一応メシア教対策もする幼女ネキ。
今回『故郷防衛を頑張る俺たち』『霊能力者、鷹村ハルカは改造人間である。』などから一神教調和派周りの設定をお借りして色々やりました。
【中華戦線】地方防衛スレ(宮城) その63【行ってらっしゃい】
693:幼女
いえーい
[画像]
(メシアンと思しき女性の顔面に激突する尻)
694:名無しの転生者
待って待って何これ
695:名無しの転生者
……この尻もしかして幼女ネキが仲魔にしたっていうオオテノシロケツ*1か!?
メシアンだから同情はしないがえげつないことするなあ
696:名無しの転生者
幼女ネキ、一応メシアンとは言え野郎(悪魔だが)のケツを顔面に押し付けるのは容赦がなさすぎやせんか……
697:幼女
失敬な、大分手加減してるぞ、オオテノシロケツに毒ガスブレスを覚えさせていたんだが使用禁止令出したしな
698:名無しの転生者
ケツから出す毒ガスはルールで禁止なのよ
というかこれはどんな経緯でこうなったの……?
このメシアンちゃんは過激派だったりしたの?
699:幼女
馬鹿を言うな悪魔業界はルール無用だろうが。あとこいつは一応穏健派のやつだ
というかこれはこないだの模擬戦の時の写真だな。例の中華戦線ブッコミの顔合わせがこの間あってな
私が行くと言ったらこんな子供をあの戦場に出すなんて! とこのメシアンが言い出してな
せめて自分を倒せる程度の実力が無ければ私の参戦は認めん! とかのたまったので……
まあ舐めプしながら懇切丁寧に心身をへし折って納得していただいたんだが
ちなみにこいつレベル20ちょっとぐらい
700:名無しの転生者
アナライズとか……なさらなかったんで……?
701:名無しの転生者
まあメシアンとは言え人並みの感性があったら10歳にもならない女の子を中華戦線に連れていこうとは思わんわな
この幼女宮城というかガイア連合で全体でも見ても上澄みのレベル70超えの上に、
主力の仲魔がだいたい下限レベル50越えで巨大ロボも個人所有してるんだけど*2
702:幼女
いきなりアナライズは失礼という程度の良識はあったらしいぞ、知った事ではないがな。そういう自己紹介の前にいきなりヒートアップしたからまあ私もめんどくさくなってな
ポチ(レベル40台)・マシロ(レベル40台)・ケツ(レベル25)とエキドナ(レベル50台)の留守番組対こいつとその同僚数人(大体レベル20~30ぐらい)で模擬戦をした
かなーり手加減はさせたんだぞ、エキドナは後方で回復魔法飛ばしてるだけだったし、ポチもマシロも大分手を抜いてたし
決まり手はシバブーで拘束かけて雄叫び上げながらのケツ(突撃)だ。ベストショットが撮れたと自負している
703:名無しの転生者
レベル差えっぐう……幼女ネキは戦わなかったの?
704:幼女
舐めた口を効いた奴に嫌がらせがしたかっただけだからな、あいつらより弱い仲魔おらんし……
ああ、一応先の一戦が終わった後に私一人対同じ面子で再試合したぞ、螺旋手裏剣一発で全滅したがな
705:名無しの転生者
そら(レベル70の必殺技をかまされれば)そうよ
706:名無しの転生者
大丈夫? 原型とどめてる?*3
707:幼女
かなーり手加減したハリボテ螺旋手裏剣なんだがな、なんか全員死んだ。蘇生はしたが
イズナが手傷を負う程度のほんとハリボテ程度のMAG密度のやつなんだぞ?
まあイズナはレベル40行ってるんだがな
708:名無しの転生者
あの子またレベル上げてるぅ……
709:名無しの転生者
ほんとなんなのあの子……この間悪路王異界で「ぷくぷくの術*4です!」とか言ってアクア系魔法で作ったと思しきシャボン玉で悪魔を粉砕してたんですけど
710:幼女
あれはイズナ考案の新術だな、アクア系魔法の泡で包んだ高圧MAGを相手にぶつけるという術だ
分かりやすく言うとJOJOのキラー・クィーンの空気爆弾、あるいはポケモンのバブルこうせんだな、
水の泡という形態をとる以上視覚的に視認できるのが弱点ではあるが、視認できる分コントロールはしやすい
MAGを圧縮して泡で包むだけなので螺旋丸よりは習得難易度も低い技だぞ、私もマーメイド形態の技として習得している
711:名無しの転生者
ほんとこう、4代目火影みたいな天才的なセンス持ってるよなあの子*5……
712:幼女
私も負けていられんので新術を開発したぞ、飛雷神の術*6の再現に成功した
[動画]
(三又のクナイを投げ、それが刺さった場所に転移する幼女ネキの動画)
713:名無しの転生者
親子そろってなんてもん作ってんの!?
714:名無しの転生者
お前ら親子そろって火影かなんかなの!?!?!?!?*7
715:幼女
ちなみに理屈としては【マーキング】と【トラポート】の合わせ技だな
効果を調整した【マーキング】を施した地点に【トラポート】する、端的に言うとそれだけの術だ
このクナイはただのクナイだが、【飛雷神の術】によるマーキングを施してある
なおマーキングを施すのは大抵のものにはできるぞ、物体ならほぼ無抵抗だし、【マーキング】が通じる相手なら触れて念じるだけで印を押せる
難点は分類上衝撃属性の魔法なので衝撃無効で無効化されてしまう事だな。ちなみにトラポート系の魔法なので基本的に距離に比例したMAGを消費する
逆に言うとMAGさえ足りてれば遠隔地にも転移できるし、逆に相手や攻撃を反らすことも可能だ
まあ問題はこれを戦いながら使おうとするような奴がそういない事だが。イズナは結構使いこなしていたが、マシロやインパは「そんな変態的な使い方出来ません」と言うてた
716:名無しの転生者
そりゃあなあ……
717:名無しの転生者
原作でも戦闘中に使うの2代目と4代目だけだし……
幼女ネキとイズナちゃん以外に使おうとするやつおるの?
718:幼女
先生ネキは嬉々としてスキルカード化してデモニカに差してたぞ
あまつさえ使いこなしてた。デモニカがヴァーダントだからだいたいラインバレルのオーバーライド*8みたいだったぞ
719:名無しの転生者
まあ、先生ネキなら使えそうな気はする……
720:名無しの転生者
あいつ技術者のはずなのに何であんな強いんだろうな……リンクニキみたいに物理スキルちょっとであとは制作系スキル持ちで、
リンクニキみたいに制作系スキルを無理やり戦闘に活用してるわけでもないはずなんだが……
なんぼデモニカでスキル埋め合わせてるにせよ、素のセンスが化け物なんだよな。剣術でリンクニキと張り合えてる時点で格上狩りできるって事だしさ……
721:幼女
先生ネキは変態であることを除けば芸歴30年近くのほとんどを死線を潜り抜けることに費やしてきたバリバリのダークサマナーだからなぁ
ハルカ*9とカチ合わせたらなかなか面白いことになるかもしれん。美少女じゃないから食指は動かなんだろうが
722:名無しの転生者
やめようよ他所の支部に迷惑かけるの、霊山同盟支部はただでさえ苦労してんだから*10
723:幼女
そうだな……下手にあそこを怒らせると今後ギルスやアギトと写真撮らせてもらえなくなるからな……*11
ハルカには色々鍛えてもらったり写真撮らせてもらった恩もあるし……
あ、そうだ。そういえば一神教調和派*12の教会作ってる話はしたっけ?
なんやかんやでメシア教にでかいツラさせないためにも作っとこうぜってこないだレン子ニキと話してな
教会をうちの近所に作ってたんだ、というか三日前に完成はしたんだが
724:名無しの転生者
あー、なんか通達があったような? 確かブラックラグーンのヨランダ婆さんみたいな女傑が仕切ってるとこだろ
すこし前に大天使が云々って話も聞いたんだけどどこまでマジ話なのアレ
725:名無しの転生者
なんだかんだ元メシアンとかもいるらしいけど大丈夫? 確か田舎ニキんとこにも元メシアンの子がいたような
726:幼女
大丈夫じゃないか、私も前にシスターグリムデル*13のとこには行ったが、かなりやり手の婆さんだったぞ、曾婆さんを思い出した
あと大天使はマジだな、あのウルトラマンみたいな……ああ、メルキセデク*14だ。なかなか強かった
過激派が召喚したんだけどすげーまともで逆に過激派をボコってたという謎の経歴を持つ愉快な奴だった
今は婆さんの所で大人しく……はしてないが日々過激派をボコにしてるらしいな
パンとワインを生み出すという愉快な権能も持ってて、それを活用してフレンチトーストとかワインとか売ってるらしい
なんでも>>725の言ってる元メシアン、シスター桜子*15の発案だとか。フレンチトースト美味かったぞ
というかそれが誘致の決め手になったわけだが
727:名無しの転生者
食欲に忠実で草
728:名無しの転生者
というか元メシアンの発案なのは幼女ネキ的にはOKなん?
729:幼女
食い物に罪はないし別に今はメシアンではないからな。私も彼女とは話したが大分マトモな人間だぞ
メシアンを抜ける際私財をなげうって謝罪行脚とかしたらしいし、その時に色々あったんだそうな
彼女なりにケジメをつけた以上私がどうこう言う問題ではないし、信用に足る人物だと判断した
その縁もあってな。こっちに派遣されてくる調和派の人員は彼女の元部下だそうだ
彼女と同様にメシア教を抜けて調和派に身を寄せていた人物で、レベルは18と現地民にしてはそこそこ高い
悪路王異界でポチやマシロ達と共に鍛えればすぐに20も超えるだろう
シスター桜子やシスターグリムデルが太鼓判を押す相手だ、心配はいるまい
730:名無しの転生者
まー、幼女ネキが大丈夫だって言うなら大丈夫なんだろうけど
731:名無しの転生者
その辺人を見る目はあるからなぁ幼女ネキ
それに報復する時も大分容赦ないしまあ、レン子ニキも噛んでるなら大丈夫だろ
732:名無しの転生者
所でふと思ったんだけど幼女ネキ、シスター桜子ってさ……
733:幼女
お察しの通り見た目的にはブルアカのサクラコ様っぽいぞ。かつては特殊部隊『シスターフッド』を率いていたらしい
田舎ニキんとこでのゴタゴタでメシア教に見切りをつけて抜けて来たらしい? 部下たちも一緒に抜けて来たとかどうとか
銃も使うが戦い方はFGOのルーラーマルタ姐さんのそれだったな
734:名無しの転生者
うーんカオス
まあイズナちゃんもブルアカのイズナとNARUTOが入り混じってるしさもあらんことか
735:幼女
そんじゃ顔合わせがあるから私は落ちるぞ、じゃあな
736:名無しの転生者
先方に失礼のないようになー
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「御免! ガイア連合のものだ!」
〇〇町、教会。ノワールを連れたリンが教会の扉を叩けば、その扉が開いて黒髪のシスターが顔を出す。
「お話を聞いていたガイア連合の方ですね。どうぞこちらへ」
「自覚はあるし勘違いされるだろうなあとは思ってたが
「えっ!? す、すいません……」
その視線がノワールに向いていたことで勘違いを察したリンが半眼で補足すると、シスターは慌てて頭を下げ、
真っ赤になりながら一同を中へと招くのであった。
「一神教調和派、宮城支部担当のの若葉日向です……先程は大変失礼いたしました……」
「ガイア連合宮城支部幹部、幼女ネキこと鵺原リンだ。構わんさ、見た目通りの年齢だ。よくある。
ともあれ、一応この辺りは私の
「そう言ってもらえると……あ、そういえば、桜子様から聞いたんですが……
こちらに送られる人員には元シスターフッドの指揮官クラスの人間、
突っ込んで言えば、元メシアンを希望されていたとの事ですが」
「ああ、それは私の希望だな。蛇の道は蛇と言うだろう?」
リンの語る所によれば、
そして近日中華戦線へ殴り込みをかける以上、メシアンに目を付けられるのは必定。
向こうが手を打つより早く一神教調和派と手を組んでいるという姿勢を見せる必要があったのだという。
「自称穏健派も自称過激派も、所詮はメシアンだ。天使の言葉ならばどんな非道も許容されると思っている。
それはあんたらも良く知っている事だろう? だからこそ、元メシアンを起用する必要があった。
先程も行ったが、蛇の道は蛇。メシアンのやり口を熟知しているのは、やはりメシアンに他ならない。
田舎ニキには悪いが、ミトラスの一件は私にとって渡りに船だった。
比較的善良で話が分かり、実戦経験もあるメシアンの大量離脱のきっかけになってくれたんだからな」
ミトラスの一件。それはかつて田舎ニキこと魚沼支部の碧神凍矢が関わった一件である。*16
新潟県長岡市にある、ホノカグヅチを祀る秋葉神社に置いてホノカグヅチの転生体を生贄に、
火と太陽を祀っているという相性の良さを用いて太陽神でもあるミトラスを召喚。
そしてその影響を受けている大天使メタトロンへと無理やり変貌させようとした。
勿論その目論見は上手く行くことは無く、激怒した凍矢により氷漬けにされ目論見ごと粉砕されたのだという。
そしてその後メシア教の行う非道な行いを目の当たりにし離脱した桜子の後を追い、
彼女が指揮していた部隊『シスターフッド』の面々もまたメシア教穏健派を離脱、一神教調和派に身を寄せる事となる。
若葉日向もその一人であった。
「……というのは理由の半分だがな。理由のもう半分、私個人としては……
元シスターフッドの中で最もフレンチトーストが得意な人間を呼び寄せたらあんただっただけのことだ」
「……え?」
日向の目が点になる。確かに日向自身、メルキセデクの生み出した種なしパンを用いてフレンチトーストを作ったことがある。 *17
その手際が良く上手く卵液に漬けられるので美味しく仕上がるのがちょっとした自慢でもあった。
しかし。それを目当てに呼び寄せた、と言われれば、疑問符が浮くのも当然だろう。
「あの……自分で言うのも何ですが、私、元とは言えメシアンですよ?」
「そうだな。実戦経験のある元メシアンを呼び寄せ、連中の跳梁に対する対抗策にしようとしている。
あんたが婆さんやシスター桜子が太鼓判を押す善人であるのも良い。それが
そしてあんたはメルキセデクの種なしパンを使ったフレンチトーストが得意である。
それが
「ええまあ……理由をお聞きしても?」
「かまわんぞ。ああそうか、あんたは私が何なのかを知らんのだな、失念していた」
リンは己の事情を語る。デビルシフター系の覚醒者であり、ただの食べ物では味覚的に物足りない。
その拡張された味覚は、霊的な味の付いた食材でなければ心底から満足することができないのだと。
「なんというか……通常の味覚の他に、霊味や魔味、とでもいうのか……
そういう霊的な味の付いたものでないと物足りなくてな。普段はガイア連合で作っている霊的食材を調理させているんだが……
その点あのフレンチトーストは良い。基になる種なしパンは大天使の権能で作り出された上質なMAGの塊だ。
それに絡んだ卵液の甘味、実に素晴らしい。とはいえトラポートがあるにせよ、
いちいちS県まで行くのも手間でな。近所で作ってもらえるなら定期的に仕入れをさせてもらいたい。
無論、相応の報酬は払おう。金や高品質の弾薬や装備。――――――あとは、その怪力の制御とかな」
その言葉に日向は目を見開く。日向は覚醒して以後、腕力が異常なまでに向上している。
その怪力は力仕事や戦う時等に大いに助けにはなるが、日常生活においては悩みの種である。
ふとした拍子に力が入ってしまい備品等を壊したことなど数知れない。仲間にケガをさせた事もある。
メシア教においては『
それを制御すると言われれば、こうもなろう。
「リンさん、それは……桜子様から?」
「そうだな。相談に乗ってやってほしいとは言われた。ざっと
ステータスとしては力・体特化型か? 特に力が上がりやすい傾向にあるようだが……
まあ私でどうにかなるレベルだろう、少し椅子を引け」
言われたとおりに椅子を引けば、ノワールの膝から飛び降りたリンが回りこみ、その膝の上に飛び乗る。
戸惑っていると両腕を抱き寄せられ、膝の上に向かい合わせに乗ったリンを包み込むような体勢に移行する。
「ええと……あの、何を?」
「あんたのその怪力の原因は、上がった能力に対し意識が追い付いていないことによるものだ。
そしてその怪力で色々あったんだろう、内心でそれを拒絶するようになっていると見た。
そのせいで体内のMAGの流れが歪み、本来徐々に馴染み矯正されていく作用が起こらなくなっているようだな。
私はこれでも房中術を収めていてな、接触していれば他者のMAGの流れも多少は弄れる。
密着させたのは少しでも効率を上げるためだ。どうせあんたの全力でも小揺るぎもせん、もっと力を入れて抱きしめろ」
「えぇ……」
日向は向かいに座るノワールを見るが、苦笑と共に会釈を返される。主人を止める気はないようだ。
諦めて言われたとおりに抱きしめる。自分よりはるかに小さく折れてしまいそうな細い体だが、実際は違った。
確かに軽く華奢な肉体でこそあるが、その体内には火山を内包しているかのような、莫大なMAGを感じる。
「一応、あんたを気遣っているんだ、これでもな。本来房中術は粘膜接触の方が効率がいいし、
お互いの精神が昂るような行為を伴えばもっと効率も上がる。最低で口づけ、一番楽なのが性行為だな。
流石に初対面の聖職者にそんな真似はできんからな……お、そうだそのぐらいぎゅっと抱いてくれて構わんぞ」
自分より一回り以上は年下の少女の口から出た言葉に思わず力が入る。
普段なら全身の骨を折ってしまうほどの力で抱きしめてしまったが、言葉通り小揺るぎもしない。
同時に、感じていた火山の様なMAGが体に流れ込んでくるのを感じた。
「あっ……」
「始めるぞ、力を抜くな、もっと密着しろ」
流れ込んできたMAGが体に満ちていく。熱めの湯に漬かっているような、じんわりとした熱が体に広がっていく。
同時に、体の各所に感じていたMAGの淀みがほぐれ、消えていく感覚も。
その心地よさに身をゆだねているうちに、日向の意識は眠りの縁へと落ちていった。
「ん――――――」
「お、起きたか。いやー焦ったぞ、危うく乳で窒息するかと」
日向の意識が戻ると、そこは教会の住居部分にある日向自身の寝室であった。
ベッドに寝かせられていた体を起こせば、ベッドの脇に寄せられた椅子にリンとノワールが座っていた。
「寝ちゃってましたか、私……すいません、お手数かけちゃって」
「いえ、マスターのせいでもありますし……日向さん、お体の方は如何ですか?」
ノワールに言われて、体がいつになく軽いのを自覚する。普段から感じていた体内のMAGの淀みもなく、活性化したMAGが体を駆け巡っている。
「なんというか、凄い好調です。ぐっすり寝た後みたいというか……実際寝ちゃってましたけど」
「ま、ざっくり言えばマッサージで凝りがほぐれた安心感と開放感で寝落ちしたようなもんだな。
胸に埋もれて窒息しかけたが、まあ役得と言うものだろう。その様子なら問題なさそうだな。
フレンチトーストを食べてみたかったがまあ後にするか。ほれ、握って見ろ。
ちなみに今は体の耐久力を常人並に抑えている。怪力で握ると砕けるからな」
そう言って差し出されるリンの小さな手。最後の一言にびくりと震えつつも、日向はその手を恐る恐る握る。
最初は壊れ物を扱うように、そして徐々に力を入れて。普段ならば、常人並に抑えているらしいリンの手は無残に砕けるだろう。
だが、今はそれもない。無論それ程の力を出せる感覚はあるが、覚醒する以前のように、自分の意思で力加減を調整できる。
リン小さな手の温かさをを感じていると、日向は自分が我知らず涙を流している事に気付いた。
「あれ、涙が……すいません……」
「いいさ、分からんではない。ともあれ、気持ちの整理も必要だろう、今日はお暇する。
今日はあんたが掛け値なしの善人だということが分かった事が収穫だったという事にする。
ではな。次に来るときは連絡する。フレンチトーストを作っておいてくれ」
握られていた手をするりと解き、ノワールを伴い退出するリン。
日向はリンが去った後も閉まった扉を見つめ、次いで未だリンの体温と手の感触の残る掌を、ぎゅっと握った。
そんなわけで46話、メシア教対策のお話。
一神教調和派の教会置きたい、メシアン対策もしたい、と言う事で元メシアンの一神教調和派を招いて教会を誘致する幼女ネキでした。
■解説
・幼女ネキ
対策したい半分、メルキセデクパンのフレンチトースト食いたい半分で元メシアンを招いたようじょ。
幼女ネキ自身メシアンには良い感情を持っていないけど、
離脱し、私財をなげうって謝罪行脚した桜子様に関しては素直に感心しているし認めている。
それもありメシア教を離脱した他のシスターフッドの面々には悪感情を抱いていない。
特にシスター日向は面と向かって接して人となりを理解したので、
シスター日向に何か言うと幼女ネキが『私の仕切りに何か文句があるか?』と出てくる。
房中術を応用した治療を施す際。シスター相手にキスとかしない程度の良識はある。
(文ちゃんの場合緊急時だったのでやった)
・シスター日向
外見はブルアカの若葉ヒナタ。シスターフッドのキャラではヒナタ推しなので……
この世界線だと覚醒して力偏重型のステータス傾向になったのが怪力になった要因。
それで色々やらかしたのもあって体内のMAGの流れが淀んで制御出来てなかった。
長年の悩みを解決し親身になってくれる幼女ネキには感謝しているし思うところもある。
赴任してきた時は普通のシスター服だったが、後に先生ネキ謹製の霊装+ヘイロー(ブルアカのヒナタの衣装)を幼女ネキからプレゼントされて大いに恥ずかしがったり、
奔放に過ぎる幼女ネキの性遍歴を聞いて真っ赤になったりした。
メルキセデク印のフレンチトーストを作るのが一番うまい。
・イズナ
水のない所でレベル20代の悪魔を粉砕できるぷくぷくの術を放つ0歳児。
順調にレベルを上げて四代目火影じみたスキルツリーを伸ばしつつある。
なお幼女ネキも貼り合って新術開発とかする、