【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策   作:タマヤ与太郎

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そんなわけで58話です。
今回は一般DBと文ちゃんメインのお話。


転生ようじょ、想われる。

【地方】デビルハンター愚痴・交流スレ(宮城) part44【万歳】

 

 

 

 

 

310:名無しのデビルハンター

 

最近キツネちゃん見ないなぁ

 

 

311:名無しのデビルハンター

 

キツネちゃん?

 

 

312:名無しのデビルハンター

 

ほら、〇×市の裏ジュネスによく来る子だよ、着物セーラーに狐面で黒髪の*1

話したことはないけどいっつも一生懸命に頑張ってる感じが応援したくなるんだよなぁ

 

 

313:名無しのデビルハンター

 

通報した

 

 

314:>>310

 

何でさ!?

 

 

315:名無しのデビルハンター

 

あの子ガチJSやぞ? 異能名家のお嬢様で黒札とも親交のある金札*2

ロリコンが手を出す前に処しておかないと

 

 

316:名無しのデビルハンター

 

お前よくそんな特上の地雷原に踏み込む気が出るな……ある意味尊敬するわ

 

 

317:>>310

 

バーローそんなんちゃうわい!

純粋に若いというかあんな幼いのに頑張ってんな……という老婆心だよ!

そもそも掲示板だと分からんだろうが自分女だからな!? レズッ気もねえわ!

 

 

318:名無しのデビルハンター

 

 

えぇ~? ホントにござるかぁ?

 

 

319:名無しのデビルハンター

 

この業界レズ*3とかロリコン*4とか普通にいるしな……

なお俺はウカノミタマ神の氏子なんだが、あの子ウカノミタマ神の加護受けてるし、

何よりあの子とうちのウカノミタマ神は幼女ネキという同じ黒札に見初められた妻同士

何かあれば宮城のウカノミタマ神の氏子衆が敵に回ると思えよ

……ただでさえあの黒札様怒らせると神だろうが何だろうが躊躇なくブッ殺しにかかるからな

 

 

320:名無しのデビルハンター

 

ガチ勢いて草

まあ宮城にいるからにはウカノミタマ神とコノハナサクヤ神に足向けては寝れんわな

 

 

321:>>310

 

>>318

自分だって幼女ネキのお友達ですっげえ親しい仲ってのは知ってるわい!

そんな子に何かするような命知らずじゃねえよ!

 

>>319

知ってるよ……配信で公言してるもんよ……

純粋に最近見てないからお家の何かとかが忙しいのかなって思っただけよ

 

 

322:>>319

 

ならばよし! まあ俺も詳しいことは知らんが元気ではいると思うぞ

あの子に何かあるとまず幼女ネキがブチギレ金剛するから

うちの氏子衆に動員がかからず何事もない*5という事は実家のあれこれとか、

幼女ネキ周りのお仕事に付き合ってるのかもしれないな

最近幼女ネキ、一般来客用の第二出張所建てたりしてたし*6

 

 

323:名無しのデビルハンター

 

便りのないのは元気な証拠、というやつか……

 

 

324:名無しのデビルハンター

 

それでなくとも幼女ネキというこれ以上ないぐらいのボディガードが傍にいるんだ、大事はあるめえ

 

 

325:名無しのデビルハンター

 

まあ、それでもたまに他所から流れてきた奴とかがやらかすんだけどな……

やらかしてるやつには悪いが、正直良い見せしめになっているとは思う

 

 

326:名無しのデビルハンター

 

宮城の層が薄いのは否定はせんけどな、実際去年あたりまでは黒札でレベル一桁とかざらにいたし、支部長がレベル20だったっけ*7

最近はなんか地道にレベル上げしてるみたいよ、知り合いの黒札に話聞いたら全員最低でもレベル10以上にはなったって

 

 

327:名無しのデビルハンター

 

ああ、俺も聞いたな、幼女ネキが頑張ってるから、真似は出来ねーにしても頑張りたいとか言ってたわ

流石に七歳に最前線張らせてることに呵責はあるらしい。まああの幼女そんなんお構いなしに突っ込んでいくみたいだけど……

確かレベル70台前半ぐらい*8らしい? レベルも戦闘力も装備もあそこだけ物理的にケタが違うんだよな

最近自家用飛行戦艦用の格納庫作ってるとか言ってたけどどこまでホントなんだろうな……*9

 

 

328:名無しのデビルハンター

 

普通のDBならはははヤクでもキメてんのかって一笑に付すがあのようじょだからなぁ……

というかガイア連合なんでもありみたいな所あるし……

 

 

329:名無しのデビルハンター

 

そう言えばキツネちゃんで思い出したんだが、あの子少し前からなんかぬいぐるみの兎みたいな仲魔連れてるよな?

見たことない悪魔だけどガイア連合秘蔵の悪魔だったりするんだろうか……

 

 

330:名無しのデビルハンター

 

あー、あの兎。幼女ネキがくれたシキガミ……らしい? 幼女ネキんとこにいるナマズ*10と似たようなもんらしいが

 

 

331:名無しのデビルハンター

 

兎もナマズもシキガミなんだ。金札の奴が一反木綿みたいなやつ連れてるのは見た事あるが

 

 

332:名無しのデビルハンター

 

アレよりは上等っぽいな。ナマズは普通に言葉通じるし、ウサギもなんか「ヤハ」「ウラ」ぐらいしか言わないが人語は理解しているようだし

ナマズはいろんな雑務用らしいけど、ウサギはまあ……キツネちゃんの護身用なんだろうなあ

幼女ネキ、動画とか見ててもごっそり金稼いで、使うべきと思った所にごっそり注ぎこむタイプみたいだし

前にアナライズさせてもらったらレベル23とか行ってて噴いた

 

 

333:名無しのデビルハンター

 

つよくない?????

 

 

334:名無しのデビルハンター

 

言うてキツネちゃん自身戦闘向きじゃないにしろ宮城でも一流クラスの覚醒者だからなぁ……あの子自身今はレベル25ぐらいとか言ってたかな?

ウサギを含めなくてもレベル20オーバーのネコショウグン・ハトホル・ジャックランタンの三体同時召喚、

その上で専用デモニカもあるから……実質Dレベル100台クラスの戦闘力はあるんじゃないか?

あの子自身はまだまだ幼女ネキには及ばないから頑張らなきゃ、とは言ってたけど、いやいやそれ以上は人外の領域ですよと

流石に口には出さなんだけどさ

 

 

335:名無しのデビルハンター

 

まあ真横にレベル70越えの宮城最大戦力とその一党がいればそうもなろうが……

黒札の奴らじゃないけどさ、俺らももうちょっと真剣に鍛えたりしないとなあ

宮城支部総出で攻略した悪路王異界だっけ? あそこでレベリングするのもありだよな

今あそこ訓練用の異界として開放されてたよな?

 

 

336:名無しのデビルハンター

 

ああ、内部構造が一定周期で組み変わる迷路みたいな感じになってるぞ

奥に行くにつれて徐々に強いのが出てくる感じのオーソドックスな所だな

大体レベル10~30ぐらいの悪魔が出るらしい? 奥まで行けた奴いないらしいけど

一応奥のお堂の辺りまで行くと認定証もらえてガイアポイントも貰えたりするらしい

入口の受付にあるパンフに書いてあったわ。あ、ちなみにお堂の中は一般人立ち入り禁止だから入っちゃいけないんだそうな*11

一応維持費もあるから有料にはなってるが、まあ感覚としてはスケートリンクやバッティングセンター行くぐらいの感覚で入れるぞ

まあ相応のレベルは必要とされるがな

 

 

337:名無しのデビルハンター

 

なるほどなあ……黒札以外にも開放してくれてるのは有り難いな

まあ出現悪魔の下限でもう俺には結構な強敵なんだけど、ある程度強くなった奴用の訓練所って事なんだろうな

 

 

338:名無しのデビルハンター

 

有料とは言え解放してくれるだけありがたいよなぁ……

他所だと現地名家とかが独占してたりする場合もあるから

 

 

339:名無しのデビルハンター

 

宮城は支部長の黒札が現地名家のトップだからな、その辺り融通も聞くんだろう

何よりあそこ攻略したの幼女ネキで、支部長は一応幼女ネキの後見人みたいな立場らしいし

幼女ネキは問答無用の暴君みたいに言われることもあるが、日々切磋琢磨して自分なりに人事を尽くそうとしてるやつには結構親切だぞ?

俺自身それでお古の武器(俺からすると伝説の武器クラス)くれたりアイテムくれたりもしたし*12

まあそれ見て俺にもくれ! とかいってたクレクレ君はノータイムグーパンで宙を舞ったけどな……

 

 

340:名無しのデビルハンター

 

普段の暴れっぷりを見るに自分の努力も欠かしてないようだし、そうでなければレベル70なんて行けんのだろうな

 

 

341:名無しのデビルハンター

 

宮城の黒札は良い奴がほとんどだからなあ、まあ他所の話を聞くに地方支部所属の黒札はその傾向は強いようだが

 

 

342:名無しのデビルハンター

 

まあ一部奇癖を抱えた連中はいるにはいるが……

スタイル抜群の美人なのに美少女見るとすっげえ気持ち悪い笑顔になる奴とか、

常にパンツ一丁で山に籠ってる変人とか

こういうのもアレだが、支部長からして嫁以外に興味はないとはいえオカマでロリコンだからな……*13

 

 

343:名無しのデビルハンター

 

まあ基本全員善良だからまだ……

 

 

344:名無しのデビルハンター

 

それもあって在野のDBもわりと大人しいよな

まあ大人しくないバカは幼女がスッ飛んできて宙を舞うが

 

 

345:名無しのデビルハンター

 

あのようじょのフットワークの軽さも問題を察知する嗅覚も謎過ぎる精度してるよな……

 

 

346:名無しのデビルハンター

 

たまに野良猫とか引き連れて散歩してるからもしかすると動物と話せてるのかもしれないな

幼女ネキ程の強さがあれば動物も従おうもんだろうし*14

 

 

347:名無しのデビルハンター

 

ありえねーwwwwww

……とも言い切れないのがガイア連合だからな、まあ悪いことしない分には無害だろう

 

 

348:名無しのデビルハンター

 

悪いことするメリットもないからなぁ

宮城支部が出来る前後ぐらいのあれこれとか噂に聞くと本部の面子も動員して徹底的にやったらしいし*15

 

 

349:名無しのデビルハンター

 

少なくとも宮城においては真面目に努力すれば評価される、良い時代になったじゃないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うさぎちゃん、ミヨリさん、敵を押し留めて! ハトホルさんは【メギド】の後【テトラカーン】、ジャックランタンはヘアリージャックに【アギラオ】!」

 

「ヤァァハァァァッ!」「承知!」「任せよ!」「ヒホホーッ!」

 

悪路王異界、最奥部。そこでは、1体のヘアリージャックと2体のイヌガミという一団と狐面の少女……ワカモスーツを着た文が戦っていた。

リンの役に立ちたいという一心で地道に鍛錬を続けていた文だったが、努力が実を結びレベルは25に到達。

相変わらず攻撃は得手ではないが、高品質の霊装+デモニカ、そして順調に育った仲魔達と、

培ったものをフルに使い、(仲魔込みではあるが)単独で悪路王異界最奥部まで到達していた。

まず前衛2人が襲い掛かるイヌガミとヘアリージャックを押し留め、ハトホルの【メギド】でイヌガミ2体が撃沈。

手傷を負ったヘアリ―ジャックにジャックランタンの【アギラオ】が命中し、怯ませる。

 

(【マッパー】+【エネミーソナー】……増援無し、仕掛けるなら今!)

 

リンやほかの黒札・金札たちの指導を受けつつの錬磨により、文自身の戦闘能力も大幅に向上していた。

武器やデモニカの扱いについても長け、今ではCOMPの機能に自分の魔法を乗せるなどの応用も聞くようになっている。

今回の場合、COMPのインストールソフト【エネミーソナー】に周囲の地図を脳内に映し出す【マッパー】を合わせて使用し、

脳内に浮かべた地図に周辺の敵の位置を表示させ、その危険度を色で識別できるほどである。

そしてこれにより周囲からの増援がないことを確信し、文は声を張り上げる。

 

「皆! 一気に仕掛けるよ!」

 

「承知! ならばまずは拙者が、【ラクンダ】!」

 

「ありがとうミヨリさん! 【ザンマ】!」

 

ヒホホーッ!(【アギラオ】!)

 

「うさぎよ、トリは任せたぞ? 【メギド】!」

 

―――ッハァ!(【ハードヒット】)

 

文の号令一下、ミヨリが防御力を下げ(【ラクンダ】)、それに合わせて文・ハトホル・ランタンが集中砲火。

うさぎによるトドメの一撃(【ハードヒット】)を喰らい、ヘアリージャックはMAGへと還るのだった。

 

 

 

「――――――はぁ、何とか勝てた……」

 

へたりこむ文。そこにぱちぱちと拍手の音が飛び込んでくる。

そちらを向けば、そこには軍帽を目深に被りブレザーを着た少女と、スレンダーな肢体に白いバニースーツを着た白髪の女性。

先生ネキのシキガミ、ヒトハと、文の恋人であるリンのシキガミの1人、ブランだ。

 

「お疲れ様です、文。本当に強くなりましたね」

 

「おめでとう文ちゃん! 黒札以外だと悪路王異界の初到達者ですよ!」

 

「わ、あ、ありがとうございます……今日はヒトハさんとブランさんなんですね」

 

ブランにぎゅっと抱きしめられ、照れながらも微笑む文。

ヒトハが呼んだ救急医学部達のディアを受けながら、文は2人に礼を述べた。

 

「残念ながら幼女ネキはおりませんが。丁度文が攻略していたらしいというのと、

 先生がこちらの文献を読みに来たので到達認定担当をしていました。

 文の実力なら大事無いとは思いましたが、万一があると幼女ネキが恐ろしいので……」

 

「私はお姉ちゃん(ノワール)がスカアハ先生に槍を教わってるから一緒に来たんですよね。

 私も訓練してても良かったんだけど……文ちゃんが来てるって聞いたから、一応何かあった時のためにって、お姉ちゃんに」

 

「ははは、文殿は愛されておりますな! 確かにヒトハ殿やブラン殿がいれば万一の事もありますまい!」

 

「もう、ミヨリさんまで……」

 

頬に手を当てながら顔を真っ赤にする文。リンに少しでも近づきたいと錬磨を重ね、

こうして悪路王異界の最奥に到達するほどの実力を持つに至った。

それはリンを真摯に愛するが故ではあったが、こうしてリンからの愛情を実感すると未だに顔が赤くなるのを止められない。

これもまた女心と言うものであろうか。

 

ともあれ、ヒトハより最奥まで到達したことを認める認定証、そしてボーナスのガイアポイントを貰う。

この異界の真の最奥部はお堂内部のボス部屋であり、そこに座すアテルイとドアマースを滅ぼして初めて完全に踏破と言えるのだが、

そもそも今はもう荒ぶってはいないので倒す理由もなく、お堂内部は高レベル黒札専用の資料庫兼訓練場となっている。

であるため、お堂付近に常にだれかが駐在し(ほとんどの場合はスカアハや自由に動けるお堂メンバーが認定を行う)、

最奥まで到達したものに仮のボスとしてヘアリージャック+イヌガミ数匹をけしかけ、勝利したものに認定証とポイントを渡す。

それが管理異界になった悪路王異界の普段の運用であった。手に入れた認定証を眺め、ほっとした顔をする文。

 

「これで……リンちゃんも安心してアメリカに行けるかな」

 

「あぁ……」

 

「流石に文は連れていけないですからね……」

 

文がここまで躍起になって強くなろうとする理由。それはリンに並ぼうとする思いもあるが、

『少しでも強くなり、リンを安心させてやりたい』という思いもあった。

最前線で共に戦ってきた他の嫁達はともかく、文は才能があるとはいえごく普通の現地異能者に過ぎない。

その為リンもやや過保護に接しており、かねてよりアメリカに行こう、とは言っていたものの、

地固めも大事、他所との交渉も大事と何のかんのと引き延ばしていた。

文もまたそれを何となくは察しており、こうしてある程度の実績を上げることでリンを安心させよう、と、

今回悪路王異界の単独踏破をしようとしたのである。

 

「今回の遠征は先生らも同行するそうですので、幼女ネキの方の心配はいらないでしょう。

 文の方にはカジオーネキや中国勢らが居りますし、これを機に親睦を深めては?

 では、入り口まで……いえ、幼女ネキの家まで送りましょう。私も【トラポート】を使えますのでね」

 

 

 

その後、ヒトハの【トラポート】により夕方ごろに〇〇町へと帰還した文。

リンに踏破を報告しようとリンの家の玄関を開けた文の目に入ったのは、玄関マットに突っ伏し、いびきをかいて眠るリン。

予想外の事態に硬直する文だったが、家の奥から毛布を持ったキャナルが現れると文に会釈した。

 

「文ちゃん、お帰りなさい。さっきブランから連絡が来ましたよ、踏破したみたいですね? おめでとう」

 

「あ、はい、ありがとうございます……あの、リンちゃんは、どうして?」

 

それを聞くとキャナルは苦笑し、毛布でリンを包むと抱え、文をリビングに誘う。

 

「なんというか……文ちゃんのことを心配してたんですよ、マスター。

 だから返って来てからずーっとここで待ってたんです。夕ご飯も玄関で食べながら待ってたくらいで……

 結局、寝ちゃったみたいですけど」

 

リンをソファに寝かせ、文をその隣に座る様に促すキャナル。文は促されるままに席に着き、すやすやと眠るリンの頭を撫でる。

 

「待ってて、くれたんだ……」

 

「すっごい心配してましたよ? それに、文ちゃんはマスターの初めてのお友達ですし……

 初めて、シキガミ以外で自分を好きになってくれた人だって、たまに言ってます。

 正直、妬けちゃいますよね。シキガミじゃない人たちはラプンツェルさんを始め何人かいますけど全員悪魔ですし、

 『人間』として、『鵺原リン』に親愛の情ではない、恋人としての愛情を注いでくれる人って、今の所文さんだけですよ?

 これから増えないとも限りませんが……それでも、『初めての人』だからこそ、余計に過保護になっちゃうんじゃないです?

 マスター、あれでかなり寂しがりですよ。多分文さんがいなくなったら、再起不能になるんじゃないでしょうか」

 

言われて、文はかつてリンが語った自分の出自を思い出す。

物心がついた時には既に育ての親が転化した屍人(ゾンビ)に監禁され数年を過ごし、

その覚醒の瞬間ですら、育ての親に食い殺されそうになった末に喰らい返した、と言う壮絶な始まり。

眠れば悪夢にうなされ、夢も見ないような深い眠りにつかなければまともに眠れないほどのトラウマを負っている。

今でこそ子守歌による治療の甲斐あって気楽に昼寝できるほどに改善したが、監禁され過ごした数年間、

そして覚醒に至った瞬間の絶望は、両親に愛され健やかに育った自分には想像すらできないほど深いものだったろう。

リンの頭を撫でながら、文はぽつりと呟く。

 

「……リンちゃん、私、強くなったよ。まだまだリンちゃんには及ばないし、一緒に戦えるぐらいにはなれないけど……

 それでも、リンちゃんの留守を守れるぐらいには、なってるから。

 だから……リンちゃんのしたい事をしてね。お、夫の、留守を守るのも……奥さんの、務めだもんね」

 

顔を真っ赤にしながら、言い切る文。ふっと顔を上げて見れば、そこにはキャナルだけではなく、

微笑ましいものを見る目のウカノミタマやセリリ、ラプンツェル……少し離れた所でははイズナやアズサが聞き耳を立てていた。

 

「も、もうっ! 私は真面目な事を言ってるんですよ! にやにやしないでください!」

 

真っ赤な顔でぷんすかと怒りを表す文と、それをにこにこと見守る一同。

その後リンが起きてから、文は改めてリンに踏破の報告と、自分が留守を守る、

だからリンはリンの好きなことをしてほしいという旨を伝える。

そして、その説得についにリンも折れ、本格的にアメリカ行きを考える事となったのだという。

 

 

*1
ワカモスーツを着た文のこと

*2
なんなら親交どころか嫁である

*3
幼女ネキとか先生ネキとか

*4
レン子ニキとか

*5
幼女ネキからお声がかかるのではなく幼女ネキの暴走に対しレン子ニキ辺りからのお呼びがかかる

*6
ただしそっちに普段いるのはヤクザ2人とナマズオである

*7
3話時点でレン子ニキレベル20、リンクニキレベル15程

*8
悪路王異界攻略後に通い詰めてジェネリック影の国で大暴れしているため

*9
マジ話である

*10
ナマズオ。リンクニキ謹製のちょっと上等な簡易シキガミ

*11
なお黒札の付き添いがあれば入ってOK。入りたがる奴はほとんどいないが。主にイズナとかアズサとか用の特例

*12
ヤクザから巻き上げた武器を日曜大工感覚で改造したものだったり同じく日曜大工感覚で作った属性弾とか

*13
先生ネキとリンクニキとレン子ニキ。性癖はあれだが基本善人である

*14
ポチやマシロ配下の野良・野生動物や悪魔による探知網

*15
「最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 『任務中に別の任務が入るのは良くある事』」あたりのこと。幼女ネキが加わる前の数年間の事らしいのでレン子ニキらはいたろうけども弱かったのでセツニキ達に任せた模様




そんなわけで58話でした。文ちゃんも順調に強くなっているのです。
装備の質もあるけどサマナーとしての指揮能力は純粋に天性のもの。

■解説

・幼女ネキ
なんだかんだ娘と嫁には甘いようじょ。
アメリカに行く! とは決めてはいたものの、なんだかんだ文ちゃんが心配で先送りにしていた。
実際地固めや交渉も必要ではあるのでここ最近は日本各地を飛び回っていた。
返って来てからはずっと玄関で文ちゃんを待っていたが結局寝落ち。
裏を返せば寝落ちできるぐらいには精神面も安定してきている。

・文ちゃん
地味に宮城の金札ではトップクラスの実力。
装備の質によるゲタもあるけど、基本的には文ちゃん自身の才覚によるもの。
攻撃魔法はザン・ザンマぐらいで、あとはエストマ・マッパー・トラフーリ・リフトマなどの補助系魔法メインの構成。これをリンらの指導により戦闘中にも応用できるようになっている。
また、実はレベル限界が30から35ぐらいにはなっている。
これはリンと色々するようになったりしたのもあるけど、本人自身の体が強くなっているのでその分ウカノミタマの加護も少し強めに受け入れられるようになっているため。

・うさぎ
基本的には真Vのオニぐらいの性能。物理系やカウンターメイン。挑発もある。
武器は両端が爆発するようになっている棒。

・宮城の一般バスターたち
だいたい幼女ネキ宅の隣町のジュネスにたむろしている奴ら。
アホは幼女ネキがしばいているので必然的に善良な気質の連中が生き残る傾向にある。
中にはウカノミタマの氏子がいたり、黒札の知り合いの金札もいたりする。
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