藤野さんはすげー胃が痛いことになってると思う。

□解説

・ようじょ
一応めんどくさいという理由以前に宮城を故郷だと思っているしレン子ニキらに恩があるので離れたくないという感じ。
キョウジさんへの支援はこれでも加減はしてました。デモニカとかないし。
一応ライドウの正式認可は頂くことにしたようです。

・キョウジさん
じつは宮城ではあんまり嫌われていない人。キョウジさん個人だけ。
支援はたくさんもらったけどようじょ流支援なので胃は痛めた。

・御陵衛士
藤堂以外は終末後に参入したやつら。一応近藤との仲は悪くない。
外見的には伊藤甲子太郎と藤堂がFGO版。服部さんだけるろ剣版。
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