なんか前回比で文章量倍ぐらいに増えたんすけど……(前回12kb程、今回23kb程)
街の片隅にある、稲荷神を祀った小さな社。道行く者達が気にもかけないそれの前に、リンは立っていた。
覚醒者なら気付く程度の、軽度の認識阻害の術がかけられているそれに、軽く手をかざす。
「……ふむ、ここで間違いないようだな」
水面に触れた時のような空間に広がる波紋と共に、僅かに引き込まれるような感触。
あの後文に与えられたMAGの残り香を追い、たどり着いたのは
それを締め上げて吐かせたところによると、件のMAGは宮城県一帯を縄張りとする豊穣神、ウカノミタマの分霊によるものだった。
リンはそこから『文に無理やり加護を与えた結果その力に押しつぶされ瀕死になっていた』と判断し、
「まあ、大雑把な所の推察はできる。大本を辿れば私や神社ニキの不手際なのだろうが……
どうと言う事のないように呟くと、リンはそのまま前へ進み、僅かな波紋を残し異界へと踏み入っていった。
異界に踏み込む。そこはのどかな田園地帯の広がる空間で、中心と思しき遠方に大きな社殿、
その周囲に鳥居と小さな社がぽつりぽつりと存在していた。
「――――ガイア連合の黒札様とお見受けします」
ウカノミタマが座するだろう社殿へと足を進めようとしたところで、リンに声がかけられる。
すると目の前に、黒髪に巫女服の女性が立っていた。人に近いが、人ではない。
COMPを取り出しアナライズすれば『超人 アサヒミコ Lv15』と表示された。
先程
「そうだな。ガイア連合黒札、鵺原リン。アポイントは無いが……まあいいだろう?
私の目的は分かっているだろうな。ウカノミタマを出せ」
漏れ出す殺気に汗を一筋流しながら、朝日神子はそれでも臆せずに口を開く。
「主はこの先の社殿におられます。ですが……どうか、今日の所はお引き取り願えないでしょうか?
今回の一件、先に泥をかけてきたのはガイア連合だと記憶しております。
ですが、我らに非があるのも事実。ここは後日話し合いで円満に解決すべきかと……」
「そうだな、もとはと言えば私が新潟のキクリヒメの分霊を引き込み農業異界を作ろうと発案したのが原因だ。
根本的なところまで遡れば、私がすべての原因の大本と言っていいだろう。
なるほど、ここで引き下がって頭を冷やしてから双方話し合いに臨むのは道理だ」
「では……」
「だが、それがどうした?」
ごう、と幻聴が聞こえるほどに勢いよく噴き出した殺気に、朝日神子は思わず一歩下がる。
表情が抜け落ち、先程までのやや怒りをたたえた顔すら生ぬるいほどの怒気と殺気を放ちながら、
リンは朝日神子の傍まで踏み込み、その胸倉をつかみ引きずりおろした。
「文……ああ、ウカノミタマが加護を与えた子供だがな。文は死にかけていたぞ。
私が訪れるのがあと1時間遅れていたらその体は四散していただろうな。把握していたか?
まあ、知っていようがいまいがそこはどうでもいい。既に治療はした。
器が砕けようとしたところを私のMAGで補い、過剰なMAGは私が引き受けた。
結果的に限界も広がりレベルも上がった、奴の想定よりは低かろうがな。
だがそれはそれとして落とし前はつけさせる。私の友人を殺しかけておいて話し合いだと? 笑わせる。
まかり間違って文が死んでいた時のために【道返玉】を持って来ておいてよかった」
取り出した数個の玉を朝日神子に見せ、手の中で弄ぶ。
【道返玉】。女神転生シリーズにおいて登場するアイテムで、神器の一種、十種神宝に由来する消費アイテム。
私用すると味方単体を死亡から復活させることができる。
「今日の所はこれを使い切るまで使うだけで勘弁してやる。その後なら話し合いとやらに応じてやろう」
「それを『使う』ということは……」
「ああ。出来る限り痛めつけてから殺し、蘇生させる。大丈夫だ、奴以外に被害は出さないと約束しよう。
八つ当たりは大人げないからな。まあ、私は子供なのだがそこはそれだ」
言い終えるとともにリンは朝日神子を放り投げる。叫び声をあげる間もなく朝日神子は水平に飛び、
軌道上にある社や木立をいくつか粉砕し、ため池に落ちてようやく止まる。
それを無感情に眺めた後、リンはゆっくりと社殿に向けて歩き出した。
社殿の戸を蹴破り、中に押し入る。広々とした社殿の中には、寝そべるように座る1人の女。
長い金髪に豊満な肢体、気崩した巫女服。頭からは狐の耳、腰の後ろからは九本の尾。
COMPでアナライズし『聖獣ウカノミタマ Lv28』という表示を確認してから、リンは無造作に手を向け、
……が、命中こそしたが効果を及ぼしているようではなく、周囲こそ粉砕したがその着衣に焦げ跡すらできていなかった。
「……ああ、そうか電撃無効だったな」
「なな、なによいきなり! 神子はどうしたの!? あんた誰よ!?」
「ガイア連合のもので、お前が力を与えて殺しかけた子供の友人だが」
その言葉に硬直するウカノミタマ。その顔からは血の気が引いているように見える。
「……殺しかけた?」
「器に収まりきらない強大な力を無理に押し込めるとどうなると思う?」
「……悪ければ死ぬわね」
「まあ助けはしたがな。まあそういう訳だ。今回の件、こちらに先に非がある件は謝罪しよう。
例の計画を提案したのは私でな。宮城に恩と愛着はあれど土着の神については理解が及ばなかった。
大変申し訳ない、後に正式に謝罪が行くとは思うが、言い出しっぺとして謝罪しよう」
そう言ってぺこりと頭を下げるリン。
素直に謝罪してきたことにウカノミタマは面食らうが、怒りの源であったらしい当人が素直に頭を下げてきたことに調子を取り戻し、腕組みをして胸を反らす。
「ま、まあ、素直に頭を下げてくるならあたしもそんなに狭量じゃないわ!
これに懲りたら―――――」
「――――――だが」
リンが頭を上げた直後その姿が消え、次の瞬間ウカノミタマの目前に出現。
先程はなった雷撃もかくやという速度でウカノミタマの喉笛を掴むと、ぎりぎりと締め上げながら頭の高さまで引きずり下ろす。
「
お前にどんな意図があろうと、こちらにどんな非があろうと、お前が私の親友を殺しかけた、それは事実だ。
だから――――――何度か死ね。精々【道返玉】が尽きるまでに私の腹の虫がおさまる事を祈るんだな」
ごきり。ウカノミタマはそんな音が自分の首から響いたのを聞き―――その意識は一度目の闇を迎えた。
「おっとしまった、1回無駄に使ってしまったな」そんな声を聞きながら。
どかん。どごん。のどかな田園地帯に不似合いな破砕音が響く、そんな中を駆けているのはウカノミタマ。
対外用の狐巫女の姿すらかなぐり捨て、人型の炎が狐面を被っている、ウカノミタマ本来の姿で、身も背もなく逃走する。
それを追うように飛び来る
丸々とした巨体の、猿と虎を合わせたような悪魔、ヌエ。リンが悪魔変身したそれに、ウカノミタマは追われていた。
その都度蘇生・回復され、逃げる時間すら与えられ、それでもこれまでに4度殺され、蘇生させられていた。
(勝てない、逃げても無駄、でも死にたくない! どうすればいいの?!)
なぜ自分はあそこまで軽率な行いをしたのか、そんなことは分かっている。舐めていたのだ。
実際、宮城のガイア連合はリンクが回復する前のウカノミタマから見ても互角かそれ以下程度の集まりだった。
神職の黒札も分霊すらいない小さな社を守る程度で、霊格もまた自分より低い有様だった。
そんな相手だから向こうが伏し拝むならば力を貸してやろう、程度に考えていたし、
封印されていた日本神が解放され、本霊とのリンクが回復したことで力が増し、調子に乗っていたことも事実だ。
その上で加護を与えるにあたり、力を失っていた時のノリかつ久々だったので張り切ってしまった結果、
どうやら力加減を間違えていたらしくえらいことになり、こうして格上の黒札に命を狙われている。
(だからってあんなバケモノみたいな黒札が襲ってくるなんて想定できるわけないでしょ!
何なのよアレ! 黒札ってあんなに強い奴もいるの!?)
実のところリンは黒札でも上位……という程でもなく上には上が山ほどいるのだが、
今現在
「死にたくない死にたくな……あれ?」
気が付けば攻撃が止んでいた。恐る恐る振り返れば、少し離れた場所でヌエが動きを止めている。
いつ襲い掛かってこられてもいい様に油断せずにその様子を眺めるが、どこか不満そうな顔をしているように見える。
そこでウカノミタマはある事に気付く。ヌエの足元に1本の金属矢が刺さっていることだ。
どうやらヌエはそれを見て動きを止めたらしい。
「幼女ちゃん、そこまでよ!」
ウカノミタマが逃げていた方角…異界の入り口に近い方向から中性的な声が響く。
そちらを見れば、見慣れぬ構造の弓を構えた、金髪に眼帯を付けた人間、上半身を拘束された神職の装束を着た男、
何故か汚れ、ずぶ濡れになっている朝日神子と、眼帯の人間によく似た印象の何故か
神職の男には見覚えがある。ガイア連合の黒札、小さな神社を管理していた男だ。
ならば他の2人もそうなのだろうか? 眼帯の人間の口振りを見るに、ヌエに変身した少女を止めに来たようにも聞こえる。
その後ろにいる数人の女たちは噂のガイア連合の式神だろうか? 人とも悪魔とも知れない気配をしている。
ようやく助けが来た! とばかりに、ウカノミタマはその一団の後ろに逃げ込み、人型に変化して朝日神子に抱き着く。
間違いなく眷属の朝日神子だ、随分とボロボロになっているが、傷はないようで心配そうにこちらを見ている。
「ウカノミタマ様、ご無事でしたか……」
「無事じゃないわよぉ! なんなのあいつ! いきなり襲ってきてもう四回も殺されたのよ!
その度に蘇生させられて、延々命がかかった鬼ごっこさせられてたんだから!」
それを聞いて、眼帯と神職が「ああやっぱり……」と項垂れる。
なおもまくし立てようとしたウカノミタマだったが、それをパンツ一丁の男―――リンクニキというらしい―――が押し留める。
「ウカノミタマ様、この度は我らが大変な失礼をしたようで、まことに申し訳ない。
しかし、友人が死にかけた、という
問答無用で滅ぼしにかからなかっただけ、あれとしても大分自制は利いているはずだ」
「あれで!?」
「貴方にとってみれば、あなたが加護を与えた娘は自分と波長が合う現地の有望な異能者程度の認識だろうが、
あれにとってみれば己の境遇も含めて深い話もできる無二の親友だ。
それを『力加減を間違えた』程度の軽い認識で殺されかけたのだ、氏子衆含めて多大な被害が出てもおかしくなかったぞ?」
「それは……そうだけど……」
なおも口ごもるウカノミタマに、神職の男がすまなそうに声をかけた。
「ええと、ウカノミタマ様。どうも、宮城のガイア連合で神事を担当している……神社ニキとお呼びください。
この度は本当に我々がご迷惑をかけたようで……彼女は何とかして宥めますので、どうかご容赦を。
込み入った話はまた後日……という事でよろしいでしょうか? お互い落ち着く時間も必要でしょうし……」
「まあ、あんたたちとは色々話したいこともあったし……そっちにそんなに下手に出られたら、
こっちはそんな大きく出られないわよね。……一応、
「……まあ、そう言う事だ、リン。お前の気持ちは分からんではないが落ち着け。文のためにもな」
リンクニキのその言葉に、
大きくため息を吐いた後、無言で元の人間の姿に戻ると一同の元まで歩いて来る。
「飽きた。帰るぞ、お前達」
その声に反応した
ふと足を止めると振り返り、ウカノミタマの方を向いて口を開いた。
「次は無い」
ただそれだけ呟いて、リンは異界を出て行った。その後、全員が安堵の息を漏らしたことは言うまでもない。
「ん……」
文が目を覚ますと、そこは自宅の自分の部屋で布団に入っていた。
前後の事はよく覚えていない。下校中、何か眩暈がしたことは覚えているが……
と、そこまで考えて、普段であれば自分しかいないはずの布団の中に、もう1人眠っていることに気付く。
眉の高さほどで切りそろえられた前髪に、1か所だけぴんと跳ねた長い黒髪に、小柄な自分よりもさらに小柄な少女。
年下の友人にしてガイア連合の黒札、鵺原リンだった。起こさぬように声を殺しゆっくりと周囲を見てみると、
枕元には大柄で褐色の美女、リンのシキガミであるらしいノワール、清楚な雰囲気の少女、アイリス。
そして最近リンの元へ来たらしい金髪の美女、ラプンツェルが並んで座っていた。
「あの……皆、さんは……? なんでリンちゃんが……」
至極当然の問いにノワールは眉根を寄せて少し考え込み、横の2人に目配せをしてから口を開く。
「……ええと、文さんは下校中悪魔の呪いを受け、倒れられたんです。
それでマスターが応急処置をして治療班の方を呼び、その悪魔をマスターが退治したんですよ」
嘘は言っていない。実際呪いも同然の過剰な加護で死にかけ、リンが応急処置をし、
念話で他2人と情報共有し、アイリスを通じてレン子ニキに『そう言う事にしよう』と提案する。
「そうなんですか……その、ありがとうございます」
「それはマスターが起きたら言ってあげてください。本当なら起きるまで待つつもりだったそうですけど……
文さんをずっと心配してましたし、大暴れしたみたいですから……寝てしまって。ちょっとお布団を借りました」
「あそこまで激怒したマスターを見たのは初めてです。よっぽど文ちゃんのことを大事に思っていたんですね」
ノワールとアイリスの言葉に、文は再度布団にもぐり、リンの寝顔を眺める。
普段はむっつりと常に不機嫌そうにしているが、地顔がそうというだけで楽しい時は楽しそうにしているし、怒っている時といない時の区別程度はつく。
しかし、概ねテンションが一定なリンしか見ていないので、激怒するほどの感情を動かした、というのは意外だった。
(……私のために、怒ってくれたんだ)
ふにゃ、と頬が緩む。文にとってもリンは様々な事情を共有できる得難い友人だと思っているが、そこまで怒ってくれた、という事実が、文の胸を温かくする。
しかし、そこでふと、唇に何か味が残っていることに気付く。塩気のある、僅かに硬い欠片のようなもの。
唇に触れて見れば、それはどうやらポテトチップスのようだった。わずかに残った味から察するに、リンの好きな銘柄のものだと思い至る。
「あれ、ポテトチップス……今日は食べてないのに……?」
「あ、それはリンさんが食べていたのが付いたのではないでしょうか?
文さんに吹き込まれたMAGを経口で房中術の要領で抜いたそう……ぐふっ」
余計な事を口走ったラプンツェルがアイリスの肘鉄で沈むのをよそに、文は布団の中でリンを起こさぬように器用に悶える。
MAGを『経口で』抜いた、人工呼吸のような治療行為ではあったのだろうが、それは唇と唇が触れ合う行為だ。
つまり、リンは文にキスをして呪いを解いた、そう解釈してもまあ間違いではないだろう。
文の顔が真っ赤に染まり、その口からはあうあうと意味のない言葉が漏れる。
「む……」
周囲のドタバタで眠りが浅くなったのか、文の目の前でリンがうっすらと目を開ける。
しかし完全に起きたわけではないようで、寝ぼけ眼が目の前で真っ赤に染まる文の顔を捉える。
「あや……」
「どどど、どうしたの、リン、ちゃ……」
「ぶじか……?」
「あ、う、うん。リンちゃんが、助けてくれたんだよね……」
「ならいい……」
寝ぼけている分素の感情が表に出ているのか、普段は見ない屈託のない笑みを浮かべるリン。
が、その表情はすぐに泣くのを我慢しているような、くしゃりと歪んだ顔になる。
「しんぱい、したぞ。まにあわないかと、おもった……だいじなやつは、なくしたくない。もうにどと……」
「『二度』と……?」
文がリンの言葉を反芻しようとすると、リンが手を伸ばしてくる、
されるがままに抱きしめられると、パジャマ越しに体温の高いリンの熱を、強く感じた。
「だから、まもるからな。あやは、わたしが」
「……大丈夫、私はどこにもいかないよ。だから……リンちゃん、無理だけはしないでね?
リンちゃんが無理して傷ついたりするのは……私も、辛いから」
視線を合わせ、リンに微笑みかける文。自分からも抱き返せば、小さく、華奢なリンの体がすっぽりと腕の中に納まった。
普段は誰よりも強い、無敵のヒーローのようなリンであったが、こうして抱きしめて見れば、その小ささが分かる。
リンは七歳と聞いた。自分より、二歳も年下の子供なのだ。実力でリンに並ぶことは難しいだろうが、自分の方がリンより年上なのも事実。
なら、せめて心の支えになってやるぐらいは、自分にもできるだろう。そこまで考えて、文は気づく。
(……あれ、リンちゃん顔近くない? あっちょっと待って触れちゃう触れちゃ――――――)
突然の事態に硬直する文をよそに、リンは無造作に顔を近づけると、文の唇を自分の唇でふさぐ。
先程のまま、がっちりと抱きしめた態勢で。そして唇と唇の間からは水音と、何がしかが絡み、蠢く様子が垣間見える。
いわゆるキスである。それも、7歳と9歳が行うものでは絶対にない、強烈で
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!?」
文の声なき声が響く中、ノワールは気まずげに顔を反らし、アイリスは頭を抱えてため息を吐き、
ラプンツェルは手で目を覆う……と見せかけて指の隙間からその様子を見つめていた。
「……あやは、わたしのだぞ。だれにもやらん……ぐぅ」
たっぷり1分後、
どうやらここまでのやり取りは寝ぼけた頭で行ったらしい。起きた時に記憶が残っているかはかなり怪しいだろう。
そして
なお、翌朝やはりというかリンはこのことを覚えておらず、この時の真相を知るのはシキガミ三人娘と、
たまにリンを見る目が熱を帯びるようになった文だけだったという。
どっとはらい。
そんなわけで後編でした。
幼女ネキいろんな意味で大暴れ! 俺も大分やりたい放題で来たので割かし満足です。
なんかVSタマちゃんが予想以上に膨らんで笑う、前回と今回会わせて普段の三倍ぐらいになってるんですよね……
■解説
・幼女ネキ
神だろうが何だろうが友達に手を出すならブッ殺す(相手によっては蘇生はする)。
相性調べたらリン得意のジオ系だとウカノミタマに通じないんですよね。
まあ氷結弱点なのでアイスブレスは通じるんですが。あと普通にレベル差あるので殴れば死ぬ。(タマちゃんが)
寝ぼけて文ちゃんに言った言葉は全部本音だけど、当人全く覚えてない。
可愛いし守ってやりたいし自分のものにもしたいと思っているが、
理性的な部分で普通に恋愛結婚した方がいいよな……とは思っている。
多分もう手遅れだけど。
・
なんとなればトイボックス持ち出してでもリンを止めるつもりではいた。
基本的にリンのやることは肯定するけど自意識と良識もあるので今回は「やりすぎるようなら止めよう」と思ってレン子ニキたちに帯同した。
なおディープキス事件では
「ちょっと羨ましいと思ってしまった」(ノワール)
「まあ寝ぼけてるし止めても止まらないだろうなぁ……」(アイリス)
「あっ……子ども同士、女の子同士なのにあんなに濃厚な……あっ文さんちょっt(略」(ラプンツェル)
みたいな感じだった。ラプンツェルはムッツリ。
・
四回ぐらい殺された豊穣神。凄惨に殺されてもポンポン蘇生できたのは自分が主である異界の中だったから。以来リンを見ると怯えるようになった。
この後はレン子ニキと契約を結んで正式にガイア連合傘下に入った。
キクリ分霊ドリアードちゃん(仮)のオブザーバーぐらいの立ち位置に収まる。
キクリ米にヒントを得て、自分の加護を与えた米を自分の異界で育て始め、後に「ミタマ米」として売り出すことになる。
「アサヒ米」とどっちにするかで朝日神子とちょっともめた。
・
今回事態の収拾に奔走した野郎ども。
タマちゃん共々『報・連・相は大事だね! 死人(タマちゃん)が出るから!』ということで意見が一致。以後は連絡を密にすることとなった。
神社ニキのやらかしの原因にもなったマンパワー問題はタマちゃんの氏子衆が連合に入ったことでそこそこマシになった。
・文ちゃん
今回のヒロイン担当。予定では寝てるリンに「ありがとう、リンちゃん」と言って締めるつもりだったんですが、何でこんなことになったんだろう。
(ヒント:その場のノリ)
小学三年生で言っちゃいけないところまで到達しちゃった文ちゃんの明日はどっちだ。
百合畑の方ですかね。