問題児達と最強のオタクが異世界から来るそうですよ? 作:炎龍王アキラ
飛鳥 「久遠飛鳥よ。よろしく。」
飛鳥さん、早速ですが悟君についてどう思いますか?
飛鳥 「今のところは十六夜君に次ぐ問題児って印象かしら。時々真面目だけど。」
ありがとうございます。それでは本編どうぞ。
十六夜 「水平に周る太陽と………あぁ、なるほど。
白夜叉 「如何にも。この白夜と湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私がもつゲーム盤の1つだ」
白夜叉が両手を広げると、地平線の彼方の雲海が瞬く間に裂け、薄明の太陽が晒される。
”白夜”とはフィンランドやノルウェーなどの特定の経緯に位置する北欧諸国などで見られる太陽が沈まない現象の事を指す。ゆえに、「”白夜”の星霊」=「”太陽”の星霊」ということになるのだろう。
そして”夜叉”とは水と大地の神霊を示すと同時に、悪神としての側面を持つ鬼神。
この箱庭において、最強種と名高い”星霊”にして”神霊”。彼女は一切の誇張無き、”強大な魔王”であった。
飛鳥 「これだけ莫大な土地が、ただのゲーム盤……!?」
白夜叉「如何にも。して、おんしらの返答は? 挑戦であるならであるならば、手慰み程度に遊んでやる。だがしかし〝決闘〟を望むのなら話は別。魔王として、命の誇りの限り闘おうではないか」
十六夜 「・・・・・・・っ」
飛鳥に耀、そして自信家の十六夜までもが即答できずに返事を躊躇った。
実力差は一目瞭然。しかし、自分たちが売った喧嘩をこのような形で取り下げるにはプライドが邪魔をした。
しばしの静寂の後、―――十六夜が諦めたように挙手をし、
十六夜 「参った。降参だ、白夜叉」
白夜叉 「ふむ?それは決闘ではなく試練を受けるということかの?」
十六夜 「ああ、これだけのゲーム盤を用意できるんだからな。アンタにはその資格がある。ーーーーいいぜ。"試されてやるよ"魔王様」
苦笑と共に吐き捨てるような物言いをした十六夜を、白夜叉は堪え切れず高らかに笑い飛ばした。プライドが高い十六夜にしては最大の譲歩なのだろうが『試されてやる』とはかわいい意地の張り方だといって白夜叉は笑う。
白夜叉 「く、くく・・・・・して、他の童達も同じか?」
飛鳥 「・・・・ええ、私も試されてあげてもいいわ」
耀 「右に同じく」
白夜叉 「して、おんしはどうする?」
悟 「俺か?俺は決闘一択だな。」
十六夜•黒ウサギ•飛鳥•耀 「「「「なっ!」」」」
白夜叉 「良いのか?決闘にした以上手加減などはせんぞ。」
悟 「全然いい。むしろ本気でこい。最も今の白夜叉の本気じゃ、俺には勝てねぇよ。最低でも
白夜叉 「!?おんしどこまで知っている!!」
悟 「さてね、全ては知らないよ。知ってることだけ。」
悟 「勿論決闘をするんだ。俺は命を賭けよう。」
十六夜•黒ウサギ•飛鳥•耀 「「「「!?」」」」
悟 「代わりにこっちの要求は……白夜叉だ。」
白夜叉 「!?……よかろう。ただしほざくなよ童。百年も生きてない奴に負けるつもりは無いわ!!」
悟 「まあ、その前に十六夜達の試練からやろう。」
白夜叉 「そうじゃな」
黒ウサギ 「い、いけません悟さん!確かに今の白夜叉様は弱体化して居ますがそれでもかなりの強さです!」
悟 「くどいぞ黒ウサギ。もう決闘は受理されたんだ。」
黒ウサギ 「な、ならせめて生きて帰ってきてください!」
悟 「了解」
その時何かの鳴き声が聞こえた。
耀 「何、今の鳴き声。初めて聞いた」
白夜叉 「ふむ、あやつか。おんしら三人にはうってつけかもしれんの」
飛鳥 「グリフォン!?嘘っ・・・本物!?」
白夜叉 「如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王 "力" "知恵" "勇気" の全てを備えた、ギフトゲームを代表する獣だ」
白夜叉がグリフォンを手招きするとグリフォンは白夜叉に近づき深く頭を下げた。
白夜叉 「さて、肝心の試練だがの。おんしら3人とこのグリフォンで"力" "知恵" "勇気"のいずれかを比べ合い、背にまたがって、湖畔を舞う事ができればクリア、という事にしよう」
そういって白夜叉は双女神の紋章が刻まれたカードを取り出す。すると、虚空から一枚の輝く羊皮紙が現れた。
それに何か指で書くと、紙を十六夜たちに放った。
『ギフトゲーム名 “鷲獅子の手綱”
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
・クリア条件 グリフォンの背に跨がり、湖畔を舞う
・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。 “サウザンドアイズ”印』
耀 「私がやる」
読み終えると、ピシ!と指先まで綺麗に挙手したのは耀だった。
三毛猫 『お、お嬢・・・・大丈夫か?なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど』
白夜叉 「自信があるようだがこれは結構な難物だぞ?失敗すれば大怪我ではすまんが」
耀 「大丈夫、問題ない」
耀の目は真っ直ぐにグリフォンを見ている。その目は探し続けた宝物が目の前にあるような子供の目である
十六夜 「OK。先手は譲ってやる。失敗するなよ」
飛鳥 「気を付けてね、春日部さん」
悟 「楽しんできな。」
耀 「うん。頑張る」
そうして耀はグリフォンのところまで行った。結果耀は無事に試練をクリアした。
悟 「さて、じゃあ始めるか。」
白夜叉 「うむ。そうじゃの」
そういうと白夜叉は一枚の紙を取り出す。
【ギフトゲーム名 “太陽と授かりし者”
・プレイヤー一覧
・二階堂 悟
・白夜叉
・クリア条件
・相手プレイヤーと戦い、勝利する。
・クリア方法:
・相手プレイヤーを戦闘不能にした場合
・相手プレイヤーが降参した場合
・敗北条件
・戦闘不能になった場合
・降伏した場合
・相手プレイヤーを死亡させた場合
宣誓:上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。“サウザンドアイズ”印】
十六夜 「悟。あそこまで啖呵切ったんだ負けんなよ」
飛鳥 「勝って来なさい」
耀 「頑張って」
黒ウサギ 「応援してます」
悟 「あいよ。ちょっくら行ってくるわ」
そう言って悟は白夜叉の目の前に行く。
白夜叉 「先手は譲ろう」
悟 「まあ、譲られたならありがたく貰っときますかね。まあ、小手調べで『
悟がそういうと、悟の周りが炎に包まれ、右手には大砲が付いて居た。大砲から炎が発射され白夜叉に直撃する。
辺りに煙が立ち、数秒して煙がはれた。そこには服がところどころ破れてはいるが、ほぼ無傷の白夜叉がいた。
白夜叉 「まさか太陽を司る私に炎でくるとはの。しかも無傷で凌げると思ったらわずかとはいえダメージを負うとはな」
悟 「ま、予想はしてたがほぼ無傷だよな。分かってても少しショック」
白夜叉 「なら今度はこちらからゆくぞ」
そういうと、白夜叉は太陽を顕現させ、それを放った。
白夜叉 「さあ、太陽の一撃防げるかの」
白夜叉の放った太陽は悟を飲み込む……かのように見えた。しかし実際は目の前で止まって居た。
白夜叉 「なっ!?」
黒ウサギ 「十六夜さんアレって」
十六夜 「ああ、蛇神の時と同じだ。」
白夜叉 「おんし一体何をした!?」
悟 「白夜叉なら分かると思うよ。正解はこの太陽と俺の距離を無限にしただけだよ」
白夜叉 「何じゃと!?」
悟 「まあ、邪魔だし凍らせるか。『
悟 「『
瞬間太陽は凍り、そして粉々に崩れた。
白夜叉 「ありえん!太陽を凍らせるじゃと!どこまで規格外なのじゃおんし!」
悟 「そろそろ本気だしな」
俺がそういうと白夜叉は<白き夜の魔王>としての力を解放した。
白夜叉 「誇ってよい。この力を使った相手は片手で数えるくらいだ」
悟 「そいつはどうも。俺はそれを破ってお前に勝つ!」
白夜叉 「やって見せろ!」
そういうと白夜叉は再び太陽を出した。ただし、先程とは大きさも温度も比べ物にならない
白夜叉 「今度は凍らせるなど出来ぬぞ。さあどうする」
悟は右手を前に出し、
悟 「白夜叉そこから離れてな」
白夜叉は勝負中にそんな事を言ってくる悟に疑問を持って居たが、次の瞬間嫌な予感がし、その場を横にずれると
悟 「虚式 『
悟がそう言った瞬間、太陽も、ゲーム盤の一部も消えて居た。まるでそこだけ時空が切り取られたかのように。白夜叉がもし動いていなければ今頃……
悟 「白夜叉どうする?まだやる?」
白夜叉 「いや、降参する」
こうして悟と白夜叉の決闘は幕を閉じた。
白夜叉 「そういえばおんしら今日は何用で来たんだ?」
黒ウサギ 「今日はギフト鑑定をお願いしに来たのですが」
ゲッ、と気まずそうな顔になる白夜叉。
白夜叉 「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいとこなのだがの」
腕を組み、ウンウンと唸りながら悩む白夜叉。
そして、目を開けると俺たちを一人一人ゆっくりと見る。
俺たちを見て何か考えがまとまったのか口を開いた。
白夜叉 「どれどれ……ふむふむ……悟はまあ言うまでもないだろうが…………他の三人ともに素養が高いのは分かる。しかしこれではなんとも言えんな。
おんしらは自分の【ギフト】の力をどの程度に把握している?」
十六夜 「企業秘密」
飛鳥 「右に同じ」
耀 「以下同文」
悟 「いくらか忘れた」
白夜叉 「うぉぉぉぉい!?……いやまあ、仮にも対戦相手だった者に【ギフト】を教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろうに……というか悟おんしは自分の能力を忘れるか!?」
十六夜 「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」
白夜叉 「ふむ、何にせよ"主催者"として星霊の端くれとして、グリフォンの試練を見事クリアしたおんし達に"恩恵"を与える。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度好かろう」
白夜叉が柏手を打つ。すると4人の眼前に光り輝く4枚のカードが現れる。カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すがしされていた。
黒ウサギ 「ギフトカード!」
十六夜 「なにそれお中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「ふ〇〇と納税?」
黒ウサギ 「なんでそんなに息ピッタリにボケるんですかっ!!違いますよっ!!!というか悟さんのは何ですかそれ!この【ギフトカード】は顕現している【ギフト】も収納できる超高価なカードですよ!耀さんの"生命の目録"だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」
十六夜 「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」
黒ウサギ 「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」
黒ウサギに叱られながら4人はそれぞれのカードを物珍しそうに見つめる。
十六夜 「そういや皆の【ギフト】は何なんだ?」
悟 「俺も気になるな」
予想通りな十六夜の言葉に俺が反応すると、それぞれが【ギフトカード】を見せ合い始めた。
飛鳥の手には、ワインレッドのカード。
【久遠 飛鳥】
【
耀の手には、パールエメラルドのカード。
【春日部 耀】
【
【ノーフォーマー】
十六夜の手には、コバルトブルーのカード。
【逆廻 十六夜】
【
十六夜 「へぇ~……みんな名前があんのか……」
十六夜の呟きに白夜叉が答えた。
白夜叉 「その【ギフトカード】は、正式名称を【ラプラ スの紙片】、即ち全知の一端だ。そこに刻まれる【ギフトネーム】とはおんしらの魂と繋がったの【恩恵】の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというものじゃからな」
十六夜 「……へぇ?じゃあ俺のはレアケースなわけ だ?」
十六夜は自分の【ギフトカード】を白夜叉に差し出す。
それを白夜叉が覗き込むと、その表情に驚愕が広がった。
白夜叉 「……いや、そ、そんな馬鹿な……」
原因が本当に不明なのか白夜叉は眉をひそめたままに呟く。
白夜叉 「【
十六夜 「何にせよ、鑑定出来なかったってことだ ろ?まぁ、俺的にはこの方がありがたいさ」
そういった十六夜は白夜叉が食い入るように見る【ギフトカード】を取り上げた。
白夜叉は納得いかないようだったが、仕方ないと引いたのだった。
そんなとき、十六夜が俺の方を見て興味深そうに聞いて来た。
十六夜 「まあ、そんなことより俺としては悟のギフトの方が気になるかな。炎出したり、氷出したり、全く想像が出来ねぇな」
飛鳥 「確かにそうね……その前は時を止めてたりしたし……」
耀 「……絶対複数個ギフト持ってる。」
みんなして俺を見て来たので俺のギフトカードを見せる。ちなみに色はグレーだ。そこには
【二階堂 悟】
【
【不老不死】
【
【
【呪術(無下限•反転)】
十六夜•飛鳥•耀•黒ウサギ•白夜叉 「「「「「…………………」」」」」
みんな固まってしまった。
白夜叉 「って何じゃこれは!?」
あ、白夜叉が復帰した。俺はそれぞれの能力を説明していった。
十六夜 「すげぇな。これは」
黒ウサギ 「こんなギフト見たことないのですよ」
白夜叉 「とりあえず悟よ私はおんしに隷属することになったわけだが何をすればいいかの?」
悟 「特に今まで通りでいい。あ、ただ一応住むところだけノーネームの方に変えてくれるか?」
白夜叉 「その程度なら別に構わんが……いいのか?」
悟 「ああ、女性が嫌がることはしない主義なんでな」
白夜叉 「じょ…女性とな。私を女性扱いするやつなどあまりおらんかったのだがな。」
悟 「そうか?白夜叉普通に可愛いがな」
白夜叉 「…………(照れ)」
十六夜 「(コイツまたやったな)」
飛鳥 「(悟君っていつもこんなこと普通にいうのかしら?)」
耀 「(………たらし)」
悟 「っとそういえば黒ウサギ。コミュニティに帰る前に寄りたい場所があるんだけどいいか?」
黒ウサギ 「え…ええ。構いませんがどこに行くので?」
悟 「それはついてからのお楽しみ。そろそろ迎えがくるだろうし。白夜叉も来ない?」
白夜叉 「ううむ。気にもなるしついていくかの」
悟 「じゃあ行こうか」
そうして俺たちはサウザンドアイズ支店を出た。
如何だったでしょうか?悟君、白夜叉ゲットだぜ!
悟 「いやゲットって言い方やめろ!」
え、でもやってることほぼ同じだよね?白夜叉見事にヒロイン化したし?
悟 「白夜叉が俺のこと好きなわけなくね(超鈍感)」
………其れではまた次回