【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策   作:タマヤ与太郎

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そんなわけで59話です。アメリカ行きの準備が着々と進んでいますよというお話。


転生ようじょ、自慢する。

【デスマは】技術開発班ロボ部【勘弁】Part.189

 

 

 

 

 

185:幼女

 

よう、私だ

 

 

186:名無しの転生者

 

あれ、幼女ネキじゃん、宮城支部系のスレ以外に顔出すなんて珍しい

 

 

187:名無しの転生者

 

アメリカ行くんだって? 頑張ってんねえ

まあ軍艦建造チームの奴らは今幼女ネキの孔雀明王建造で地獄を見ているけど

 

 

188:幼女

 

うむ、頑張ってくれているようだな。反魂香を差し入れしておいた

まあその関係で報告というか、自慢というか

 

 

189:名無しの転生者

 

過労死する前提の差し入れで草

んで、その関係の報告……ああ、そう言えば格納庫作ってたんだっけ?

 

 

190:幼女

 

大当たりだ! 格納庫が完成したのでな、自慢しに来た!

 

[画像]

(巨大なガレージの様な建造物の外観)

 

[画像]

(如何にも『ここ開きますよ!』と言わんばかりの隔壁やハッチ)

 

[画像]

(地下に作られたと思しき空の乾ドックの画像)

 

[画像]

(ハンガーに収められたイカルガの画像)

 

[画像]

(アルディラッドカンバー・金獅子・銀虎や劔冑等の各種ロボットが格納されている画像)

 

 

 

191:名無しの転生者

 

おお、いいねえ! 秘密基地感ある

 

 

192:名無しの転生者

 

やっぱロボは動いてるのもいいけど格納庫に収まってる姿もいいよな……

 

 

193:名無しの転生者

 

いい……

 

 

194:名無しの転生者

 

……ん? シルエットナイト系以外にもなんか色々あるな、震電にスコープドッグ……

 

 

195:名無しの転生者

 

士魂号にオートバジン……あのモノバイクは零零式か。マスターバイクにトライチェイサーまである……

幼女ネキ、これって?

 

 

196:幼女

 

その辺は私の趣味のコレクションだが?

流石にムラクモの格納庫に置いとくにはでかいものも多いからな……狭いってオラシオニキに怒られたし

ムラクモ格納庫近辺の倉庫に入れといたんだけどやっぱ近くで眺めたいからな!

格納庫作るついでに20機は収められるコレクション用ハンガーを作ったぞ!

 

 

197:名無しの転生者

 

 

 

198:名無しの転生者

 

 

 

199:名無しの転生者

 

この幼女やりやがったwwwwww

 

 

200:幼女

 

まあセリリにはバチクソに怒られたが私の稼ぎで買っているのだ、問題はない

あとはあれだ、ブーストニキんとこのリアルACの筐体*1も置いてあるから自宅にいながら電脳異界で暴れられるぞ!

イカルガで殴りこむと大ブーイングの嵐だったがな

 

 

201:名無しの転生者

 

幼女ネキさぁ……

 

 

202:名無しの転生者

 

気持ちはわかるけど実際にやったやつ見たの初めてだわ、ロボは飾って楽しいコレクションじゃないんですよ!

第一モノにもよるが1機1機がクッソ高いのにプラモ感覚で買うんじゃありません*2

 

 

203:幼女

 

失敬な、全てではないが実用しているぞ、地下格納庫建造時には建設チームの連中が大助かりだと言っていた

やはりロボがたくさんあると建造も早く済むな!

 

[画像]

(いろんなロボが協力して格納庫を建造している画像)

 

 

204:名無しの転生者

 

どうりで異様な速さで出来上がったと思ったよ……

 

 

205:幼女

 

やはりロボは動いてこそだな! それでなくともメンテ後に試射とかはしてるし格納庫の下にある程度動き回れるような場所は作ってあるぞ*3

まあコレクション増えてきたらさらに下にも作ってそれまでの最下層をコレクション倉庫にするんだが

いずれ呉支部のバルキリーとかナイトメアフレーム*4も欲しい所だな!

まあ値段で言うならトイボックスよりは大体安いし稼ごうと思えばなんぼでも稼げるからな

シェルター用結界装置のMAGバッテリーの充電需要なんかが最近増してきてるから売電収入も結構増えてきている

 

 

206:名無しの転生者

 

このようじょ人生満喫してやがるw

 

 

207:名無しの転生者

 

前世にもいたなー、クソ金持ちで外車というか車両関係コレクションして敷地にずらっと並べてた物好き

 

 

208:名無しの転生者

 

これだから高レベル覚醒者は……w

 

 

209:幼女

 

まあそんな感じだな。あとは管制室とかシアタールームとか配信スタジオとかもあるぞ

第二出張所に出張所としての機能をほぼ移管したから、完全に出張所を家として使うために改装中だ

家族も増えてきたしな、終末にそなえて出張所や格納庫周りをシェルターとして使えるようにするつもりだ

まあ一般の人らはジュネス方面か第二出張所近辺に作る予定のシェルターに入ってもらうことになるが

私の家周りは関係者以外立ち入り禁止みたいにする。実質軍事基地みたいなもんだからな

 

 

210:名無しの転生者

 

軍事基地(私物)

 

 

211:名無しの転生者

 

軍事基地(ようじょのおもちゃ箱)

 

 

212:名無しの転生者

 

軍事基地(カルト宗教*5の地方支部幹部の家)

 

 

213:オラシオ

 

何やってんだ幼女ネキ

 

 

214:幼女

 

格納庫が出来上がって嬉しかったので自慢しに来た

 

 

215:オラシオ

 

そうか……まあそれはそれとして。皆の衆、報告がある

 

 

216:名無しの転生者

 

ほう、最近宮城支部のプロジェクトに関わっていたオラシオニキとかけて

 

 

217:名無しの転生者

 

なんかしれっと完成してたアルディラッドと金獅子銀虎ととく

 

 

218:幼女

 

その心は?

 

 

219:オラシオ

 

ツェンドリンブル完成だーっ!

 

[画像]

(メタリックブルーの装甲の鋼鉄のケンタウロスのようなロボの画像)

 

 

220:名無しの転生者

 

イエエエェェェェェイ!!!!!

 

 

221:名無しの転生者

 

量産型の方のカラーリングなのな

 

 

222:オラシオ

 

この世界においてはトイボックスとかイカルガの系列機みたいなもん*6だからな

ちなみに使っている人工筋肉は士魂号と同じなので実は互換性がなくもない。コスト的に言うと、

イカルガ>越えられない壁>トイボックス>>>金獅子・銀虎>アルディラッド≒ツェンドリンブルぐらいだな、

士魂号よりはお高くなっているぐらいだ。実際ツェンドリンブルはガワ自体は中華戦線殴り込みの時にはできてたから、

やっぱセキトバのケンタウロス体形での動作データをこいつ用にするのと、人工筋肉のバランスを整えたり、

微調整に時間が取られていた。だが完成だ! なんとかアメリカ行きには間に合ったな……

 

 

223:名無しの転生者

 

いやーおめでとう、一応これ量産機なんだよな?

 

 

224:オラシオ

 

ああ。まあ安いとは言えんが……それでも何とか量産できるぐらいにコストは下がってるよ

というかトイボックスとイカルガが採算度外視の超ハイエンド機、金獅子・銀虎がコンセプトモデルの高級機ってだけで、

アルディラッドとツェンドリンブルは量産前提の設計だからな

 

 

225:幼女

 

良いデータが取れたようで何よりだ、全力でブン回した甲斐があったな!

 

 

226:名無しの転生者

 

幼女ネキはちょっと自重して????

 

 

227:名無しの転生者

 

あのね幼女ネキ、蘇生するとはいえ死人が普通に出るデスマーチを週刊連載感覚で持ち込まれる方の身にもなって?????

 

 

228:幼女

 

過労死するぐらいなんだ、こちとら分霊とはいえレベル70近くで地の利も得たスカサハ&クー・フーリン、

その時の気分でレベル70越えのスサノオ&アテルイと殴り合って何度も死んでるぞ

 

 

229:オラシオ

 

そういう問題じゃないんだよ……頼む幼女ネキ、メイプルとイチャイチャする時間をくれ

 

 

230:幼女

 

む、それは仕方ないな。オラシオニキはともかくメイプルがかわいそうなのは駄目だな

体力が上限突破する方のマッスルドリンコもグロスで差し入れしておくな、私も追加のマッカを稼ぎに行くことにしよう

 

 

231:名無しの転生者

 

駄目だこのようじょ自他ともに酷使することしか考えてねえ!

 

 

232:名無しの転生者

 

で、でもツェンドリンブル出来たしちょっとぐらいは休めるのでは……?

 

 

233:オラシオ

 

なおツェンドリンブル完成したので開発チームはそのままダイレクトに孔雀明王開発チームに合流します(しろめ

一応三日ほどインターバルはあるんだがな……

 

 

234:名無しの転生者

 

お労しやオラシオニキ上……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっす、私だ、ユリ姉。近くにきたので遊びに来たぞ」

 

「あら、リンちゃん。新しい子も一緒なのね。どうぞどうぞ。霧子や兄さんも居るから会って行ってあげて?」

 

ある日の夕方、宮城県仙台市某所、宮城支部、仙台出張所にほど近い武家屋敷の玄関に、リンとシキガミ三人娘+1(ノワール・アイリス・ラプンツェル+ブラン)が立っていた。

玄関を開け出迎えたのは、レン子ニキによく似た顔立ちの金のロングヘアの女性。

宮城支部長、レン子ニキこと『藤林蓮司(ふじばやし・れんじ)』の妹、『藤林癒理(ふじばやし・ゆり)』だ。

彼女もまた覚醒者であり、ディアやパトラなどの回復系魔法を得意とし、レベルは22に達する現地民としては一流の金札であった。

双子の姉妹である『藤林霧子(ふじばやし・きりこ)』と共に、保護されてすぐのリンを世話し、実の姉のようにリンからは思われている。

 

「キリ姉もいるのか? まあいい、レン子ニキもいるのは都合がいいな、色々と報告もあるしついでにやってしまおう」

 

乱雑に靴を脱ぎ……きちんと整えてから、癒理に伴われ屋敷の中に踏み込むリン。それを見て目を丸くしたのはブランであった。

 

「わ、お姉ちゃん、マスターが呼び捨て以外で他人を呼んでますよ、珍しい……」

 

「癒理さんや妹さんの霧子さんはマスターにとって実のお姉さんのような方ですからね。

 私もここに保護されていた時期の事はよく知りませんけど……それでも、ここに来る心なしか安心しているような気がします」

 

「マスターは基本的に傍若無人の人間弾道ミサイルですが、義理堅いお方ではありますからね。

 覚醒直後の時期に世話をしてくれた恩人を無碍にするような人ではない、と言う事でしょう」

 

「さっき一瞬『あ、また増えたんだ……』みたいな遠い目をされていましたけどね……」

 

四者四様の反応し示しつつも、ノワールの先導で廊下を行く四人娘。

ノワール、ブラン、アイリス、ラプンツェルという並びで廊下を進んでいると、ふとラプンツェルが立ち止まる。

 

「ラプンツェル? マスターはあちらの居間の方ですよ? そちらは地下室のはずですが」

 

「ええ、ノワール、分かってはいるんですけど……一瞬、濃いマスターのMAGの匂いがした気がして」

 

「まあ、マスターもここでそれなりに過ごしているのですし、そう言うこともあるのでは?

 特にマスターは放っておくとどこに行くか分かりませんし……」

 

横から口をはさんできたアイリスの言葉にそれもそうですね、と納得し、ラプンツェルはノワールの後を追った。

 

 

 

「――――――とまあ、そういう訳だ。スレを見ていたかもしれんが、ツェンドリンブルが完成。

 孔雀明王の建造も順調、あとはムラクモの二代目管制シキガミももうじきできるのだったか?

 この調子なら予定通り12月初頭には発てそうだな」

 

「一応シキガミそのものはできているんだけどね。ムラクモとのリンクを繋げているところよ。

 そのためにキャナルちゃんを借りちゃってるし、早めに返せるようにはするわね」

 

ガイア連合産の霊的食材をふんだんに用いた夕食の後、リンとレン子ニキは今後の事について話し合っていた。

現在宮城支部で行っている大事業はいくつかある。まずは東海道に並ぶ街道である奥州街道の霊道化。

他の支部においては新潟支部や霊山同盟支部が中心となって行われている東海道等にならい、

宮城支部においてはレン子ニキと神社ニキ、海上などで漁協ニキがが中心となって行われている。

ターミナル移動が主流になると予測されている終末後であるが、陸路・空路・海路等、選択肢はあって困る事はない。

 

続いて行われている霊的作物の開発や作付け、これはキクリ米やミタマ米などに代表される米類の他、

ウカノミタマやキクリヒメの分霊であるカヤノヒメの権能をフルに活用し、農協ニキが中心となって動かしている。

近頃は『ダチョウニキ』と呼ばれるようになったニキによるダチョウ牧場なども軌道に乗ってきており、*7

時折覚醒ダチョウにより祭神が蹴り殺されるハプニングを除けば終末後の貴重な畜産事業として注目されている。

 

ロボ部の各種デモニカやその部品、ホビー部の対悪魔玩具等の生産も順調に進んでおり、

ゆくゆくは東北地方におけるそう言った物品の生産拠点を作ろう、という話まで進んでいる。

 

「しかしまあ、思えば遠くへ来たものだ。私がここに保護された頃はまさかここまで大事になるとはな」

 

「それについては幼女ちゃんが頑張りすぎなのよ。私達も頑張っていたとは自負してるけど……

 幼女ちゃんばっかりに頑張らせてなんて、かっこ悪いじゃない? ユリにキリ、あなた達もそう思うでしょう?」

 

「それはまあ、そうだけど。私はあの頃に比べたらリンちゃんがすっかり元気になって何よりだわ。

 ……悪路王異界の後始末に付き合わされた時は何度兄さんの関節を逆に曲げてやろうかと思ったけど」

 

「あの頃はほんと酷かったものね……まあ今のリンもこう、大分大物になりましたけれど。

 ……悪路王異界に関してはユリと同感ですわ。何度お兄様の尻を蹴り飛ばしてやろうと思った事か」

 

「あの件については何度も謝ってるじゃない……第一矢面に立ってたの主に私なのよ?

 それに黒札レベルにしか開示できない機密情報だったんだもの……あなた達を引き込まなきゃ過労死してたわ」

 

癒理とその隣の金の長髪を三つ編みにした女性、癒理の双子の妹、霧子ににらまれ、苦笑するレン子ニキ。

リンによる悪路王異界の鎮静化後、レン子ニキを中心とした待機メンバーは事後処理に追われていた。

旧ヤタガラス全盛期の遺産を封じた異界に関わる事として、動員できるのも最低黒札かそのシキガミレベル。

ショタおじの許可を得てレン子ニキの肉親である2人を動員したが、それでも地獄を見た。その事を折に触れつつかれているのだ。

そして、そこで首を傾げるノワール達四人娘。もっとも古株であるノワールでも、作られたのは山梨に行った後。

リンがここで保護されていた時期の事は、リンやレン子ニキから僅かに伝え聞く程度であったのだ。

 

「そういえば、レン子ニキさん。マスターがこちらで保護されていた時期というのは、どのような様子だったんでしょう?

 ……その、言いづらい事ならかまいませんが……」

 

ノワールの言葉がしりすぼみになっていったのは、その言葉を受けたレン子ニキと双子、リンが一様に何とも言い難い顔をしたからだ。

 

「あの頃か……まあ、言い辛いというか、聞いて面白い話ではないとは思うが……まあ知っておくべきか?」

 

「そうね……文ちゃんやイズナちゃんには伏せておくべきだとは思うけど。

 ノワールさん達や、ここにいないけどセリリさん、ウカノミタマ神には……伝えておくべきだとは思うわ」

 

「医者としては勧められないけど……まあ、知っておくべきかもっていうのは同感ね、兄さん」「ですわね……」

 

渋い顔をしながらも言う3人をちらりと見て、リンはノワール達に向き直る。

そして語られるのは、リンがこの藤林家に保護され、山梨へと向かう間の出来事。

それは、ノワール達を愕然とさせて余りある事であった。

 

「私が育ての親(あの人)に食われかけ、覚醒し逆に食い殺した。その事はお前らも知っていると思う。

 そして、その事がトラウマになりまともに眠れない状態だったことも知っているだろう。

 だが、あれでも大分持ち直した方ではあったんだ。少なくとも、起きている時は自分を制御出来ていたからな」

 

淡々と語るリン。覚醒し、生き残り、血だまりの中呆然としていたリンは、レン子ニキに保護された。

その後転生者だと判明し、山梨への移送準備が整うまで、リンはこの屋敷に滞在することとなった。

だが、それはリンに平穏を与えはしなかった。無我夢中で生き残ろうとしたとは言え、親殺しをしたのは事実。

最後の最後で狂ってしまったとは言え、死してなお自分に愛情を注いでくれた育ての親を殺した自分。

そんな自分を、リンは許せなかった。自分に対して怒り狂わねば己を保つことができなかったのだ。

そんなリンが取ったのは、有体に言えば自害だった。自分を許せなかったが故に、リンは自殺未遂を繰り返した。

 

「まあ、上手いこと死ねもしなかったのだが。覚醒したがために悪魔変身せずとも身体も頑丈になっていたからな。

 子供の手の届くところにあるただの刃物など薄皮も切れなかったし、首を吊っても頸椎が折れるより先に鴨井が折れた。

 しまいには自分で自分の目を抉ろうとしたところで取り押さえられて縛り上げられ、地下の座敷牢に封印された。

 思えばレン子ニキ達には迷惑をかけたものだ。ユリ姉キリ姉も、よく私のようなクソガキの面倒を見てくれたものだと思うよ。

 ……だからこそ、お前たちにも感謝している。お前たちが傍にいてくれたから、私は私でいられた。

 私自身を許すことは生涯ないだろうが……それでも生きていたからこそ、知ることが出来た。

 あの人(育ての親)は、私が救われることを望んでいた。両親は、私を愛しているがゆえに捨てざるを得なかった。

 私でも生きていていいのだと、生き残ってしまったからこそ生きていかなければいけないのだと、思う事が出来た」

 

そう悲し気に笑うリンを、ノワールが、アイリスが、シキガミ達4人が囲み、抱きしめる。

その事にリンは満足そうに微笑むと、ラプンツェルの方を向いて口を開く。

 

「お前はさっき、地下室の階段の前で立ち止まったな。私のMAGを感じたと。

 それもそうだろう。あそこには、大分薄れたが私の怒りと絶望のMAGが未だ漂っている。

 お前だけが感じたのは……きっと、お前の魂の核になっている、あの人(育ての親)の魂の欠片と、引き合ったのかも知れん。

 私に語り掛けることこそないにしろ、お前の中にもまだあの人(育ての親)がいるのだな」

 

「……恐らくは。でも、私がマスターを想う気持ちは、私自身の心から出たものだと、そう思っていますよ?

 ノワールやアイリス、ブランだって、マスターを愛する心は与えられたものではないはずです」

 

「……そうか。そうだな。まあ、これからをお前らを振り回すし、私は私のやりたいようにやるが。

 それでも、ついてきてくれると嬉しい。……頼むぞ」

 

その言葉には、全方位からの抱擁が返答として返された。

その晩藤林邸に泊まったリン達であったが、そのリンの寝顔は大変に満足そうなものであったのだという。

 

 

 

*1
『スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情』でブーストニキが作った電脳異界を用いたシミュレーターの一種

*2
幼女「だって金出したら買えるし金は稼げばあるし……」

*3
AC6のテスト部屋ぐらいのサイズ

*4
『DRUG FATE』において呉支部で作られているロボ。極力科学技術を用いて作られているらしい

*5
忘れがちになるがガイア連合の世間から見た印象はカルト宗教である

*6
トイボックス・イカルガの運用で得られたデータが反映されている

*7
『ファッション無惨様のごちゃサマライフ 「アルカトラズ・レポート 中編」』参照




そんなわけで59話でした。幼女ネキ周りのあれこれは大分初期から考えていたのでようやく大体出せた……まあまだいろいろあるけどこれから明かされてゆくでしょう。

■解説

・幼女ネキ
実は覚醒当初は今ほど覚悟決まった鋼メンタルではなかった。
レン子ニキの家にいる時に自傷行為に走らない程度までには持ち直して、
そこからガイア連合でのメンタルケアによって今ぐらいの人格が醸成された感じ。
なのでレン子ニキやその妹達には本当に感謝している。
でも好き放題やるのは自重しない。

・レン子ニキ
本名、藤林蓮司(ふじばやし・れんじ)。過去には色々あったけどオカマなのは単なる当人の趣味。
実は基本ロリコンだがロリ以外も行ける。基本的に専用シキガミ以外には手を出さないけど。
霊道敷設計画もあるので実は大分多忙な人。幼女ネキが暴れてるだけで別に他の面々がサボってるわけじゃないんです。

・藤林癒理&霧子姉妹
悪路王異界攻略後辺りに言及してたレン子ニキの妹2人。26、7ぐらい。
外見は癒理が『世界樹の迷宮』の『メディック♀(金髪の方)』、
霧子が『アルケミスト♀(金髪の方)』。戦闘スタイルもだいたいそれ。
表向きは癒理が診療所経営の医者、霧子が家事手伝い(専業DB)。
どっちも仙台出張所勤務。
恋人ができないのが悩みだけど2人の理想がレン子ニキなので多分これからも無理。
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