そろそろ来年に行きたい……! ガチャ回したい……!
【除夜の鐘を】地方防衛スレ(宮城) その78【打ち鳴らせ】
229:幼女
皆、緊急事態だ。イズナ達に深刻な情報汚染が発生してしまった……
気付いた時にはもう手遅れでな……
230:名無しの転生者
えっ!? ヤバくね!?
231:名無しの転生者
やべーぞおい、相手は誰だ、多神連合か、メシア教か!?
232:幼女
一二三だ
[画像]
(イズナやアズサ達に目つきが変な鳥や波打った猫、まるっこい骸骨マスクのぬいぐるみを勧める一二三)
233:名無しの転生者
草
234:名無しの転生者
ペロロ様かよwwwww
そういえばガイアニというか、ガイアホビーのファンシーグッズ部門がモモフレンズ*1出してたっけな……
235:名無しの転生者
ブルアカのヒフミちゃんそっくりの子がアズサちゃんと友達になって? その一二三ちゃんがモモフレンズにハマって? アズサちゃんにも推して?
……運命って本当にあるのかもしれんな……
236:名無しの転生者
でも一二三ちゃんも何とか溶け込んでるみたいだな、良かった良かった。イズナちゃんとも仲よさそう?
237:幼女
元々イズナは人懐っこいからな、一二三にもすぐに懐いた。一二三も世話焼きな所あるし、ほかの奴らともすぐに馴染んだぞ
本当にガチ一般人だったらしいのでこっちの業界のあれこれを知って驚きっぱなしではあったがな
宮城の俺らにもなんだかんだ助けてもらってるからありがたいとこの間言うてたぞ
238:名無しの転生者
まあそれは仕方ないね……俺らも大半一般人だし、何かあれば支援するさ
239:名無しの転生者
せやね。ペルソナ使いだって話だし、イズナちゃんやアズサちゃん達のお友達なら俺らだって気に掛ける理由にはなるしな
何より俺らいい大人だし、子供が頑張ろうって時に俺らがのんびりしてらんねえっしょ
ただでさえ幼女ネキの他にも未成年黒札はいないわけでもないしな、恐山のカス子ネキ*2とかまだ中学生ぐらいだろ?
240:名無しの転生者
チームイズナちゃんズ、
・イズナちゃん(0歳)
・アズサちゃん(実年齢不詳・中高生ぐらい?)
・ヒフミちゃん(16歳)
これに加えミチルちゃんツクヨちゃんが20歳くらい(覚醒後数年)らしいけど、それこそ人間としての生活はまだ1年経ってねーしな
宮城俺らは大半30過ぎだろ? 一部20台前後ぐらいのがいるぐらいか。ただし幼女ネキ(8歳)は除く
241:幼女
なんだかんだ宮城の俺らや百鬼夜行の連中に見守られてすくすく育っているよ、ありがとうな
一二三も本当に今時珍しい実戦経験ない覚醒者だったから一般出の俺らからの意見は参考になるそうだしな
私や日向はそういうものが日常な状態で過ごしてるからいまいちその辺の感覚が分からんでな
あ、これお礼代わりの一二三のペルソナだ
[画像]
(白と青を基調にし、緑色の光の粒子を撒きながら浮遊する右腕にブレードをマウントしたロボット)
242:名無しの転生者
ガンダムじゃねーか!?
243:名無しの転生者
確か正義・エクスシアって聞いてたけど、これガンダムエクシア*3じゃございませんこと……?
244:幼女
いやー笑った笑った。レン子ニキんとこに余ってたP4式の召喚補助具で召喚させてみたらガンダム出てくるんだもんな
まあイズナもアズサもペルソナが心滅獣身の魔戒騎士だからさもあらんことだが。当人のステ的にもペルソナ的にも遠近そつがない万能型って感じのペルソナだったぞ
やる夫ニキ達を呼んで近場の異界で指導交えて訓練させたらレベルもサクサク上がってな、今は確か20ぐらいだったか?
やっぱやる夫ニキは優秀だな、指導者としては。マッカでやる夫ニキの頬を叩いて連れてきた甲斐もあるというものだ
245:名無しの転生者
一応やる夫ニキ山梨の幹部なんだからあんまり引っ張り回してやるなよ……
246:幼女
何を言う、向こうにもマッカ以外でもメリットあるんだぞ?
不知火に「やる夫ニキに新入りの指導をさせるという体で安全な地方で年明けまでゆっくりするのも良いんじゃないか?」と吹き込んで向こうのやる夫ガールズ3人も丸め込んだからな
まあ結局大晦日には帰るそうだが。ノワールも付き添ってるから万一もあるまい
247:名無しの転生者
まあ……WIN-WINならいいのか?*4
248:名無しの転生者
実際やる夫ニキってふとした時にサクッと死にそうだもんな……
249:幼女
あとは……ああ、一二三だが、イズナやアズサに勉強を教えてくれているのだ
ミネルヴァを教育係につけてはいるが、一二三は教え方が上手くてな。ミネルヴァの助手みたいな感じでよくやってくれている
学力以外の一般常識なんかも教えてくれて有り難い限りだ。あいつらに足りないのは学力以上に一般常識だからな
地頭は悪くない分常識がないからトンチキなことをやらかすことも多くてな……ミチル&ツクヨの一件とか*5
250:名無しの転生者
まあ、環境が環境だからね、あの子らは……
むしろあんな環境で地頭そのものは悪く無くて学習能力も高いのがすげーわ
251:幼女
まあその流れでモモフレ汚染されたんだがな……イズナ・ミチル・ツクヨは派生作品の忍ペロ*6とかを好んでいるようだし、アズサはやはりというかスカルマン*7だ
私自身ウェーブキャット*8の巨大ぬいぐるみを昼寝の時抱き枕にするようになったな、あの波打った感じが大分抱き心地よい
252:名無しの転生者
まあ、世間一般の文化に触れるのは良い事じゃないか、あの子らなんだかんだガイア連合内で庇護されてる感じだし*9
253:名無しの転生者
せやね。お友達とのふれあいで自主性が育つのは良い事だ
254:幼女
これでイズナの目が私以外に向けばな……アズサとはレベル帯が近いのもあってなんだかんだくっついていることも多いし
255:名無しの転生者
あ、まだ諦めてなかったんだ。まあ幼女ネキ的には切実な問題だろうしな……
256:幼女
ま、それはさておき。そんなわけで一二三も上手い事溶け込んできたんだが、やはり何かあると危ない。日向の後輩でもあるし、イズナらの友達でもあるし
そんなわけで色々と装備も追加で渡すことにした。イズナ達に渡す流れで一二三にも、という体だな
257:名無しの転生者
おお、いいんじゃないか。下手に癖がつく前に色々もたせておけばそれを前提にした戦い方になるだろうしな。何あげたの?
258:名無しの転生者
てらほくんはやめてあげなさいよ、せめてナマズオにしてさしあげなさいね
259:幼女
失敬な、私とて学習はするんだぞ、ウェルニキに頼んで核鉄*10を用意してもらった。ミチルとツクヨも持ってたからな
イズナがサンライトハート+*11、アズサがバルキリースカート*12、一二三がエンゼル御前*13だ
260:名無しの転生者
おお、いいんじゃない? 武装錬金なら携帯も楽だし、エンゼル御前が原作通りの性能なら矢を番えれば狙いはゴゼン様*14が付けてくれるからな
261:名無しの転生者
イズナちゃんやアズサちゃんも結構性格にあった奴みたいね? 明るく元気なイズナちゃんにはサンライトハートは合うし、
冷静なアズサちゃんにはバルキリースカートの精密動作というシンプルな特性は使いやすいだろう
262:幼女
なお一二三のエンゼル御前は特別仕様だぞ、喜んでくれていたようだ
[画像]
(エンゼル御前のゴゼン様部分がペロロになったエンゼル御前。一二三はにこにこ顔)
263:名無しの転生者
ぺ、ペロロ御前……ッ!w
264:名無しの転生者
まあ喜んでくれているようなら良いんじゃないかw
265:幼女
あとはだな、田舎ニキと協議して、イズナやアズサみたいな子に一般教養レベルの教育を施す活動、通称「補習授業部」を発足することにした
基本的にはイズナやアズサ、ミチルやツクヨたちのようなやつらに基本的な常識や読み書きを教えることになるな
まあとりあえず試験運用として、という事で、部員的には先も言ったイズナたち、あとは田舎ニキの所からコハルが通う事になっている
基本的には日向の教会で教える事になるから、都度誰かしらがコハルを迎えに行くことになるな
シスター桜子的にも境遇の近い子供達と触れ合わせたりして見識を広げさせる意図があるとか。宮城はあれだ、中華戦線の避難民とかいるしな
あとはシンプルにコハル、読み書き出来ないらしいんだよな。新潟はなんだかんだ事件も多いし忙しいらしいから、基礎的なところぐらいしか教えられてないと聞いてな
それがそもそもの発足理由でもあるが
266:名無しの転生者
おー、いいんじゃない? 田舎ニキんとこはほんと幼女ネキに負けないぐらいのペースで事件起きてるしな
しかしそうなるとちょっと護衛を置きたいところだな……ミネルヴァや日向ちゃん、百鬼夜行の面々がいるにはいるが
一二三ちゃんにもなじみやすい様な、生徒サイドから見守れるのがいると良いよな
267:幼女
うむ、私もそう思ってな、山梨の連中にマッカを叩きつけて護衛・監督用シキガミを用立てた
スペック的には高級シキガミクラスのハイエンドなやつだぞ! 一二三たちの指導もできるようペルソナ使い型として発注した
[画像]
(色素の薄い長髪にセーラー服を着た、スタイル抜群の少女型シキガミ)
268:名無しの転生者
……ねえ幼女ネキ、これハナコだよね?
269:幼女
うむ、浦和ハナコ*15、ペルソナは法王・アイゼンミョウオウ*16だ。ハナコなのは確定してたんだが、なんか占術でアイゼンミョウオウつけた方が良いよという卦が出たらしくてな
三重第二支部にいるアイゼンミョウオウから株分けしてもらう形で調達した悪魔カードをペルソナとしてつけてある
武装錬金も持たせててな、戦闘用にノイズィハーメルン*17、避難・警護用にアンダーグランウンドサーチライト*18とヘルメスドライブ*19を持たせたぞ
あ、これその時に三重のアイゼンミョウオウとその氏子ととった写真な
[画像]
(袈裟を着たオールバックの長髪の青年と、浦和ハナコ(水着)のような姿の女性の写真)
270:名無しの転生者
これハナコの方がアイゼンミョウオウなの……? なんで水着ハナコなんだ……袈裟着てる青年はこれ夏油ニキか?
271:幼女
一応水着ハナコの方がアイゼンミョウオウ*20だぞ、レベル40か50ぐらいはあったかな、だいぶつよい
夏油の方は夏油ニキじゃなくて現地民の生夏油*21だぞ。縫い目がないだろう。夏油ニキのあれはシールらしいが
本名も夏油傑と同姓同名だからややこしいがな。三重第二支部はカオナシニキの友達?愛人?のようなやつが支部長してた。栖夜さん*22というらしい
[画像]
(RPGのお姫様のような服装をした少女の写真)
272:名無しの転生者
スヤリス姫じゃん……やっぱいるとこにはいるんだな前世の版権作品のそっくりさん……
273:名無しの転生者
そういえばどっかのゴトウさん麾下の自衛隊にはグラハム*23がいるとかって噂もあるしな……
274:幼女
ああ、なんか三重近辺にいるらしいぞ、栖夜支部長がいうてた。なんだかんだ縁も出来たし無事終末を乗り越えてほしいものだな
関西方面なら聖華天メンバーもいるし、壬生の里も関西方面にある*24から私が気にかける理由にもなる
275:名無しの転生者
そうだな、無事乗り切ってほしいもんだ
……所で幼女ネキ、シキガミの方のハナコって、人格は……?
276:幼女
ハナコだぞ。ペルソナとは別にシキガミ作る時のコアに使うスライムも同じアイゼンミョウオウから採取したMAGで作ったからか、株分け元のアイゼンミョウオウみたいな性格になった
まあ愛染ハナコ明王から株分けしたアイゼンミョウオウを宿す浦和ハナコ型のシキガミ、ということで我々の認知が働いた可能性はあるが
まあちょっと猥談はするが露出徘徊はせんから大丈夫だろう。あくまでハナコっぽいというだけでハナコそのままというわけでもないしな
277:名無しの転生者
イズナちゃんの性癖がねじれないと良いが……
278:名無しの転生者
ちょっと心配ではあるよな……
|
|
|
|
|
|
「リンちゃん、何してるんですか?」
「一二三か。新しいおもちゃを買ったので試しに動かそうとしているところだ」
「お鍋……ですか、これ?」
ある日、補習授業部としての活動を終えた一二三が報告の為○○町出張所を訪れると、リンがガレージの中で巨大な鍋のような何かを設置しているところだった。
「知り合いが作った錬金釜*25というものだな。相応の材料をぶち込んでまぜまぜすると大体のものが作れるらしいぞ。
まあ細かい霊力操作とか、モノによっては分子配列とか科学的な知識が必要とされるから実は見た目ほど適当なブツでもないがな。
私は以前制作者の探求ネキの所で暇つぶしに弄ってたから使い方は知っているが、お前が使う時は気をつけろよ、あとイズナが使わんように見ててくれよ」*26
「善処します……」
「セッティングはこうで……よし、試しに動かすか。クッキーでいいか、材料をぶちこんで……小麦粉、砂糖、うに……」
「栗ですよね?」「錬金術用語では栗をうにというのだ。なおウニはくりと呼ぶ」「えぇ……」*27
怪訝な顔をする一二三をよそに、リンは原材料*28を袋ごと大釜の中の不可思議な溶液にぶち込み、ドラゴンロッドを突っ込んでぐるぐるとかき混ぜていく。
一二三の目には、リンの体からMAGが立ち上り、大鍋の中に注がれていくのが見えた。
そのMAGが大釜に施された術式を起動させ、かき混ぜるごとに光を放ってゆく。
―――ウガア=クトゥン=ユフ クトゥアトゥル グプ ルフブ=グフグ ルフ トク グル=ヤ、ツァトゥグァ イクン、ツァトゥグァ
―――来たれり 敬愛する主ツァトゥグァよ、夜の父よ 栄光あれ、太古のものよ、外なるものの最初に生まれしものよ
―――ハイル、汝、星が大いなるクトゥルフを生み出す前の記憶の果ての太古からありしものよ 菌にまみれしムーの偉大な旧き這うものよ
―――イア イア グノス=ユタッガ=ハ イア イア ツァトゥグァ
「何か召喚しそうな呪文唱えてますけど大丈夫なんですよね!?」
『呼ばれた気がしたが、何をしておるのだリンよ』
「何かぬいぐるみみたいなのが出てきた!?」
リンが鼻歌のノリでツアトゥグァの儀式聖歌を口ずさみ、それに惹かれて
「……ぬう、なんかズレたか。ドラゴンロッドでかき混ぜたのが原因か?」
「皿とかカップも一緒についてることについては突っ込んだ方が良い奴なんです?」
『なんだ、菓子を作っていただけか。……いや待て何で鍋をかき混ぜて焼き菓子が出来るのだ!?』*29
「――――――ふむ、うに味のカップケーキだな。食っても問題は無かろう」
「普通に食べられるのものなんですねそれ……」
『魔法的な手段で作ったせいか良質なMAGも混ざっておるな、以前食べた供物*30ほどではないが、
少し後。リンと居合わせた
元々一般常識のないイズナ達や読み書きのおぼつかないコハルへそれらを教えるという目的で発足した『補習授業部』、その滑り出しは上々のようだった。
「滑り出しは順調のようだな。人数も増えたりミネルヴァだけでは面倒を見切れんし、純粋に一般人サイドからの意見は助かるぞ。
私はそもそも物心ついた時から非日常に頭のてっぺんまでどっぷりだったからな」*32
「ちょっとその、ハチャメチャなところはありますけど……イズナちゃんもアズサちゃんも、とても素直でいい子だから助かりますね。
コハルちゃんはちょっと意地はっちゃう所はありますけど真面目ですし、一生懸命読み書きを覚えて、大分字も綺麗になってきてるんですよ。
ミネルヴァさんや日向さん、ハナコちゃんも何かと助けてくれてますし……」
『そうか、イズナに勉学を教えているのだったな。あれは地頭は悪くないのだが単純に経験が足りぬからな……*33
お前のようなリンの周りにあまりいないタイプと触れ合うのは良い経験になろう。励むと良い』
「あ、ありがとうございます……?」
小柄なツインテールの少女と、スタイルの良いセーラー服の少女。コハルとハナコだ。
「リン様、そろそろいい時間なのでコハルちゃんを送っていきますね。……あら、美味しそうなカップケーキ」
「錬金窯の試運転したらちょっと大量にできちゃってな。お前らも食っていけ。コハルは袋詰めしてやるから持って帰ってシスター桜子たちへの土産にすると良い」
山のようなカップケーキの一部を大袋に詰めながら、2人にも着席を促すリン。
ノワール達に持ってこさせた飲み物でお茶会の様相を呈し始めたそこで、リンはちらりとコハルを見やる。
「な、何? どうしたの?」
「いや、アズサとの仲はどうかと思ってな。前に勇気が出るまで待ってくれと言った矢先のこれだし」
「あぁ……まあ、思ったほど悪印象はなかったみたいね。仲良くやれてるとは思うけど――――――思ってた10倍ぐらいハチャメチャだったけど! イズナも含めて!」
「だろうな! あいつらの破天荒ぶりには私もほとほと手を焼いている、まあ悪意からでない事だけは分かってくれ。『普通』の基準が分かっておらんのだ、あいつらは。
……あ、修行にいきましょう! とか言われたら逃げるか私かハナコか一二三を呼べ。死ぬからな。お前が中国でくぐった死線の10倍は優に超える地獄*34に叩き込まれるぞ」
「それはミチルとかツクヨが遠い目をしてたそがれてたからよく知ってるわ……」
遠い目をして視線を逸らすコハル。リンが補習授業部を立ち上げるうえで最も危惧していたこと。それはイズナとアズサによってコハルが悪路王異界に叩きこまれることだった。
起こってしまったと仮定して、恩義のある田舎ニキや桜子への不義理でワンアウト、それ以前に他所の人間を死ぬよう目に合わせた事でツ―アウト、そしてそもそもそれを実の娘と仮にもコハルの親戚がやらかしたという事で3アウトチェンジゲームセット、になりかねない蛮行なのである。
実際には起こらなかったり一二三の件で散々言い含めているためやらないとは思うのだが、絶対にやらない、とは言い切れないのがなんとも辛い所なのだ。
「ともあれ、仲良くやれているようなら何より。ハナコの方で問題はないか? 猥談以外で」
「最初にそれ潰す!? いやまあ、実際教え方も上手いし、ミネルヴァさんと日向様と一二三で色々分かりやすく教えてくれてるとは思うわ……」
「そうか。ハナコは後に宮城に立ち上げるガイア学園の教師役・生徒の警護役のシキガミのテストベッドとしての役割もあるからな。
何か不都合があれば遠慮なく言ってくれ。猥談以外でな。そこは元が元なのでどうにもならん」
そこ一番治してほしいとこなんだけど!? というコハルをよそに、リンは蓮子ニキらから伝えられている構想を口にする。
ガイア学園。つまるところガイア連合の立ち上げた学校であるが、端的に言えば覚醒者の育成・教育を前提にしている教育機関である。
『
支部長が宮城の裏のドンともいえる現地名家でもトップの当主であるため計画は現状つつがなく進んでいるが、一つ問題があった。教師の不足である。
「私を含めて、家庭教師レベルなら兎も角不特定多数相手に先生やろうなんて物好きがほとんどおらんからな、ガイア連合。*35
とはいえシスター桜子や日向のような外様の信用が置ける覚醒者なんぞそうそうおらん。いてもみんな忙しくて先生なんてやってる暇がない。じゃあその辺シキガミで補おうぜ、となったわけだな」
「シキガミの私が言うのも何ですけど、やろうぜ、でポンと出来る辺り大分無法ですよね、ガイア連合」
「……ちょっとまって、まかり間違うとハナコが量産されて先生やるって事になるの!? 猥談ぶちかましてくる先生とか駄目過ぎない!?」
「ハナコは制作時の材料の関係のせいでこうなっただけで先生役創る時はもっとマシな人格にするぞ」「出来るんなら最初からやんなさいよ!?」
苦笑するハナコ、半ギレ気味で叫ぶコハルをはははと流し、リンは体は黙々とカップケーキを貪りながら、ハナコに念話を飛ばす。
―――ハナコ、何かあるか?
―――イズナちゃん達関連であれば、特に問題は。ただ近頃、感知範囲ギリギリに何がしかの気配が。MAGの残滓からするに多神連合かと。
―――そうか。そちらは私が対処する、お前は引き続き一二三やイズナ達を守れ。場合によっては殺傷も許可する。やる時は上手く殺せ、後は私がどうにかする。
―――了解しました。基本的には一二三さんやコハルちゃんを守りつつ逃げ、あるいは
―――うむ。基本的にはこっちで対処するからそうお前が戦う事も無かろうが……裏を返せばお前が最終防衛線だ。気を張り続ける必要はないが、油断はするな。だがそれ以前に、
―――イズナちゃんと、アズサちゃん達の事ですね。私のアイゼンミョウオウの力を
―――だが、必要なことだ。あれらには現状性欲というものがほとんどない。が、そう言うものにいずれ目覚めるだろう。その際、特にアズサには非常に問題がある。
占術でそういう卦が出たという以外にも、リンがシキガミ『浦和ハナコ』の核にアイゼンミョウオウを用いたのにはいくつかの理由がある。
その中でもリンが重視したのは、アイゼンミョウオウの権能として性交時の肉体の保護や、安産などの力を持っている事だった。
イズナは
最終的な相手はイズナ自身が選ぶとは言え、間違いがないとは限らない。そしてそうなった場合、ミチルやツクヨはともかく、アズサは非常に危険なのだ。
―――アズサは天使人間だ。そしてそれ以上に、人造メシアを孕む母体としての改造を施されている。それ即ち、アズサは事に至った場合、非常に妊娠しやすいという事でもある。私が危惧しているのはそれだ
アリウス5・白洲アズサ。元々は神取グループの人造ペルソナ使いとして作り出された人造人間であり、強いペルソナ使いとして覚醒はしたが、その心の強さから洗脳が意味を為さなかったことで失敗作とされ、メシア教に払い下げられた。
そして天使人間に改造され、最終的には大天使を憑依させたうえで人造メシアの生産母体として使われる所をイズナが救出、友人となった。だが、改造そのものは既になされており、アズサの肉体は非常に孕みやすい、という危険性を今だ孕んだままなのだ。
仮にイズナがそういう行為に興味を持ち、あるいは己に目覚めた性欲を持て余した結果、間違いを起こした場合。それは、イズナやアズサががろくに知識や常識もないままに『親』となってしまうという事に他ならない。
それを防止するために、リンはハナコのアイゼンミョウオウとしての権能を逆用し、何かあったとしても
―――まあ、確かにイズナちゃんはろくに性知識や一般常識も覚束ない状態ですから、そんな状態で『親』になってしまうのは私も望むところではありませんし、やりますけどね?
―――すまんな、私自身、イズナが生まれた事には思うところがある……だからこそ、せめてイズナには知識を持ち、責任を理解した上で子を作ってほしい。私以外の相手とな。
―――先は長いですけどね……まずは覗かないようにするところからですけど。リン様が野放しにしてるから変な方向の知識ばかりつけるんですよ?
―――だってあいつ言っても効かんしドア閉めてても穴開けて覗いてくるんだぞ。せめてお前から言ってやってくれ、近しい友人からの言葉なら多少は効くかも知れん。
―――努力はしますけどね……リン様が私にお手を付けてくれるなら、もっと気軽にレベルも上がってもうちょっとやりやすくなると思いますよ?
―――それはせんと言うとるだろうに。お前はイズナや一二三達を守るためのシキガミだし、あいつらにとって新しい友人だ。そんな相手に手を出すつもりはない。……まあ、お前がイズナに
―――そう言うのも大概だと思いますけど? まあ、そう仰るなら、普通にレベリングしますけど。……ああ、ミネルヴァ様や日向さんの方は、リン様がお願いしますね?
―――ん? なんでそこであいつらの名前が出てくるんだ? まあ、色々好みであることは否定はせんが……向こうからアプローチがない限り手を付ける気はないぞ、迷惑だろうしな
―――そう言う所ですよ?
―――????????
まさかこの
意識を目の前に戻すと、目の前にあった山のような量のカップケーキは半分ほどに減っていた。念話の間中、リンは『黙々とカップケーキを食べ続ける』という反復行動を行っており、ハナコはそれをにこにこと眺めているように見せていた。
はたから見れば、黙々とカップケーキを貪るリンをニコニコ微笑みながら見守っているように見えただろう。
と、そこでセーラー服の袖の端を引っ張る感覚。そちらを向けば、そこには頬に食べかすをつけたコハル。時計を見れば、もうじき新潟へ戻る時間だ。その催促だろう。
「……あら、ごめんなさいコハルちゃん。リン様がカップケーキを食べているのが可愛らしくて、見とれちゃってました」
「まあ、あんたはリンのシキガミ*36だもんね……でも、そろそろ戻らないと桜子様が心配するから……」
「はい。それじゃあ行きましょうか。リン様、一二三さん、ツァトゥグァ様、そろそろお暇しますね」
「うむ、気をつけてな。……ああ、そうだコハル、これをやる。良いのがあったら選んでおけ、後で送る」
そう言ってリンがコハルに渡したのは、何がしかの武器が描かれ、それに簡単な解説が付け加えられたもの。
10数ページ程あるそれは、宮城支部謹製の展開型霊装、『核鉄』のリストだった。
「これ……一二三とかハナコが持ってる武装錬金とかいうやつ?」
「ああ。一二三やうちのばかりに持たせるというのも不公平だからな。お前にもやるべきだろう。
ただまあ……お前は一応新潟支部というか、一神教調和派だからな。私の一存でぽんとくれてやるわけにもいかん。
次来る時までには田舎ニキやシスター桜子に話は付けておく。欲しいと思ったのを1つ選んでおけ。特に浮かばんならこちらで合いそうなのを見繕って置く」
「あ……うん、ありがとう」
「構わん。イズナやアズサと仲良くやってくれているというだけで私は嬉しい。ま、ハチャメチャだが悪い奴らではない、嫌わんでやってくれ。
さっきもいったが……何か不都合があれば言え、なんとかする」
「
などとやり取りをした後、
「コハルも、まあまあ楽しくやっているようで何よりだ。一二三、やって行けそうか?」
「大丈夫……だと思います。ほんと、ちょっと破天荒なところはあるけどみんないい子達ですし」
「ならばいい。コハルにも言ったが、何か不都合があれば言え。この街なら私の縄張りだし……そもそも
「あはは……」
その『多少』はきっと自分が想像している何十倍かぐらいの『多少』なんだろうなあ、と苦笑する一二三。
そんな一二三を見て不思議そうに首を傾げるリン。そうして、年末のある日は過ぎていった。
そんなわけで88話でした。補習授業部発足。原作より3人ぐらい増えてるし1人シキガミだけど。
コハルちゃんに武装錬金を持たせなかったのは一応よそ様の子なので……
レイさん、リストは渡したのでその中(原作に登場した奴)から選んであげてくださいw
■解説
・幼女ネキ
補習授業部を発足したようじょ。一応は〇〇町支部の下部組織なので顧問はリン。
原作のように赤点で退学とかはない、純粋にイズナ達に一般常識とか文字の読み書きを教える部活。たまにようじょが課題(という名の依頼)を持って来てみんなでこなしたりする。
・ハナコ
前回の感想を受けて生えてきたヤツ。一応ようじょのシキガミではあるけど、嫁ではない。
表向きは基本的にガチ一般人の一二三と余所様からの預かりものであるコハルの警護、あとイズナ達のハチャメチャに巻き込まれないようにするガード役。
裏向きというかリンと嫁ズしか知らない役割として、宿すアイゼンミョウオウの権能を逆用しイズナがうっかりアズサと(アズサ以外とも)致しちゃった場合に妊娠したりパァンしたりしないようにする。
人格的には大体ハナコだけど露出徘徊やトリニティしぐさはしないので大分マシ。
・一二三
ペルソナがガンダムだったやつ。割と短期間で驚異的な伸びを見せた。多分やる夫ニキの指導の成果。
一応補習授業部部長、主に部員に一般常識を教える役目。
勉強会という名のガールズトークとかお茶会がもっぱらの授業内容。
この世界でもガイア連合のせいでペロキチになった。まだ化けの皮は剥がれていない。