あれはどのあたりまで書いた方が良いんだろうなぁ……幼女ネキ周りだけでいいんだろうか?
※2024/03/22追記
・設定を1話の前に移動。設定のみの奴はダメだったのを指摘されるまで忘れてました……
・黒焦げさんよりドヤ顔幼女ネキを頂いたので本編に貼り付けました。問題なぞあればご連絡ください。
【サブル島】ムラクモ計画関連スレ その27【落とそう?】
415:幼女
そんなこんなでエクソダス開始までもうすこしとなったな。思えば色々あったものだ
416:先生
幼女ネキがマタドール仲魔にしたうえ手籠めにしたり……
417:名無しの転生者
幼女ネキがツァトゥグァをトトロと言い張って仲魔にしたり……
418:名無しの転生者
幼女ネキがイグをぶん殴ったけど色々あって仲魔にしたり……
419:名無しの転生者
罪もない一般シスターの性癖を完全にぶっ壊したり……
420:狩人
まあやらかしも多いが避難民助けたり狼王ロボを仲魔にしたりとかもやってるけどな、幼女ネキ
避難民全員避難させようぜ! という音頭を取ったのも幼女ネキだし
何よりツァトゥグァとイグの協力を得ることができたのも幼女ネキの手柄だぞ
421:幼女
えっへん
(某テンプルナイトもかくやというドヤ顔の幼女ネキ)
※黒焦げさんに頂きました。大感謝!
422:名無しの転生者
うっわ腹立つ
423:名無しの転生者
ひっぱたきてえ
424:名無しの転生者
顔面が整っているだけにイラッと来る度合いもひとしおだな……
425:先生
幼女ネキは可愛いから許すけど、それでなくても幼女ネキは結構活躍してるからねえ
人外ハンター相手に講習会とかちょくちょく開いて戦力アップに貢献してたよ
戦闘系ハンターの大半が螺旋丸か気円斬習得してる図は不謹慎だけどちょっと面白かったよね
威力は本人のステ依存だから全員が超威力の攻撃できるってわけでもないけど
魔法判定だけど属性を持たない攻撃って市井のハンターだと覚える機会あんまりないからねえ
426:幼女
ガイア連合の黒札だと割とそういう魔力の使い方するのも多いんだがな
知ってる中だと人魚ネキとかそういう戦い方するぞ
それでなくともMAG操作技能は応用が利くから覚えて損はないしな
ちなみにメアリーも螺旋丸使えるようになってる。才能がある奴だとかめはめ波とか使える奴もいるから面白いな
427:名無しの転生者
え、あれ教えていいの?
428:名無しの転生者
良いも悪いも螺旋丸はイズナちゃんの暇つぶしで生まれた技だしなあ、それを戦闘で使えるレベルで練り上げたのは幼女ネキだが
気円斬も螺旋丸の派生技だし、そもそも威力は本人のステ依存だから、幼女ネキクラスでもないと便利な小技ぐらいな感じだぞ
まあ便利に使える小技があるだけで命が助かる場面は多いんだけどな
429:幼女
新術は開発するたび山梨に資料まとめてぶん投げてるけどそもそもの開発者はだいたい私とイズナだからな
私が作った技を誰に教えようと私の勝手だろう。まあメシア教には伝授すんなよとしてはいるがな、そう難しい理屈の技でもないが
かめはめ波は亀仙人から他の子に教えてもええでと言われているし問題はないぞ
現地民優遇すんなとか言ってるカスがいたら教えてくれ、巻き藁に加える
430:名無しの転生者
理論はシンプルってだけで結構あれ神経使うからね????
俺なんて習得するまで三回ぐらい片手吹っ飛んでるんだけど……
431:名無しの転生者
圧縮ミスって爆発したり、できた! と思って集中切らして指や掌が螺旋丸に巻き込まれてこんがらがった毛糸玉みたいになったりもするよな
432:名無しの転生者
確か山梨の奴だったか、気円斬習得しようとして成功はしたけど円盤部分が頭頂部かすめてカッパになったりしたっけな……
433:幼女
自分のMAGで怪我するとか修行が足りんのだ
私なんて風遁・螺旋丸の練習で散々暴発したが髪の毛がボサボサになったぐらいなもんだぞ*1
434:名無しの転生者
幼女ネキは常識的な存在としてカウントしちゃあかんでしょ
435:名無しの転生者
存在そのものが台風みたいなもんじゃん*2
436:名無しの転生者
まあまあ、幼女ネキの人間離れは今に始まったもんでもないだろ
ところで避難車両ってどんなんなったの? くそでっけえキャンピングカーとは聞いてるけど
437:幼女
うむ、こんなんなったぞ
[画像]
(イカルガと比しても巨大な機関車のような何か)
438:名無しの転生者
誰だよトライガンの砂蒸気*3なんて発注した奴!
439:幼女
私だが? まあ厳密に言うなら製作チームの連中が持ってきた資料から選んだのだ
ゴツくてデカくて沢山載せられそうな奴が欲しかったからな、まあ最終的に結界装置付きで1000人は乗れるデカブツが完成した
というかまあ、移動型シェルターのテストケースみたいなものになったというか
なお避難民はおおよそ500人ぐらいとする。……500人しか助からなかったのだなあ
440:名無しの転生者
別にそれは幼女ネキが悪いわけじゃないじゃん……むしろ500人も残ったのが奇跡的だよ
Ωがいたおかげでその500人は幼女ネキが来るまで持ちこたえたわけじゃん?
441:名無しの転生者
この後も他所の避難民ピックアップしていくつもりなんだろ、幼女ネキはやれることやってるって
442:幼女
すまんな、少し感傷的になった。ところでメシア教の軟禁面子が30人ほどに増えたぞ
最初の奴らも仲間が増えて何よりだな
[画像]
(死んだ目で補助栄養食を食べるメシアン達とクローンヤクザにしがみついて何がしかを訴えているメシアン達)
443:名無しの転生者
何で増えてんの??????
444:名無しの転生者
メシアンは畑で採れる生き物だった……?
445:幼女
避難民をガイア連合が保護しているという話をDDSで広めてもらってたんだが、なんかメシアンも寄ってきてな
とりあえず前の奴らと同じところにぶち込んで同じものを食わせている。例の補助栄養食だな
ちなみに過激派スパイとそのスパイが引き連れて来た羽根入り一般人とか羽根入り穏健派も割といた
羽根付きはガイアカレー食わせてから避難民とメシアンに分類しているぞ
446:名無しの転生者
あの、過激派スパイは?
447:先生
まあ殺すよね。イズナちゃんとかの教育に悪いからあたしがやったよ
あ、ちゃんと情報引きずりだしてから殺ったよ。プロだからね!
いやー久しぶりに拷問とかしたからちょっと腕さび付いてたね、反省
448:名無しの転生者
そりゃあまあ芸歴30年の元ダークサマナーだもんプロ中のプロだろうなぁ……
449:名無しの転生者
この女テンション変えずにサクッと人殺せるからな……いや修羅勢には割といるが
450:狩人
あまり俺が人の事を言えた義理ではないが、上には上がいるものだな……
悪魔より人間が怖いと心底思うよ*4
451:先生
それが正常な反応だぁねえ。黒札は結構一般出の人多いし、強くなってもそう言う人らしい感情は忘れちゃだめだと思うよ
あたしはまあ、手遅れというか、そもそも物心ついたころからどっぷりオカルトに漬かってたしね、今更今更
452:幼女
すまんな、手間をかけた
453:先生
いーのいーの。適材適所ってやつよ。それよりメシアン共に面会行くなら呼びなよ?
流石に一人で行かせるのは幼女ネキが何かあった時怖いし、いろんな意味で
454:名無しの転生者
幼女ネキ『に』じゃなくて幼女ネキ『が』なのがミソよな
455:名無しの転生者
まあまかり間違って幼女ネキがブチ切れたらオクラホマ州ごと吹き飛びかねんし……*5
456:幼女
私を何だと思ってるんだお前らは
457:名無しの転生者
人間核弾頭?
458:名無しの転生者
超小型大陸間弾道弾?
459:名無しの転生者
万能言語『拳』の使い手
460:幼女
殺す
461:名無しの転生者
ヒェ
462:名無しの転生者
鎮まりたまえ! 鎮まりたまえ! 名のある黒札とお見受けするが、なぜそのように荒ぶるのか!
463:幼女
お前らが喧嘩売って来たんだろうが。>>457 >>458 >>459、全力で呪うからな、私がこないだショタおじに喰らった呪詛返しと同じものを喰らえ
464:名無しの転生者
雉も鳴かずば撃たれまいに……*6
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「黒札殿! どうか狩人殿にお取次ぎを! 誤解を解くチャンスを頂きたい!」
避難所である球場の一室。
その一室では、捕縛されたメシアン達が未だ解放されないままでいた。
このメシアン達は穏健派に属する者達だが、狼王の一件、そして避難車両建造中に(過激派スパイ交じりで)押し寄せた事により、
その責任を問われ軟禁。外部との接触の一切を断たれていた。
クローンヤクザに取り押さえられつつも声を上げるメシアンの1人に、リンは冷ややかな視線を向ける。
「狼王の一件、シスター・メアリーの一件、この間のスパイ・羽根入り避難民混じりで押し寄せた一件。
何か申し開きがあるなら今回の遠征の最高責任者である私が聞こう。それでは不満か?」
「失礼を承知で申し上げるが、幼女殿達はアメリカの事情をよく知らぬと見えます!
狩人殿を介して聞いていただければ、我らに害意などないと分かっていただけるはずです!」
「0能力ニキ……ああ、お前たちにわかるように言えばレイジ・ロクドウ*7か?
彼の功績をメシア教の功績と喧伝し、やめろと言うのに狩人ニキを聖人指定したのだったか?
そんな奴らの話をまともに聞いてやっているだけありがたいと思ってもらわねばな」
「そもそも
今の状態だって不当な処置じゃないじゃん? 獅子身中の虫に気付きもしないで数百人食い殺されかねない事態を招いて、
こないだだって過激派スパイ・羽根入り洗脳避難民の厄ネタ特盛アンハッピーセットじゃん。
節穴目玉のエセ宗教家なんて隔離してなきゃ避難民にどんな悪影響があるかわかんないよ?
害意のあるなしと実害のあるなしは別問題っしょ」
「それは……」
押し黙るメシアン。リンや先生ネキの言うことは、メシアンへの敵意や悪意があるにせよ、事実である。
カリフォルニア州におけるゾンビ悪魔の大量発生に際し、狩人ニキが『0能力ニキ』こと六道玲治を始めとする数人の黒札を招聘。
公称百万体に及ぶソンビ悪魔を駆逐し、原因を排除することができた。
そして穏健派はそれに対し、狩人ニキを聖人認定し、メシア教サイドの存在としてアピールした。*9
それにより一般人目線では一時メシア教寄りとして見られるようになり、自然な流れとしてメシア教に反感を持つ黒札らの不興を買う事となる。
「厚顔無恥とはこの事だな? お前たち穏健派の力不足のせいでこの状況を招いたのに、厚かましくも聖人認定か。
間違っても私達に対してそんなことはしてくれるなよ? 私も先生ネキも、メシア教は先祖代々の仇。
貴様らからの聖人認定なぞ末代までの恥だ。もう直接的に言ってしまおうか? 迷惑だ、私に関わるな」
「わ、我々にも【ディア】や【パトラ】の使えるものはおります、人手は少しでも必要かと思いますが……」
「いらん。お前らが100人いてもフタバ達1人に及ぶことはあるまい*10。人手はあって困らんが、メシアンの手など不要だ、
お前らが今できることはすべてが終わるまでここに閉じこもり大人しくしている事だけだ。それ以外の行動を私は望まん。
……はぁ、時間の無駄だったな。どうしても伝えたいことがあるというからこの席を設けたが、これなら昼寝をしていた方がましだ。
おい四号、五号、これからこいつらの訴えの一切はシャットアウトしろ。聞くに堪えん」
「「ハイヨロコンデー!」」
ため息を吐き、クローンヤクザにそう指示して立ち上がるリン。
先生ネキを伴い出ていこうと背を向けた所で、その背に届いた言葉にリンの足が止まる。
「黒札殿!どうか、どうか我らに贖罪の機会を頂けませんか! 何故そうまでして我々の助力を拒まれるのですか!
黒札殿……ヨウジョネキ殿もまた、我々同様天使様の加護を受けた……ひっ」
メシアンはその言葉を最後まで語ることはできなかった。振り返ったリンの目に射すくめられたからだ。
ゆらりと体ごと向き直ったリンの赤い瞳が、逆光ではなく爛々と輝いて見えた。否、実際に輝いている。
逆光で暗くなる状況ではないはずなのにリンの顔が暗く陰って見え、自然、闇の中の灯火のように赤い瞳が光を放つ。
その体からは湯気のように可視化したMAGが立ち上り、それに押されるように長い黒髪が蛇のようにうねっていた。
「今、何と言った。天使の加護を受けた?
まるでラプンツェルとお前たちの所の手羽先が同一の存在のように言うのだな、面白い解釈だ。もう少し話を聞いてやろう。
坊主ならば説法は得意だろう? 生臭坊主と詐欺師は舌だけはよく回るものだ。後学のために聞かせてくれ」
部屋の中にいる者達は、体が何倍にも重くなったように感じた。同時に、心臓が潰れそうなほどの圧力もまた。
これは殺気だ。過激派の刺客たちのような、狂気じみたそれではない。怒りを通り越した、純粋な殺意。
自分が虎の尾を踏んだ、と理解したメシアンは弁解をしようとするが、出来なかった。
自分よりレベルが10倍以上もある黒札の純粋な怒気を受けて、呼吸をしようと息を吸い込もうとした瞬間、その心臓は止まった。
「――――――ぁ、あ……?」
「あ、良かった蘇生したかー。このご時世死体の始末は楽とは言え手間なのは確かだからねえ」
メシアンが意識を取り戻した時、天井が見えた。同時に、先生ネキと呼ばれていた黒札の顔も。
自分はどうなったのだろう、とおもった直後、意識が途切れる前の瞬間を思い出す。
爛々と赤く輝く瞳、彫像のように整ってはいるものの人間味と言う物が抜け落ちた、無感情な幼い顔から放たれる殺気。
一瞬息を詰まらせたところで、その肩に先生ネキの手が置かれた。
「はーい落ち着いて落ち着いて。幼女ネキはもういないから。深呼吸して。……した? おーけー。
まああんたは今まで五分くらい死んでたよ。まあレベル70が放ったガチ殺気喰らったら一桁は死ぬよね。
いやーあたしも肝が冷えた冷えた。んでまあ、蘇生したのさ。一応蘇生アイテム程度はあるしね」
「あ、はい、有難う、ございます……」
「別にいいよ死体の始末めんどくさかっただけだし。【地返しの玉】程度はした金だしね。
良かったね、心停止しただけで。幼女ネキ本気で怒らせてそれで済んでるのってかなり奇跡的だよ?
流石に跡形もなく消し飛んでたら
――――――でさあ、あんた分かってる? あんたさ、幼女ネキの地雷を綺麗に踏み抜いたって事」
室温が数度、下がった気がした。肩に置かれた手に、僅かに力が篭もったのを感じる。
「まああんたらメシア教のペ天使共とラプンツェルさんは種族的には同じ天使だよね。
でもさ、彼女、メシア教に呼び出された天使じゃねーのよ。分かる? 分かってねーからあんなこと言うんだろうけど」
メシアンから離れ、クローンヤクザが差し出した椅子に腰かけながら、先生ネキは言う。
「仔細は省くけどさ、あの子はメシア教に追われた異能家系の夫婦の子でねえ。巻き込まれないように生後すぐに捨てられたんだそうだよ。
そんで無関係の一般人に拾われて、育てられて……んでまあ、その人も過労で死んでね。何の因果かゾンビになったんだと」
重苦しい空気が、部屋を支配する。語る先生ネキの口調は軽く気だるげですらあったが、
その目は笑っておらず、ともすればもう一度殺す、と言う殺気すら宿していた。
「そのまま何年か育てられて、まあ脳も腐って来たのか最終的に襲われて、それで覚醒したそうなんだけど。
あんたらに分かる? 覚醒して、初めて手にかけたのが死体だったとはいえ育ての親だぜ? しかも七歳で。
正直どんぐらいの衝撃だったのかはあたしには分かんない。あたしはまあ根っからのダークサマナーの家系だったしね。
そんでまあ、魂の欠片ぐらいは残ってたのかな、ゾンビが死ぬ瞬間、ほんのわずかに残った理性が天使を呼んだ。
それがラプンツェルさんさね。当人によればものごっつい奇跡的な確率だったそうだよ?
別に信心もない天使に祈ったわけでもない末期の祈りが、天界の奥に引きこもった天使に届いたんだからさ。
……だから、ラプンツェルという天使を構成するMAGにはその育ての親の祈りが、魂の欠片が宿っている。
幼女ネキからしたらあの人は死人になっても自分を育ててくれた育ての親の形見みたいなもんさ」
「……ぅ、あぁ……」
メシアンが震え、頭を抱えてうめく。他の者たちも手を組んで祈る者、拳を握り締めるもの、歯を食いしばるもの。
少なくとも善性の人間である者達は分かってしまった。あの時リンが、何故あそこまで激怒したのかを。
「それをあんたらのペ天使共と同一視されたんだぜ? おんなじ人種だからって性犯罪者と自分の親を同一視されたようなもんよ。
……その様子を見るに、最低限理解はできたようだからこれ以上はよしとくけど」
そう言うと先生ネキは立ち上がり、メシアン達に背を向けて扉に向かい――――――呟く。
「メシア教の教えにあるか分からないけどさ、悔い改めるって言葉、あるっしょ?
あたしらが今後あんたらへの対応を変えることはまずない。でも……少しでも、幼女ネキに悪い事をしたと思ってんならさ?
――――――悔いて、改めることだね。そんだけ。……あ、四号五号、幼女ネキはああいったけど、何かあればあたしを呼んで。
まあこいつらは恥知らずのカス共だけど、最低限度、救いようのないクズではなかったみたいだし」
「「……ハイ、ヨロコンデ」」
「んじゃ、もう少しで脱出だから、移送が始まるまでは大人しくしてなよ。
避難民が全員避難車両に移動したら、あんたらの移送はじめっからさ」
手をひらひらと閃かせ、振り返らぬままに先生ネキは出ていき……扉が、音を立てて閉じた。
「……ラプンツェルさん? ミネルヴァさんも何しとんの?」
メシアンの監禁部屋を後にした先生ネキだったが、視線の先にラプンツェルとミネルヴァが立ち尽くしていた。
2人ともおろおろとうろたえており、よく見ればラプンツェルにリンがしがみついて顔を埋めている。
「先生ネキさん。その、マスターが突然抱き着いてこられて……どうしたのか尋ねても何も仰ってもらえなくて」
「その、リン様が一瞬
何かご存じですか? 確か捕縛したメシアンの面会に行っていたんですよね?」
「あー、そのレベルでブチ切れてたか……」
先生ネキは大体の所を察する。リンの本霊はギリシャ神話史上最大の怪物、テュポーン。
これまで2度あったリンが本霊と繋がる事例、それが引き起こしかねない最悪の事態に対応するために、この世界のテュポーンの意志で派遣されたのがミネルヴァである。
そのためミネルヴァとエキドナ、ヘパイストスの3柱が宿るシキガミ体にはそれを感知する術式が組み込まれており、一瞬とは言えその術式が反応したので駆けつけてきたのだろう。
先生ネキは先程の出来事を伝える。リンが本気で激怒したが、それでも被害は出なかったと。
「まー、これこれしかじかというわけで。とりあえずあいつらは今後あたしが応対するから、今日の所は幼女ネキ甘やかして上げなさいな。
幼女ネキもそれでいいよね? 流石にこれ以上ブチ切れられるとアメリカが危ない」
「……ん」
顔を埋めたまま返ってきた返事に胸をなでおろし、先生ネキはラプンツェルに抱えられ去ってゆくリンを見送った。
レベルが5もあれば町一つ壊滅させられる実力がある以上、レベル70台後半に差し掛かりつつあるリンが本気で暴れれば、比喩表現抜きで一国が滅びかねない。*11
「あー肝が冷えた。流石に完全にブチギレて暴れ出したら誰も止めらんないからなぁ……
まあ、あとはラプンツェルさん達に任せりゃどうにかなるでしょ。あたしもヒトハちゃん達に甘えでメンタルリセットせにゃ」
気を取り直し、鼻歌を歌いながらもその場を後にする先生ネキ。
そんなわけで69話でした。メシアンが幼女ネキの地雷を踏みぬく話はいつかやりたかった……
■解説
・幼女ネキ
沸点は高いけどラプンツェル関連のあれこれは割とデリケートなので迂闊に地雷踏むと黒札でもぶん殴る。
こいつにとってラプンツェルは育ての親の魂やMAGを欠片とは言え宿す形見のようなものなので、天使だからと侮辱すれば誰であれぶっ殺すスイッチはいる。
まあそれはそれとして絞るしすることはするし嫁にしてるけど。
この後一日ずっとラプンツェルから離れず甘えまくった。
・先生ネキ
珍しく教員免許持ちらしいことをした変態。
多分狩人ニキは20代ぐらいのはずなので、このアメリカ派遣チームで最年長だったりする。
この後自分のシキガミとしこたまイチャイチャした。
・監禁中のメシアン
幼女ネキの地雷を踏んだ奴。踏んだのは1人だけど他の奴らも似たような事考えてたので誰であれ同じ結果にはなった。
先生ネキの話を聞いて心底悔いる位には善性の奴ら。メシアンだけど。
・ラプンツェル
幼女ネキがマジギレした事には驚いたけど、
普段は大体ノワールに引っ付いてるのですっごい甘えてくる事自体には満更でもなかった。
シフトレバーを抑えるのが大変だったそうです。
・ノワール
今回登場しなかったけど、幼女ネキが切れた一件を聞いて珍しくキレて殴り込もうとして総出で抑え込まれた。
基本大人しいけど本質的には幼女ネキが第一。
どうにか落ち着いたけどそれはそれとして甘えまくられるラプンツェルにちょっと嫉妬した。