黒トリガー争奪戦編が思ったより長引いちった☆
次回で黒トリガー争奪戦編終わる・・・筈( ˊ꒳ˋ ) ᐝ
当初弧月を使用していたのはまだ弾トリガーが開発されていなかったからというのは勿論、この膨大なトリオン量を狙う近界民から身を護る為。
養父さんから剣術を教わって居たからというのが大きい。
暫くして弾トリガーが開発され扱ってみると個人的にこちらの方が使い勝手が良かったので今に至る。
開発される前には戦闘狂の太刀川さん達とも当然何度も対戦していたがやはり当時はログを残すことも無く淡々と何度戦ったか、どちらが勝ったかを記録するだけだった。
だからA級や古参の人達以外は誰一人知らず初見で優位を取りやすかったが、今相手をしているのは風間さんだ。
そう易々と倒されてくれる相手では無い。
歌川もそれは同様だ。
「諏訪の援護は良いのか?」
「そちらこそ歌川のフォローは良いんですか?」
だから今回、諏訪さんと堤さんにはトリガーセットにハウンドを入れてもらった、メインとサブに。
その代わりサブの方はスタアメーカーは無い。
けれどこの視覚を共有して居ればスタアメーカー要らずだから問題は無く意表を突くには持ってこいでしょ。
ただし一回限りの、ではあるけど。
何度も同じ手を使うと相手も当然対処してくるのでランク戦には向かないかなりギャンブル向きな戦闘方法である。
そして合流するまではそのトリガーを使わないと決めていたので全滅している可能性も無きにしも非ずだった。
残っているのが笹森だけの場合も有ったがそれはそれで役割を変えるだけの話だが。
やっぱり運がいい、割と状況的には悪いけど負ける気がしない。
「何か隠してるな?」
「勿論隠してますよ。無策で貴方達に勝とうなんて微塵も思ってませんので」
「昔もそうだったな。やはり敵にすると怖い」
その割には風間さん楽しそうだね。
手の内は互いに分かりきってるのに。
昔から理性的なのに結構好戦的な部分もあり弧月を使用してた頃はよく対戦に誘われてたっけ。
太刀川さん程では無いが。
まるでその時のようなピリッとした空気感が流れる。
この感覚が堪らないのだろう。
風間さんも、私も。
一秒の間呼吸を整え互いに仕掛ける。
スコーピオンと弧月がぶつかり合った音が響く。
その攻防の裏でタイミングを図る。
まだ、まだ早い。
なるべく時間を稼ぎ痺れを切らした頃が狙い目だ。彼が、歌川が援護と称し近寄ってきた頃に仕掛ける。
「手加減してるのか?弧月なら、お前の腕ならさっきの様にスコーピオンを砕けるだろ」
「どうでしょうね。確かに弧月なら砕けます。が・・・本気を出して無い訳では有りませんよ」
「それなら腕が鈍ったと言うべきか。先程の言葉撤回した方が良い。虚勢は弱く見えるぞ」
「虚勢かどうか試してみます?」
「いいだろう」
それから数分間やや避けがちに戦い粘りに粘り遂にその時が現れる。
『風間さん、加勢します。諏訪さんは言っても片足無いので移動に制限有りますし、例え見えていて奇策を仕掛けても負ける気は有りません』
『ああ、そうだな。A級の実力を見せ付けてやろう。それにここで負けて諏訪が勝ち誇った顔をするのは癪に障るからな。だが柏木には充分気を付けろ。弧月を使用してるとは言え弾トリガーも装備してるからな』
『了解』
歌川が動いた。
最大の奇襲にて最高のギャンブル、外す訳ないよね、諏訪さん。
「悪足掻きだな」
「ははっ、それはどうでしょうね」
一見アステロイドを撃ったかの様に見えるだろうけど実際は違う。
どんな仕掛けでも負けないと滲み出る雰囲気が溢れてる。そう自負するのは構わないけど、こちらだって無策にここまでこれを使わなかった訳では無い。
歌川が横に避けた時、グンっと思いっ切り弾が曲がりこちらへと向かう。
標的は元より風間さんだ。
こう言った場面では先ずは隊長を削った方が有利だからね。
キン
ガキン
「ここに来て本気か?随分と遅いんだな」
「そちらこそ余所見してて良いんですか?ハウンドはもう目の前ですよ」
『歌川、メテオラで俺ごとやれば柏木も無事では済まないだろう。どちらにしろ俺はハウンドを受けるしかない。前には柏木が居るし中途半端なシールドは意味が無いからな』
『・・・はい!』
「メテオラ!!」
『もう1発、今度は歌川にお願いします。私は大丈夫です』
『了解』
「ハウンド!!」
閲覧ありがとうございました〜(_;´꒳`;):_