大海原の気高き碧い猛獣   作:布施鉱平

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今回も捏造してるよ。
そして原作も壊しに掛かるよ。
もう収拾はつかん……


ミホークより強いよ、俺は……と言いたいッ!!

 ────82戦82敗。

 

 この数字が何かというと……

 

 そう、俺とライバルであるミホーク(カカシ)の戦績である。

 

 見事に全戦全敗だ。

 

 やはり、まだまだ及ばないか……

 

 さすがは俺が超えるべき今世のライバルと認めた男。

 一勝をもぎ取ることさえ、容易にはさせてくれない。

 

 ただ勘違いしないで欲しいのは、これは戦闘での戦績だけじゃないってことだ。

 

 自分ルールでお百度参りを決めたとは言え、流石に一年間に百回も全力でミホーク(カカシ)と戦闘してたら、いくら俺でも死んでると思う。

 

 じゃあ何の戦績かっていうと────ジャンケンである。

 

 いや、ふざけてるわけじゃない。

 

 ジャンケンって、見聞色の訓練になるのよ。

 

 全力で見聞色を発動させて、相手の動きを、心を読み取り、同時に手を出す。

 

 少しでも手を出すのが遅れたら負けで、一呼吸する間に連続で百回ジャンケンをする。

 

 そして最終的に勝った数の多い方が『一勝』としてカウントされるのだ。

 

 これが俺の編み出した見聞色訓練方法、名付けて『真剣石拳(まじジャンケン)閃百連(ひらめきひゃくれん)』!。

 

 遊びではなく、ジャンケンという真剣勝負を閃光のごとき速さで百度繰り返すという、遊び心とセンスが光るオサレなネーミングである。

 

 ちなみにミホーク(カカシ)も、「ふむ、なかなかに有用な訓練方法だ。名前はひどいが」と褒めていた。

 

 いや、名前こそ褒めろよ。

 

 三日掛けて考えたんだぞ。

 

 ……まあともかく、実際のところこのジャンケンでの勝負がミホーク(カカシ)との勝負の六割を占めている。

 

 しかし、けっこうキツいんだ、このジャンケンが。

 

 なにせミホーク(カカシ)レベルの使い手と、全力で見聞色の読み合い×100を一呼吸の内にする訳だから、終わった後には頭痛や吐き気がするレベルで消耗する。

 

 そのおかげか、最近戦っている最中に少し未来が見れるようになったほどだ。

 

 うんうん、順調に成長しているな、俺。

 

 もうそろそろミホーク(カカシ)にも勝てそうな気配だ。

 ジャンケンでだけど。

 

 もちろん俺だけじゃなく、弟子のロビンも絶賛成長中だ。

 

 彼女は今、ようやく基礎訓練を終え、実戦で鍛えている最中。

 

 そう、賞金稼ぎとして、俺と一緒に悪党をぶちのめしているのである。

 

 基本的にはまだ少し手こずるくらいの相手としか戦わせていないが、それでもやはり実戦に勝る訓練はない。

 

 武装色の覇気も見聞色の覇気も、実戦を経験したことで完全に感覚を掴んだようだ。

 

 まだ武装硬化は出来ないが、見聞色に関しては俺と『真剣石拳(まじジャンケン)閃百連(ひらめきひゃくれん)』の十回バージョン、『真剣石拳(まじジャンケン)閃十連(ひらめきじゅうれん)』で鍛えているからか、相手が格上でなければ攻撃を読める程度にまで成長している。

 

 今日も今日とて、俺はロビンを背中に背負い、大空を天駆で疾走中だ。

 

 ロビンも一応月歩は使えるんだが、まだ俺の速度についてくることは出来ないし、海を渡って別の島に行くような長距離の移動も出来ないので、こうして俺が運んでいるわけである。

 

 背中に当たる感触は、心を無にして耐えている。

 

 おかげで最近、ミホーク(カカシ)にも心を読まれ難くなったくらいだ。

 

 …………

 

 ……さて、今回の目的地は、遙々(はるばる)赤い土の大陸(レッドライン)を越えてやってきた、偉大なる航路(グランドライン)の東南側。

 

 なんでも、近隣の島々を襲っては人を攫っていく、不届きな海賊が出没しているらしい。

 

 数が数なので、自分たちの奴隷として扱っているだけではないだろう。

 

 ────人身売買。

 

 このワンピース世界でも最悪の犯罪の一つだ。

 

 マイト・ガイとしてだけでなく、一人の人間として、そんなヤツらを許すわけにはいかない。

 

 情報によるとその海賊は常に三隻の船で行動し、島を襲う場合には二隻が上陸して一隻が海に残り警戒を。

 

 船を襲う場合は一隻が針路を妨害し、残り二隻が左右から襲いかかるという戦法をとっているらしい。

 

 なので、見つけた場合はまず俺が二隻を一気に制圧し、残りの一隻をロビンに任せて後方師匠面し、危なくなったら助けに入るという作戦を立てた。

 

 懸賞金額は総合で1億3000万位なので、頭割りすれば大したことは無いだろう。

 

 もちろん油断は禁物だが、頻繁にミホーク(カカシ)とやり合っている俺も、その俺が全力で鍛えたロビンも、そうそう後れを取ることはないはずだ。

 

 そして、ロビンを背負ったまま標的が現れそうな海域の空を走り回ること数時間。

 

 俺の見聞色が、気になる気配を発見した。

 

 荒々しい、邪気に満ちた気配が複数。

 

 そして、怯える小さな気配が多数。

 

 それらは三つの塊に分かれ、同じ方向に進んでいる。

 

 ────ビンゴだ。

 

 俺は背中のロビンにしっかり掴まっているように伝えると、空を踏む足に力を込め、気配に向かって一直線に加速した。

 






オハラ以降の数年って、未来への影響力が半端ない事件がバシバシ起きてて、それにマイト・ガイを絡ませようとすると、どんどん原作が壊れていく。

もうそろそろ意味不明なバタフライエフェクトとか起きて、カイドウが世界政府潰したりしないだろうか。
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