本部のトリオン怪物   作:Ψ( 'ω'* )

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もう令和8年ってマジ?時間くん早ないか(震え声)
今回は迅に視えていた、とある未来の一つのお話なので本編は関係ないです(白目)
雰囲気で見てクレメンス。

以下翡翠のSE詳細

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生物特定(超技能)
後のスタアメーカーの参考となるSE。
人物(近界民含む)及び生物の位置が常時視界に赤色の点として表示される。
このSEの所為で最初は平衡感覚がブレて歩くことが大変だったり慣れない視界の気持ち悪さによく嘔吐をしていた。途中から目覚めてしまった能力なので慣れるまで一年を要した。
現ボーダーでスタアメーカーが出来上がる前はこのSEは超感覚の部類だったらしい。

過去視(超感覚)
遡れば遡る程明確に視えてしまうSE。
見た事のある人達の過去を視ることが出来る。
言わば迅とは逆。近い過去程視えにくい。
慣れるのに時間は掛かったが選択式で見れるので生物特定よりは幼体(当時4歳)に負担が少なかった。



IF 荒船隊に入隊してたら

全部、全部要らない。私は一人でいいの。その方が失っても苦しまなくて済むから。二度ならず三度まで身近な人を失ってしまったらそれこそ自暴自棄になって黒トリガーになる事も厭わなくなってしまう。

 

完全に壊れてしまう前に距離を置いてしまった方がいいだろう。だから手を伸ばしてくる人を極力避けた。

 

それなのに、目の前の人物はあろう事か閉ざした筈の心の前に立ちこじ開けようとして来る。耳を塞いで目を塞いで何も見ない様に聞こえない様に誰とも親しくならない様にして来たのに。

 

どうして他人の為にそれが出来るのか。

 

「どうして私にここまで構うの?一人で居させて。仲良くなんて出来ないからさ。放っておいて。二度と親しい人を作りたくないの」

 

「お前が好きだからに決まってるだろ。そんな死んだ顔して放って置ける程俺は善人じゃない。お前の事情は知らないが一人になんてさせたくない。これは俺のエゴだ」

 

「本当に変な人。でももう関わらないで。そこは譲れないから」

 

「俺だって譲れないな。今以上に関わってやるよ」

 

学校でそんなやり取りがあった後本当に執拗いくらいに関わって来た。学校でもボーダーでも。ボーダー入隊してまで関わろうとする人物荒船だけだよ。

 

学校でもボーダーでも構って来るじゃん。なんなの一体。全然一人じゃ無くなってる。そんな暇ない。大体彼が隣に居るんだもん。何で。

 

幾ら好きだと言えどこれが実行出来る人なんて居るとは思わないよね。どんな鋼の精神してるのこの人。変とは皮肉混じりに直接言ったが興味湧いて来てしまうんだけど。止めてよ一人で居るって決めたのに。

 

揺らぐ。

 

ぼっちで良いと、一人で良いと・・・少し寂しくは有ったが、その先を考慮すればこれが正解なのに。大切な人は増やさない。減らせるなら減らしたかった。

 

そう、願ったのに。

 

「貴方さ、何でそこまで出来るの?」

 

「言っただろ?お前が好きだからだ。それに今ならお前を独り占め出来るという特権付きと来た。こんなチャンス逃がしてなるものか」

 

「・・・・・・・・・はぁ。その行動力参った、参りましたー。なんなの本当に。普通冷たくあしらわれたらさ、諦めるでしょ。精神力強過ぎ」

 

「俺諦めは悪いんでな。どうだ、このまま付き合ってみないか?」

 

「えー、どうしようかなー」

 

「そこは『うん』じゃねぇのかよ」

 

「あははは、翡翠ちゃんはそんなに難易度容易くないのだよ。恋愛対象として堕としたいならもっと仲良くなってからでしょ!」

 

「性格変わったというか戻ったというか。覚悟しとけよ?色んな所連れ回してやる」

 

「・・・うん、楽しみにしてる」

 

こうして様々な場所に連れ回され、事ある毎に告白された。そして高二の春映画館でアクション映画を見終えた後の告白で返事を返した。

 

私も好きです。喜んで、と。

 

言い終える前に感情が昂ったのか抱きしめられた。待たせてごめん。待っててくれてありがとう。ちゃんと確信を持って好きだと心から伝えたくて。時間掛かってしまった。

 

「ひゅーひゅー、おめでとう、二人共」

 

「ひゅーひゅー、おめでとうございます」

 

「スイちゃん、荒船くん、おめでとう!」

 

「・・・・・・・・・スイ?此奴等の行動視えてたなら言ってくれても良かったんじゃないか?」

 

「・・・・・・・・・あは☆」

 

「おいコラ笑って誤魔化すな」

 

むにっ

 

わぁ、頬抓まれた。隠れて見てるのは視えてた。言わなかったのはわざと。この反応が見たかったのだ。偶にはこのくらいのイタズラくらい許してくれるよね、荒船だもん。

 

「それにしてもスイちゃんよく笑うようになったよね」

 

「誰かさんのお陰で」

 

「そのせいで人気うなぎ登りなお前が他の奴に取られないかその誰かさんはヒヤヒヤしてたんだが」

 

「要らぬ心配だったね。覚悟しておけと言いながら可愛い所あるじゃん。知ってたけど」

 

「全く・・・これ以上イジるならこちらにも考えがある」

 

こちょこちょ

 

「あはははは、くすぐったーい」

 

「どうだ、参ったか」

 

「参った参った。はははっ」

 

「入ったな、二人の世界に」

 

「これ以上はお腹いっぱいなので帰りましょう。あっ、お先です」

 

「お幸せに、スイちゃん、荒船くん」

 

嗚呼こんなに幸せな気持ちって何時振りだろう。下手したら人生で一番かもしれない。青春を謳歌してる。学校帰りにどこか寄ったり買い食いしたり。

 

出掛けたり一緒にゲームしたり。毎日が飽きない。今度こそこの日常を壊させない。その為に私も力を付けて来た。この街も荒船隊の皆も護ってみせる。

 

「・・・なぁ、俺で良かったのか。気持ちはすげー嬉しいけど今のお前なら迅さんと寄りを戻す事だって簡単だっただろ?」

 

「悠一くんと、ねぇ・・・。確かにその未来ももしかしたら有ったかもね。ただ、今の私は彼より荒船が好き。それじゃ駄目?」

 

「・・・駄目じゃない。とんだ殺し文句だな」

 

 

 

 

 

 

end




閲覧ありがとうございました(ノ_ _)ノ
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