リンの双子の兄は、静岡の猛獣に振り回される   作:ロシアよ永遠に

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『サマーウォーズ・ツヴァイ 前編』

なでしこ『暑いよ〜、動いてないのに暑いよ〜』

 

ジリジリと焼け付くような暑い日差しが射す日々が続く3年の夏休み。

先日も同じ様な事を言って冬木市のプールに行ったばかりだというのに、なでしこからこんなメッセージが飛んできた。

 

ケン『冷房入れなって』

 

なでしこ『冷房ばかり浴びてると、冷房病になるんですよ、旦那さん』

 

ケン『それはまぁそうだけども、それで冷房使わなくて体調崩したら意味ないだろ?』

 

暑いと言う割には妙に健康に気遣うなでしこだが、冷房病を気にして逆に日射病や熱中症、脱水症状になればそれはそれで本末転倒というものだ。

 

ケン『そんで?今度は何のお誘いかね?なでしこさん』

 

なでしこ『ふっふっふっ……君のように勘の良いケン君は大好きだよ?』

 

ケン『恐悦至極にございます……で?またどっか行く?』

 

なでしこ『うん!今度はね〜?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「眩しい太陽!」

 

デデン!

※脳内補完お願いします

 

「青い海と空!」

 

デデン!

※脳内補完お願いm(ry

 

「白い砂浜!」

 

デデン!

※脳内補完o(ry

 

「海水浴っ!!」

 

と言うことでやってきたのは少し遠出したところにある海水浴場。まぁ夏といえば海というのも悪くないのだが、先日プールに行ったばかりなのに次は海とは、千明に言わせればストロングスタイルだ。

 

「ここ、すっごい評価高いとこだから一度来てみたかったんだよぅ!」

 

「確かに……浜にゴミも落ちてないし、広々してるし、あんまり混んでないから、穴場といえば穴場かな。けど……」

 

確かにぐるぐるマップに星が4,5付くだけあり、見事な砂浜だ。これならゆっくりと海を堪能できるし、迷子になることもまぁないだろう。

ただ一点を除けば。それがケンの言葉の語尾を濁す結果となっている。

 

「なんか、大規模な工事、してるねぃ……」

 

「騒音、結構凄いな」

 

その規模たるやかなり大規模なもので、機器もそれに見合う巨大なものを使用しており、バリケードの外からでもありありとその様相が見て取れる。

 

「うへ……しかも施工が今日からだって……ツイてねぇな〜」

 

「えっと……施工主は〜……ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト?外国の人かな?」

 

「ったく……よりにもよって海水浴シーズンかよ。少しズラしてくれても……」

 

「甘い!甘いですわ!」

 

ボヤくケンを遮るように甲高い声が二人の耳に嫌でも突き刺さる。

振り返ればそこには……

質量の暴力が2つあった。

キラキラと金をかけましたというのを一ミリも隠そうともしない黄金色の水着。ワンピースタイプが元なのだろうが、デザインの都合上、スリットというか切り込みが入れられており、オーダーメイド感が滲み出ている水着。そしてそれに覆い隠されている2つのそれはまさしく質量の暴力。そしてその上には金髪縦ロールツリ目という、『いかにもお嬢様』な女性が腕組をして立っていた。

 

「いかなる時も即決即断即行動が大切ですのよ?無論、それによって生まれる弊害をも併せ呑む覚悟を持って。覚えておきなさいな」

 

「は、はぁ……」

 

しかしデカい。あおいとタメを張るか、はたまたそれ以上か。

思わぬ誘惑に思わず目が行ってしまいそうになったとき、

 

「ケ・ン・く・ん?」

 

「あでででで!!」

 

ギュゥゥ!とかギリギリ……!とか、そんな生易しい音で済まなそうなほどに、強くケンは頬を抓られる。

恐る恐るその元凶を見れば、ニコニコしたなでしこ。だが決して心は笑っておらず、ドス黒い何かが背後から滲み出ており、かつてないほどの威圧感を放っていた。

そして心做しか胸を寄せて谷間が出来るように前屈みになっており、その心は胸が控えめであることへのコンプレックスすら感じられる。

 

「あれ?志摩君となでしこ?」

 

件の金髪の影からひょっこり顔を出した人物。彼女もまた水着に身を包んでおり、思わぬ知り合いと出会ったことで目を丸くしていた。

 

「あれ?遠坂さん?」

 

「凛ちゃん!」

 

ここに妹がいたらややこしくなりそうだったが、それもなくて安心するケン。現れたのはプールで知り合った遠坂凛その人だった。よもや先日に出会って、そう日が経たぬ内に出会おうとは思いもしなかった。

 

「なんですの?トオサカ・リンの知り合い?」

 

「えぇ。先日衛宮くん達とプールに行ったときに知り合ったのよ。ライダーがなでしこのお姉さんと知り合いでね」

 

「ライダーの……っちょっとお待ちになって?トオサカ・リン。その前になんとおっしゃいましたかしら?」

 

「え?プールに行ったとき?」

 

「その前です!」

 

「衛宮くんと……」

 

「そこです!」

 

ズビシ!と鋭い指差しが凛に向けられ、その身は先程なでしこが纏っていたような嫉妬の炎に包まれる。

 

「シェロと!プール!?なんと羨ましい!ワタクシへのお誘いはなかったのですの!?」

 

「いや、アンタ誘おうとしたら、『ワタクシ、トオサカ・リンと違って忙しい身ですのよ?お断りですわ!オ〜ッホッホッホッ!』ってぶった切ったの、もう忘れたの?」

 

「ぐぬぬ……!」

 

「即決即断して、それによって生まれた弊害も併せ呑む覚悟も必要なんでしょ?良かったわね〜、実践できて」

 

「と、当然ですわ!何せワタクシ、エーデルフェルト家の娘として、この程度を受け入れられずして何としましょう!オ〜ッホッホッホッ!」

 

優雅にキメているが、彼女……それこそ工事の施工主たるルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトは高貴を押し通す。それはいいのだが、高笑いしながら悔し涙を通り越して血涙を流すのはやめて欲しい。正直怖い。

 

(このルヴィアゼリッタって人も、もしかしなくても士郎が好きだったりすんのかな?)

 

(あの様子を見るにそれっぽいね。士郎君、モテるんだね)

 

(前の感じからして、セイバーさんも遠坂さんも……凄いな、アイツ)

 

何を隠そう、シェロこと衛宮士郎はモテる。

めっちゃモテる。

最早、恋愛原子核と呼ぶに相応しいほど沢山の女性から好意を持たれている。

持たれているのだが……如何せん、彼には恋愛と言うものにはあまり興味がなかったり……。故に彼女達の好意にも少しばかり気付かないでいた。

 

「ところで二人も海水浴?」

 

「はい。泊まり掛けで近くのキャンプ場でキャンプをしに……」

 

「あらあら、お熱いのね〜。志摩君、あまりがっついちゃ駄目よ?女の子は繊細なんだからね」

 

「がっ……!?」

 

「がっつくって……ご飯と女の子って関係あるの?」

 

花より団子に傾き気味ななでしこ。凛やケンの想像するがっつくとは、イチャイチャを超えたその先を指すのだが、なでしこの言うそれは、ご飯をがっついて食べる事だと言うことらしい。進展は望むべくといったところだが、当の彼女は二人で楽しく過ごしたいのが最優先らしい。

 

「ぐぬぬ……恋人とお泊り……!なんとオトナで甘美な……!ワタクシもゆくゆくはシェロと……!」

 

「お、いたいた!遠坂!ルヴィア!」

 

妄想に走りかけたルヴィアを遮るように現れたのは、件のシェロ……もとい士郎だった。その手にはパラソルやら浮き輪。肩には水分補給用の飲み物が入っているであろうクーラーボックス。正直重装備だ。

 

「シェロ!」

 

「お、ようやく来たわね。いつまでかかってんのよ?」

 

「いや、引率者として子供達を置いてくわけにも……って、ケンと各務原?」

 

「ん、先日ぶりだな、士郎」

 

「久しぶり〜、って言ってもそう時間経ってないけどねぃ」

 

よもや先日会ったばかりの友人とそう時を経たずしてこうして再会するなどとは露とも思わなかった士郎は目を丸くする。そりゃそうだ。先程ケンもなでしこも、海水浴に来てよもや凛と再会しようとは思わずに驚いたばかりなのだから。

 

「お兄ちゃん!歩くの速いよ〜」

 

「悪い悪い。ちょっとスピード速かったか」

 

「し、小学生の歩行速度、甘く見ないでよね、お兄ちゃん!」

 

「……そんなに士郎さんの速度、速かった?」

 

士郎を追うようにやって来たのは、三人の子供だった。見たところ小学の高学年くらいだろうが、なんともまぁカラフルだ。

一人は銀髪赤眼。

二人目は少し桃色掛かった髪の褐色の肌のやや琥珀色の眼。

最後の三人目は黒髪に黒眼。

 

「それじゃ、そろそろどっかにパラソル立てるか。どうせなら二人も近くに……って、今日もバイクだから手ブラか」

 

「うむ、見ての通り、水着と貴重品。あとはキャンプ道具で積載ギリギリだぜ」

 

「へぇ、二人は海水浴キャンプするのか。風情があっていいな」

 

「取っておきのキャンプご飯作る予定なんだよ〜」

 

「キャンプご飯か……そういう食事の楽しみ方もアリだな。今度考えてみるか」

 

「お兄ちゃ〜ん?」

 

銀髪ロリが士郎の水着のゴムを引っ張り頬を膨らませている。後ろからだと士郎のケツが見えそうなくらいに伸びていた。

どうやら自分達、いや、厳密に言えば自分をほったらかしにして盛り上がっている士郎に拗ねているらしい。

 

「その人達、だぁれ?全然知らない人なんだけど?」

 

そしてそんな士郎が好意を向けているであろう知らない人間(ケンとなでしこ)への嫉妬も孕んでいるようだった。

 

「あ、あぁ。イリヤもクロも、美遊も出会ってない人だったな。この二人は山梨から来た俺の友人で……」

 

「志摩ケンだ」

 

「各務原なでしこだよ〜、よろしくね」

 

士郎からの紹介に預かり、嫉妬の視線に刺されながらも、できるだけ愛想よく、笑顔で名乗るケン。そしてそんな嫉妬など知らんと言わんばかりに平常運転のなでしこさん。

 

「ほら、三人も自己紹介、な?」

 

「わ、わかった……」

 

士郎に促され、渋々感が隠しきれない銀髪少女は仕方なく、という表情だった。

 

「イリヤスフィール・フォン・アインツベルンです」

 

「クロエ・フォン・アインツベルン。みんなからクロって呼ばれてるわ」

 

「美遊・エーデルフェルト……」

 

(が、外人さん……しかも二人名前長ぇ……)

 

よもやここに来てミドルネーム持ちの人間と出会おうなどとは思いもせず、顔をひきつらせそうになってしまうケン。

 

(……ん?あれ?イリヤスフィールちゃんとクロちゃんて名字違うのに、なんで士郎のことを『お兄ちゃん』て呼んで……ハッ!?)

 

そこそこざっくり目のケンが変なとこで細かい?所に気付く。

そして結論に至ってしまう。

答えを得たケンが士郎の肩をポンと、慈愛の笑顔とともに優しく叩く。

 

「士郎」

 

「な、なんだよ?」

 

「シュミに関しては、まぁ人それぞれだよな?」

 

「……なんでさ?」




???『ややや!?私の魔法少女センサーがとても強力な反応を探知しましたよ〜!?早いとこクスリを作って確かめに行かねばなりませんね〜!……MS(魔法少女)力53万超えとは……かつて出会ったあの方をも凌ぐやも……!』







時空間目茶苦茶やんけ!と突っ込んできそうな方々へ……
この時空のFate勢は、

衛宮さんちの今日のごはん
   +
プリヤ
   +
カーニバル・ファンタズム←ここ重要

の世界となっています

番外編を書くにあたり、こーゆーのを読みたい!っていうリクエストを募集します!

  • 未来の子供達のほのぼの生活
  • ケンとなでしこのいちゃいちゃ
  • お兄ちゃんはおしまい!(意味深)
  • いつメンのキャンプ
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