問題児達と最強のオタクが異世界から来るそうですよ? 作:炎龍王アキラ
「ん、我の名前は朱里。今はノーネームに所属している」
はい。この小説のオリキャラの朱里さんですね。実力で言えば悟君以上かもしれないキャラですね。まあ実力というのはある意味間違いですが。朱里さんは何で悟君に懐いているんですか?
「我、悟が初めてだった。会話できた人間は。我が通ると大体の存在は退廃してしまって消えてしまう。でも悟は消えなかった。そして我に色々教えてくれた。だから我は悟に着いていく。悟のいる場所が我の居場所」
……凄いですね。それでは本編どうぞ!
15話 火龍生誕祭への招待状
悟 「颯、今回のラノベはかなり当たりだったぞ!」
颯 「マジか!なら俺も買いに行くわ!」
??? 「あんた達本当に好きよね、そういう小説」
??? 「まあまあお姉ちゃん。それがこの2人なんだから」
悟 「そうだぞ???。それにラノベは面白いんだから見てみろよ」
??? 「わ、分かったわよ。こういう時のアンタがこういうテンションなの忘れてたわ」
??? 「まあそれなら颯も負けてないけどね」
颯 「まあな。おっ、それじゃ俺と悟はこっちだからまたな」
??? 「「また明日」」
悟 「懐かしい夢を見たな」
今日は珍しく夢を見た。それも死ぬ直前に颯とアイツらと話していた夢か。まあこの時はまさかあの後トラックに轢かれる事になるとは思ってなかったがな。颯の方はゼウス曰く別の世界で元気にやってるらしいが、アイツらはどうなんだろうな。起き上がりテーブルを見ると置き手紙が置いてあった。差出人は白夜叉で、どうやら仕事があるから先に出るとの事。ついでに後でサウザンドアイズの支店の方に来て欲しいとの事。読み終えるとすぐに部屋の外からドタドタと足音が聞こえる。
飛鳥 「悟君!いるかしら!」
悟 「ドア壊しそうな勢いできたな。それでどうしたんだ?」
飛鳥 「これを見て!」
飛鳥から双女神の封蠟が描かれた手紙を渡された。中身を見てみるとどうやら北と東の
悟 「内容は分かったが、何で飛鳥はドアを壊しそうな勢いで来たんだ?」
飛鳥 「だって黒ウサギとジン君の2人、私達にこれ隠そうとしてたのよ!こんなに面白そうな事を!だから今のうちに黒ウサギ達に気づかれないうちに祭りに行くわよ!十六夜君の方には春日部さんが行ってるわ。とにかく行くわよ!」
悟 「了解。その前に……朱里!」
朱里の名前を呼ぶと直ぐに俺の前に朱里が現れる。ちなみにこの間約0.1秒である。
朱里 「呼んだ?悟」
悟 「祭りに出かけるから朱里も来ねぇか?」
朱里 「悟が行くなら行く」
悟 「じゃあ行くか」
飛鳥 「早く行くわよ2人共!」
こうして俺と朱里は半ば飛鳥に連れ出される形で自分の部屋を後にした。
リリ 「黒ウサギのお姉ちゃぁぁぁぁぁん!大変ーーーー!」
黒ウサギ 「リリ!?どうしたのですか!?」
リリ 「飛鳥様と耀様が十六夜様と悟様を連れて…………あ、こ、これ、手紙!」
『黒ウサギへ。
北側の四〇〇〇〇〇〇外門と東側の三九九九九九九外門で開催する祭典に参加してきます。貴女も後から必ず来ること。あ、あとレティシアとラミアもね。
私達に祭りの事を意図的に黙っていた罰として、今日中に私達を捕まえられなかった場合"5人ともコミュニティを脱退します"。死ぬ気で探してね。応援しているわ。
P/S ジン君は案内役に連れて行きます』
黒ウサギ 「………、」
黒ウサギ 「………?」
黒ウサギ 「ーーーーー!?」
たっぷり黙り込むこと三十秒、黒ウサギは手紙を持つ手を震わせ悲鳴のような声を上げるのであった
黒ウサギ 「な、ーーーー……何を言ちゃってんですかあの問題児様方あああああーーーー!!!」
黒ウサギ達は忘れていた、彼らは世界屈指の問題児集団だったのだと。
耀が飛鳥から渡された手紙を渡し、俺らと合流した後、俺らはノーネームの居住区を出発し、二一〇五三八〇外門の前にある噴水に来ている。今はフォレス•ガロと勝負する事になったカフェで寛いでいる。一応追いかけられているはずなんだけどな。
飛鳥 「それで、北側まではどうやって行けばいいのかしら?」
耀 「北にあるんだからとりあえず北に歩けば良いんじゃないかな?」
耀の素っ頓狂な発言にジンは溜息を吐く。
ジン 「もしかして北側の境界線までの距離を知らないのですね?」
十六夜 「知らねえよ。そんなに遠いのか?」
十六夜が怪訝な顔をしながら返事をする。まあ実際にとんでもない距離だからな。
ジン 「ではまず、箱庭の表面積が恒星並みだと言うことはご存知ですか?」
飛鳥と耀は知らないと言った表情で驚き、十六夜はそれは知っている様でそこまで驚いてはいなかった。ちなみに俺も知っている。
十六夜 「だが箱庭の世界は殆どが野ざらしにされてるって聞いたぜ。それに、大小はあれど町もあると」
ジン「ありますよ。ですがそれを差し引いても箱庭は世界最大の都市。箱庭の世界の表面積を占める比率は他の都市と比べ物になりません」
つまり箱庭の世界が太陽クラスであるなら地球の13000倍の大きさがあることになる。
十六夜「まさか、恒星の一割ぐらいを都市部が占めている‥……なんて馬鹿な事言わねぇよな?」
ジン 「流石にそこまでではありませんよ。比率と言っても極少数になりますし」
飛鳥 「そ、それはそうよね。それでここから北側の境界線までの距離はどれくらいなの?」
ジン 「ここは少し北寄りなので大雑把でいいなら……980000kmくらいかと」
十六夜•飛鳥•耀 「「「うわお」」」
まあそりゃ驚くよな。月と地球までの距離の2倍以上あるからな。実際に体験してその長さを身に染みたわ。
飛鳥 いくらなんでも遠すぎるでしょう!?」
ジン 「遠いですよ!箱庭の都市は中心を見上げた時の遠近感を狂わせるようにできているため、肉眼で見た縮尺との差異が非常に大きいんです!」
十六夜 「………そうか。箱庭に呼び出された時、箱庭の向こうの地平線が見えたのは、縮尺そのものを誤認させるようなトリックがあったわけか」
飛鳥 「そう。なら仕方ないわ。 "ペルセウス"のコミュニティへ向かった時のように、外門と外門を繋いでもらいましょう」
ジン 「……それはもしかして "境界門"のことを言っているのですか?もしそうだとしたら断固却下です! あれは起動にするのに凄くお金がかかります! "サウザンドアイズ"発行の金貨で一人一枚!五人で五枚!コミュニティの全財産を上回ります!」
皆様は子供達を餓死させるつもりなのですかーッ!! と黒ウサギがいたのなら怒られるだろうな。ジンに反論され苦々しい表情で黙り込む三人。
「………980000Kmか。流石にちょっと遠いな」
軽薄そうな笑みを浮かべる十六夜だが流石に打つ手がない様子。まあ如何に俺らでも地球の二十五個分も歩くわけも行かない
ジン 「今なら笑い話で済みますから……皆さんも、もう戻りませんか?」
十六夜 「断固拒否」
飛鳥 「右に同じ」
耀 「以下同文」
悟 「以下以下同文」
朱里 「悟と同じ」
肩を落とすジン。あんな愉快で素敵な挑発的な手紙を残してきた以上、十六夜達も引けないだろうしな。それに俺もこのイベントを逃すわけにはいかないしな。ここで帰るという選択肢は存在しない。
悟 「ま、じゃあ行き先も決まった事だし行くとするか」
十六夜 「行くってどこにだ?」
悟 「決まってんだろ?」
悟 「招待状を送ってきた白夜叉のとこだよ。俺の部屋にあった置き手紙に後でサウザンドアイズの支店に来てくれって書いてあったからな」
飛鳥 「そうよ!どうしてそれが出てこなかったのかしら!そうと決まれば行くわよ!」
十六夜 「おう!"サウザンドアイズ"へ交渉に行くぞゴラァ!」
耀 「行くぞコラ」
悟 「行くぞオイ」
朱里 「ん、行くぞーー」
ジン 「それはそうと離してくださーい!!」
ハイテンションな十六夜と飛鳥に続き耀、俺、朱里はその場のノリに合わせて声を出す。ジンはダボダボのロープに首を絞められながら、十六夜に引っ張られて行った。俺らもそれについて行きサウザンドアイズの支店に向かった。
俺たち六人は "サウザンドアイズ"の支店の前で止まる。
店員 「お帰りください」
桜並木の街道に立つ店前を掃除していた割烹着の女性店員に一蹴される。俺達この店員に嫌われてね?十六夜とかならともかく俺は別に何もしてないんだけどな。
飛鳥 「そこそこの常連客なんだし、もう少し愛想良くしてくれてもいいと思うのだけど」
店員 「常連客というものは店にお金を落としていくお客様を言うのです。何時も何時も換金しかしない者はお客様では無く、取引相手と言うのです」
まあ正直これは店員のほうが正論と言わざるを得ないな。まあ今度サウザンドアイズに少し金を落とすとするかな。その方が白夜叉に会いに来やすくなるだろ。
飛鳥 「それもそうね。じゃあお邪魔します」
何気なく店に上がりこもうとする飛鳥達に大の字で塞がる店員。まあもう少ししたら
店員 「だからうちの店は"ノーネーム"はお断りです!オーナーがいる時はともかくいmーー」
白夜叉 「やっふぉおおおおおお!ようやく来よったか小僧どもおおおおおお!」
和装の白髪の少女こと手紙の送り主、白夜叉が荒々しく登場する。十六夜は土煙を払い女性店員に呆れながら言う。
十六夜 「ぶっ飛んで現れなければ気が済まねえのか、ここのオーナーは」
店員 「…………、」
痛烈に頭が痛そうに頭を抱える女性店員。ここの店員も大変なんだな。
十六夜 「他人事のような顔してるけどよ、悟、お前がアイツの主なんだぞ?」
悟 「こればっかりはなんも言い返せねぇ」
俺が十六夜に耳の痛いことを言われているうちに、耀は招待状を白夜叉に見せた
耀 「招待、ありがと。だけどどうやって北側に行くかわからなくて……」
白夜叉「よいよい、全部わかっとるよ。そもそも主様の部屋に手紙を置いておいたからの。まずは店に入れ。条件次第では路銀は私が支払ってやる。……秘密裏に話しておきたいこともあるしな」
目を細める白夜叉、最後の言葉だけには真剣な声音が宿る。
耀 「それは楽しいこと?」
白夜叉 「さて、どうかの。まあおんしら次第だな」
意味深に話す白夜叉。俺達六人はジンを引きずりつつ、嬉嬉として暖簾をくぐる。中庭からざしきに招かれた。
白夜叉 「さて、本題に入る前にジンよ。おんしに聞きたいことがある。"フォレス・ガロ"とのギフトゲーム以降おんし達が魔王に関するトラブルを引き受けるとの噂を耳にしたのだが、真か?」
白夜叉は厳しい表情を浮かべ、ジンを見据え問う。
飛鳥 「ああ、その話なら本当よ」
飛鳥は正座したまま首肯する。白夜叉が小さく頷くと、視線をジンに移し再度問う
白夜叉 「ジンよ、それはコミニティのトップの方針か?」
ジン 「はい。名も旗印が無い僕たちにはこうしてコミュニティの存在を広めていくしかありませんから」
白夜叉 「リスクは承知の上なのだな?」
ジン 「覚悟の上です。それに仇の魔王からシンボルを取り戻そうにも、今の僕たちでは箱庭の上層に行くことができません。ですから僕たちの名と旗印を奪った魔王に出向いてもらい迎え撃つつもりです」
白夜叉「無関係な魔王と敵対するかもしれんがそれでもか?」
十六夜 「それこそ望むところだろ。倒した魔王を隷属させ、より強い魔王に挑む……さらに打倒魔王を掲げてる、箱庭世界でもこんなにもかっこいいコミニティは無いだろ」
上座から前傾に身を乗り出しさらに切り込む白夜叉に十六夜は茶化して言う。だが、目は笑っていない
白夜叉「ふむ」
白夜叉は暫し瞑想する。これ以上言っても決意は変わらないと判断したのか呆れた笑みを浮かべる。
白夜叉 「そこまで考えとるなら良い。これ以上の世話は老婆心というものだろう。さて、打倒魔王を掲げたコミュニティに東のフロアマスターとして正式に依頼をしよう。よろしいかな、ジン殿?」
ジン 「は、はい!謹んで承ります!」
子供を愛でるような物言いでは無く組織の長として言い改める白夜叉。
白夜叉 「まず、北のフロアマスターの一角が世代交代した。急病で引退とか。まぁ、亜龍にしては高齢だったからのう。寄る年波には勝てなかったと見える。此度の大祭は新たなフロアマスターである、火龍の誕生祭での」
耀・十六夜 「「龍!?」」
龍の部分に十六夜と耀が反応した。キラリと光る期待の眼差しだ。
白夜叉 「五桁・五四五四五外門に本拠を置く、"サラマンドラ"のコミュニティ・・・・それが北のフロアマスターの一角だ。ところでおんしら、階層支配者についてどのぐらい知っておる?」
飛鳥 「私は全く知らないわ」
耀 「私も全然知らない」
朱里 「我、興味なかったから知らない」
悟 「俺はほとんど知ってる」
十六夜 「俺もそこそこ知ってる、要するに下層の秩序と成長を見守る連中のことだろ?」
階層支配者とは下層の秩序と成長を見守る連中で箱庭内の土地の分割や譲渡、コミュニティが上位に移転できるかを試すのにギフトゲームを行うなどの役割がある。そして秩序を乱す、天災・魔王が現れたら率先して戦うといった義務がある。それと引き換えに主催者権限が与えられてるそうだ。
ジン 「しかし北は鬼種や精霊、悪魔といった種が混在した土地なのでそれだけ、治安が良くないのです。そのため、マスターは複数存在します。けど、そうですか。"サラマンドラ"とはかつては親交はあったのですが、頭首が替わっていたとは知りませんでした。今はどなたが頭首を?やっぱり、長女のサラ様か、次男のマンドラ様が?」
白夜叉 「いや。末の娘のサンドラだ」
ジン「サ、サンドラが!?そんな、彼女はまだ十一歳ですよ!?」
飛鳥 「ジン君だって十一歳で私たちのリーダーじゃない」
ジン 「それはそうですけど……いえ、ですが」
十六夜 「なんだ?御チビの恋人か?」
ジン 「ち、違います!」
ヤハハと茶化す十六夜と飛鳥に怒鳴るジン。耀が続きを促す
耀「それで?私達は何をすればいいの?」
白夜叉 「そう急かすな。実は今回の生誕祭だが、北の次代マスターであるサンドラのお披露目も兼ねている。しかしその幼さゆえ、東のマスターである私に共同の主催者を依頼してきたのだ」
飛鳥 「あら、それはおかしな話ね。北のマスター達は他にもいるのでしょ?ならそのコミュニティにお願いして共同でしたらいいのに」
白夜叉 「うむ。まぁ、そうなのだが」
白夜叉が歯切れ悪く話す。ポリポリと頭をかいて言いにくそうにしいる。まあどの世界にもある権力関係の人間関係だしな。言いづらいだろうが。
十六夜 「幼い権力者を良く思わない組織がある……とか、在り来たりにそんなところだろ?」
白夜叉 「まぁ、そんなところだ」
十六夜のセリフに肯定も否定もしない白夜叉。飛鳥の表情は不愉快そうに歪んでいた。瞳は目に見えるほどの怒りと落胆の色が浮かんでいる
飛鳥 「そう……神仏集う箱庭の長たちでも、思考回路は人並なのね」
白夜叉 「うう、実に手厳しい。だが全くもってその通りだ。実は東のマスターである私に共同祭典の話を持ちかけてきたのも、様々な理由があってだ」
このまま話を聞いてもいいんだが、それだと黒ウサギ達に追いつかれる。
悟 「悪い、白夜叉。その話長くなりそうか?」
白夜叉 「ん?そうだな、短くとも後1時間ぐらいかの」
耀 「それはまずいかも。……黒ウサギ達に追いつかれるかも」
俺と耀の言葉で十六夜と飛鳥も気づいたらしく少し慌てる。ジンも気が付き立ち上がる。
ジン 「し、白夜叉様!どうかこのまま」
飛鳥 「ジン君『黙りなさい!』」
飛鳥がギフトを使ってジンを黙らせる。その間に十六夜が白夜叉を急かす。
十六夜 「白夜叉!今すぐ北側へ向かってくれ!」
白夜叉 「構わんが内容を聞かずによいのか?」
十六夜 「構わねぇ!事情は追々話すし、何よりそっちの方が面白い!保障する!」
十六夜のセリフに白夜叉はニヤリと笑う。
白夜叉 「そうか。面白いか。いやいや、それは大事だ!娯楽こそ我々神仏の生きる糧なのだからな。ジンには悪いが面白いなら仕方ないのぉ?」
白夜叉は悪戯ぽい横顔に、声にならない悲鳴をあげるジン。暴れるジンを抑える十六夜。白夜叉が両手をパンパンと二回叩く。
「これでよし。北側へ着いたぞ」
十六夜•飛鳥•耀 「「「………………は?」」」
ジンを縛り上げながら素っ頓狂な声を上げる3人。それもそのはずだがな。なんせ980000kmの距離を一瞬で移動したからな。俺の場合は
まあともかく、白夜叉のお陰で、俺達は金を使う事なく、無事に北側に着いたのだった。
如何だったでしょうか?今回から原作2巻の内容に入ります。途中で番外編を書くかもしれません。後、切実なお願いです!
批評でも構わないので感想是非下さい!それではまた次回!