ガンブレ4がめっちゃ面白そうだけど金と時間が……! いつかは買うにしてもどの機種でやるかが悩みますね。switchだろうか。
2024/09/03 2:18
FA貰ったの出し忘れてたのであとがきに置きました! 本当にありがとうございます……
【年末の】地方防衛スレ(宮城) その76【例の祭典】
497:幼女
やっほやっほ、私だぞ。皆誕生日祝ってくれてありがとな
498:名無しの転生者
ま、幼女ネキには普段から世話んなってるからな。誕生日祝うぐらいはさせてくれよ
なんたって今世初だろ? 盛大に祝わなきゃな
499:名無しの転生者
んだんだ。俺らもレベル上がってきたとはいえまだ20に届いてないのもそこそこいるからな*1
そういう時には幹部とか幼女ネキらを頼らなきゃいけないのは忸怩たる思いだったんだ
500:名無しの転生者
終末までには何とか全員レベル30ぐらいまでには上げたいよな
定期的に悪路王異界とかでのレベリングしないとなー、現地の人達の邪魔になるかもだから山梨行ってもいいが
501:幼女
無理はせんようにな。なんかあったらてらほくん*2とか連れて行くといいぞ
注文受付とるからな、宮城の俺らなら割引するし
502:名無しの転生者
幼女ネキ程には無理も無茶も出来んてw
でもまあ、てらほくんはメモリも使えるし、何より見た目に反してパワーあるから何かと便利ではあるよな
何より簡易シキガミの類だからCOMPとか封魔管に入るし
結構知能も高いから荷物持ちとかにも便利だ*3
503:名無しの転生者
あとあれだ、メモリを幾つか持たせて使い分けさせたりとか、てらほくん用メモリをシュラウドマグナムで使ったりとか、
使用メモリの規格が同じだから使い回しができるのもいいよね。ガイアドライバーも原作と違って精製型メモリ*4使うんだっけ?
504:オラシオ
お、メモリの話か? そうだな、本来ガイアドライバー*5に使うメモリは旧型のミュージアム仕様*6なんだが……
やっぱ共用できると便利だからな。俺の作るガイアドライバーはそう言う仕様にしてる
そういやメモリと言えば、幼女ネキ、先生ネキからフルボトル*7貰ったんだって? 誕生日に
505:幼女
うむ、忍者とコミックがあるからニンニンコミックになれるな! ドライバーは新潟のニキから貰ったし
あの後話を聞いたところ、田舎ニキが米を送った後『いや宮城にも米あるじゃん』とか他のニキに言われたらしく……
それで急遽田舎ニキのドライバーのスペアパーツで1個ビルドドライバー仕立てて送って来たそうなんだよな*8
で、急遽仕立てたからボトルまで作ってる余裕なくて、オラシオニキに頼もうとしたらオーバーホールしてたろ?
それで同じく展開型デモニカ作れる技術のある先生ネキに『すまねえフルボトルはそっちで用意してもらえるか!?』となったらしい
ウェルニキは私の誕プレ用のシンフォギア作ってたし、カジオーネキもそうだったしな
506:オラシオ
あーなるほど……ガイアメモリの基礎理論おしえて! とか言われて何事かと思ったが、そういう事情だったか
まあ規格が違うだけでほとんど同じもんだし可能ではあるが、そう言うのさくっと作れるあたり本当に天は二物を与えんな*9
507:名無しの転生者
才色兼備! でも性癖はゴミ! が先生ネキだもんな……
いや割かしとっつきやすい奴ではあるが。女の子関わって気持ち悪くならなければ
……そういえばカジオーネキって誕生日何くれたん? デモニカは足りてるだろうし、ジーノとか?
508:幼女
GUTS EIDER*10だな。まあ中身入りというか、自動制御にした無人機だがな*11
509:名無しの転生者
草
510:名無しの転生者
アレ作っちゃったの!?www
511:名無しの転生者
いやまあカタログには載ってたが……オススメしねーよ? ってページに
512:カジオー
あーあれね。いや劔冑として着用するなら不完全品だけど、兵器として運用するなら中身*12入ってればいいし……
きちんと完全変形合体するし、合体する時血飛沫(のような色のMAG、すぐに揮発して消える)が飛び散るぜ!*13
言動も完全再現!*14 でもちゃんと言う事は聞く*15のでイズナちゃんにも安心だぜ!
513:幼女
いやーちょっと感動したよなあの汚い鋼〇ジーグ。普段は孔雀明王の艦載機として搭載してるぞ
悪魔みたいな外見してるし対メシア教への威圧にもなっていいな!
ちなみにヘッドはブランに近い仕様で人間体は村正の来栖野小夏*16の姿に変化する特別仕様だな
たまに四肢がぽろっと外れるのがご愛敬だが。普段は孔雀明王の整備員やっとるぞ
514:名無しの転生者
安永航一郎のWeb漫画版*17なんて誰が覚えてんだよ!w
515:カジオー
あたしあれ大好きなんだよね。人間体でも四肢を〇ーグ風に変化させて戦えるぜ!*18
ちなみにヘッドには飛雷神の術ベースでトラポート系の術式も組み込んでるから、ヘッドがいれば残り3機も呼び出し可能だよ
516:幼女
いい仕事をしてくれたなカジオーネキ! 田舎ニキに見せるのが楽しみだ、どうせ孔雀明王飛ばすからな!
517:名無しの転生者
やめんかお馬鹿!w
518:幼女
え、今まさに飛ばすとこだから今更降ろせんぞ、と言うかそもそも常時載せてるし
519:名無しの転生者
遅かったか……
520:名無しの転生者
っていうか、新潟? 何しに行くんだ? お誕生日プレゼントのお礼って訳じゃないよな
521:幼女
田舎ニキというか、アズサ関連で農業ニキ*19に会いに行くんだけどな。一応現地の支部長に挨拶ぐらいはする
アリスクの様子も見ていきたいしな
522:名無しの転生者
アズサちゃん関連と言うと……もしかしてミカ*20関係?
523:名無しの転生者
あーなるほど、そういえばミカちゃんが新潟のニキに保護されてるって前言ってたもんな*21
524:幼女
うむ。向こうもアズサがうちにいることは知ってるから折に触れ連絡くれるしアリスクから話も伝わってるだろうし
まあ、まだ会えておらんのだが。アズサが会う事を怖がっててなー、面識もないから余計に
アリスクの時もそうだったらしいんだが、見捨てて逃げたようなもんだから負い目があるとかないとか
アズサ自身も、ミカもアリスクも存在を知るまではもう生きてはいないだろうと思ってたらしいんだよな
別にアズサのせいじゃないとは思うが、こういうのは当人の認識の問題だからなぁ、難しい
525:名無しの転生者
なるほどなぁ……
526:幼女
アズサ自身も大丈夫だろう、とは思っているそうなんだが、それでもまだ割り切れてはいないそうでな
アリスクんときは半ばサプライズ的に連れてったが、今回は当人に踏ん切りがつくまではやめておこう、と思ったのだ
527:名無しの転生者
よ、幼女ネキがきちんと保護者している……
いやまあ大分スパルタンなとこはあるがイズナちゃんにもきちんと父親してるけどな
528:名無しの転生者
というか俺らの大半が嫁はいても子供おらんし、そういう意味では俺らの中でも結構きちんと親しているというか……
まあ大半の俺らの嫁がシキガミちゃんだから作ろうにも作れんのだがな
529:幼女
まあそれは仕方なかろう。私もそれがなかったらもう10人は産ませているだろうしなあ
それはそれとして、実は私が行こうと思ったわけではなく、農業ニキからの頼みなんだよな今回
ミカがアズサに会うのを拒まれてるから、『アズサに嫌われてるんじゃないか?』と気に病んでいるらしく
農業ニキを通じて伝えてもいいが、保護者である私が行って伝えるのが筋だろうと思ってな
530:名無しの転生者
それが良いと思うよ、でもね幼女ネキ、ひとつ言っておくが
531:幼女
ん?
532:名無しの転生者
イズナちゃんの嫁に欲しいと思っているとかは口が裂けても言うなよ? 絶対に言うなよ?
533:名無しの転生者
というかハーレム作ってるのとかも言わんほうが良いと思うし、嫁の一人が10歳*22だってのもな?
534:名無しの転生者
ワイトもそうおもいます
535:名無しの転生者
ラドンもそうだそうだと言っています
536:幼女
なんで? ちゃんとそういうことは伝えないと駄目だろ、血縁はないとはいえアズサの義理の姉なんだから
それに私の性癖なんて遅かれ早かれ伝わるだろうし隠す意味ないだろ?
537:名無しの転生者
それは……そうなんですが……
538:名無しの転生者
それはそうにしても一応ミカちゃん現地民なんだろうから、その辺り気を遣ってあげなさいよ
539:幼女
うーん……まあそれもそうか。イズナの嫁云々に関しては伏せておくか
どっちにしろイズナも知らん事だしな
540:名無しの転生者
嫁云々に関して「は」?
541:名無しの転生者
というかさっき飛ばすところって言ってたから、留守番組はいるにせよようじょハーレムがミカちゃんの前に居並ぶのは確定事項では?
542:名無しの転生者
少なくともノワールさんとブランちゃん、後は孔雀明王飛ばすからキャナルちゃん辺りは確実にいるだろうしな……
あと多分セリリさんもいるだろ?
543:幼女
あとタマとラプンツェルもおるぞ
留守番組はアイリスと紅蓮だな。文も家の用事があるから来れなかった
544:名無しの転生者
セリリさんにすべてを託そう……
545:名無しの転生者
でもミカちゃんのリアル「わーお」はちょっと見たいよな
546:名無しの転生者
わかる
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「……何なんですか、アレ!?」
「私に聞かないで!」
「アズサの所の機体、というか、リンの私物らしいが……」
「新潟も大概色んなものあるけど、よそも結構とんでもないね、サッちゃん……」
新潟、魚沼支部所属ペルソナ関連事件担当班、アリウススクワッドは、目の前を飛び回る奇怪な物体群を前に、困惑を隠せなかった。
というのも、アズサと同時期に保護されていたアズサの義姉にあたる天使人間、ミカにアズサの保護者である幼女ネキこと鵺原リンが面会に来訪。
その際自分達の上司である田舎ニキの所に顔を出しに来た際にばったりと出くわし、雑談の後に『ちょっと実力を見てやろう』とリンが言い出し、
リンの所有するデモニカベースのシキガミ群『
4対4、数の上では同数だったが、宮城支部のカジオーネキの手になる変形型デモニカをベースにし自在な飛行が可能である『GUTS EIDER』、その上で高い連携とは裏腹の狂気的な言動に、アリウススクワッドは翻弄されていた。
――――――そして。
『ヘェェェッッド!!』
『ボォォォディィ!!』
『ラァァァイッッ!!』
『レェェェェェフ!!』
『
リーダー機と思しき四肢のない女性型の機体が叫ぶと、他の3機も同様に叫びはじめ、編隊を組むように展開し、女性型、ずんぐりした大型の機体、そっくりな外見の細身の2機の順で並ぶと―――リーダー機の雄たけびと共に、その機体が変形を始めた。
「サオリ姉さん!、また合体しますよ!」
ヒヨリが警戒の声を上げる。そう、この『GUTS EIDER』、4機が高い連携を行うだけではない。
リーダー機の女性型『ヘッド』、ずんぐりした大型機『ボーディ』、そっくりな外見の細身の2機『レフター』『ライター』の4機からなる個の機体群は、合体機構を有する。
その名の通りそれぞれが頭部、胴体部、右足、左足を構成し、巨大な機体を作り出す。それが、宮城支部謹製、無人式*24変形型デモニカ――――――
「うむ、また腕を上げたようだな! やはりペルソナ使いは心のありようが強さに直結するようだな……」
「なあリン、さっきのあいつらは何だったんだ……?」
「孔雀明王の艦載機だが。もっといえばこないだの誕生日プレゼントにウチのカジオーネキから貰った奴だな」
「そうか……」
少し後。『GUTS EIDER』たちとの戦いで見せたアリウススクワッドの実力に満足げに笑うリンに、頭を抱えたサオリがツッコミを入れていた。
戦いの結果はアリウススクワッドの勝利で終っていた。
『GUTS EIDER』のリーダー機であるヘッドではなく、唯一射撃武装を保有し、火力が高く合体後の大半の部位を構成するボーディを集中砲火して破壊。
そうすることで高速で飛行ができるものの接近戦しかできない他の3機を射程で上回る事での持久戦に持ち込んで勝利だった。
「ねえ、リン……あれ壊しても良かったの? ぶっ壊してもいいぞ、とか言ってたから本気でやったけど」
「構わん構わん。リカームとディアでなんとでもなるしな。それにあいつらもこうして訓練で弱点が露呈したのは僥倖だろうよ。
趣味で載せてるとはいえ、実戦で弱点を見抜かれて負けました、ではお話にもならんからな」
「あ、趣味なんだ、あの子達」
「変形合体するDXなやつはロマンだからな!」
からからと笑いながらミサキやアツコの言葉に返答を返すリン。
実際の所孔雀明王はよほどの激戦区に殴りこんでも生還できるものであり、『GUTS EIDER』は艦載機とは言え実質整備員や荷の搬入・搬出が主な仕事である。
それもクローンヤクザやナマズオがいるので手は足りており、ではなぜ載せているか、といえば変形合体するロマンあふれる機体で遊びたいというリンの趣味に他ならない。
「あ、そうだ。誕生日プレゼントと言えば……新潟支部からこれ貰ったんだよな。いいだろう!」
そういってリンが取り出したのは、中央に何かを嵌めるくぼみがあり、右側にハンドルのついたベルトのバックルのようなもの。
そう、魚沼支部長、碧神凍矢専用デモニカ『グリスブリザード』の変身用アイテム、『ビルドドライバー』であった。
「それは……ビルドドライバーか。実は私も持っている。まだ使い慣れていないのでさっきの模擬戦では使わなかったが……」
そう言ってサオリはリンと同様のビルドドライバー、そして赤と青の小瓶……変身用のキーアイテム、『フルボトル』を取り出す。*25
「赤と青のボトル……ラビットタンクか。ベストマッチの中でもバランスのいい組み合わせだな、お前にも合うだろう、使いこなせれば百人力だ、精進しろ。
私は別口で作ってもらったこの忍者とコミックのボトルでニンニンコミックというベストマッチフォームになれるぞ。こっちはトリッキーな戦い方が得意なタイプだな」
「ああ、努力しよう……そういえばこれからミカに会いに行くんだろう? ミカも同様にビルドドライバーを持っている。
ボトルは確か……茶と水色だったはずだ。察するにあれもベストマッチフォームという組み合わせなのだろう?」
「茶色と水色……恐らくゴリラとダイヤモンドだな。ゴリラモンドフォームは攻撃と防御に特化した近接戦向けのフォームだ。なるほど、ミカとも相性がよさそうだな」
「そうなのか? ……まあリンが言うのならそうなんだろう」
やや釈然としない顔で首をひねるサオリと、それとなく視線を外すリン。
流石に『原作ゲームでゴリラというかパワー系キラーのような大暴れをしていたからなあ』と言わないだけの情けはリンにもあったのである。
「おっす農業ニキ、幼女ネキだ。ミカはいるか?」
「ようこそ幼女ネキ。中で待ってるよ。アズサちゃんは……来てないか」
「ああ。その辺りも話したいからな……入るぞ」
少し後。田舎ニキと顔を合わせた後、リンはノワールを伴い農業ニキこと北条悟志の自宅を訪れていた。今回の新潟来訪の本題であるミカとの話をするためだ。
リビングに入ると、そこには1人の少女がいた。色素の薄いロングヘアに金色の目、浮かない顔をしているが、非常に整った顔立ちの可憐な少女だった。
聖園ミカ、アズサのプロトタイプにあたる天使人間であり、アズサからすれば義理の姉でもある少女だった。
リンの中国行きに伴うアズサ救出と同時期に別の研究所から脱走、穏健派の船に密航し日本へ渡り、行き倒れていた所を農業ニキに拾われ、想い合う仲となったのだという。
リンはミカの前に来ると、まず腰を折り一礼。その後隣に座り、ちらりと横目でミカを見上げる。
「聖園ミカだな。私は鵺原リン。農業ニキ同様の黒札だ。ガイア連合では幼女ネキで通っている。
サオリや田舎ニキから聞いているかもしれんが……お前の妹にあたる、白洲アズサを救出し、保護した者だ」
「ほんとにちっちゃいんだ……抱っこして良い?」
「いいぞ、そのぐらいはな」
ミカの膝の上に乗り、そのままぬいぐるみのように抱きしめられるリン。少しの後、先に口を開いたのはリンだった。
「……まず、お前に詫びておこう。今日アズサを連れてきてやれなくてすまん。だが、これだけは誤解のないように、嘘偽りなく伝えておこう。
アズサはお前のことを嫌ってなどいない。むしろお前に嫌われていやしないかと、ずっと気にしているようだ」
「……そっか」
背後のミカの、ほっとしたような気配。その手に僅かに力が篭もるのを感じながら、リンは言葉を続ける。
「アズサは、お前が生きていると知ってから、ずっと気に病んでいた。会いに行くべきか、行かざるべきか。
お前を見捨てた自分等に、お前に会う資格があるのかと、お前の無事を伝えた時に言われたよ」
「真面目な子だなぁ、……嫌ってなんか、いないのに。まあ、会ったことはないけど……」
「そうだろうな、とも言っていたよ。だが、だからこそ、とも言っていた。お前はアズサを許すだろう、許して
だからこそ、アズサは自分自身を許せないのだと、そう言っていた」
アズサにミカの存在と無事を伝えた後、リンはアズサにミカに会わなくていいのか、と問うた。
その問いに、アズサは随分と悩んでから首を横に振り、『会えない。会う資格など、自分にはない』と答えた。
「サオリ達から離され、天使人間に改造され、そんな中で、サオリ達との思い出は、アズサにとって日々を耐え抜くただ一つの
自分に試作品がいた、ということぐらいは知っていたようでな、どんな人だろうと気にかけてはいたようだ。だが、同時にお前たちももはや生きてはいるまい、と諦めてもしまっていたのだそうだ。無理もないがな」
「そう、だね。私も……自分が生き残ることで精いっぱいだった。逃げる事で精いっぱいで……アズサちゃんが中国のどこかに居るって分かっていても、探す余裕も、助けに行く余裕なんてなかったもん」
「私達に助けられた時、アズサはサオリ達の事も、お前の事も口にすることはなかった。もう死んでしまっているのなら、と。
だからこそ……お前たちが生きていたという事は、少なからずアズサにとっては衝撃的なことだったんだそうだ。
サオリ達はまあ、その時すでに日本にいたからどうしようもなかったにせよ、せめて助けられた時にお前のことを話していれば……
お前に、穏健派の船に密航するなどと言う危険な手を選ばせずに助け出すことも出来たのではないか、とな」
「本当に……優しい子なんだね」
「だから……待ちきれんだろうが、もう少しだけ、待っていてやってはくれんか。
あいつが自分自身を許せるようになるまで、お前に会いに行く決心がつくまで」
返答はなかった。しかし、後頭部で感じた、僅かな空気の動き。それが、ミカの返答だった。
「……で、これがアズサのデモニカ『草薙』だな。無効クラスの耐性を貫通する猛毒を与える能力がある。後はチャフとかだな」
「えー、強そうだけどあんま可愛くないなぁ、ウサギさんとかいないの?」*26
「私の嫁の1人、ブランがぬいぐるみ兎みたいな独立形態の変形型デモニカだぞ。そこのノワールの専用機でもある」
また少しして。リンとミカは、リンがスマホで撮ったアズサの写真や、アズサの宮城での様子などについての話で盛り上がっていた。
その様子を微笑ましく見守りながら、悟志は横にいるノワールに軽く一礼する。
「ノワールさん、だったっけ。本当に今日はありがとう。ミカも大分元気が出たみたいだ」
「お気になさらず。アズサちゃんのお姉さんなら私達にとっても家族同然ですし。
それにアズサちゃんはマスターの娘であるイズナちゃんの親友ですし……イズナちゃんが自分の意志で助けると決めた子ですから」
「イズナちゃん、か……本当に、後で改めてお礼を言わないといけないな」
そういって視線を戻す。そちらではミカがアズサとイズナ、ミチルとツクヨが遊んでいる動画、アズサがぬいぐるみに囲まれて恥ずかしそうにしている画像などを見て歓声を上げていた。そして、そこでリンのスマホが何らかの通知を告げる。
見れば、通話アプリ「LILIN」にメッセージが来ていた。イズナからだ。
「む、イズナからだな。何々……『アズサやミチル達とマッカを出し合って先生ネキ殿にミカ殿用のヘイローを作ってもらったので送ります』、
『これをアズサだと思って、アズサが行くまで待っていてください、とミカ殿に伝えてください』……だそうだ」
それを見てリンがCOMPを弄れば、出てくるのは1枚のスキルカード。先生ネキ謹製のステータス強化霊装『ヘイロー』、それをスキルカード状に加工したものだ。
「ヘイロー……ふむ、最高級品だな。そう言えばお前は半シキガミだったな、つけて見ろ」
リンがスキルカードを放れば、カードはミカの体に溶けるようにして取り込まれ―――その頭上に、星雲のような形状の、ゆっくりと回転する立体的なヘイローが出現した。
「わ、わ、何これ、そう言えばアズサちゃんとかの画像で頭になんか浮かんでたけど……」
「うちの技術者が作ったステータス強化霊装『ヘイロー』だな。半シキガミで天使人間とは言え、それをつけていれば物理耐性とある程度の身体強化がされる。非表示にもできるから、今のうちに慣れておけ」
「う、うん……ねえリンちゃん、アズサちゃんに……あと、イズナちゃん、とかだっけ? その子達にも、ありがとうって伝えてほしいな」
「分かった。LILINで返信しておこう。……うむ、喜んでいるようだぞ」
ヘイローが頭上に浮かんで戸惑っているミカの写真を送れば、『綺麗ですね!』や『デザインは先生ネキ殿にお任せしたのです』と次々とイズナからのメッセージが届く。
アズサからも『ありがとう、まだ勇気は出ないけれど、いつか必ず会いに行くと、そう伝えてほしい』などのメッセージが届いた。
「……だそうだ。恐らくイズナが主導したものだろうが……あいつも随分と自主性が増してきたな。
やはりアズサと一緒に居させるのは、あいつにとってもいい影響があるようだ。それでなくとも、イズナもアズサもペルソナ使い。
交友を深めるのはお互いにとって良い影響があるのだろう。ミカ、お前と農業ニキのようにな」
「そっか……うん、待ってるね。その時は盛大に歓迎するから、楽しみにしてて欲しいな」
「伝えておこう。……む、またイズナから通知だな」
「何か伝え忘れた事があるのかな? 私も見て良い?」「かまわんが」
2人でスマホを覗き込むと、『ヘイローだけでは寂しいかもしれないので!』とポコポコとイズナやアズサ達の写真がいくつも送られて来ていた。
イズナなりの気遣いなのだろう、と、リンとミカの顔が思わずほころぶ。―――最後の画像が投下されるまでは。
「……む」
「……わーお」
頬をひきつらせ硬直するリン、顔を赤くして、ぽかんとした顔になるミカ。
そして最後に投下された画像。それは、『お帰り、お待ちしております!』というメッセージと共に投下された、イズナとアズサ、そしてツクヨがベッドの上に座っている画像だった。
無論、ただの3ショット写真ではない。3人共肌もあらわに衣装をはだけており、下着すら見えている。おまけに目元は目線を入れるように片手で隠されており、有体に言って非常にいかがわしい雰囲気の画像であった。
リンは、自分を抱きしめるミカの腕に、緊張ではない意志による力が篭もり、少々殺気が漏れ始めた事を感じる。
「ねえリンちゃん、そういえばさっき……そっちのノワールさん以外にもたくさんお嫁さんがいるって話してたよね。イズナちゃんもリンちゃんの実の子供だって」
「うむ、それはそうだが……恐らくミカ、お前はとんでもない誤解をしていると思うのだが」
ミカの手が、抱きしめる体勢から肩を掴むような体勢になったあたりで、リンの頬を一筋、冷や汗が伝う。
「すっごいお盛んなのはなんとなく分かるし……イズナちゃんも、ツクヨちゃんも、アズサちゃんもすっごい可愛いもんね、うん、わかる」
「まあ落ち着けミカ。BE COOL。BE COOLだ」
「うん、大丈夫。私は冷静だよ、だから――――――折るね☆」
「冷静な奴はそんなことしなぬわーーーーっ!!!!!」
勃発した修羅場に慌てて駆け寄るノワールと悟志。
結局のところリンの骨は折れなかったし、イズナはセリリとノワールにめちゃんこ怒られて涙目になった事だけを記しておく。
どっとはらい。
そんなわけで85話でした。ミカにあいに行く話はいつか書きたいな……と思ってたのでようやくかけました。
ようじょの性格上何らかのアクションは起こしそうだと思っていたので……
コハルちゃんとかに関してもまた後々。
■解説
・幼女ネキ
今回あんまり悪くないようじょ。ミカと話しに来たついでにちょっとアリスクと遊んだりした。
アズサに関しては大丈夫だろう、時間が解決するだろうと思っているけれど、それなりに心配はしてるし気にかけてもいる。
「折るね☆」されかけたけどそもそものフィジカルとレベル差で何とか耐えた。痛かったけど。
・GUTS EIDER
装甲悪鬼村正のアレ。カジオーネキ制作のデモニカベースの無人シキガミ兵器。
人型に変身するのはヘッドだけだけど、他の奴らも戦闘に入らなければ気さくで話の出来る奴ら。レベルは30~ぐらい。
・ミカ
頓西南北さんの奴で言及されてからここまで長かったぜ……あの時点でまだ面識はなさそうだったので、存在を知っている、とだけした。
ラストシーンが「折るね☆」か、無言でゴリラモンドに変身、ようじょもニンニンコミックに変身して追いかけっこ開始、かのどっちかでちょっと迷いました。
・アズサ
心折れてこそいなかったけど、アリスクやミカの生存を知るまではもう死んでいるだろうな、と思っていたので割と寝耳に水だった。
アリスクに関してはようじょがサプライズ的に連れてったけど、ミカの方に関してはちょっとアズサ側からのストップがかかったので今の所保留中。
■おまけ
黒焦げさんからお誕生日ようじょ&人魚ネキのFAを貰いました! 大感謝……!
【挿絵表示】
たぶんようじょの服はノワールからのプレゼント。