大海原の気高き碧い猛獣   作:布施鉱平

5 / 12
うーん……なんかポンポン書いてしまうなぁ。
やっぱりマイト・ガイが動かし易すぎるからだろうか……


白ひげェ!!

 

 

 

 ────剛力旋風ッ!

 

 

 

 

 

 ……今オレは、かつて無い強敵に挑んでいる。

 

 

 

 その名は白ひげ!

 

 

 

 世界最強の海賊にして、世界最強の男と謳われる、生ける伝説。

 

 なぜ、俺がそんな男と戦っているのかというと……まあ、稽古みたいなもんなんだけどね。

 

 第四傷門の反動で動けなくなっていた俺を、白ひげが自分の船に連れて行って、船医のところで休ませてくれた後……

 

 俺の話を聞きたがった白ひげに、特に隠すこともないので、俺は俺の送ってきた人生だとか、これからの目標だとかを語った。

 

 まあ、俺の人生なんてほとんど修行だらけの毎日だったし、目標って言っても憧れの人(原作マイト・ガイ)に追いつき、追い越すこと。

 

 そして、その手に入れた力で、目に付いた人、手に届く範囲の人を守ることくらいなものだ。

 

 そう言ったところで白ひげが覇気を飛ばしてきて、「グララララ……面白ェ小僧だ……ならお前のその覚悟ってやつをおれに見せてみなァ」

 

 ……という流れで、戦闘が開始されたわけだ。

 

 俺は黒色・八門遁甲を使ってないし、白ひげもグラグラの実の能力を使わず、お互いステゴロの状態で戦ってるんだが……分かったことが二つ。

 

 ひとつは、やはり白ひげは強いってこと。

 

 いやもう、とにかくめっちゃくちゃ強い。

 

 速さだけで言うなら圧倒的に俺の方が速いはずなんだが、それでも攻撃がほとんど当たらない。

 

 見聞色の覇気の練度もあるんだろうが、それだけじゃない。

 

 戦闘経験が圧倒的に違いすぎる。

 

 で、分かったことの二つ目っていうのがそれ。

 

 俺の戦闘経験がなさ過ぎるってことだ。

 

 一応、修行の合間に賞金稼ぎとして働いているので、全くないってことはない。

 

 だが強者との、それも同格や格上との戦闘経験が、圧倒的に足りていないのだ。

 

 ここ数年は学者たちを連れていった北の海(ノースブルー)の元無人島を拠点にしているせいで、ミホーク(カカシ)とも戦えていない。

 

 あの場所は誰にも知られるわけにはいかないため、ミホーク(カカシ)にも秘密にしてるからな。

 

 対して白ひげは、世界最強の海賊団と言われた『ロックス海賊団』でしのぎを削り、ライバルであったロジャーと幾度となく死闘を繰り広げた男。

 

 つまり、この世界の頂点といえる強さを持つ者たちと戦い続けた男なのだ。

 

 俺は、目の前に立ちはだかる白ひげと自分の圧倒的な差を、認めざるを得なかった。

 

 そしてその事実に────心が震えた。

 

 俺はなんてラッキーなんだと、この時期に魚人島に来ざるを得ない状況を作った二年前の自分に感謝した。

 

 だってそうだろう?

 

 こんなにも格上の、それも世界最強の男なんて称号を持っている相手に挑ませて貰えるのだ。

 

 命を賭した戦いでも、譲れないものを懸けた殺し合いでもなく、ただ自分の実力を試すために全力でぶつかっていけるのだ。

 

 そしてそれを受け止めて貰えるのだ。

 

 強さを求める一人の男として、これで心が震えないなんてありえない。

 

 だから俺は、覚悟を決めた。

 

 今の俺が出せる全てを持って、白ひげに挑む覚悟を。

 

 俺が全力を出していいかと聞くと、白ひげは「ハナッタレが生意気なことを言うんじゃねェ、おれァ白ひげだぞ!!」とグラグラ笑った。

 

 その答えを聞いて、俺は深く息を吸い込んだ。

 

 

 

 

 

 ────第五杜門、開ッ!!

 

 

 

 

 

 全身を覇気の嵐が駆け巡る。

 

 周囲の時間の流れが遅く感じるほど、感覚が研ぎ澄まされていく。

 

 そして同時に、限界を超えて強化された肉体が軋みを上げる。

 

 今日すでに第四傷門を開いていることもあり、制限時間はおそらく30秒もないだろう。

 

 その中で俺がやるべきことは一つ。

 

 白ひげが見聞色で俺の動きを読むよりも速く、戦闘経験からくる勘で反応するよりも速く、全力の一撃をぶち当てる、ただそれだけだ。

 

 倒すのは無理だろう。

 

 だが、膝くらいはつかせてみせるッ!

 

 もし出来なかったら、来年までにミホーク(カカシ)にお百度参り(百回戦いを挑む)してやるぜッ!

 

 自分ルールだッ!!

 

 よし…………っ!

 

 くらえッ!! 壊岩升(かいがんしょう)ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダメだったッ!

 

 いやぁ……いいとこまでは行ったんだけどなぁ……

 

 白ひげが反応するよりも速く、懐に潜り込んで壊岩升をぶち込んだ所までは良かったんだけど、さすがは白ひげ、耐えやがった。

 

 グッ、と少し呻いて後退ったくらいで、そのまま拳を振り下ろされて試合終了。

 

 俺は意識を失ってしまった。

 

 試合を見ていたマルコに聞いたんだが────この時点で船医を務めていたのはマルコだった────俺が意識を失った後も白ひげは膝をつくことなく、顔をしかめて腹をさする程度だったらしい。

 

 だが、その直後に俺が第五杜門を開いた反動で全身から血を噴き出した時には、若干慌てていたそうだ。

 

 無意識に震動か覇気で内部破壊してしまったのか、と思ったらしい。

 

 後で黒色・八門遁甲のことを説明しに言ったら、「初めに言いやがれ、馬鹿ヤロウがッ!」と殴られてしまった。

 

 いや、だって、初めは使うつもり無かったし……

 

 まあともかく、こうして俺の白ひげへの挑戦は終わった。

 

 結果として『膝をつかせる』という目標は達成できなかったものの、なにか、自分の中で壁を一つ越えたような感じがする。

 

 第五杜門を開いた反動も前より軽かったし、強敵と戦ったことによって覇気が成長したんだろう。

 

 この調子でいけば、来年までには第六景門まで開けるようになるかも知れない。

 

 ……よしッ、そうと決まったら、さっそく修行だッ!

 

 ミホーク(カカシ)へのお百度参りの前に、せっかくだから白ひげ海賊団のメンバーと百人組み手していくぜッ!

 

 まずはマルコッ、お前からだッ!

 

 ……えっ、けが人は寝ていろ?

 

 あっ、はい、すいません……






あ、そうそう、実は他にもワンピースの二次創作書いてるのよね。

そっちはマイト・ガイ出てこないけど、気になったら見てみて。

ヒロインはハンコックよ。
もちろん緑色の全身タイツは着てないよ。
https://syosetu.org/novel/317659/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。