推しの色はエメラルド   作:気分屋トモヤマ

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推しの子に脳を焼かれた友人に執筆を依頼されました。己の文章力の修行とアイを幸せにするために書きます。そのためにはオリ主には犠牲となってもらう。

そして友人よ、一つ言わせてくれ。主人公の設定で性格が『闇と病みのミックス』ってなんだよ!?


黒翡翠

最初に見た時、凄く癪に触った。世界で一番不幸なのは私だと言うように、黒く、深く沈んだ眼をして立ってやがった。

 

「…君、名前は?」

 

「!星野、アイ、です」

 

「そっか、僕は黒石翡翠、よろしくね」

 

俺の目の前で、そんな眼をするなよ。本当に不幸なのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の方だ。


 

最初に見た時、怖いと思った。綺麗な金髪を靡かせながら、緑色の星のような瞳の奥に、どす黒い何かを宿しているのが視えたから。

 

「…君、名前は?」

 

名前を聞かれて、ちょっと怖かったけど、頑張って答えた。

 

「!星野、アイ、です」

 

「そっか、僕は黒石翡翠、よろしくね」

 

…眼の奥は変わらないけど、さっきと違って、どこか優しい眼…もしかしてあなたなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私に愛を教えてくれる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は2年前、この施設に来た。特に家庭環境が悪かったとか金がなかったとかそんなんじゃない。というか個人的には最高の家庭だったと思う。母は近所ではちょっと有名な女優、父はそのプロデューサーだった。愛されてたと思うし、両親もいつも笑っていた。

 

「翡翠は可愛いわね~」

 

「目に星でもついてんのかってくらい綺麗な目してるよな。いや本当についてんのかこれ…?」

 

でも、そんな日々は唐突に終わった。なぜなら、

 

 

 

放火によって俺は両親と死別したからだ。

 

とある休みの日、俺は普通に過ごしていた。天気の良い日だった。そんな日に俺の家族は黒くなった。

 

当時家の中で遊んでいた俺たち家族は最初匂いで気づいた。窓の外が燃えていることに気づいた俺たちは急いで脱出しようと思った。でも、予想以上に火の回りが早く、玄関も、窓も、逃げられそうな所は全て無くなってしまった。そんな時、幸い昼頃だったため、周りに人も集まっていた。今思い返してみればこの時点で消防も呼ばれていた。そんな時母と父が俺を抱きしめながら言った。

 

「…翡翠、愛してる」

 

「俺たちは、どこに行っても、お前のことを想ってる。だから、恨まないでくれ」

 

最初、意味がわからなかった。その時年齢にして弱冠4歳、小さな子供に火事の中言っても理解など出来るはずがない。両親はそれだけ言うと、俺を抱えて窓の外にいる近所の人たちに俺を投げた。その後すぐの家の方を見ると両親が炎に包まれていた。それを見た俺は気を失った。次に起きた時は病院のベッドの上だった。

 

その後はよく覚えていない。警察から両親が死んだということを聞いた途端、頭が働かなくなった。その後警察が何か言っていたがショックで聞こえていないし聞こえていたとしても覚えていたくもない。その後施設の職員の人に連れられてこの施設に来たのだった。


 

私は、捨てられた。お母さんは窃盗をして捕まった。最初は迎えにきてくれると思った。だから最初に入った施設でも頑張って耐えた。でも、いくら待ってもお母さんはこなかった。私はまだ誰にも愛されてなかった。

 

前の施設が潰れちゃって、今日新しくこの施設に来た。最初に入ったとき、彼と出会った。施設の人に案内されて偶々玄関で出会った。名前を聞いた後、施設の人が紹介してくれた。黒石翡翠、6歳。二年前からここにいるらしくて普段は部屋からあまり出てこないらしい。彼を見た時施設の人が珍しそうな顔をしていたのを見た。

 

「翡翠君、今日はどうしたの?」

 

「今日は月に一度の部屋検査の日なので。部屋に居るわけにもいきませんでしたから」

 

「そうだったね。さっき自己紹介してたけど改めてこの子は星野アイちゃん。仲良くしてあげてね。じゃあ早速だけどこれからアイちゃん関係の書類届けないといけないから翡翠君はこの施設を案内してあげて。出来る?」

 

「…それ僕がやらなきゃいけないことですか?」

 

「うん、一番最初に知り合った子のほうが何かと楽でしょ?だからお願い」

 

「はあ…わかりました。やればいいんでしょう?」

 

「ありがとう!じゃあよろしくね」

 

それだけ言うと施設の人は何処かへ行ってしまった。この人と回るのか…ちょっと不安だな。

 

「じゃあ星野ちゃん、これから案内するよ。ついてきて」

 

「はい…」

 

「…」

 

その後、色々な場所に連れられた。食堂、運動場、図書室とか、前の施設と違っていろんな所があってわくわくした。常に優しい口調に丁寧な説明にだんだん緊張もほぐれてきた。

 

「それで、ここが元広場なんだけど…最近新広場が出来たからここはほぼ空き部屋になってる」

 

「なんでここじゃ駄目なの?普通にいいじゃん」

 

「(素が出てきたな…)ここで踊ってた子が転んで周り巻き込んでこのフローリングに頭ぶつける事故が起きたらしくてね、たくさんの子が遊ぶのにこんな硬い床は危険ってことでマットを敷いた今の新広場を急遽作ることになったって聞いてる。当時部屋にいたから詳しくはわからないけどね」

 

「へえ〜…」

 

「一人になりたい時とかはオススメだね。まあ多分使わないと思うけど…」ボソッ

 

「何か言った?」

 

「いや、何も。それじゃあそろそろ職員さんの所に行こうか」

 

「はーい!」

 

こうして、私の新しい施設生活は幕を開けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちゃんと笑えるじゃねえか」

 

こいつにどんな事情があれど、俺より不幸なんて死んでも言わせないし、顔にも出させない。

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄を味わっても笑わせてやる。

 

「俺の下には、絶対行かせない」

 

そう呟く俺の顔が反射した窓を見ると、瞳に黒い星が浮かんでいた。




簡単設定
黒石翡翠、6歳。本当に6歳なのかってくらいのボキャと情緒をしている。人の不幸は泥の味と言うくらいには不幸が嫌い。お前本当に子供?瞳に星持ち。

星野アイ、当時5歳。作者の都合で一回施設を移動させた。アイの子供時代の描写が少ないので割と書きやすい。でもいざ書くとダークに寄っていってしまうため、オリ主に押さえてもらう。うっすらとだが瞳に星持ち。
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