本部のトリオン怪物   作:Ψ( 'ω'* )

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簡易設定トリガー構成編①


今回のトリガー構成

MAIN→弧月、旋空、メテオラ、シールド
SUB→バイパー、グラスホッパー、エスクード、シールド

通常のトリガー構成

MAIN→アステロイド、メテオラ、バッグワーム、シールド
SUB→アステロイド、バイパー、エスクード、シールド

遠征用のトリガー構成
(鬼怒田さんと迅が共同して頑張って開発した玉狛のレイジが扱う物とはまた別の唯一無二の特別改造用)

MAIN→弧月、旋空、アステロイド、メテオラ、バイパー、ハウンド、グラスホッパー、シールド
SUB→アステロイド、メテオラ、バイパー、ハウンド、グラスホッパー、エスクード、バッグワーム、シールド


──────────────────

久し振りに執筆したら長くなりましたまる


黒トリガー争奪戦⑦

そんな中でまだ攻防を続けていた、が。

そう長くは続かない。

 

バキャッ

 

弧月でスコーピオンを砕きグラスホッパーで距離を置く。

 

次の瞬間風間さんをハウンドが貫きその上から更にメテオラも降ってきた。

エスクードでその場を離れ諏訪さんと合流。

後少し遅れていれば片足だけで済んでなかったかもれない。

 

流石風間さんだよ。

左足を固定して動かない様にしていたけど足を切り落とすとまでは思わなかったんだろうね。

あの驚いた顔滅多に見るものでは無いしレアなんだろうね。

 

ドンッ

 

そして諏訪さんが後に撃ったハウンドは歌川の右足に当たっていた。

 

「まだ、やる?」

 

「いや、流石に分が悪いですね。柏木さん達も負傷してるとはいえ2対1ですし」

 

「だろうなァ」

 

「・・・次は負けませんよ。緊急脱出」

 

「次も負けないよ」

 

ドンッ

 

「・・・・・・・・・っしゃ!!よく勝てたなスイ!!隊で飯食いに行くぞ〜!!俺の奢りだ」

 

『やったー!!』

 

「それと視覚共有解除頼むわおサノ。流石にそろそろ目がキツい」

 

『OK〜。お疲れ様、嵐山隊の方もそろそろ決着しそうな感じだって』

 

「了解。悠一くんの方もそろそろ決着しそうですね。5分前の過去で太刀川さんの左腕右足風刃で切り落としてました。そして悠一くんは無傷です」

 

「黒トリガーヤベーなおい」

 

「そうですね」

 

風刃の力も凄いけどあくまで斬撃だけだから本当に凄いのは悠一くんなんだよね。

風間隊の菊地原と太刀川さんを退けて泊を付けて交渉材料にしようとしてるんだもん。

 

成長を感じてなんだか知らない人になったみたい。

実際はそんなことないけど、気分の問題かな。

 

普通の人ならあの状況であんな判断力出来ないだろう。

 

それにしても想定外だった、スコーピオンを砕かれた後新しいスコーピオンを出し腹目掛けて刺そうとした。その前に避けたけど相打ちした未来もあっただろう。今回は目の前の結果が全てだが。

 

私もまだまだだなぁ。今回は奇襲勝ちみたいなものだから次は通用しない。

弧月また使っていこうかな。あくまでメインは弾トリガーだけど。

 

 

 

 

 

side迅

 

 

 

 

 

時は少し遡り諏訪隊と行動中。

え?ナレーションっぽいって?

でも皆気になるだろ、スイちゃん視点しか 見てないとこっちの状況は分からないだろうし。

 

それを見越してだよ。

気を取り直してやはりと言うべきか太刀川さんはそのままこちらへ、出水はスイちゃんが弧月持ちと連絡が入ったのかスイちゃんの方へと向かった。

風間さん達はステレスで先に諏訪隊を潰そうとしている。

まあ、諏訪さん達もそのつもりで戦闘態勢に入るけどやはり不利な要素がある。

まして今回はスタアメーカー抜きなので余計に。

 

それを承知の上でハウンド入れてくるんだもん流石ギャンブル好きと言うかなんと言うか。

俺もそうなる未来が見えてたから先に菊地原を狙い緊急脱出させたんだよね。

 

その方が都合良かったし。

俺が助太刀出来るのはこれくらいかな、幾ら風刃とは言え相手は太刀川さんだ、油断は1ミリも出来ない。

 

「これもお前の予知の範囲内か?」

 

「さて、どうだろうね」

 

「生駒隊から連絡があってヒスイが弧月持ってるらしくてな。もしお前がそれを見越して菊地原を落としたんなら辻褄が会うんだよ」

 

「ははっ、やっぱりバレちゃうよね〜。でも良かったの?一人だけで。多分スイちゃん全員倒してこっち来ちゃうよ」

 

「人数差でヒスイが負ける事も有るだろ。出水を向かわせたのは万が一だ」

 

「へぇ・・・随分とスイちゃんへの評価低いね。まさか弧月だけだと思ってる?攻撃手寄りのトリガー構成になってるのに」

 

この言葉と同時に一人緊急脱出した光が見えた。

今話題で話してる彼女の方向からだ。

向こうでも一人早速落としたらしい。

 

仕事早いなぁ、お陰で助かるけど。

生駒っち今頃驚いてるだろうなぁ、あの剣捌き初めて見るんだしさ。

 

それも『それなりではなく、本格的なそれ』を。

 

太刀川さんや風間さん達が居なければ俺も見に行きたいくらいだもん。

今度頼んだら見せてくれるかな。

・・・なんて私情は一旦頭の隅に置き太刀川さんの弧月を防ぎながら後ろへと後退する。

 

風間隊も含めて相手にしない分楽にはなったけど太刀川さんは単体でも強いからなぁ。

ガレージに誘い込んで倒すのが良いかな。

あそこなら射線通らないし。

 

「おいおい、そりゃあ無いだろ。折角久々にやり合うってのに」

 

「いやいや、ガチでやり合ってたら狙撃手に撃たれちゃうでしょ。それに彼等とまだ離れ離れになるのはまだ早いんでね」

 

「諏訪隊と?援護射撃目的か?」

 

「まあね」

 

そんなやり取りをしている中今度は彼女が水上を落とした。

数分前に見た未来通りなら、そろそろ生駒隊と出水が合流する頃かな。

 

それにしても未だ無傷だなんて強くなったねぇ、昔より更に。普通後ろ向かずにあんなえげつない精密度で弾同士をぶつけて相殺なんて神業だよ。二宮さんや加古さん、出水だって中々に難しいんじゃないかな。それも残弾で全てなんて、針の穴に糸を通す様なものじゃん。

 

強くなってるのはボーダーとしても誇らしいし身を護れるから万々歳だけど敵になったらと想像しただけでゾッとする。

沢山ある一つの未来を視た時は太刀川さんサイドで戦っていて出水との連携含めてマジで地獄だったし。正に先手必勝ってこの事だよね。

 

諏訪隊は今この中で一番弱い。B級だしその中でも中位だし。言い換えれば一番伸び代がある。それなりに経験も豊富だ。スイちゃんを除いても。

 

諏訪さんと堤さんの二人は隊を作る前からスイちゃんの事を気に掛けてくれてチームにも誘ってくれた。当時の未来で二番目にいい未来だった。

 

因みに一番目は荒船隊だ。歳の近い人達同士だし荒船はスイちゃんと同級生でもあるからメンタルケアがバッチリなんだよねぇ。もしその未来だったら既に荒船と付き合っていて隠岐は横恋幕しようとするけど、玉砕してる未来もあったんだよ。

 

この未来は本当に可能性が低かったから正直俺自身もホッとしている。まあ、未練タラタラだもん。周りからしたら考え方の違いで別れたし実際そうなんだけど、もし第一侵攻さえなければきっとまだ恋人同士だったんじゃないかなって。

 

そう思っても現実はこうだけど。俺もスイちゃんも当時は若かった。互いに余裕も無かったんだ。更に言えばスイちゃんは第二の家族の半数を失ったと言っても過言では無い。近界民の所為で。そんな心境で彼等が憎いと思ってしまってもしょうが無いこと。

 

だからこの未来が分かっていても別れるしか道は無かった。俺が現実から目を背けて出来るだけ彼女と距離を取って別れ話を切り出されない様にした所で結局はこの有様だ。別れて以来スイちゃんは忍田さん達と新ボーダーへと移り元々学校も違うので会う機会もグッと減ってしまった。

 

再び話せる様になったのは諏訪隊にスイちゃんが入隊して暫く経った頃、小南に引っ張られ諏訪隊作戦室に案内された時。最後に見た涙と酷い隈の後は見られず少し驚いた表情をして気まずそうにどうしたのか、と訪ねてきたのだ。

 

小南に連れられてと話すと少し表情が和らぎ諏訪さん達を交えて昔話に花を咲かせ帰る頃にはまた話そうと向こうから言ってくれたのだ。これは見逃していた。暗躍を理由に忙しさを優先し一般人を助ける為に必要な未来を選び実行に移す事ばかり優先していたから。

 

それでも嬉しかった。彼女が少しづつでも元気になって。復讐に囚われ過ぎなくて。生きる理由を増やしてくれて。それと同時にほんの少し寂しくもあった。彼女は自分が居なくても前を向いて歩き始めたのだと。

 

俺が知らない彼女が居るのだと思い知ったから。

 

さて、昔話はここまでにして話を戻そうか。今の状況はこっちは悪い。俺と太刀川さん(狙撃は除く)、風間隊と諏訪隊、人数的に一人有利ではあったものの後一手が足りず堤さんと笹森が緊急脱出。

 

逆にこちらが人数的に不利になった。

諏訪さんは片足を失い、表立っての対戦は難しいと判断し、俺の援護へと回る。そして俺は後方に下がりながら太刀川さんと風間隊を相手にしている。

 

このままでも何とかなるけど諏訪隊の成長の未来を選ぶとしたら彼女を待つ方がいいだろう。間に合う未来は確定しているし。今頃隠岐を倒している頃だろうね。未来でも見えたし。

 

「余裕そうじゃん。ヒスイがこっちに来る未来でも見えたってか?」

 

「太刀川さん相手に余裕な訳ないでしょ。まあ、スイちゃんが来るのは当たってるけど」

 

あ、諏訪さんの援護射撃が正確になった。今度こそ本格的に太刀川さんと一対一だ。折角彼女がここまで頑張ってくれているんだから負ける訳には行かないよね。

 

ドッ

 

ザザッ

 

「もう逃げ場は無いぞ。黒トリガー」

 

ガレージの中に追い込んだ、そう思い込んでるのかな。後方に下がって攻撃にも後ろ向きだったもんね。それに風間さんが戻って来るって確信している顔だ。

 

でも今日に限ってそれは無い。此処ぞという時のギャンブルに強いよね諏訪さん達って本当に。この未来の確率が高いのも頷ける。

 

よし、戦闘での最後の仕上げだ。今回は俺達の勝ちだね。

 

「逃げられないのはそっちだよ。あんたは強い。黒トリガーに勝っても可笑しくないけど珍しく熱くなりすぎたな太刀川さん」

 

『風刃』と俺のSEは相性が良すぎるんだ。勝負有り、だな。幾ら風刃の性能を把握しても黒トリガーを回収出来ないよ。だって、交渉材料に使うからね、無傷で太刀川さん達を退けたんだもん。

 

手放すのは思う所が無いわけじゃない。けどこれが最善だ。未来がより良くなる為に必要な事で最上さんも笑って許してくれるさ。

 

ドンッ

 

解説上では簡単に倒したかのように思うだろ?実際は何度も斬撃受けてたけど割愛したよ。キリがないからね。って誰に言ってるのかって?はは、気にしたら負けだよ。

 

太刀川さんが緊急脱出し援護射撃も止み撤退を開始。次は本部に行って交渉。そして今回の俺の暗躍は幕を閉じる。

 

俺が呼んだスイちゃんは城戸司令にこの後呼ばれないのかって?あくまで隊として忍田派として参加しただけだもん、呼ばれないでしょ。そんな未来は無いと断言出来る。

 

それにしてもこの後かげうらでお好み焼き食べるの良いなぁ。

 

 

 

 

 

 

side迅終




閲覧ありがとうございました(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)"
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